車の価値は、ある一定の年数や走行距離を超えると大幅に下がる傾向があります。
少しでも高く車を売りたい場合、どのタイミングで売却を検討すれば良いのでしょうか。
今回の記事では、高価買取の条件や値下がりのタイミング、交渉方法などを紹介します。
車の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
高く売れる条件は?
高値がつく車=中古車市場で需要の高い車です。
車自体の人気が高い場合や、年式の新しい車は高く売れやすい傾向があります。
まずは人気の高い車の特徴を紹介します。
ロングセラー・台数が少ない車種・海外でも人気
車自体の人気が高い中古車は、走行距離や年式が同等の他の車と比べて、高値がつきやすくなります。
人気の車種は、販売年数が長く、大型のモデルチェンジが少ない傾向がありますので、昔から販売されているまたは、10年程度同じモデルで販売されていたような車種は高額買取が狙いやすくなるでしょう。
具体的にはトヨタのランドクルーザーや三菱のデリカ、日産エルグランドなどが挙げられます。
また、中古車市場で出回りが少なく、希少価値の高い車も高額査定がつきやすいと言えるでしょう。
すでに生産が終了している車や、台数限定で販売された車、現存している台数が少ない車などは、年式が古くても高額査定がつくかもしれません。
さらに、日本だけでなく海外で人気があるかどうかも、査定額を左右する理由のひとつです。
中東ではハイラックス、アメリカではカムリ、インドではアルトなど、海外では日本の中古車が高い人気を獲得しています。
車が高く売れるか知りたい場合は、日本だけでなく、海外の中古車市場にも注目してみてください。
車両の年式が3~5年以内
中古車の価格を決めるにあたり、重視されるポイントが年式です。
車の価値は、時間の経過とともに落ちていきます。1年で30%、3年で45%、5年で60%程度に下がると言われており、10年以上が経過するとほぼ価値は0円となります。
高額査定を狙いたい場合は、1回目もしくは2回目の車検タイミングである3~5年以内を選びましょう。
高く売るタイミングを逃さなければ、次の車を購入する資金に充てることも可能です。
人気のカラー、無難な色、飽きがこない色
車の価値を決めるにあたり、ボディーカラーも重要なポイントです。
一般的に、白・シルバー・黒など、定番色と言われる人気が高く、黄色・青など原色系の色は定番色と比べ査定金額が低くなりやすい傾向があります。
ただし、例外として、マツダの赤やスバルの青など、メーカーがイメージカラーとして設定している色がある場合は、定番色でなくても高額査定がつくケースも。
CMで放送されているカラーや、カタログの表紙を飾る車に使用されているカラーなど「この車はこの色」というイメージが浸透しているカラーなら、定番色より高値が狙えるかもしれません。
また、飽きが来ず手入れがしやすいというのも高額査定のポイントです。
一言に「白」「黒」と言っても、単色だけでなく、パールやメタリックを塗料に含んだ塗装など、さまざまなバリエーションが用意されています。
パールやメタリックの塗装は、汚れが目立ちにくく、光の加減で見え方が変わるという特徴があり、人気が高く、単色よりも高値がつきやすい傾向があります。
買取需要が上がるタイミングは?
