「車検費用のだいたいの相場を知りたい!」という方は多いのではないでしょうか。
特に「ディーラーに車検の見積もりを出してもらったら高かった!」という場合など、他の車検業者だといくらでできるのか気になる方はたくさんいらっしゃるはずです。
結論から言うと、車検業者ごとの車検費用の相場は、以下の通りです。
軽自動車をカー用品店に出した場合の車検費用は4万円台である一方で、大型自動車をディーラーに出した場合は10万円を超えます。
クルマの重量や依頼先業者によってかなり費用に差が生まれることが分かるでしょう。
車検費用の内訳は、重量によって前後する「法定費用」だけでなく、業者によって異なる「車検基本料」、そして部品交換などで変わる「整備費用」の3つです。
それぞれの費用が状況によって変わるため、車検費用といってもかなりケースによって価格が変わってくるのです。
この記事では「車検費用の目安がいくらか」という具体的な費用目安を誰にでも分かるように示した後に、
「なぜ費用に差が生まれるのか」や「できるだけ車検費用を安くするためのポイント」についても解説します。
車検費用をできれば抑えたいと考えている方は、ぜひこの記事を最後までお読みいただき参考になさってみてください。
目次
車検費用は4.5万円~12.2万円程度が目安
車検費用の内訳や車両重量別の詳しい価格を説明する前に、まずは「車検費用の目安」をまとめた表を以下に掲載します。
【業者別の車検費用の目安】
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | 約6.2万円~ +整備費用 |
約5.9万円~ +整備費用 |
約4.9万円~ +整備費用 |
約4.6万円~ +整備費用 |
約4.5万円~ +整備費用 |
小型自動車(車両重量1,000kg未満) | 約7.6万円~ +整備費用 |
約7.6万円~ +整備費用 |
約5.9万円~ +整備費用 |
約5.8万円~ +整備費用 |
約5.5万円~ +整備費用 |
中型自動車(車両重量1001~1500kg) | 8.4万円~11万円程度 +整備費用 |
約8.4万円~ +整備費用 |
6.6万円~7万程度 +整備費用 |
約6.8万円~ +整備費用 |
約6.3万円~ +整備費用 |
大型自動車(車両重量1501~2000kg) | 9.4万円~12.2万円程度 +整備費用 |
約10.4万円~ +整備費用 |
7.6万円~7.9万円 +整備費用 |
約7.8万円~ +整備費用 |
約7.1万円~ +整備費用 |
軽自動車の場合、4万円台(格安業者)から6.2万円程度(ディーラー)が目安となります。
一方で、車両重量が増えるにしたがって車検費用は高くなり、大型自動車の場合には、7万円台(格安業者)~12.2万円程度(ディーラー)が相場です。
車検費用の内訳は、どの業者でも一定の「法定費用」と、業者によって異なる「車検基本料」が基本です。これに整備費用がプラスされて最終的な金額となります。
軽自動車:ディーラーで6.2万円~/格安店で4.5万円~が相場
軽自動車の車検費用は、車検基本料と法定費用を合わせて、ディーラーで6.2万円〜、カー用品店で4.6万円〜が相場です。
別途、部品交換や修理費がかかる場合は、それに応じた「整備費用(部品交換・予防整備など)」がかかります。
【軽自動車の車検費用の目安】
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
(1)車検基本料 | 3.6万円~6.1万円程度 | 3.3万円程度~ | 2.3万円程度~ | 2万円程度~ | 1.9万円程度~ |
(2)法定費用 | 25,940円(※) | ||||
(3)整備費用 | 車の状態によって異なるが、ディーラーや カー用品店では高くなる傾向がある | ||||
合計 | 約6.2万円~ | 約5.9万円~ | 約4.9万円~ | 約4.6万円~ | 約4.5万円~ |
※法定費用は、沖縄以外(かつ本島の離島以外)で、エコカー減税対象外・継続検査・新規登録から13年未満・指定工場で車検を受けた場合の費用です。
小型自動車(車両重量1,000kg未満):ディーラーで7.6万円~/格安店で5.5万円~が相場
小型自動車(車両重量1,000kg未満)の車検費用は、車検基本料と法定費用を合わせて、ディーラーで7.6万円〜/格安店で5.5万円〜が相場です。
別途、部品交換や修理費がかかる場合は、それに応じた「整備費用(部品交換・予防整備など)」がかかります。
【小型自動車の車検費用の目安】
