今回は、オルタネーターの役割や故障の前兆について整備士が解説していきます。
「オルタネーター」という単語をはじめて聞く方も多いのではないでしょうか?
車を動かす為に欠かせない、オルタネーターの役割について紹介していきます。
オルタネーターの役割について
オルタネーターとは、簡単に言うと車の発電機のことで、車に必要な電気を作る装置です。
車を動かす上で電気は非常に重要な役割を果たしており、オーディオやナビの操作に必要なのはもちろん、ガソリンエンジン車の場合は燃料を燃やす際にスパークプラグが電気を使って火花を発生させます。
このように、さまざまな場面で必要となる電力を供給するのがオルタネーターの役目です。
バッテリーは電気を蓄える装置であるのに対し、オルタネーターは常に電気を作り続け、車全体に供給し続けるという違いがあります。
VOXYに搭載されているオルタネーターの位置はこちらです。
オルタネーターはゴムベルトで他の部品とつながっており、エンジンの動力を利用して回転します。この回転によって電力が発電されます。
また、バッテリーとオルタネーターが連携して作動することで、車は安定して動作します。
オルタネーターの交換頻度について
交換頻度について解説します。
オルタネーターは消耗品ではないため、毎年交換する必要はありません。
ただし、一般的には10年または10万km走行したあたりで故障することが多い部品です。使用する車種や運転スタイルによって寿命が異なる場合があります。
一方で、セイビーの事例では6万km程度で故障するケースもあります。特に仕事で頻繁に使用される車両では、早めに不具合が発生することもあるため注意が必要です。
オルタネーター故障時の症状や「異音」について
故障の兆候として、車内の電気系統に注目してください。以下のような症状が見られる場合は、オルタネーターの不具合が疑われます。
ヘッドライトやナビが暗い
発電能力が低下していると、ライトやナビの明るさが弱まります。
メーターにバッテリーチャージランプが点灯
充電が正常に行われていないことを示しており、オルタネーターの故障の可能性が高いです。
ハンドルが重い
電動パワーステアリングを搭載した車両では、電力不足によりハンドル操作が重く感じられることがあります。
また、オルタネーターのベアリング(回転を支える部品)が摩耗すると、「ゴロゴロ」「ガーッ」といった異音が発生することがあります。発電は正常に行われていても異音がする場合は、交換を検討してください。
オルタネーター交換時、新品でなくても大丈夫
オルタネーターを交換する際は、車種や状況に応じて選ぶ必要があります。その際、リビルト品がおすすめです。
オルタネーターやスターターモーターではリビルト品が一般的であり、新品に比べて価格が半分程度とコストパフォーマンスに優れています。
リビルト品とは?
使用済みのオルタネーターを分解・洗浄し、摩耗した部品を新しいものに交換して再生した商品です。新品同様の性能を持ち、補償も付いているのが特徴です。
現在では、リビルト品を使用するディーラーも増えています。特に中のコイル部分は目視で確認できない重要なパーツであり、高品質なリビルト品はコストと性能のバランスが良い選択肢と言えます。
ただし、購入時には補償内容を確認することをお忘れなく。
セイビーのYouTubeチャンネルでは、他にも車に関するいろいろなコンテンツを毎週配信中ですので、ぜひ参考にしてみてください。
「故障かも?」と感じた場合は、ぜひセイビーにご相談ください。
セイビーでは、動かない車両にも対応可能な出張整備サービスを提供しており、レッカー移動は不要です。お困りごとがございましたら、電話やチャットでお気軽にお問い合わせください。
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