車は、買取業者が中古車を必要とするタイミングで売却すれば、通常よりも高く売れる可能性があります。
高額査定を狙いたいのであれば、売却の時期にも注目しましょう。
中古車が高く売れる時期は1〜2月・7〜8月
高額査定を狙いたい場合に、まずおすすめなのが1~2月です。
3月は、進学や就職、転職など生活の変化により中古車の需要が高まる時期で、この時期に豊富な在庫を用意するため、1~2月に中古車買取が強化される傾向があります。
さらに、決算月ということもあり、中古車販売店側としては、1台でも多く在庫を確保し売り上げを伸ばしたいという意識が働きます。
特に人気の高い車種であれば、多少相場よりも高い金額でも、自社の在庫として仕入れたいと考えるため、通常よりも高額査定が出やすくなるのです。
1~2月に次いでおすすめなのが7~8月です。
この時期は、転職や転勤などの生活スタイルが変化しやすいだけでなく、夏のボーナスが支給されるタイミングでもあります。車の購入や買い替えを検討する人が多いため、中古車販売店は、良質な中古車を少しでも多く確保したいと考えます。
さらに9月は半期決算の時期でもあるため、1~2月の売却が難しい場合は、7~8月を狙うことをおすすめします。
その他のおすすめのタイミング
1〜2月、7月〜8月の売却をお勧めする理由は、中古車需要が高まり、買取が強化されるからです。
とはいえ、この時期に合わせて車の売却ができない方も多いでしょう。ここからは中古車需要が高まる時期以外に車を売却したい場合におすすめのタイミングを紹介します。
車検の更新前
車は新車登録から3年、それ以降2年ごとに車検をうけなければなりません。
車検には数万円から数十万円の費用がかかるため、車検前に売却することがおすすめです。
車検期間が残っている車は、そうでない車と比べ高く売れる傾向がありますが、車検にかかった費用がそのまま査定額に上乗せされるわけではありません。
車検後すぐに車を売却すれば、かかった費用がマイナスになる可能性がありますので、車検前のタイミングで売却を検討してみてはいかがでしょうか。
自動車税は還付される
自動車税は、4月1日時点に車を所有している人が支払う税金です。毎年5月末までに翌年3月末までの金額を支払う必要があるため、税金の支払い前に車を売ろうと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、多くの買取業者では、残っている自動車税の相当額を買い取り額に上乗せしてくれます。そのため、自動車税を支払った直後だからといって損をしてしまう可能性は低いと言えます。
ただし、自動車税が残っている車を売却する場合は、見積書に自動車税の相当額が含まれているか確認しましょう。中には自動車税分の金額を明記していない業者もありますので、注意が必要です。
査定前に準備すること
車の高価買取を狙いたいなら、事前の準備が重要です。
1日もあれば準備できることばかりですので、査定前に確認しておきましょう。
車内の清掃を行う
車の査定は、車種や年式・走行距離・車の状態で価格を決めます。
あまりにも車が汚いと、車の状態が悪いと判断されてしまうことも。査定前には車をキレイにしておくことを心がけましょう。
セールスポイントをまとめておく
査定員に車のセールスポイントを伝えられるよう用意しておくこともおすすめです。
ワンオーナー・禁煙車・屋内保管などの条件に当てはまる車は、状態がよいと判断されやすいので、査定時に伝えるといいでしょう。
また、こまめにメンテナンスをしていた場合もプラスポイントになります。整備記録などが残っている場合は、査定時に渡せるよう準備しておくことをおすすめします。
交渉を有利に進めるポイント
査定時の交渉次第で査定額が変わる場合があります。
交渉というと難しく感じる方が多いかもしれませんが、どれも初めてでも簡単にできることばかりです。高額査定を狙うために、ぜひ実践してみてください。
①競合他社に依頼をしていることを伝える
まずは、他の業者にも査定を依頼していることを伝えましょう。
競合がいると分かれば、少しでも高い査定額を出すことで車を仕入れようと考えるため、競合がいない場合よりも高価買取を狙えます。
②具体的な売却時期を伝える
車の価値は、時間の経過とともに下がっていきます。査定当日に車を引き渡すのと、1ヶ月後に引き渡すのでは、査定額に数万円の差が出る場合も。
買取店としても、売却の時期が分からないと、大体の金額や、今の時点での査定額を伝えるしかありません。
そのため、売却の日程が決まっている場合は査定前に伝えましょう。売却の意思が強いことも伝わるため、高額査定を引き出しやすくなります。
③はじめから希望額を言わない
買取業者によっては、査定前に希望額を聞く場合があります。
高額査定を狙いたいなら、ここでは希望額を伝えないようにしましょう。
査定前に希望額を伝えてしまえば、高値がつく車であっても、希望額に近い金額を出されてしまう可能性があります。
値下がりのタイミングは
車の価値は、時間の経過とともに徐々に下がっていきますが、同じ幅で下がっていくわけではなく、特定のタイミングで大きく値下がりをします。
