車を売却するには、車検証や自賠責保険証・納税証明書などさまざまな書類が必要です。さらに、必ず用意しなければならない書類以外に、あると交渉がしやすいものも存在します。
車の買取を依頼したい場合、何を用意しておけば良いのでしょうか。
今回の記事では、売り方別に用意が必要なもの、高額査定を狙うために用意すると良いもの、書類を紛失してしまった場合の対処法などを紹介します。
車の買取を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
目次
車の買取に必要なものは売り方によって違う?
車を買取に出す場合、車検証や自賠責保険証明書、リサイクル券など車そのものに関係する書類と、車の持ち主に関する書類が必要となります。
ディーラーや中古車買取業者に車を売却する場合と個人間で売買する場合で必要な書類に違いはあるのでしょうか。まずは売り方によってどのような違いがあるかを確認しましょう。
買取業者 / ディーラーに売る場合と個人に売る場合で異なる
買取業者に車を売却する場合、売却後の手続きは業者側で行うことがほとんどです。
そのため、ユーザーが用意しなければならないのは手続きに最低限必要な書類のみ。複雑な書類作成等の必要はありません。
一方、個人間で車の取引を行う場合は、名義変更などの手続きを自分で行わなければなりません。業者に売却する場合と比べて手間がかかると考えたほうがいいでしょう。
必要なもの以外にも、高く売るために必要なものも
車検証や自賠責保険証明書・納税証明書など、売却に最低限必要な書類以外にも、あると有利に交渉を進められるものがあります。
保証書や整備手帳、取扱説明書などがあると高額査定が狙いやすくなりますので、車に関連する書類は事前に用意しておくことをおすすめします。
買取業者 / ディーラーで車の買取を行う際に必要なものは?
買取業者やディーラーに車を売却する場合に必要なものは、査定時・契約時・車の引き渡し時で異なります。
シーン別に必要なものを確認してみましょう。
査定時に必要なもの
査定時に必要なものは以下の5つです。
- 申請書
- 手数料納付書
- 手数料(350円)
- 本人確認書類
- 委任状(代理申請の場合)
本人書類と手数料以外は、基本的に業者側で用意してもらえます。
代理申請を行う場合は、車の所有者が記入した委任状をあらかじめ用意しましょう。
また、買取業者によって査定時に必要なものは異なります。査定を依頼する際に確認を行ってください。
契約時に必要なもの
査定後、売買契約を結ぶ際には以下の7つが必要となります。
- 車検証/自賠責保険証
- 自動車税納税証明書
- リサイクル兼
- 実印
- 印鑑証明書
- 住民票
- 委任状/譲渡証明書
車検証/自賠責保険証は、査定を受けた車と同じ車の情報が記載されたものを用意しましょう。
自動車税納税証明書は、毎年5月頃、納付書が送られてくる自動車税を支払っていることを証明する書類です。手元にない場合は、自動車税管理事務所の窓口にて再発行ができます。
リサイクル券とは、車を解体する際にかかるリサイクル料金を事前に支払っていることを証明するものです。新車を購入する際に支払い、車を売却する際には新しい所有者に引き継ぐ必要があります。
リサイクル券を紛失してしまった場合、再発行ができません。支払った額を自分で確認するか、買取業者に調べてもらいましょう。
印鑑証明書は、3ヶ月以内に発行したものが必要です。平日にしか取得できない地域もありますので、契約を行う前に準備をしてください。
住民票は、車検証に記載されている内容と、住所・氏名などが変わっている場合に、変更履歴を確認するために必要な書類です。変更がない場合は必要ありません。
委任状/譲渡証明書は、車を譲渡したことを証明し、代理人が車検証に登録されている住所の変更ができるようにする書類です。基本的には買取業者側が用意しますので、必要事項を記入しましょう。
買取業者の引き渡し時に必要なもの
車を引き渡す際に必要なものは、車本体のみです。
車を買取業者の店舗まで持ち込む場合は、帰りに車はありませんので、帰る方法を考えておきましょう。
また、引き渡した車の中に忘れ物が残っていても戻ってこないケースがほとんどです。ダッシュボードやコンソールボックス・トランクなど、隅々まで忘れ物がないか確認してください。
あったら交渉を有利に進められるもの
車の買取では、必ず必要なもの以外に、あると交渉を有利に進められるものがあります。
査定を依頼する前に、以下が手元にあるか確認してみましょう。
- 車のスペック(メモでもOK)
- 保証書
- 整備手帳
- 取扱説明書
- 純正パーツ
上記がなくても車を売却することはできますが、査定額に数千円~数万円の差が生じる場合があります。
特に車のカスタマイズをしている場合、純正パーツが残っているかが大きなポイントに。一般的に、中古車市場ではカスタム車よりノーマル車のほうが高値がつく傾向がありますので、純正パーツがあるか確認してみてください。
個人で車の買取を行う際に必要なものは?