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
(1)車検基本料 | 4万円~6.2万円程度 | 4万円程度~ | 2.3万円程度~ | 2.2万円程度~ | 1.9万円程度~ |
(2)法定費用 | 35,850円(※) | ||||
(3)整備費用 | 車の状態によって異なるが、ディーラーや カー用品店では高くなる傾向がある | ||||
合計 | 約7.6万円~ | 約7.6万円~ | 約5.9万円~ | 約5.8万円~ | 約5.5万円~ |
※法定費用は、沖縄以外(かつ本島の離島以外)で、エコカー減税対象外・継続検査・新規登録から13年未満・指定工場で車検を受けた場合の費用です。
中型自動車(車両重量1001~1500kg):ディーラーで8.4万円~/格安店で6.3万円~が相場
中型自動車(車両重量1001〜1500kg)の車検費用は、車検基本料と法定費用を合わせて、ディーラーで8.4万円~/格安店で6.3万円〜が相場です。
別途、部品交換や修理費がかかる場合は、それに応じた「整備費用(部品交換・予防整備など)」がかかります。
【中型自動車の車検費用の目安】
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
(1)車検基本料 | 4.4万円~6.6万円程度 | 4万円程度~ | 2.4万円~2.6万円程度< | 2.4万円程度~ | 1.9万円程度~ |
(2)法定費用 | 44,050円(※) | ||||
(3)整備費用 | 車の状態によって異なるが、ディーラーや カー用品店では高くなる傾向がある | ||||
合計 | 8.4万円~11万円程度 | 約8.4万円~ | 約6.8万円~7万円 | 約6.8万円~ | 約6.3万円~ |
※法定費用は、沖縄以外(かつ本島の離島以外)で、エコカー減税対象外・継続検査・新規登録から13年未満・指定工場で車検を受けた場合の費用です。
大型自動車(車両重量1501~2000kg):ディーラーで9.4万円~/格安店で7.1万円~が相場
大型自動車(車両重量1501〜2000kg)の車検費用は、車検基本料と法定費用を合わせて、ディーラーで9.4万円〜/格安店で7.1万円〜が相場です。
別途、部品交換や修理費がかかる場合は、それに応じた「整備費用(部品交換・予防整備など)」がかかります。
【大型自動車の車検費用の目安】
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
(1)車検基本料 | 4.2万円~7万円程度 | 5.2万円程度~ | 2.4万円~2.7万円程度 | 2.6万円程度~ | 1.9万円程度~ |
(2)法定費用 | 52,250円(※) | ||||
(3)整備費用 | 車の状態によって異なるが、ディーラーや カー用品店では高くなる傾向がある | ||||
合計 | 9.4万円~12.2万円程度 | 約10.4万円~ | 約7.6万円~7.9万円程度 | 約7.8万円~ | 約7.1万円~ |
※法定費用は、沖縄以外(かつ本島の離島以外)で、エコカー減税対象外・継続検査・新規登録から13年未満・指定工場で車検を受けた場合の費用です。
車検費用の内訳3つ(法定費用+車検基本料+整備費用)
車検費用は一般的に(1)法定費用(2)車検基本料(3)整備費用の3つの内訳に分かれます。
(1)法定費用
法定費用は、車検のために「必ず」かかる費用で、業者に依頼しなくてもかかります。
車の重量や初度からの登録年数などによって、法定費用は2.6万円〜5.2万円などと幅があります。
(2)車検基本料
車検基本料は、車検を業者に依頼する場合にかかる費用で、業者からの見積もりでは「車検基本費用」または「基本費用」と書かれることが多いです。
車検基本料は、依頼する業者ごとに異なり、ディーラーでは高めになり、カー用品店や車検専門店、ガソリンスタンドなどでは低めになります。
(3)整備費用
整備費用は、部品を交換したり修理したりする場合にかかる材料費と作業工賃です。当然ながら、たくさん整備した場合には費用が高くなりますし、整備する箇所がゼロなら整備費用は0円です。
整備費用は「必要最低限の整備でいいのか」、もしくは「快適に過ごすために多めに整備しておくか」によっても価格にはかなり差が生まれます。
車検費用が変わるポイント1:車によって法定費用が変わる
車検費用のベースを決めるのは、法律で定められた「法定費用」です。
車検に合格するために必ずかかる費用であり、載っている車の重量と年数ごとに、金額が法律で決まっています。
