セイビー公式YouTubeチャンネルで2月9日にアップした動画でも取り上げております、
「軽自動車の維持費が上がる件」について整備士目線で解説していきたいと思います。
セイビーでは、軽自動車のご依頼を多くいただいています。
今後新車のご購入を検討されている方や、すでに軽自動車をお持ちの方でも、今後の動向が気になるところだと思います。本記事を参考にしていただければと思います。
はじめに
この記事は、セイビーに所属する国家資格整備士の天野と代表取締役の千村が、実際の現場経験をもとに解説しています。
軽自動車の整備や相談を多数受けてきたからこそ言える、リアルな視点をお届けします。
自動車保険料が上がる!?

千村
しれっと大きなニュースが発表されて、車を所有している方々はまだ気づいていないかもしれません。
千村
後になって驚くようなニュースが多い中、今回は「自動車の保険料が上がる」という重要なニュースについて天野さんとお話していきます!
千村
これまでは「軽自動車は保険料が安い」と言われてきましたが、2025年1月から、軽自動車の保険料が値上がりします、、、
千村
今回の改定で、軽自動車のクラス分けが3種類から増え、保険料の差が最大で1.2倍から約1.7倍に拡大してしまいます。
千村
そこで今回は、軽自動車の保険料の値上がりについて詳しく解説していきます!
保険料の算出ルールが見直しへ

千村
概要としては、保険料の算出方法が見直され、特に年式の古い車や安全装備が少ない車の保険料が大幅に上がる可能性があります。
千村
2024年上半期の新車販売台数の約半分を軽自動車が占めているため、この変更による影響は大きいと考えられます。
千村
自動車保険は、自家用と事業用の使用目的があり、車種は普通車、小型車、軽自動車に分類されます。これらの型式、運転者の年齢、事故歴などが保険料算出の基準となります。
一番影響を受けるのが軽自動車

千村
そして、保険料はリスクに応じた形で算出クラスが変動します。
そのクラス分けに応じて、保険料が変わるのですが、今回の改定で最も影響を受けるのは軽自動車です。
千村
2025年1月1日以降、自家用軽自動車の型式別料金クラスの数が、現在の3クラスから7クラスに拡大されます。
これにより、保険料の安いクラスと高いクラスの差が1.2倍から1.7倍に広がります!

千村
要するに、事故を起こしやすい車種は保険料が上がり、事故を起こしにくい車種は保険料が安くなるようにクラス分けがされています。
また、保険は保証内容によってもクラス分けがされており、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険、車両保険に分かれています。
千村
おそらく軽自動車の進化によりデータが蓄積され、これまでの3クラスでは対応しきれない様々な傾向が明らかになったため、保険会社は保険料の改定が必要だと判断したのでしょう。
なぜ軽自動車の保険料が上がるのか?
千村
軽自動車だけで大きく変わると思いますが、天野さんはどう思いますか?

天野
背景として考えれられるのは、衝突被害軽減ブレーキ(自動車が障害物を感知して衝突に備える機能)や車線逸脱防止装置(自動車が走行中に車線を逸脱することを防ぐ機能)など、安全装備が搭載された車種が増加してきています。
これによって、安全装備がない車との間に大きな差が生じていると考えられます。
天野
ただ、この差が記事によって異なる見解を生んでいるようです。
衝突被害軽減装置が付いていることで修理費用が上がるといった記事もあるため、「それなら安全装備がない方が安くなるのでは?」という見方も出てきます。
天野
これは規定によるものなので一概には言えませんが、古い車に乗っている方からは不満が出る可能性がありますね、、、
千村
17クラスあって、軽自動車は元々3です。じゃあこれが7に増えても絶対また増えますよね、、
千村
日本の社会問題ともいえる物価上昇と所得の停滞が続く中で、ますます厳しい状況になっていくかもしれませんね、、、
今後どうなっていく、、?
千村
事故や保険料の支払いのデータが溜まっていき、データによって最適化していく流れですよね。逆に、データがあるのであれば安くしてほしいなと思います。
天野
そうですね。事故歴などで安くはなるけれども、年齢や今まで事故してないなど、等級(:保険料の割引率や割増率を決める基準のこと)などによっても変わるかなとは思います。
天野
また、新車でも変わるのではないかと思います。
ワゴンRやタントなど主力で売れているメインの車種だと、衝突被害軽減ブレーキはついていると思います。
天野
ただアルトのような格安モデルだと、新車だけどついていないので保険が高いというような、面白い現象が起きるかもしれないですね。

