自動車保険の等級を調べる方法は 「保険証券を確認する」「Web上の契約者ページを確認する」「保険会社に電話で聞く」 の3つがあります。
自身の等級を把握することで、事故を起こした際に保険を利用すべきか判断しやすくなるため知っていて損はないでしょう。
そこで本記事では、自動車保険の等級を調べる方法や等級の仕組み、等級が上がる要因・下がる要因を解説します。
記事を読み終わった頃には、自動車保険の等級をすぐに調べられるようになり、必要なときに活用できるでしょう。
自動車保険の等級の調べ方
自動車保険の更新や保険会社の乗り換えなど、保険の等級が必要なケースがあります。
日頃から保険の等級を記憶することはむずかしいため、調べる方法を把握しておきましょう。
自動車保険証券を確認する
自動車保険の等級を確認したいときは、保険証券を確認しましょう。
保険証券には、契約日や満了日・証券番号など詳しい情報が書かれており、等級も記載されています。
自動車保険に関する情報のほとんどを証券から得られるため、いつでも確認できるように決まった場所に保管するのがおすすめです。
自動車保険会社の契約者ページを確認する
自動車保険の等級は、保険会社の契約者ページで確認しましょう。
多くの保険会社では専用のWebページにログインして確認できるシステムがあり、保険証券がなくてもスマホで確認できます。
また、紙の証券ではなく、Web証券を活用している保険会社もあり、証券よりもWebを使って確認するほうが早いケースも多いです。
ただし、契約者ページを確認するにはログインIDやパスワードが必要となるため、忘れずに覚えておきましょう。
保険会社や代理店に電話で確認する
保険会社や代理店に電話して、確認する方法があります。
サポートデスクやカスタマーサポートなど呼び方はそれぞれですが、ほとんどの保険会社で問い合わせ窓口が用意されています。
保険証券が見つからないときやWebによる確認が面倒な場合に利用するのがおすすめです。
対応時間が限定されていたり、本人確認で時間がかかったりする可能性があるため、事前に対応時間や必要事項などを確認しましょう。
自動車保険の等級の仕組み
そもそも等級とはどのようなもので、利用者にとってどのような影響があるのでしょうか。
ここでは、自動車保険の等級の仕組みをご紹介します。
自動車保険の「ノンフリート等級」とは
自動車保険のノンフリート等級とは、契約者の事故歴や保険利用の状態によって保険料金の割引率が変動する制度です。
1〜20等級あり、6等級から始まる点が一般的とされています。
ノンフリート等級制度を採用している保険会社は多く、情報交換制度により他社に乗り換える場合も引継ぎが可能です。
ノンフリート等級制度は 所有台数が9台以下の契約者が対象で、10台以上所有する場合は自動的に「フリート等級制度」が採用されます。
なお、フリート等級制度はノンフリート等級制度よりも割引率が高めに設定されています。
自動車保険の等級の引継ぎについては、
自動車保険の等級は他社に引継ぎできる?必要書類や注意点も解説
自動車保険の等級は、他社に乗り換えた場合でも引継ぎできます。また、自分の保険等級を他社に引継ぐことも可能です。ただし、一部の共済では引継ぎできないため注意しましょう。この記事では、自動車保険の等級について詳しく解説します。
https://seibii.co.jp/blog/contents/insurance_grade_handover

等級が上がると保険料が安くなる
ノンフリート等級制度は、等級が上がると割引率が高くなり料金が安くなる仕組みが特徴です。
はじめて自動車保険を契約すると 6等級となり、割引率は13% です。
等級は数字が増えるほど割引率が上がり、最大の20等級は割引率が63%(事故なしの場合) となります。
反対に、等級が1〜4等級になると料金の割増となり、1等級は割増率108% です。
このように等級によって保険料の金額が大きく異なるため、支払い時の負担路なる可能性があります。
自動車保険の等級の上がり方
自動車保険の等級の上がり方について解説します。
等級の上がる仕組みを理解して、保険と等級の関係を把握しましょう。
保険に加入して1年間無事故の場合
自動車保険は、保険に加入して1年間無事故の場合に等級が上がります。
なぜなら、安全運転を継続することで等級が上がる仕組みのためです。
仮に、14年間一度も保険を利用しない場合はもっとも上の20等級 となります。