法定費用には「(1)自動車重量税」「(2)自賠責保険料」「(3)印紙代」の3種類が含まれており、合計したものが「法定費用」となります。
車の重量や年数、エコカー減税の対象かなどによって価格が異なるため、金額表を出すことは難しいのですが、例として以下を参考にしてみてください。
【例:エコカー減税対象外・継続検査・新規登録から13年未満・指定工場で車検を受けた場合の費用】
車両重量 | 軽自動車 | 小型自動車(1,000kg未満) | 中型自動車(1001~1500kg) | 大型自動車(1501~2000kg) |
---|---|---|---|---|
代表車種 | ホンダN-BOX ダイハツタント等 |
ホンダFIT 日産ルークス等 |
トヨタシエンタ ホンダフリード等 |
BMW メルセデスベンツ |
自動車重量税 | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 |
自賠責保険(24ヶ月) | 17,540円 | 17,650円 | ||
印紙代 | 1,800円 | |||
法定費用合計 | 25,940円 | 35,850円 | 44,050円 | 52,250円 |
※代表車種に書いてある車でも、個体によって重量が違うケースがあるのでご注意ください。
実際には、新規登録から何年か、継続検査か新規検査か、エコカー減税の対象かどうかなどによって価格は変わるので注意してください。
以下から、法定費用に含まれる「(1)自動車重量税」「(2)自賠責保険料」「(3)印紙代」のそれぞれの説明をしていきます。
法定費用その1:自動車重量税
自動車重量税とは、車の重量に応じて課せられる税金のことです(軽自動車は一定)。自動車の重量が重くなるほど税額が高くなり、また、新規登録から13年以上だと税額が上がります。
なお、環境への負荷が少ない「エコカー」は、それ以外の車と比較して税率が免税(100%減税)または減税されます。
【自動車重量税の税額表(2年車検)】
車両重量 | エコカー(免税) | エコカー(本則税率) | 新規登録から13年未満 | 新規登録から13~17年 | 新規登録から18年経過 |
---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | 0円 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
500㎏以下 | 0円 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
500超〜1,000kg | 0円 | 10,000円 | 16,400円 | 22,600円 | 25,200円 |
1,000超〜1,500kg | 0円 | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1,500超〜2,000kg | 0円 | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2,000超〜2,500kg | 0円 | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2,500超〜3,000kg | 0円 | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
※2023年5月1日からの自動車重量税であり、2024年4月時点の税額です。
車両重量や初度登録年月は、自動車検査証に記載があります。自分の車がエコカー減税の対象になるかは、メーカーに問い合わせましょう。
継続検査(2回目以降の検査)の場合は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で自分の車の自動車重量税を確認することが可能です。
法定費用その2:自賠責保険料
法定費用の内訳の2つ目である「自賠責保険料」とは、車が公道を運転する上で必ず加入しなければならない保険(=自賠責保険)の保険料です。自賠責保険に加入していないと車検を受けられません。
自賠責保険料と保証金額は一律で決まっており、どの保険会社で加入しても同じです。
2年車検(継続検査)の場合は、以下の24ヶ月分の自賠責保険料を支払う必要があります。
【自賠責保険の保険料額(24ヶ月)】
軽自動車 | 17,540円(24ヶ月加入) |
---|---|
自家用乗用車 | 17,650円(24ヶ月加入) |
※沖縄本島・沖縄離島・沖縄以外の離島の場合は保険料が異なります。
※2024年7月確認時点の保険料です。