天野
特に2014年から2021年までの旧型アルトの場合、データはあるものの保険料がかなり値上がりする可能性も考えられます。
年間1万円をどう考える?

天野
物価上昇が続く中、軽自動車の年間維持費が1万円上がると、家計にとって大きな負担となるので、車の購入をためらう人も出てくるでしょうね、、、
千村
軽自動車の保険料が比較的安いとはいえ、年間1万円の増加は決して小さくありませんよね。
天野
1万円あったら美味しいものを食べたいって思う人もいるでしょうしね。
千村
そうなると、これを機に、他の車種を検討し始める人もいるかもしれません。
天野
これは新しい視点かもしれませんね。今までは、保険料を考慮した車選びをしてきませんでした。なぜなら、保険料は「仕方ないもの」という認識が一般的だったからです。
天野
軽自動車は「維持費が安い」というイメージが強かったですが、今後はそうではなくなるかもしれませんから。
千村
千村
車の購入は大きな買い物なので、購入時は高揚感から年間1万円の値上げを軽視しがちです。
しかし、後になって「こんなはずではなかった」と後悔する可能性もあります。
天野
購入を決めた時点で年間で保険料が1万円上がっても、他の影響が車を決めてからどうなるかはわからないですよね。
天野
2025年以降、さらに物価が上がる想定で給与所得は増えないとなると、生活コストが自動車にかけることができるコストに対して圧迫してきます。
所有者にとっては、実際に生活してみたら苦しいですよね。
天野
例えば、手取り16万円もあれば、東京で上京して、小さいアパートに住めばなんとかなると思っていたけど、ご飯もまともに食べられませんというような状況になる可能性はありますよね、、、
保険料の変化をチェック

千村
保険料の引き上げについては、各保険会社によって異なりますが、大手4社では平均3.5〜5%の値上げが見込まれています。
そこで、ご自身でご契約されている保険会社からのお知らせを確認してみてください。
千村
天野
損害保険料率算出機構のウェブサイトを利用すれば、お使いのお車の保険料を確認できます!
損害保険料率算出機構のウェブサイト
天野
今のうちに契約内容や特約を見直すことが大切です。
いざという時にお金が足りないという事態を避けるためにも、事前に確認しておくことをお勧めします。
ただでさえ車離れが進んでいるのに、、

千村
近年、若者の車離れが進む中で、車の価格やガソリン代だけでなく、自動車保険料も上昇傾向にあります。そして、この傾向は今後さらに加速すると考えられます。
千村
天野
車は、その誕生当初は贅沢品として扱われていましたが、普及とともに必需品となりました。
天野
しかし、再びコストが上昇することで、贅沢品としての側面が強まっているように感じます。
「時代は繰り返している」ということなのかもしれません。
値上がりはするが、保険会社にもよる
千村
保険料は全体的に値上がり傾向にあります。
しかし、最近ではダイレクト保険など、インターネットで申し込むと保険料が安くなるケースも多いため、複数の保険会社を比較検討することをおすすめします。
天野
また、初期設定が高額になっている場合もあるので、その点も確認すると良いでしょう。
おわりに
千村
今回は、「軽自動車の維持費が上がる件」についてお話ししましたが、自動車業界では非常に大きなニュースでありながら、まだあまり知られていない状況です。
千村
この機会に、ぜひ皆さんに知っていただけたらと思います。
そして、今一度こういう機会で見直していただいて、自分に合った保険会社を選んでいただく事を、皆さんにおすすめします。
セイビーのYouTubeチャンネルでは、他にも車に関するいろいろなコンテンツを毎週配信中ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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