マイカーを購入し、初めて自動車保険に加入する際、保険料がどれくらいになるのか気になる方も多いでしょう。
自動車保険の保険料は、車種や運転者の条件、事故歴などさまざまな要素で決まります。
その中でも大きな影響を与えるのが「等級」です。
自動車保険の等級制度では、スタート時の等級やその後の運転実績に応じて保険料が上下します。
等級が高くなるほど割引率が上がり、保険料が安くなる仕組みです。
この記事では、初めて保険に加入する方に向けて、自動車保険の等級や保険料の決まり方を分かりやすく解説します。
初めての契約でも、安心して保険を選べるようご紹介します。
目次
自動車保険は最初6等級からスタートする
自動車保険に新規で加入する場合、最初の等級は6等級 からです。
一部の保険会社を除き、等級は1等級から20等級となっており、基本保険料より最大割増率が適用されるのが1等級、最大割引率が適用されるのが20等級になっています。
自動車保険の特徴は、等級に応じて保険料が割増もしくは、割引される仕組みになっていることです。
事故が多く保険から補償をよく受ける人の場合、保険料はどんどん高くなっていきます。
一方で、事故を全くしない優良ドライバーの場合、保険料はどんどん割引されていきます。
そのため 自動車保険では、等級を下げずに上げていく安全運転の意識が重要 です。
最初の自動車保険はノンフリート等級になるのが一般的
「ノンフリート契約」とは、9台以下の車を所有する人を対象とし、車ごとに等級が設定される契約 です。
そのため、個人で車を所有する場合に適用される契約は「ノンフリート契約」が一般的です。
無事故無違反の方が複数台車を所有したとしても、基本的にはその車ごとに等級が設定されます。
たとえば、夫婦と成人した子ども2人の4人家族だった場合、所有は父親名義で4台持ったとしても、9台を越すことはまずないでしょう。
このことから、ほとんどの所有者に該当する等級であると考えられます。
自動車保険の最初の等級での費用相場
自動車保険の費用は、契約する保険の等級によって大きく変わります。
最初に契約は6等級からスタートするため、どのくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。
6等級の自動車保険の費用相場は、一般的に 月額5,000円から1万円程度 です。
この金額は、運転者の年齢や車の種類、地域などによって変動します。
保険料は、若いドライバーほど高くなる傾向があります。
ある保険商品の場合、25歳で新規契約した場合、年間保険料が6万9,570円かかるのに対し、45歳だと4万8,230円です。
約2万1,000円の差があり、同じ年齢でも高級外車やスポーツカー、軽自動車といった自動車の種類によっても、保険料に違いがあります。
また、保険料の金額には、基本的な補償内容に加え、オプションで追加する特約も影響 します。
車両保険や人身傷害保険など、補償内容を広げることで費用が増えますが、万が一の事故の際に備えるためには、追加オプションも検討するとよいでしょう。
自動車保険の最初の等級から変化する仕組み
自動車保険の等級制度は、保険加入から事故を起こさず保険を使わなければ等級が上がる仕組み です。
一方で、事故を起こして保険を利用した場合、等級は下がるようになります。
ここでは、自動車保険の最初の等級から変化する仕組みについて見ていきましょう。。
等級の定義と仕組み
等級は 1等級から20等級まであり、数字が大きいほど保険料の割引率が高くなります。
初めての契約では6等級からスタートするのが一般的です。
無事故なら翌年7等級となり、割引率が上昇します。
一方、事故を起こし保険を利用すると最初の等級より下がり、保険料が割増される仕組みです。
自動車保険の等級が上がるタイミング
等級は 1年間無事故であれば1等級上がります。
たとえば、6等級で契約して1年無事故で過ごせば、次の契約時は7等級となります。
長期間事故を起こさなければ、保険料の負担が軽くなるのが等級制度のメリットです。
自動車保険の等級が下がるタイミング
保険加入から更新までの間に 自動車保険を利用した場合、翌年度の更新において等級が下がります。
一般的には事故により保険を利用した場合3等級ダウンしますが、内容により1等級ダウンの場合とノーカウント事故に分類されます。
事故内容による分類は下表の通りです。
事故内容の分類 | 事故内容 | 事故例 |
---|---|---|
