「自動車保険の保険料が上がる理由が気になる」
「無事故だったのになぜ保険料が上がったの?」
近年、無事故であっても自動車保険が上がる場合があるため、自動車保険料が上がる理由について気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、自動車保険の保険料が上がる理由や背景について解説します。
本記事で解説する自動車保険料を抑える方法も押さえて、賢く自動車保険を選びましょう。
2024年と2025年と値上げが続く自動車保険料
2024年に自動車保険料が値上げされた理由は、物価上昇により自動車の修理費用にあたる部品や工賃・人件費が上昇したためです。
2025年1月から2年連続の値上げとなり、自動車保険料の値上げ幅は平均3.5%となっています。
また、自動車保険の値上げが続く背景には、自然災害で保険金の支払いが増加傾向にあることも挙げられます。
自動車保険の保険料が上がる理由
自動車保険の保険料が上がる6つの理由について解説します。
記名被保険者の年齢が変化したから
自動車保険の契約者である記名被保険者の年齢が変化すると、保険料が上がります。
特に、運転経験の少ない「29歳以下」と判断能力が鈍る高齢ドライバーの「70歳以上」は事故率が高く、年齢は事故リスク要素として保険料率に影響する ためです。
自動車保険の更新のタイミングで記名被保険者の年齢が変化していないか確認しましょう。
割引制度や割引率が変化したから
自動車保険の割引制度や割引率が変化すると、保険料が上がります。
特にインターネット割引では新規契約と継続契約で割引率や割引額が異なり、保険料が上がるケースが多いため注意しましょう。
また車の買い替えや免許証の色が変わって、条件からはずれると割引適用外となってしまいます。
型式別料率クラスが変更したから
自動車の型式別料率クラスの変更によっても保険料が上がります。
事故実績の多い型式は、保険金請求が多く安全性が低いと判断され、料率クラスとともに保険料が高くなりがちです。
型式別料率クラスとは、損害保険料率算出機構が毎年見直しを行う型式ごとの事故実績に応じて区分される保険料率 です。
型式は、年式やタイプによって細かく分類され、「対人賠償」「対物賠償」「傷害(人身傷害・搭乗者傷害)」「車両保険」ごとに決定されます。
前年走行距離区分が変化したから
継続契約の前年走行距離区分が現契約の前年走行距離区分より長くなると、自動車保険料が上がります。
前年走行距離区分とは、過去1年間に走った距離にあてはまる区分です。
走行距離が長いと事故リスクが高まり、保険料も上がるため、例年よりも多く走行した場合は、翌年の保険料が上がる可能性があるでしょう。
保険料や保険商品が改定されたから
自動車保険の保険料は、事故率や保険金の支払額の変化などによって変動します。
保険会社は、補償や割引制度などの商品内容と保険料の見直しを行い、契約者からの請求に対する保険金の支払いを行っています。
保険会社から商品改定や保険料を改定する通知があった場合は、よく確認しましょう。
事故で保険を使用したから
現契約の保険期間中に事故で自動車保険を使用すると、翌年度の等級が下がり、保険料が上がります。
3年間の事故有係数適用期間中は保険料が上がってしまうため、事故を起こさないことが大切です。
年々高くなる自動車保険料を抑える方法
年々高くなる自動車保険料を抑える方法について5つご紹介します。
通販型自動車保険へ乗り換える
年々高くなる自動車保険料を抑えるためには、割引制度が充実した通販型自動車保険への乗り換えがおすすめです。
代理店型契約は同じ補償の保険でも通販型より保険料が高いケースが多いため、通販型の自動車保険に乗り換えることで保険料を抑えられます。
運転者年齢条件を適切に設定して契約内容を見直す
契約内容を見直し、運転者年齢条件と運転者限定特約を正しく設定することも、自動車保険料を抑えるために重要です。
運転者年齢条件の補償対象範囲を限定すると保険料は値下げされるため、利用状況に合わせて変更するとよいでしょう。
契約内容の見直しのタイミングは、子どもが独立したときや誕生日高齢のため免許返納したときなどがおすすめ です。
ただし、年齢条件は同居親族が適用範囲で、別居の未婚の子などは年齢条件に含まれません。
車両保険の免責金額を増やす
車両保険の免責金額を増やすことも、自動車保険料を抑える方法の1つです。
免責金額とは保険金請求時に契約者が負担する自己負担額のことで、事故発生時の保険会社の負担が減り、保険料が安くなります。
たとえば、免責金額が10万円で修理代金が50万円だった場合、免責金額の10万円を除いた40万円が保険金として支払われます。
ただし、免責金額を増やすと事故のときに自身の負担がかさむため、注意が必要 です。
重複した補償をはずす
自動車保険料を抑えるために、ほかの損害保険と重複した補償をはずすこともおすすめです。
補償が重複していると、実費以上に保険金が支払われない可能性があります。
ただし、補償対象や保険金額などが異なる場合があるため、補償をはずす前に内容は必ず確認しましょう。
一括見積もりサービスで保険料を比較する
自動車保険は保険会社によって保険料が異なるため、保険料が安い自動車保険を探して比較することが大切です。
自動車保険の一括見積もりサービスでは、一度に複数の保険会社から自動車保険の見積もりを取れて保険料を簡単に比較できます。
自動車保険料が上がる理由についてよくある質問
自動車保険料が上がる理由についてよくある質問をまとめました。
事故を起こしてないのに保険料が上がるのはなぜ?
事故を起こしてないのに自動車保険の保険料が上がる理由は、車に使われる技術の高度化と修理代や部品代の高騰したためです。
また、保険会社が保険金の財源になる「純保険料率」を算出する時の基礎となる参考純率の引き上げが行われたため、無事故でも保険料が上がってしまいます。
ただし 契約条件によって、自動車保険が安くなる場合もあるため、保険会社を比較して随時検討するとよい でしょう。
自動車保険が年々高くなる理由は何ですか?
近年、高齢ドライバーによる事故が増加しており、年齢とともに保険料も高くなる傾向があります。
自動車保険料が年々高くなる理由は次のとおりです。
- 記名被保険者年齢の変化
- 割引制度や割引率の変化
- 型式別料率クラスの変更
- 前年走行距離区分の変化
- 保険料や保険商品の改定
- 事故で自動車保険を使用 など
自動車保険料が上がる事故は何ですか?
自動車保険料が上がる事故は3等級ダウン事故と1等級ダウン事故で翌年度の等級が下がります。
- 3等級ダウン事故は、人身事故や自損事故など、対人・対物賠償責任保険や車両保険を使用した場合
- 1等級ダウン事故は、窓ガラスの破損や盗難など、偶発的な原因によって車両保険金のみが支払われた場合
等級や事故の情報は保険会社間で共有されています。
そのため保険会社を変更しても等級はリセットされないので注意しましょう。
まとめ
自動車保険の保険料が上がる理由は、車の部品代や修理代の高騰、保険金支払額が増加したためです。
年々高くなる自動車保険料を安く抑えるために、契約や補償内容は適宜見直しましょう。
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