セイビーで活躍する整備士の方々が、日々どんな想いで整備士として取り組んでいるかを深掘りするインタビュー企画「知ってほしい!セイビーの整備士ってこんな人」#023!
整備士の新しい働き方として、今、急速に注目を集めている「助っ人整備士(スポット工場バイト)」。
今回は、この新しいスタイルで活躍する現役整備士・青木大輝メカにインタビューを行いました。
なぜ彼は慣れ親しんだ現場を飛び出し、他の工場での「助っ人」を選んだのか? 本業との両立から、月12万アップのリアルな収入事情まで。「技術」と「信頼」で渡り歩く、プロフェッショナルの率直な想いを伺いました。
セイビーの「助っ人整備士(スポット工場バイト)」とは?
人手不足の整備工場と、空いた時間に稼ぎたい整備士をつなぐマッチングサービスです。 最大の特徴は、出張整備のような「作業車」や「重整備機器」の持ち込みが不要なこと。工場の設備を借りられるため、いつものハンドツールさえあれば即稼働可能です。
面倒な契約手続きや交渉もすべてセイビーが代行。 現場に行き、「整備作業」だけに集中して稼ぐことができる、メカニックに特化した副業スタイルです。
整備士プロフィール
青木 大輝(31歳)
神奈川県在住/整備士歴11年/2級自動車整備士
19歳でカスタムショップに入社し、電装パーツ取り付けで腕を磨く。その後、整備士としての土台を固めるべく車検専門の指定工場へ転職。現在は輸入車専門の整備工場で勤める傍ら、将来の独立資金を貯めるためにセイビーの「助っ人整備士(スポット工場バイト)」でも週1日稼働中。
愛車は初代ロードスター。妻と子供の3人家族。
まずは自己紹介をお願いします。これまでのご経歴や整備士としてのキャリアを教えていただけますか?
現在31歳、整備士歴は今年で11年目になります。
キャリアのスタートは19歳の終わり頃ですね。最初は一般的な整備工場ではなく、カスタムショップに入社しました。そこで輸入車にエアロパーツを組んだり、ナビを取り付けたり。そこで5年ほど働き、電気系の知識や配線処理の技術を叩き込まれました。
その後、「やはり整備士としての資格が必要だ」と感じて車検専門の指定工場へ転職。3年間みっちり日本車を触って3級整備士を取得しました。
さらに現在の職場に移ってからは、働きながら1年ほどかけて2級整備士も取得しました。 今はその資格と経験を活かして、BMWやアウディ、ワーゲンなどの故障診断から重整備まで、メカニックとしての日々を送っています。
整備士の道に進もうと思ったきっかけは何でしたか?
単純なんですが、子供の頃からの「車好き」が高じた結果です。
小学生の時にランボルギーニ・カウンタックを道路で見て衝撃を受けたんですよ。
「なんだこのドアは!?」って(笑)
それ以来、車に携わる仕事以外は考えられなくて。
大学にも進学したんですが、「やっぱり現場に出たい」という思いが勝って中退し、19歳の時にこの世界に飛び込みました。
現職ではどのようなお仕事をされていますか?