法定費用その3:印紙代(登録・検査手数料)
印紙代(登録・検査手数料)は、車検を受けるための手数料として必要な費用となります。
車検を受ける場所が「認定工場」か「指定工場」かと、車両サイズによって印紙代が変わります。
【車検にかかる印紙代】
車検の場所 | 自動車の種類 | 新規検査時の印紙代 | 継続検査時の印紙代 |
---|---|---|---|
認証工場で車検を受ける場合 | 普通自動車(3ナンバー) | 2,600円 | 2,300円 |
小型自動車(5ナンバー) | 2,500円 | 2,200円 | |
軽自動車 | 2,300円 | 2,200円 | |
指定工場で車検を受ける場合 | 普通自動車(3ナンバー) | 1,800円 | 1,800円 |
小型自動車(5ナンバー) | 1,800円 | 1,800円 | |
軽自動車 | 1,800円 | 1,800円 |
参考:国土交通省「登録・検査手数料一覧表 令和5年1月1日現在」
車検費用が変わるポイント2:どの業者に車検を依頼するか
3章で述べた通り法定費用はどこに頼んでも同じですが、「どこに点検を依頼するか」によって、「車検基本料」の価格帯はもちろん「整備費用(部品交換・予防整備など)」も変わってきます。
※「車検基本料」とは、業者が独自の基準で設定している検査の依頼料です。
一般的に、ディーラー(自動車メーカーの正規販売店)に車検を依頼するのが最も高く、ガソリンスタンドや車検専門店、カー用品店に車検を依頼すると安くなる傾向があります。
依頼する業者ごとの特徴を解説します。
ディーラー(自動車メーカーの正規販売店)に車検を依頼する場合
ディーラー(自動車メーカーの正規販売店)に車検をお願いする場合の車検基本料は、メーカーや店舗によって異なりますが、3.6万円〜7万円程度が一般的です。
これに法定費用もプラスすると、6万円〜12万円程度と、結構高額になります。
ディーラーの車検費用が高い理由としては、正規のスタッフが車検を行うため「工賃」が高いこと、ディーラーで決められた点検項目が多いことなどがあります。
また、できるだけ安全に運転できるように丁寧な予防整備を提案されて、「整備費用(部品交換・予防整備など)」が高くなる傾向もあります。部品交換時に純正品を使うと部品代も高くなる点に注意が必要です。
つまり、ディーラーに頼むと、車検基本料も整備費用(部品交換・予防整備など)も高くなるため、車検全体の費用が高くなる傾向があります。
ただし「馴染みのディーラーに依頼するのが安心」「高くても正規の代理店にお願いしたい」というドライバーも多く、スタンダードな車検依頼先となります。
整備工場に車検を依頼する場合
自動車整備工場に車検をお願いする場合には、ディーラーよりも車検費用を安くできるメリットがあります。
ただし、しっかりと整備をしてくれるため、格安車検業者よりは高くなる傾向にあります。
整備工場とは、「〇〇整備」「〇〇自動車工業」「〇〇オートサービス」などの名称で営業している工場です。
普段から車の整備を専門としているため、高品質な整備を期待できるメリットがあります。
整備工場での車検費用がディーラーよりも安くなるのは、部品交換時に必ずしもメーカー純正の新品を使用せず、サードパーティー製やリサイクルパーツを上手く活用しているからです。
しかしながら、スタッフの技術力が高い分、車検専門の格安業者などと比べると少し費用は高めになることがあります。
ガソリンスタンドに車検を依頼する場合
ガソリンスタンドに車検をお願いした場合の費用(車検基本料+法定費用)は、
- 軽自動車;4.9万円程度~
- 小型の普通乗用車:5.9万円程度~
- 中型の普通乗用車:6.8万円~7万円程度
- 大型の普通乗用車:7.6万円~7.9万円程度
が目安です。
ディーラーや自動車整備工場と比べるとかなり安くできる可能性があります。
車検費用が最安レベルの車検専門店やカー用品店とそれほど変わらない安い金額で車検が可能といえます。
また、ガソリンスタンドは、車検に通るのであれば部品交換や修理を行わないのが一般的なので、部品交換や予防整備などの「整備費用」が抑えられるメリットがあります。
ディーラーや整備工場では、安全性を重視するための予防整備が高くなる傾向にありますし、カー用品店はパーツの売上を重視しているため整備費用が高くなる傾向にあります。
ガソリンスタンドは収益源はガソリン交換で、車検はサービスの1つとして追加収益源という立ち位置のため、費用を安く抑えられると考えられます。
ただし車検や整備が専門ではないことによるデメリットもあり、