契約期間中に保険を使用しない場合
自動車保険は、契約期間中に保険を使用しなければ等級が下がりません。
「無事故=保険を使わない」となり、保険の使用が等級に影響します。
たとえば、事故を起こした場合でも相手の修理費を実費で支払うことで保険を使わずに済ませられ、その結果等級が下がることを防げるでしょう。
自動車保険の等級が下がる要因
自動車保険の等級が下がる要因をご紹介します。
自動車保険の等級は、基本的に 事故を起こして保険を利用すると下がる仕組み です。
保険を利用する際の事故の内容によって、等級の下がり方が異なります。
3等級ダウンするケース
対人賠償保険や対物賠償保険・車両保険を利用すると、3等級下がります。
具体的には、他人を死傷させたとき、他人のものや車を壊したとき、事故によって自身の車を壊したとき が該当します。
一般的に、事故によって保険を利用すると「3等級下がる」と覚えておきましょう。
なお、3等級下がると、割引率が4〜30%以上低下することになり、等級によっては保険料金が大きく異なります。
1等級ダウンするケース
盗難や落書き・飛び石などの破損によって利用する場合は、1等級ダウンの対象です。
比較的、軽微な修理が多いため、保険を使わずに自己負担金で済ませる人も多い といわれています。
一方で、車両保険の適用事故でも、自身の過失が大きい事故を起こして自分の車を修理する場合は、例外になることもあるようです。
事故(修理)の内容によっては3等級ダウンするケースがあると覚えておきましょう。
カウントされないケース
人身傷害保険や搭乗者傷害保険のような、自身や家族の怪我を補償するケースではノーカウントとなり等級が下がりません。
また、もらい事故によって車両保険を適用するケースで、保険を使っても等級が下がらない自動車保険もあります。
このようなケースでは事故の件数も累積に含まれないため、保険利用がノーカウント事故のみの場合は等級ダウンの対象外です。
自動車保険の等級はどうすれば上がる?
自動車保険は、等級が上がると安く契約できることがわかりました。
そこで「どうすれば保険の等級が上がるのか」が気になる方もいるでしょう。
ここでは、保険の等級を上げるコツをご紹介します。
安全運転を心がけ事故を起こさないようにする
日頃から安全運転を心がけ、事故を起こさないようにしましょう。
なぜなら、自動車保険は事故を起こして保険を利用することがなければ等級が下がらないためです。
保険は、万が一お金が必要な事例が起きた場合のために入るものといえます。
そのため、保険を利用するような事態にならなければ、等級は下がりません。
日々の運転で事故を起こさないようにすることが重要です。
自身の身を守るためにも、無理な運転を避け、安全第一で運転しましょう。
等級が下がっても保険を利用すべきか検討する
事故を起こした場合に、等級が下がっても保険を利用すべきか検討するとよいでしょう。
先ほど述べたとおり、保険を利用しなければ等級が下がらないためです。
事故の内容によっては保険利用により等級が下がり、その後の保険料金が高くなって損をする可能性もあります。
たとえば、自損事故で自身の車の修理が必要なケースや、軽微な修理費用がかかる場合など、自己負担金で解決できるものは保険を利用しないという選択も必要です。
保険会社と相談して、自己負担で済ませたほうがのちの等級ダウンにつながらない場合は、検討する余地があります。
このようなケースでは、保険会社のほうから「保険を使われますか?」と提案してくれるところもあるので、事故の担当者に相談して適切な判断を行いましょう。
まとめ
自動車保険の等級の調べ方は 「保険証券を確認する」「専用のWebページで確認する」「保険会社に電話する」 の3つの方法があります。
保険の等級は、更新時や他社に乗り換える際など、保険の契約に関する手続きで必要となります。
そのため、普段から等級を覚える必要はなく、確認方法を頭に入れておくといいでしょう。
また、等級は事故を起こして保険を利用した場合に下がるため、事故を起こさないように 安全運転を心がける のがポイントです。
万が一、事故を起こした場合でも、内容によっては保険を使わないほうがお得なケースもあるため、保険会社と相談して利用を検討しましょう。
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