今は輸入車専門の整備工場で働いています。社歴も長くなってきたので、通常の整備に加えて工場の設備管理なども任されています。
メカニックは僕を含めて5人くらいいて、会社全体では30人弱ぐらいの規模です。
仕事内容としては、車検整備はもちろんですが、最近の車は電子制御が複雑なので、テスターを使った故障診断やプログラミング、エンジンの重整備なども行います。あとはエンジンを分解して、どこが悪いかを調べたりとか。結構専門的なことをやらせてもらってますね。
うちの会社は完全分業制なんです。フロントスタッフはフロントスタッフ、メカニックはメカニックで分かれているので、整備だけに集中でき本当にありがたいです。
整備士という仕事が天職だと思っているので、辞めたいと思ったことは一度もありません。
仕事で得た知識と技術を、自分の愛車(初代ロードスター)に注ぎ込むのが何よりの楽しみなんです。正直、それが今の職場の一番満たされてる部分かもしれないですね。
セイビーを知ったきっかけと、登録を決めた理由を教えてください
セイビーを知ったのは、2025年の9月です。当時、同じ会社にいた先輩が副業でやってるって聞いて、「え、そんなのあるんだ」って。
セイビー自体は、一般の人向けの出張整備サービスっていうイメージで知ってたんです。
でも、メカニックとして登録できるっていう発想はなかったんですよね。
先輩から「週1日確実に仕事がもらえるし、時給もいいよ」って聞いて、それならやってみようかなと。
実は、セイビーに登録する前も、個人でナビなどの電装品の取り付けの出張整備みたいなことをやってたんです。でも、それだとお客さんがいないと仕事が始まらないし、スケジュールも相手に合わせないといけない。本業との合間でやっていたので、月によって波があって、ない月は本当にゼロ。ある月は4〜5件入るみたいな感じで、安定しなかったんです。
だから、助っ人整備士の「週1日、確実に働ける」っていうのは、めちゃくちゃ魅力的でした。
それに、時給を聞いたときは正直びっくりして。「え、マジでこんなにもらえるの?」って(笑)
登録を決めた一番の理由ですが、私の最終的な目標が「自分の工場を持って独立すること」なので、そのための資金を貯める手段として魅力を感じました。
セイビーに登録する際、不安に感じたことや疑問に思ったことはありましたか?
先輩がやっていたので、「怪しいサービスなんじゃないか」みたいな不安は全くありませんでした(笑)
ただ、「自分の技術が通用するのか」という心配はありましたね。やはり初めて行く工場ですし、勝手もわからない。もしミスをしてしまったらどうしよう、というプレッシャーは少しありました。でも、それ以上に「週1回の休みを使って確実に稼げるなら」というメリットの方が大きかったですね。
セイビーには「出張整備」という働き方もありますが、「助っ人整備士(スポット工場バイト)」を選ばれた理由を教えてください
一番の理由は、「ハードルの低さ」です。
出張整備だと、工具を一式揃えないといけないんですよね。僕は以前、個人で出張整備みたいなことをやってたんで、ある程度は持ってたんです。でも、もしこれがゼロから始めるとなったら、工具を揃えるハードルって結構高いと思うんですよ。
その点、「助っ人整備士なら、工場の工具を使わせてもらえる。もちろん、ラチェットやドライバーみたいな手に馴染む工具は自分のを持っていった方がいいですけど、大きな機材や専用工具は全部揃ってる。身軽に現場に行けるのが、本当にありがたいんです。
それに、出張整備だと車も必要じゃないですか。僕は以前個人で出張整備をしていたからいいんですけど、工具を積んで、現場まで行って、作業して、また次の現場へっていうのは、結構体力も使うし、移動時間もかかります。
助っ人整備士なら、工場に行ったら仕事が用意されてるし、腕一本で勝負できるというのが、僕には合ってました。
初めて工場に行く前、どのような不安がありましたか?
正直に言うと、「場所」「人間関係」、そして「技術」の不安はありました。
まず、最初の現場が自宅から少し遠かったので、単純に「朝の渋滞で遅刻したらどうしよう」というプレッシャーがありました。社会人としてそこが一番怖かったかもしれません(笑)
それに、整備の世界って職人気質でこだわりを持ったプロが多いじゃないですか。「外から来た若造が受け入れてもらえるだろうか」「厳しい現場だったらどうしよう」と、人間関係の面でもドキドキしていました。
技術面に関してもそうです。最初に行ったのは国産ディーラーで、以前の職場で扱い慣れているメーカーだったので「ある程度のことはできる」という自信はありました。それでも、「もし自分の想定外のトラブルを任されたら…」「自分の技術が通用しなかったら…」という怖さは、現場に入る直前までありましたね。
実際に複数の工場で働いてみて気づいたことや、印象に残っていることはありますか?