「車両を十分に点検できる設備や技術が伴っていない可能性がある」「車検と直接関係ない部品の消耗については自分で修理・交換しなければならない」という点に不安が残ります。
車検専門店に車検を依頼する場合
車検専門店に依頼した場合の車検費用(車検基本料+法定費用)は、
- 軽自動車;4.6万円程度~
- 小型の普通乗用車:5.8万円程度~
- 中型の普通乗用車:6.8万円程度~
- 大型の普通乗用車:7.8万円程度
が目安です。
車検専門店は、文字通り「車検に特化したサービスを売りにしている専門店」であり、価格の安さを売りにしているお店がほとんどです。
価格競争が起こっているため当然価格も最安レベルに安くなっています。
「インターネットで集客していること」「専門にしている分、業務が簡略化されていること」などから人件費や無駄なコストがかからず、低価格が実現されています。
また、車検に特化しているため、車検に関係ない部分の部品交換や予防整備を行わない分、整備費用も抑えられるメリットがあります。
ただし、整備費用を抑えられるというのはデメリットにもなります。
安全性や快適性から考えて必要な整備の提案をしてもらえないこともあるため、自分で別途その部分を考えなければならない点があります。
カー用品店に車検を依頼する場合
カー用品店に依頼した場合の車検費用(車検基本料+法定費用)は、
- 軽自動車;4.5万円程度~
- 小型の普通乗用車:5.5万円程度~
- 中型の普通乗用車:6.3万円程度~
- 大型の普通乗用車:7.1万円程度~
が目安です。
カー用品店は、今回紹介した車検業者の中でも車検費用が最安になるのですが、お店によっては整備費用(部品交換・予防整備など)が高くなる可能性があるので注意です。
カー用品店の本業は「カー用品の販売」なので、「これも交換した方が良いですよ」などと言われて、気付いたらカー用品を買わされてしまうことがあります。
また、本業が整備や修理ではないため、技術力に不安が残る点にも注意しましょう。
車検を行う時には安さだけで選ばずに、「しっかり点検してくれるか」「必要な部品交換や整備も提案してくれるのか」もしっかり判断することをおすすめします。
車検費用が変わるポイント3:部品の交換や予防整備にかかる費用によって変わる
車検費用が変わるポイントとして、部品交換や予防整備の費用が関係する場合もあります。
当然ながら、車検時に部品交換を全くおこなわなかった車と、タイヤを4つ全て交換した車があったとしたら、後者の方が当然トータルの請求額は高くなります。
車検を依頼する業者によって、部品交換や予防整備に対する考え方が異なる点に注意が必要です。
「車検に通るなら部品交換はしなくて良い」という業者もあれば、
「車検には関係がない部分だけれども、安全・安心なカーライフのために交換しておいた方が良い」と予防整備に力を入れる業者もあります。
あくまで傾向ですが、依頼する車検業者によって以下のような整備の傾向があります。
【業者別の整備に対しての考え方】
ディーラー | 安全・安心なカーライフのために予防整備に力を入れるメーカーが多く、整備料金は高めになりがち |
---|---|
整備工場 | 必要な整備だけ、安く行ってもらえることが多い |
ガソリンスタンド | 整備は必要最低限しか行わないケースが多い |
車検専門店 | 整備は必要最低限しか行わないケースが多い |
カー用品店 | 悪質な業者の場合、必要のない整備を見積もりに入れられることがある |
最近では、業者の方で「松竹梅」のように整備内容を3段階程度用意して、選べるところも増えています。
また、これは仕方のないことですが、走行距離が10万キロを超えた場合や、古い車に乗っている場合には、当然ながら整備費用も高くなります。
車検費用が高くなる4つのケース
ここまで解説した通り、車検費用はさまざまな要素(依頼する業者や車両重量、整備の必要性)によって変わります。
この章では、特に車検費用が高くなる4つのケースについて解説していきます。
新車登録から13年以上経過している
新車登録から13年以上経過している車を車検に出す場合には、車検費用が高くなります。
これは、13年経過した時点から「自動車重量税が高くなるから」です。
例えば、中型自動車(車両重量1001~1500kg)の自動車重量税は、新車登録から13年未満だと24,600円ですが、13年~17年だと34,200円、18年経過で37,800円と、段階的に高くなります。
車両重量によりますが、13年以上経過で1万円~2万円程度高くなるケースもあります。
整備箇所が多い(年式が古い・走行距離が長いなど)
整備箇所が多い場合にも、当然ながら車検費用は高くなります。
