自動車保険料を決める重要な要素の1つに、年齢条件 というものがあります。
昔契約したまま見直していないなどの場合、保険料を余分に支払っているかもしれません。
この記事では、自動車保険の年齢条件について徹底解説します。
新しく車を入手した、契約中の車を新たに運転する人が増えたなど、状況に合わせた条件変更が重要です。
あわせて 年齢条件を設定する際の注意点や変更タイミング もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自動車保険の「運転者年齢条件」とは?
自動車保険の保険料を決める条件の1つに、運転者年齢条件 があります。
運転者の保険適用の対象を、特定の年齢範囲に限定するものです。
以下のグラフのように、若い運転者ほど事故リスクが高い 傾向があります。
そのため、運転者の年齢を段階的に分けて制限することで、保険料を調整しています。
参考:政府統計の総合窓口
年齢別の料金差額は次のようなイメージです。
年齢が上がるにつれて保険料が下がっていく仕組みです。
若い時に自動車保険に加入したまま契約内容を更新していない方は、余分な保険料を支払っている可能性があります。
年齢条件を更新することで保険料が割引きされ、節約できるかもしれません。
保険料を抑えたい方は、定期的に見直したい要素の1つでしょう。
なお、年齢条件に無事故期間や運転免許証の色(ゴールド、水色など)は関係ありません。
自動車保険の年齢条件の区分・適用範囲
ここでは、年齢条件の区分・適用範囲について解説します。
年齢条件の区分
年齢条件による補償は、多くの保険会社では以下のように区分されます。
- 全年齢(一番高額)
- 21歳以上
- 26歳以上
- 35歳以上
これは事故リスクを年齢に応じて細かく分類することで、保険料を調整しているためです。
保険会社によっては1歳刻みなど、さらに細かく区分されています。
例えば、運転者が25歳なのに、契約条件が26歳以上であった場合、保険が適用されません。
自分の年齢や状況に合った区分を選ぶことで、無駄な保険料を抑えることが可能です。
年齢条件の適用範囲
年齢条件は、主に以下の運転者に適用されます。
- 記名被保険者(主たる運転者)
- 記名被保険者の配偶者
- 「記名被保険者またはその配偶者」の同居の親族
- 「記名被保険者またはその配偶者」の別居の子ども(未婚)
- 上記該当者が経営する会社の従業員
- 記名被保険者が法人の場合は契約車を運転する全員
家族や従業員が運転する可能性がある場合は、条件設定に注意しましょう。
他人が運転する場合も年齢条件は適用される?
記名被保険者やその家族以外の他人が運転した場合、契約した年齢条件は適用されるのか疑問をお持ちの方も多いでしょう。
より詳細に解説します。
【原則】年齢条件の適用範囲外
年齢条件に適用されない運転者は、主に以下のとおりです。
- 別居の子ども(婚姻歴あり)
- 別居の親族
- 知人・友人
例えば年齢条件が21歳以上のとき、20歳の友人が運転中に事故を起こしたとします。
この場合、契約中の条件に左右されず補償されます。
ただし、保険会社によって補償範囲や条件が異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。
【例外】年齢条件の適用範囲外でも補償されないケース
例外的に、適用範囲外の方でも補償されないケースがあります。
それは 「契約者のみ」「契約者の家族のみ」など、運転者を限定した特約を付けているパターンです。
例えば、契約者のみの特約を付けていた場合、友人など特約の範囲外の方が運転して事故を起こしたら補償されません。
特約の範囲外の方が運転する場合、事前に特約解除の対応を取る必要があります。
自動車保険の年齢条件を決める際のポイント
年齢条件を設定・変更する際に、気をつけたいポイントについて解説します。
運転者の範囲を決めておく
運転する可能性がある人を明確にしておくことで、適切な条件を設定できるでしょう。
運転者が夫婦だけの場合と同居の子どもまで含める場合では、年齢条件が変わります。
また、特約も保険会社によって異なるため、状況に合った保険の選択が重要です。
運転者の範囲を絞ることで、保険料を抑えることができます。
一番若い運転者の年齢に合わせる
年齢条件は一番若い運転者に合わせるのが原則です。
契約者以外の方が運転する場合、一番若い人の年齢に合わせる必要があります。
家族や従業員の年齢を考慮して条件を調整しましょう。
契約者だけが運転する場合、契約者自身の年齢を基準に設定します。
年齢条件の変更はいつからできる?見直すタイミングは?
年齢条件の変更は、代理店やWebページを通していつでも可能です。
ここでは、見直すのに最適なタイミングをご紹介します。
契約者本人の誕生日
契約者本人が誕生日を迎えたときにプランを切り替えると、保険料を抑えられる場合があります。
保険料が安く抑えられるのは、年齢が上がることでプランの区分が変更になる場合です。
誕生日を迎えてから検討すると切り替えを忘れてしまったり先延ばしにしてしまったりすることもあるため、
あらかじめ誕生日の近辺に自動車保険の確認を予定として組み込んでおきましょう。
同居中の子どもが免許を取得したとき
同居中の子どもが免許を取得したときなど、新しい運転者が増えた場合、契約内容を見直す必要があります。
例えば今まで夫婦のみが運転しており年齢条件が35歳以上だったとします。
新たに18歳の子どもも運転することになった場合、全年齢補償への変更が必要です。
同じ車を運転する場合、あらためて更新する必要があるでしょう。
同居中の子ども(未婚)が進学や就職で家を出たとき
同居していた子どもが進学などで家を出た場合、年齢条件を見直す良い機会です。
別居の未婚の子どもは年齢条件の適用範囲内ですが、運転する機会がないなら更新してもよいでしょう。
契約者やその配偶者の年齢に合わせることで、保険料を抑えられます。
ただし、子どもが帰省中に運転する場合、補償が受けられなくなる可能性があるため、状況に合わせて検討しましょう。
同居中の子どもが結婚して家を出たとき
子どもが結婚して家を出るとき、年齢条件を更新する機会です。
既婚の子どもは年齢条件の適用範囲外となります。
夫婦の歳を考慮して条件を引き上げることで、保険料を安くできるでしょう。
また、運転者限定特約を本人や夫婦のみに限定することで、さらに保険料を抑えられます。
配偶者や子ども用に新しく車を購入したとき
契約者の配偶者や子どもが新しく購入した車に乗る場合は、年齢条件の更新を検討しましょう。
今まで運転していた車に乗らなくなる場合、年齢条件や特約を見直すことで保険料を抑えられます。
今後も同じ車に乗り続けるかどうかを確認しておくことも重要です。
まとめ
自動車保険の年齢条件は、事故リスクに応じた保険料の調整に役立ちます。
運転者の範囲や更新タイミングを見極めて設定することで、無駄を省き自分にピッタリな補償を得られるでしょう。
契約内容は定期的に見直しを行い、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて調整 することをおすすめします。
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