実際に働いてみて、工場によって「文化」が全然違うんだなと気づけたのは面白かったですね。
例えば、ディーラーだと作業レポートの作成や、お客様への報告プロセスが非常にシステム化されています。最新の設備で、きっちりと手順を踏んで品質を担保する。その姿勢はさすがだなと思いました。
一方で、民間工場はもう少しアナログというか、「車を直す」という作業そのものに没頭できる空気感があるんです。僕は長年そういう環境で揉まれてきたので、やっぱり民間工場のほうが「ホームグラウンド」に帰ってきたような安心感がありました(笑)
ディーラーの先進的なやり方に触れるのも刺激になりますし、慣れ親しんだ民間工場のノリで手を動かすのも楽しい。
あと、これは行って気づいたんですが、どの工場もセイビーの整備士の受け入れ体制が整っているんですよね。多分、僕の前にも何人か来ているんだと思います。
現場の皆さんが「週1回の助っ人さんね」という感じで、役割を理解してサッと輪に入れてくれるんです。その「慣れている感じ」がすごくありがたくて。 変に気を遣って縮こまる必要がないので、アウェイ感を感じることなく、純粋にそれぞれの現場の「良さ」や仕事を体験できています。
工場のスタッフや工場長とのコミュニケーションで、特に意識されていることはありますか?
特別に難しいことをしているわけではありませんが、「郷に入っては郷に従う」という意識は常に持っています。やはりお邪魔している立場なので、車の移動場所やキーの保管場所など、その工場の細かいルールは勝手に判断せずに、必ず確認するようにしています。
ただ、こちらがそうやって敬意を払えば、現場の皆さんもプロとして接してくれます。
リーダーの方が「この車の作業をお願い」と指示をくれた後は、細かいことに口出しせず、自分のペースで任せてくれるんです。「何時までに終わらせて」といった無理な締め切りもなく、「速さより質」を大事にしてくれるのがすごくありがたかったですね。
指示待ちにならず「次これやりましょうか?」と自分から声をかけつつ、向こうもこちらの技術を信頼して任せてくれる。お互いにリスペクトがあるからこそ、変な緊張感もなく、自然体でコミュニケーションが取れているんだと思います。
工場での作業中に困ったことがあったり、難しい状況に直面したときは、どのように対処されていますか?
今のところ、自分の技術レベルを超えるような無茶な仕事を振られたことはありません。工場側もプロなので、こちらの様子を見て「あ、この人ならこれくらい任せても大丈夫そうだな」と判断して仕事を振ってくれていると感じます。
ただ、万が一のリスク管理として、ブレーキの締め付けやオイルの量など、重要保安部品に関わる最終確認だけは、必ず工場のスタッフの方にダブルチェックをお願いしています。「終わりました」だけでなく、「ここ締めましたので確認お願いします」と声をかけることで、お互いに安心して仕事ができています。
助っ人整備士の「面白さ」や「やりがい」は、どんなところにありますか?
「数をこなす達成感」と「プロ同士の感謝」ですね。
普段の職場では重整備などの深い作業が多いのですが、スポットの現場では車検整備などの「数を回す仕事」を任されることが多いです。
「今日はこの4台を終わらせてくれ」と頼まれて、それを自分のスキルで手際よく片付けていく。スポーツのような爽快感があります。
そして、現場の方から「本当に助かったよ」「また来てね」と言ってもらえると、単純に嬉しいです。お客様からの「ありがとう」とはまた違う、同じプロの技術者からの信頼と感謝は、格別のやりがいですね。
本業のみで働いていた頃と比べて、収入や生活はどのように変わりましたか?
一番変わったのは、やっぱり収入と生活の質ですね。
具体的な金額を言っちゃうと、1日8時間働いて、日給で3万2000円くらいになります。
それを月4回やるだけで、月収が12万円以上アップする。これは正直、デカイです(笑)
業界の水準から見てもかなり高待遇で、「こんなにもらっていいの?」と思うくらいです。
本業の給料にこれだけプラスされると、「お金がないから我慢する」ということが減って、精神的な余裕が生まれました。
目標である独立資金も計画的に貯められるようになりましたし、将来への不安が減ったのが何より大きいですね。
1週間の働き方と、本業と両立させるコツを教えてください。
現在は本業が週5日、セイビーのスポット工場バイトが週1日というリズムです。
本業の会社がシフト制でかなり融通が利くので、毎週金曜日を「休日」として希望を出して、そこをセイビーの稼働日に充てています。
本当にありがたいのは、会社が副業を公認してくれていることです。「金曜はセイビーに行ってきます」と堂々と言えますし、嫌な顔ひとつされません。 整備業界って、まだまだ副業禁止のところが多いじゃないですか。私が前にいた職場もそうでしたし。だから、今の環境は本当に恵まれているなと感じます。
ただ、もし副業が禁止の会社にいたとしても、この働き方なら両立は可能だと思います。 基本的には休日の使い方の話なので、スケジュール管理さえしっかりできれば稼働することも難しくはありません(笑)
長く続けるコツは、とにかく「無理をしないこと」です。
週6日働くことになるので、体調管理は最優先です。
移動で疲弊しないように「自宅から通える範囲の案件」を選べるといいなと思います。
身体が資本の仕事ですから、無理をして本業に支障が出たら元も子もありません。自分のペースを守ることが、結果的に長く稼ぎ続ける秘訣だと思います。
この働き方ならではの「大変だな」と感じることや、デメリットはありますか?
