セイビー公式YouTubeチャンネルで2月23日にアップした動画でも取り上げております、
「維持費が安い軽自動車」について整備士目線で解説していきたいと思います。
セイビーでは、多くの軽自動車のご依頼を多くいただいています。
今後新車のご購入を検討されている方や、すでに軽自動車をお持ちの方でも、今後の動向が気になるところだと思います。本記事を参考にしていただければと思います。
はじめに

この記事は、セイビーに所属する国家資格整備士の天野と代表取締役の千村が、実際の現場経験をもとに解説しています。
軽自動車の整備や相談を多数受けてきたからこそ言える、リアルな視点をお届けします。
千村
今回は、維持費の安い軽自動車をランキング形式で天野さんに解説してもらいます。
千村
車の維持費はガソリン代が主だと考えられがちですが、実際には以下のような「税金」や「メンテナンス代」も含まれます。
- 税金:自動車税、重量税
- 保険:自賠責保険、任意保険
- メンテナンス:定期点検、車検、修理
- 利用:ガソリン代、駐車場代、高速道路代
千村
自動車の維持費に差が出る主な項目は、「税金」「車検」「メンテナンス」になると思います。
軽自動車の税金は大きく変わりませんが、整備費用や燃費は車種によって異なります。
そのため、ランキングではこれらを考慮して順位を決定します。
千村
燃費については、e燃費や価格.comなどのサイト、および国交省公表データを参考にしています。
これらの情報を加味して、第三位から天野さんに発表してもらいましょう。
第3位「スズキ アルト」

天野
天野
アルトはマイルドハイブリッドが付いていて、基本的に燃費がいいです。
あと車がシンプルで余計なものが付いていません。
いわゆる軽乗用車タイプで、トールワゴンと比較しても車重が軽いです。一応、燃費はWLTCモードで25.2km/Lとなっています。

天野
またエネチャージが付いていて、ブレーキの安全性についてもデュアルカメラブレーキサポートという人にも反応するブレーキがついていて、安全性能も充実しています。
天野
整備面では、部品が共通化されているため、メンテナンス費用が掛かるイメージはありません。
千村
燃費で言うと、WLTCモードで25.2km/Lとなっていますが、走行距離が増えると燃費は悪化するのでしょうか?
天野
20万kmを超えると、燃費は落ちてくると思うが、体感できるほどの差が出てくる車ではないと思います。
千村
オイル交換などを定期的に実施していれば、実質的な問題が起きることはなさそうですね。
千村
ちなみに、「スズキ アルト」はSeibiiへの故障や修理の相談が多い車なのですか?
天野
Seibiiへの故障や修理の相談は少なく、通常のメンテナンス依頼やドライブレコーダーの取り付けが主になります。オルタネーター交換のような大きな修理はあまり発生しません。
千村
いわゆる「マイルドハイブリッド」は、ハイブリッド車にあたるのでしょうか?
天野
一応、ハイブリッド車にあたります。いわゆるオルタネーターがモーターの動きもするという感じです。
千村
天野
第2位「ダイハツ ミライース」

天野
天野
これは燃費が良いことを売り出している車で、車が小さくて、価格も100万円を切るため非常に安価です。
天野
JC08モードの燃費は35.2km/Lと非常に優れており、実際に所有者からも燃費の良さを評価する声が多く聞かれる車種になります。
千村
天野
メンテナンス性は、プラットフォームと原動機系はそれほど新しいものではないので、昔の車と変わらないです。
10万km前後あたりでセルモーターあたりは壊れてしまいます。
ただ通常のメンテナンスで大きくお金が掛かることはないと思います。
千村
今ガソリン代が高騰しているので、ミライースなどはお財布に優しいですね。
天野
毎日何十kmと乗らないで、週1~2回の使用であれば月に一回もガソリンを入れないのではないかと思います。
さらに給油も少ないと思います。
千村
今は軽自動車について話していますが、普通車と比較しても、燃費35km/Lは圧倒的に良いのでしょうか?
天野
天野
実際の燃費で35km/Lを出すのは難しいかもしれませんが、プリウスの実燃費が24〜25km/Lであることを考えると、35km/Lは圧倒的に良い数値と言えます。
ただ実際のところ、ミライースの実燃費は25〜26km/L程度と考えられます。
天野
ミライースにはターボモデルがないため、使用地域によっては山間部での利用には向かず、購入候補から外れる可能性があります。
しかし、市街地での走行においては燃費性能が優れており、まさに市街地での使用を想定して販売されていると言えるでしょう。
千村
そういった意味では、ミライースは、車というよりはコミューターに近いイメージですかね。
コミューターとは
街中での移動に特化した小型乗用車を指します。
「シティコミューター」や「超小型モビリティ」とも呼ばれ、例としては「ホンダ マイクロコミューター」が挙げられます。
第1位 「スズキ ワゴンR」

天野
天野
累計販売台数500万台以上を誇り、現在も月間約7000台を販売する人気の軽ワゴンタイプです。
天野
流通台数と販売台数が多いということから、市場に中古部品が豊富に出回っています。
さらに、第3位のアルトと同様にスズキ車であることから、プラットフォームや足回り、ブレーキ関係の共通部品が多く、メンテナンス費用も抑えられます。