劣化している部品が多ければ部品交換が必要になり、整備費用が高くなるからです。
特に、エンジンやトランスミッション、ドライブシャフトなどの駆動に関わるパーツが劣化した場合には、交換部品の費用が高額になります。
さらに整備にも手間がかかるため、交換のための工賃も高くなります。
一つの目安でよく「10万キロ」と言われますが、走行距離が10万キロを超えると故障のリスクが高くなり、各部品が寿命を迎えることが多くなります。
業者が要らない整備費用を取る場合
業者が悪質である場合など、要らない整備費用を取る場合には、車検費用も高くなります。
「車検業者にタイヤ交換を勧められた」というのは良く聞く話です。
もちろんスリップサインが出ているなど保安基準不適合になる場合には交換が不可欠ですが、車検には通るのに交換を勧められるケースもあるので注意が必要です。
整備には、「車検に通るための最低限の整備」と、安全・安心にそうこうするための「予防整備」があります。
車検費用を安く抑えたい場合には、どこまでの整備をお願いするか基準を自分で決めておくことや、複数の業者から見積もりを取って整備内容を比較することをおすすめします。
車検費用をできるだけ安くするポイント3つ
前章の内容も踏まえて、ここからは「車検費用をできるだけ安くする方法」について解説していきます。
【車検費用をできるだけ安くするポイント3つ】
- 一番高い「ディーラー車検」以外の選択肢も検討する
- 複数業者の見積もりを取って比較・検討する
- 状況に合った整備内容を選択する
3つのポイントについて、もう少し詳しく解説していきます。
一番高い「ディーラー車検」以外の選択肢も検討する
この記事で解説した通り、さまざまな車検業者がある中で、ディーラー車検は最も車検費用が高くなります。
ディーラー車検と格安業者を比べると、金額が2倍近く違うこともあります。
もちろん、安心・安全のために正規代理店にお願いしたい方はディーラー一択でも構いませんが、車検費用を少しでも安くしたい場合には、ディーラーだけでなく他の車検業者も比較検討することをおすすめします。
車検の時期になるとディーラーから車検の案内が来ることも多く、中には「断りづらい」「ディーラーとの関係を悪化させたくない」と考える方もいるかもしれません。
しかしながら、最近はディーラー以外での車検の選択肢が増えており、ディーラー以外で車検をする人も多いので、車検を断っただけで気まずくなることはありません。
「ディーラー車検しか受けたことがない」という方こそ、一度ディーラー以外の業者から見積もりを取ってみることをおすすめします。
複数業者の見積もりを取って比較・検討する
できるだけ車検費用を安くしたいならば、複数業者の見積もりを取って比較・検討することが大切です。
ディーラー以外の業者の見積もりを取ってみることはもちろん、例えば「整備工場」と「車検専門店」など違うカテゴリの見積もりを取ってみたり、同じカテゴリ内の別業者から見積もりを取ってみたりすると良いでしょう。
見積もりを取ると「車検基本料」の金額の差が分かることはもちろん、業者によって整備費用や部品代の部分で差が現れることがあります。
1社の見積もりだけ見ても、比較対象がいないため「相場より高いのか低いのか」「余計な費用が計上されていないか」などの判断が難しくなります。
だからこそ、複数業者の見積もりを取って比較することがとても大切なのです。
状況に合った整備内容を選択する
複数業者からの見積もりを受け取ったら、整備や部品交換の内容が適正かどうかを確認しましょう。
見積もりを並べて確認してみると、業者によって「どのような整備・点検を行うのか」「どんな部品を交換するのか」の部分でかなり違いが現れることがあります。
必要最低限の整備・交換だけ行うところもあれば、より良いコンディションで運転できるよう「予防整備」に力を入れている業者もあります。
どちらが良いということは無く、乗る人の習慣や考え方、タイミングによって、必要最低限の内容でいいのか、予防整備に力を入れるかを判断していくことが大切です。
【必要最低限の整備・交換でも良い人】
- 普段から点検・整備を行っている人
- 乗っている年数が短い人
- 走行距離が短い人など
【予防整備に力を入れた方が良い人】
- 車の知識がなく、自分で車の不調に気づきにくい人
- 乗っている年数が長い人
- 走行距離が長い人など
同じ業者でも、点検項目や整備のレベルを選べるケースがあります。
費用を安くするならば最低限の内容を選び、状況やタイミングに応じて手厚い内容を選ぶ、のように使い分けをすることで、車検費用を抑えることができるでしょう。