デメリットといえば、やはり休みが減ることですね。
週1回の休みを副業に充てているので、家族と過ごす時間や趣味の時間はどうしても減ってしまいます。あとは、距離が遠いところだと、帰るのが遅くなっちゃうことでしょうか。
でも、それ以上に得られるもの(収入や経験)が大きいので、今のところはやめるつもりはありません。
今後の整備士人生において、目標にしていることや実現したいことはありますか?
今の目標は、やっぱり自分の工場を持つことです。
そのために、今は資金を貯めてる段階。本業とセイビーの副業を組み合わせて、着実に貯めていけてるんで、かなり現実的になってきました。
独立するまでは、この働き方でいきたいなって思ってます。
本業で技術を磨きながら、副業で資金を貯める。この組み合わせが、今の僕には一番合ってるんです。
もし助っ人先から転職のオファーがあったら、どう考えますか?
(笑)
そうですね……もし、ものすごく環境が良くて、条件も合う工場から熱烈なオファーをいただいたら、心が揺らぐかもしれません。
今のところオファーはないですが、そういう出会いがあるのもスポット工場バイトの面白さかもしれませんね。自分の市場価値を知るいい機会にもなっています。
最後に、副業を考えている整備士の仲間にメッセージをお願いします
迷っているなら、絶対に始めたほうがいいですよ。 「人間関係が怖い」とか「自分の技術で通用するかな」と不安になる気持ちは痛いほど分かります。でも、実際に行ってみればそんな心配は無用でした。皆さん良い人ばかりですし、ちゃんと自分のレベルに合った仕事を任せてもらえますから。
実は最近、後輩が「金がないからコンビニでバイトしようかな」なんて言ってたんで、「それなら絶対セイビーの方がいい」って勧めたんです。
だって、せっかく整備士としての「腕」があるのに、それを使わないなんてもったいないじゃないですか。ここなら経験も増やせるし、何より稼げる。完全に一石二鳥です。
その後輩は「でも、工具を揃えるのがハードル高いっすよ」と尻込みしてましたが、それも誤解です。 高価なキャビネットごと工具セットを買い揃える必要なんてありません。今の職場で培ったその「技術」と、使い慣れた最低限のハンドツールさえあれば、どこかの工場の「助っ人」になれるんです。
僕も先輩に教えてもらってこの働き方を知りました。恩返しじゃないですけど、同じようにこの働き方を広めていきたいなって。
迷ってるなら、まずは登録してみてください。僕もセイビーにはお世話になってるんで、これからも長くよろしくお願いしますって感じです(笑)
この度はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
今回のインタビューを通じて、青木メカから感じたのは「プロフェッショナルとしての静かな自信」と「現場を楽しむ柔軟性」でした。慣れ親しんだ自分の工場を飛び出し、道具も環境も異なるアウェイな場所で仕事をする。それは一見するとハードルの高い挑戦のように思えます。
しかし、青木メカはそれを「自分の技術の答え合わせ」として楽しみ、確実に自身の夢(独立)へと近づいています。
実際に、スポットバイト先の工場からは「青木さんが来てくれて本当に助かった」「仕事が正確で安心できる」といった非常に高い評価が寄せられており、私たちセイビーとしても、自信を持って現場をお任せできるメカニックの一人だと感じています。
「場所」や「道具」に縛られず、その「技術」と「人柄」だけで信頼を勝ち取り、どこへでも渡り歩く。そんなかっこいい整備士の姿が、ここにはありました。
青木メカ、貴重なお話をありがとうございました!
これからも、セイビーを共に盛り上げていただけることを楽しみにしています!
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