3等級ダウン事故 | 事故により対人賠償保険や車両保険などを利用した場合 | ・相手にけがをさせ、対人賠償保険を利用 ・車を電柱に衝突し、自分の車の修理に車両保険を利用 ・交差点で出会い頭に追突して走行車を壊してしまい、対物賠償保険を利用 ・当て逃げされ、車両保険を利用 |
1等級ダウン事故 | 偶発的な原因により車に損害が生じ、車両保険のみが支払われた場合 | ・飛び石や飛来物により車に入った傷 ・窓ガラスのひびや破損 ・車両そのものの盗難 ・車両火災や爆発炎上 ・台風や洪水などの天災 ・子ども落書きやいたずら |
ノーカウント事故 | 保険で補償を受けても翌年度の等級に影響がない事故 | ・自分がけがをして、人身傷害保険のみ支払われる場合 ・弁護士費用保険金のみ支払われる場合 |
通常の事故の場合、3等級ダウンとなり、初年度からの更新の場合3等級ダウンで3等級となります。
一方、駐車場に車を止めていた際に、草刈り機で飛んできた小石により窓ガラスが割れてしまったような場合に、車両保険で窓ガラスを治した場合、翌年度は1等級ダウンで5等級となります。
保険を活用した場合に支払われる補償よりも保険を活用した場合に上昇する保険料が高くなる場合であれば、車両保険を活用せずに修理したほうがお得になる場合もあるでしょう。
自動車保険の最初の等級から料金を抑える方法
自動車保険に新規で加入する場合、どうしても金額は高くなってしまうものです。
ですが、家族がこれまでに任意保険に加入していた場合などで最初の等級から保険料を安く抑える方法も存在 します。
ここでは、最初の等級から料金を抑えられる3つの方法について解説します。
家族の等級を引き継ぐ
家族が自動車を所有しているものの、保険被保険者がほとんど車に乗らない場合、新規で購入する自動車に保険を引継ぎ、等級を新しい車へ適用させることが可能 です。
自動車保険の等級は通常6等級からとなりますが、18等級の契約がある父親が車にほとんど乗らない場合、子どもの車に18等級の保険が引き継げます。
父親の年齢が50歳で子どもが18歳の場合、年齢特約などで安くなっていた分は高くなる可能性はあるものの、本来よりも12等級分安くなります。
また、引き継いだ父親は、自分の車に新規で保険をかけることが可能です。
この場合、18歳の子どもが新規で保険をかけるよりも車の利用者に年齢制限をかけることで、6等級からでも保険料を安くできます。
なお、任意保険を引き継ぐ条件は、自動車保険会社によって異なる ため、確認が必要です。
家族割引やセカンドカー割引を活用する
家族がすでに自動車保険に加入している場合、家族割引やセカンドカー割引を利用できる ことがあります。
これにより、新たに契約する車でも、7等級など有利な条件でスタートできる場合があります。
保険会社によって利用条件が定められているケースがあるため、保険加入前に確認するとよいでしょう。
補償範囲を必要なものだけに留める
自動車保険は基本補償にオプション補償や特約を付帯できが、オプション補償や特約を付帯すると保険料が割高 になります。
加入する方や車によって、本当に必要な補償かどうか見直すことが大切 です。
たとえば、原付を所有していてファミリーバイク特約を付けていたものの、原付を手放した場合、この特約は不要です。
また入院時諸費用特約や車両積載動産特約など、自分で賄える補償内容や車に高額なものを積まないような場合、保険料が高くなるだけなので不要な特約となります。
一方で、弁護士特約や車両全損修理時特約など、付けておいたほうが万が一の際に安心できる特約もあるため、自分に本当に必要な内容かを確認するとよいでしょう。
まとめ
自動車保険の契約では、最初の等級は6等級からスタートし、無事故であれば等級が上がり、保険料が割引 されていきます。
最初の保険料は車種や補償内容によりますが、月額5,000~10,000円程度が相場です。
保険は「自分と他人を守る」大切な備えですので、慎重に選ぶ必要があります。
そのため、保険料の安さだけで決めてしまうのは注意が必要 です。
補償内容が不十分な場合、いざというときに自己負担が大きくなり、かえって高くなる場合があります。
また、サポートが手薄な保険では、事故やトラブル時に迅速な対応を受けられないケースもあります。
このことから、運転初心者の方であれば、補償内容やサービスがしっかりしている保険選びがおすすめ です。
たとえば、事故時の24時間対応や、ロードサービスが付帯している保険なら安心できます。
また、特約を活用することで、あなたの状況に合った補償をプラスすることも可能です。
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