ディーラー車検の高さがネックなら、セイビーの出張車検をご検討ください|お客様評価★4.8/5点
「ディーラー車検が高すぎるけど、格安業者は不安」とお悩みの方は、ぜひセイビーの出張車検をご検討ください。
ディーラーでは、質の高い整備を受けることができ、安全かつ快適に乗れる装備をしっかり付けてくれます。
しかしながら、工賃が高いことや、交換の場合に純正パーツを使うため材料費も高くなり、車検費用がどうしても高くなってしまいます。
一方で、車検費用の安さを売りにしている車検専門店やガソリンスタンドにも注意が必要です。
格安車検業者の中には、「費用を安くするために部品交換を行わない」「車検に通る基準さえ満たせば良い」という考え方の業者がいる可能性があるからです。
【ディーラー車検・格安車検・セイビーの出張車検の比較表】
ディーラー車検 | 格安車検 | セイビーの出張車検 | |
---|---|---|---|
価格の安さ | △ 値段は一番高くなる |
◎ 安さが売りなので安い |
〇 ディーラーより安い |
手間の少なさ | △ 車を出すだけ |
△ 車を出すだけ |
◎ 自宅で鍵を渡すだけ |
作業品質 | ◎ 質の高い整備を受けられる |
△ 業者によって異なる |
◎ 整備専門なので安心 |
そこで活用してほしいのが、ディーラーでも格安車検業者でもない「第三の選択肢」である、セイビーの出張車検です。
セイビーはもともと出張整備をメインサービスとしている会社であり、格安車検業者よりも安心なプロの整備士(国家資格を有する整備士など約800名が在籍)がご自宅に出張をして車検を通します。
費用は、格安車検業者よりは高くなりますが、高い品質を保証しながらもディーラー車検より安価に車検ができると好評いただいています。
さらに出張車検なので、車を業者まで運ぶ手間もかからず車検が終わるのも大きなメリットとなっています。
実績も豊富にあり2024年3月には、セイビーの出張修理・整備件数が累計15万台を達成しました。
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- 現場整備士の作業に対する評価:「★4.8/5.0」(5点満点中、4.8点)
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まとめ
本記事では「車検の費用」について詳しく解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
▼業者別・重量別の車検費用の目安
ディーラー | 整備工場 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | カー用品店 | |
---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | 約6.2万円~ +整備費用 |
約5.9万円~ +整備費用 |
約4.9万円~ +整備費用 |
約4.6万円~ +整備費用 |
約4.5万円~ +整備費用 |
小型自動車(車両重量1,000kg未満) | 約7.6万円~ +整備費用 |
約7.6万円~ +整備費用 |
約5.9万円~ +整備費用 |
約5.8万円~ +整備費用 |
約5.5万円~ +整備費用 |
中型自動車(車両重量1001~1500kg) | 8.4万円~11万円程度 +整備費用 |
約8.4万円~ +整備費用 |
6.6万円~7万程度 +整備費用 |
約6.8万円~ +整備費用 |
約6.3万円~ +整備費用 |
大型自動車(車両重量1501~2000kg) | 9.4万円~12.2万円程度 +整備費用 |
約10.4万円~ +整備費用 |
7.6万円~7.9万円 +整備費用 |
約7.8万円~ +整備費用 |
約7.1万円~ +整備費用 |
▼車検費用の内訳
- 法定費用:必ずかかる費用でどの業者でも同じ
- 車検基本料:点検してもらう費用で業者によって違う
- 整備費用:部品交換や修理をした分がかかる
▼車検費用が変わるポイント
- 車検費用が変わるポイント1:車によって法定費用が変わる
- 車検費用が変わるポイント2:どの業者に車検を依頼するか
- 車検費用が変わるポイント3:部品の交換や予防整備にかかる費用によって変わる
▼車検費用をできるだけ安くするポイント3つ
- 一番高い「ディーラー車検」以外の選択肢も検討する
- 複数業者の見積もりを取って比較・検討する
- 状況に合った整備内容を選択する
「ディーラー車検が高すぎるけど格安業者は不安」とお悩みの方は、ぜひセイビーの出張車検をご検討ください。