天野
加えて、マイルドハイブリッドを採用しており、軽ワゴンとしては最高の燃費性能の25.2km/L(WLTC)を実現するなど、完成度の高い一台です。
千村
中古車相場は40万〜120万円程度ですが、走行距離を考慮し、部品交換の観点から70万〜80万円程度のものを選べば間違いないでしょう。
天野
特に、走行距離5万km以下で70万〜80万円程度の中古車であれば「買い」と言えます。
ランキング外の特徴車種
千村
これまで第1位から第3位まで話をしてきましたが、特徴で選ぶとしたら今挙げた車以外で何かありますか?
天野
ダイハツで売れている「タント」や「ムーヴ」あたりは、選んでもいいと思います。

天野
「タント」は、ハイト系のワゴン車で車重が重く、燃費の観点では不利ですが、スライドドアで乗り降りがしやすく、ドアの自動オープン機能や、軽く閉めるだけでドアが全閉する仕組みがついています。
天野
またシートが回転するなど様々な仕組みが選択できるので、売れている理由がわかる車ですね。かつダイハツなので修理や維持費が大きくありません。

天野
「ワゴンR」の対抗馬としての「ムーヴ」についてお話しすると、燃費は「ミライース」と比較すると落ちますが、燃費も悪くはなくトップクラスでありつつ、意外とムーヴはデザインがおしゃれです。
使い勝手が良く乗りやすく、大人が4人乗っても普通に乗れる設計になっています。
天野
あと個人的にすごいと思っている点として、ドアが90度くらいまで開くので、大きい荷物や乗り降りも楽だなと思います。
千村
千村
ホンダ・日産・三菱・スバルも軽自動車を出していますが、やはり軽自動車はダイハツとスズキの2択になりますか?
天野
N-BOXが売れている事は、皆さんのご承知の通りなので、N-BOXを外してメーカーから選ぶとするとダイハツ・スズキから選ぶという感じです。
千村
天野さん的に、メーカーで選ぶとどちらになりますか?
天野
僕がメーカーで選ぶなら、スズキです。
感覚的にスズキのほうが車両が安いイメージがありますね。
天野
特に中古車で買う場合、スズキ車の方が少し安いイメージで、メンテナンス代が変わらない、燃費も変わらないとなると、車両価格が安いスズキでダイハツにこだわる必要はないと思います。
維持費低減のポイント
①定期的なメンテナンス

千村
本日は維持費について話をしてきて、どうやって維持費を安くするかと言うと、定期的なメンテナンスが重要になります。
千村
軽自動車の場合、オイル交換と3~4年に一回のバッテリー交換、2年に1回の車検整備に、何十万という費用はかからないと思います。それだけやっていれば長く乗れると思います。
天野
何十万という車検の見積もりが出る軽自動車は、メンテナンスを繰り越してきている状況です。
千村
天野
少し話が逸れますが、、
車検の見積もりで整備士からすると、ブレーキフルードやバッテリーやワイパーなど、もちろん売り上げは上がります。
天野
ただ変えたいから見積もりをしているわけではなく、必要だから見積もりをしています。
ここをパスするとさらに大きなものが待っていることを、整備士として正しく伝える必要があると思います。
天野
またお客様にも事前にコストをかけておくと、後が楽になるという側面は、維持費という点では、結局トータルで見ると同じになるので、ちゃんと行うことが重要だと思います。
千村
維持費・メンテナンスは車種に対してほとんど同じで、ちゃんとやっていれば長く乗れると思います。
②「保険料の見直し」

千村
続いて、保険料の見直しについてです。
大手損保保険会社とダイレクト損保があり、それぞれ差があるので、ちゃんと見直すことで維持費が変わります。
③エコドライブ

千村
最後に3つ目は、「走り方」についてです。
いわゆるエコドライブのことで、アクセルやブレーキを頻繁に、急激に踏むと燃費は悪くなります。あとは空気圧ですよね。
天野
一応、法的な表現では『走行前点検』に該当するもので、お客様もガソリンを入れる際に、「ちょっと空気圧を見てほしいです」という形で、定期的にやった方がいいと思います。
千村
空気圧は皆さん、どのくらいの頻度で確認しているのでしょうかね、、
千村
私の場合、自転車に乗るのですが、空気がないと全然進みません。だから、月1回の頻度で空気を入れます。そして、なぜそれができるかと言うと空気がないと感じるからです。
千村
ただ車を運転していて、空気が減ったと感じますか?よほど減らないとわからないと思うんですけど、、
天野
正直、パンクしてるくらいじゃないとわからないと思います。
ゴムで守られていてもエアーは減っていくので、頻度を決めてしまうのが重要だと思います。2か月に一度や半年に一回など。
千村
天野
車であれば月一回ほど、シビアにならなくていいと思います。
千村
天野
そうですね!3か月に一回はやった方がいいと思います。
千村
天野
メンテナンスパックなどに入っている人であれば、半年に一回の点検の際に、空気圧も確認されるので、それにより自分で確認することを無くす選択肢もあるとは思います。
おわりに
千村
千村
それぞれ住んでいる場所や走り方によって異なりますが、先ほど話した「メンテナンス」「保険料」「エコドライブ」の3つを心がけていれば、維持費が極端に悪くなることはないと思いますので、ぜひ実践してみてください!
セイビーのYouTubeチャンネルでは、他にも車に関するいろいろなコンテンツを毎週配信中ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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