値下がりのタイミングを避けることで、高額査定を狙いましょう。
年式が7~10年を超えた時
1年で30%、3年で45%、5年で60%程度に価値が下がると言われる自動車ですが、7〜10年を迎えると、その価値は大幅に下がり、ほとんど値段がつかない状態になります。
もちろん、希少車種や人気車種など、年数が経過しても高額査定を狙える場合もありますが、普通乗用車の場合、7〜10年以上経過した車は売却するのが難しいと考えた方がいいでしょう。
高価買取を狙うなら、5年未満で売却を検討することをおすすめします。
走行距離が5万km、10万kmの大台を超えるとき
年式だけでなく、走行距離も査定額に大きな影響を及ぼし、5万km・10万kmを超えると価値が大幅に下がると言われています。
また、中古車市場では10万kmを超えた車を過走行車と言われており、買取業者によっては値段がつかない場合も。
年間1万km以上走行するようであれば走行距離にも注意が必要です。
車がモデルチェンジした後
車のモデルチェンジがされた後は、旧型モデルの値段が下がる傾向があります。
一般的にモデルチェンジは4〜5年のサイクルで行われますので、新型が発表される前に車を売却することで高価買取が狙えるでしょう。
事故歴がある車の売り方
事故歴のある車は、事故にあったことがない車に比べて20~50万円程度減額になることが多いと言われています。
ここからは事故歴のある車を少しでも高く売るためのポイントを紹介します。
①修理せずに一度売ってみる
事故歴のある車を売りたい場合は、修理をする前に一度査定を受けてみましょう。
故障の傷の状態にもよりますが、修理をしたからと言って事故にあったことがない車と同程度で売れるわけではありません。
修理金額よりも査定額が低くなる可能性もありますので、高額査定を狙うための修理は行わないほうがいいでしょう。
②海外に販売販路を持っている買取業者を探す
日本国内の中古車市場では、国産車が豊富に出回っているため、事故歴のある車は人気が低くなります。
しかし、海外で人気のある車種であれば事故歴があっても高く売れる可能性があります。
トヨタのハイラックスやランドクルーザー、スズキのアルトなど、海外で需要が高い車の場合は、海外に販売経路を持っている業者に売却することで高価買取を狙えるかもしれません。
③使用できるパーツを買い取ってもらう
事故歴のある車でも「部品どり車」として値段がつく場合があります。
部品どりとは、まだできるパーツだけを取り出し再利用する方法で、車として値段がつかなくてもナビやオーディオ・内装部品などに値段がつくかもしれません。
また、部品どりができなかったとしても車は金属資源として価値があります。
動かない・大きく故障しているといった場合には、年式の古い車や事故車の買い取り実績が多い廃車買取の業者を利用することがおすすめです。
自分の車の修復歴を調べる方法
修復歴とは、事故や災害などにより、車の骨格部分の修正や交換をしたことがあるかどうかを指す言葉です。
修復歴がある=大きなダメージを受けたことがある車と認識されるため、通常の車と比べ査定額が低くなる傾向があります。
中古で購入した車に修復歴があるかを確認したい場合にはどうすればいいのでしょうか。ここからは修復歴の調べ方を紹介します。
車に備え付けてある点検整備記録簿を調べる
修復歴の調べ方として、分かりやすいのが点検整備記録簿の確認です。
点検整備記録簿には、整備内容が記録されており、大きな修理が発生した場合には記録されます。
ただし、この書類は全ての中古車に備え付けられているわけではありません。前のオーナーが紛失していたり、中古車販売店が破棄してしまっていたりする場合があります。
車体から修復歴を見分ける
点検整備記録簿がない場合は、車体の状態から修復歴をみわけることができます。
具体的なチェックポイントは次の5つです。
- 左右対称になっているか
- 塗装のはがれなど修復痕がないか
- ドアやボンネットなどのボディーパーツにずれがないか
- トランクの床下に錆や修理痕がないか
- 塗装に違和感がないか
パーツのずれや修理痕がある場合には、修復歴がある可能性が高くなります。
まとめ
車の価値は、時間の経過とともに下がっていきますが、常に同じ幅で下がるわけではなく、新規登録から5年・10年、走行距離5万キロ・10万キロを超えたタイミングで大幅に下がると言われています。
少しでも高く車を売りたいという場合には、値下がりのタイミングを避けて売却を検討しましょう。
また、中古車の需要が高まる直前の1~2月、7~8月に売却するのもおすすめです。中古車販売店が在庫を用意しようと仕入れを強化するため通常より高値がつくかもしれません。
古い車や事故歴のある車などは、中古車として買取が難しい場合がありますが、パーツどりや輸出車として価値がつく場合があります。ディーラーや中古車販売店で0円査定された車でも、廃車専門店で数万円の査定額がつくケースも。
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