安くて状態の良い中古車を、誰もが買いたいと思います。しかし、実際に中古車を購入してみると思っていた以上に車の状態が悪かったり、エンジントラブルで困るケースがあります。素人では車の状態を見抜くことは難しく、営業マンの言う事を信じるしか無いということも少なくありません。そこで、プロの自動車整備士が簡単に車の状態をチェックできる5つのポイントを教えます。簡単なチェックで、表面的な車の状態ではなく、エンジン内部の状態や事故車ではないかどうかを判断することが出来ます。中古車を見に行く際には、ぜひ行ってみてください!
ところで、購入を悩む中古車の状態を確認するなら、プロに見てもらうことが早くて楽で確実です。Seibii(セイビー)なら、プロの整備士があなたの代わりに気になる中古車の状態を客観的に確認・診断しています。まずはお気軽にご連絡ください。
目次
中古車購入時に見るべきポイント 5つ
中古車を購入する時に見るべきポイントは以下の5つです。
- ボンネットがスムーズに開くか
- オイルフィラーキャップの裏側
- トランスミッションのショック
- 車内の両面テープの跡
- ウェザーストリップ
1つずつ説明していきます。
ポイント1.ボンネットがスムーズに開くか
まず最初にチェックするのはボンネットが開くかです。室内にあるボンネットのレバーを引っ張った時、ボンネットがガチャンとなるか確認します。
すんなりとガチャンとならない場合、その中古車の購入はちょっと待ってください。
ボンネットのガチャン
ガチャンの仕組みは単純です。室内のレバーとボンネットがワイヤーで繋がっていて、レバーを引っ張るとロックが外れてガチャンとなります。
レバーを引っ張ってガチャンとならない場合はボンネットのロックが歪んでいる可能性があります。通常はボンネットのロックは歪むことはありません。しかし、車の前側をぶつけたり事故を起こすとロックや車体が歪み、すんなりとガチャンとなりません。
ちなみに、放置車両もロックが錆びついてガチャンとなりません。長年放置された車両も、もちろん中古車購入にはオススメできません。
ポイント2. オイルフィラーキャップの裏側
ボンネットを開けたら、ついでにオイルフィラーキャップの裏側もチェックしましょう!
オイルフィラーキャップとは、エンジンにオイルを入れる入り口のキャップです。
このキャップの裏側の状態を見ます。キャップの裏側に黒いドロドロしたものが付着している場合、その中古車の購入はちょっと待ってください。
ドロドロの正体
ドロドロの正体はガソリンの燃えカス、カーボンです。カーボンがオイルと混ざってドロドロになっているのです。
本来エンジン内のカーボンは、エンジンオイルがきれいに掃除を行います。エンジンオイルが汚れるのは、この掃除したカーボンの汚れです。こまめにエンジンオイルを交換していた車両は、オイルと一緒にカーボンが排出されるので、エンジン内に汚れが溜まる事無くキレイな状態に保たれます。しかし、オイル交換をサボっていた車はカーボンがエンジンの中に溜まっていきます。
オイルフィラーキャップの裏側は、エンジンの中の状態を簡単にチェックできるポイントです。たとえ、エンジンオイルが汚れていなくても、キャップの裏にドロドロが溜まっているようだと、エンジンの中はカーボンだらけかもしれません。
また、中古車屋の店員さんも、キャップの裏まで掃除しないのもポイントです。そのため、エンジン本来の状態を確認出来ます。
ちなみに、キャップの裏側に白いドロドロがあったら要注意です。エンジンオイルに水分が混ざると白濁したドロドロとなります。長いあいだ車両を放置して、空気中の水分を吸うか、もしくは冷却水が漏れてエンジンオイルに混ざっている可能性があります。どちらにしてもエンジンの状態は悪いので、その車両の購入は見合わせましょう。
ポイント3.トランスミッションのショック
3つ目のポイントは変速機(トランスミッション)です。トランスミッションの状態はプロでも把握が難しいです。しかし、故障した場合の修理費用は高く、車両が動かなくなるため、厄介なトラブルとなります。そのため試乗してトランスミッションに不具合がないか確かめましょう。試乗した時、プロが見るポイントはトランスミッションの「ショック」です。
PからR、PからD
PからR、PからDというのはシフトのことです。シフトを「P→R」「P→D」レンジに 動かした時のショックを見ます。まずはエンジンが掛かっている状態で、ブレーキを踏みゆっくりシフトをP(パーキング)からR(リバース)へと動かします。Rレンジに入れた直後にグッと車が動く感じがあると思います。「グッ」とするならば問題ありません。
Rレンジに入れた直後に「ゴンッ」「ガツン」などの衝撃が来る場合、その中古車の購入はちょっと待ってください。Dレンジも同様です。「ゴンッ」「ガツン」などの衝撃がくるとトランスミッションに異常があるかもしれません。
変速のポイント30Km/h
次は走った時のポイントです。ギヤが変わるタイミングで「ゴンッ」「ガツン」と衝撃が来るなら要注意です。
Dレンジで走行をした場合、速度が30Km/h前後で2速にギアが変わります(CVTの場合は無段階変速のため変わりません)。この変速のタイミングでショックを感じたら、購入を見合わせたほうが良いでしょう。トランスミッションにトラブルが出る可能性が高いです。
点検する時のポイントは、アクセルをゆっくり踏み込み徐々に速度を上げていくことです。ゆっくり変速をした時の方がショックの大きさがわかりやすいです。トランスミッションの調子が悪いと、耳で聞こえるくらいの「ゴンッ」という音と衝撃がします。トランスミッションのオイルを交換していなかったり、内部の部品が消耗してくるとこのような症状が出ます。トランスミッションの修理費用は高額になるので、このような中古車は気を付けましょう!