個人で車の売買を行う場合、買取業者を依頼するケースよりも用意するものが多くなります。
買い手側・売り手側、それぞれ必要なものを確認しましょう。
買い手側で必要なもの
買い手側は、次の3つが必要です。
- 発行から1ヶ月以内の車庫証明書
- 実印/印鑑証明書
- 委任状
車庫証明書は、車を停めるスペースを確保していることを証明する書類です。この書類は居住地域を管轄する警察署で申請を行います。発行まで3日~1週間程度かかる場合がありますので、余裕をもって取得しておきましょう。
また、個人取引の場合、委任状も自分たちで用意しなければなりません。国土交通省あるいは軽自動車検査協会のホームページからダウンロードしてください。
売り手側で必要なもの
売り手側で用意が必要なものは、以下の7つです。
- 車検証/自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 実印
- 印鑑証明書
- 住民票(戸籍謄本)
- 委任状/譲渡証明書
売り手側で用意が必要な書類は、個人取引の場合も、業者に依頼する場合も、大きな違いはありません。
ただし、委任状/譲渡証明書などの用意は自分で行わなければいけませんので、契約前に準備しておきましょう。
車の買取に必要なものを揃える際に注意すべきこととは?
車を売却する際には、業者を利用する場合も、個人で取引をする場合も、売り手側で用意しなければならないものがあります。
一部書類は省略が可能ですが、車検証や自賠責保険証などは、必ず必要な書類です。契約前に全てそろっているか確認をしてください。
万が一、紛失してしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。ここからは売却に必要な書類を失くしてしまった場合の対処法を紹介します。
車検証を無くした場合には別途対応が必要
車検証を紛失した場合は、再発行手続きが必要です。
ディーラーや代行業者に手続きの代行を依頼するか、自分で運輸支局や軽自動車検査協会で手続きを行いましょう。
自賠責保険証を無くした場合には別途対応が必要
自賠責保険証を紛失した場合は、加入している保険会社の窓口または代理店で再発行手続きを行う必要があります。
手続きを行うには、以下3つの書類が必要です。
- 自動車賠償責任保険証明書再交付申請書
- 印鑑
- 身分証のコピー
自動車賠償責任保険層名所再交付申請書は、保険会社や代理店からもらえます。印鑑と身分証のコピーは自分で用意しましょう。
軽自動車を個人に売る場合は委任状が申請依頼書にかわる
普通車の場合、車検証の変更手続きなどを代理人が行うために必要な書類は「委任状」と呼ばれますが、軽自動車の場合は「申請依頼書」という名称に変わります。
申請依頼書は、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードが可能です。
売却する車の種類からどの書類が必要なのかを判断しましょう。
まとめ
車を売却する際に必要な書類は、業者に買取を依頼するのか、個人間で取引を行うのかで異なります。
業者に依頼する場合は、煩雑な手続きを業者側で行ってくれるため、売り手は楽に車の売却ができるでしょう。
一方、個人間の取引は、書類の用意から手続きまで、すべて自分たちで行わなければなりません。
書類の作成や契約に慣れていない場合はトラブルも起こりやすいので、慎重に取引を行うことが大切です。