ポイント4. 車内の両面テープの跡
4つ目の見るべきポイントは車内の両面テープを剥がした跡です。特にダッシュボードに変色やテープの跡がある車は注意しましょう!
ダッシュボードにある両面テープの跡、これはレーダー探知機やポータブルナビなどの電装品が取り付けられていた跡です。これら社外品の取り付けには配線の加工が必要となります。たくさん両面テープの跡がある中古車は、たくさんの配線が加工してあると考えて間違いありません。
配線の加工とは、配線を切って他の配線と繋げたり、配線を二股にしたりと様々です。プロの配線の加工は問題ないですが、素人が配線を加工した車両は注意が必要です。
もちろん、両面テープを剥がした跡があるからといって、全ての車両にトラブルが起こる訳ではありません。しかし、トラブルが起こるリスクとして考慮して避けるのが良いでしょう。
ポイント5. ウェザーストリップ
最後に点検するのはゴム部品です。目立つところにゴムの部品はありませんが、よく見ると劣化した状態がわかりやすいのがゴムの部品になります。特に中古車を見る時に注意してもらいたいのは、ドア周りのゴムです。
ドアの開口部にはゴムの部品があります。この部品をウェザーストリップと呼びます。ウェザーストリップはドアを閉めた時にドアと密着して車内の気密性を高め、雨やホコリの侵入を防ぎます。各ドアごとにあるウェザーストリップの状態をチェックしましょう!
ウェザーストリップを見る時のポイントは2つです。1つ目は、塗料が付着していないか。2つ目は1つだけ新品のウェザーストリップが付いていないかです。
塗料が付着していないか
ドアまわりを修理する際に、塗料が飛んでウェザーストリップによく付着します。ボディーと同じ塗料がウェザーストリップに付着している場合、ドアを塗装している可能性が高いです。塗装をする時はドアを閉めて塗装しますが、飛散した塗料がドアの隙間から入り、ウェザーストリップに付着します。ウェザーストリップをチェックし、塗料が付着していたらドアを修理していると考えて間違いありません。
1つだけ新品になっていないか
大きな事故を起こして修理してある車両は,ウェザーストリップを新品に交換している可能性があります。運転席と助手席、前と後ろのゴムを比べて、一方だけやたら綺麗な状態なら注意したほうが良いでしょう。また、バックドアやトランクもよく新品のウェザーストリップに交換する箇所です。
以上が、気になる中古車の購入を決断する前に見るべきポイント5つです。如何でしたでしょうか?いずれも言われてみれば納得するものの、一般の方には盲点になりやすいポイントではないでしょうか。
この記事を参考に、中古車を安心してご購入頂けたら嬉しいです!
中古車の購入前診断なら出張整備のSeibii
Seibii(セイビー )では、国家資格を有する整備士・メカニックがお客様のご自宅や職場の駐車場にお伺いし、その場でお車の整備、修理、パーツ取り付けを行います。
チャット・LINE・電話にて無料で整備士が対応しますので、中古車の購入前診断をまずはお気軽にご連絡ください。
お車へのドライブレコーダー、ETC、カーナビといった取り付けから、車の故障診断、バッテリー上がり、バッテリー交換、窓ガラスの油膜取りと撥水加工コーティング、タイヤの付け替えと幅広く実施しています。
カー用品店やディーラーと往復する時間を省いて、お客様の趣味や家事などにご活用いただけます。
また、出張なのに安価で、プロのメカニックが作業することから、高品質のサービスを提供しております。
ご利用頂いたお客様の声
◼️お客様の評価と声
◼️Googleレビュー
お車のことで何かありましたら、是非、お気軽にご連絡ください!
整備士・整備工場の方々へ
また、一緒に働く整備士・メカニック、整備工場やガレージ経営者の仲間も募集しています!
整備士の未来を創る! お気軽にご連絡ください!
◼️整備士の方々へ