身を守るために必須のドライブレコーダー。
自動車メーカー純正品よりも、社外品が「品質」「コスパ」共に優れている場合があります。
そこで、SUBARU純正のドラレコしか付けられないと思っていたアイサイト搭載車オーナーの皆様に朗報です。
アイサイトが搭載されている車両であっても、社外品・フロントガラスに取り付けるタイプのドライブレコーダーであれば問題なく取付可能です。
社外品・ミラー型タイプのドライブレコーダーの場合、ハイビームアシストの有無により注意すべき点がありますが、正しく商品を選べば問題なく取り付けることができます。
今回の記事では社外品ドラレコの選び方や取付方法を解説します。
目次
アイサイト(EyeSight)とは
まずはアイサイトについて理解を深めましょう。
スバルの乗用車に搭載されている安全運転支援システムのことです。SUBARUは、2030年までに死亡交通事故ゼロを目指しており、2004年からアイサイトの開発を始め、2008年に登場しました。
SUBARUの公式データによると、アイサイト搭載車は、追突事故発生率0.06%とのレポートが出ています。素晴らしいですね!
(参考)アイサイト|SUBARUの総合安全
アイサイト:5つの機能
アイサイトには、5つの機能が搭載されています。
1. 「ぶつからない技術」
自動ブレーキによる衝突回避・軽減機能(プリクラッシュブレーキ)
2. 「ついていく技術」
スピード自動調節による先行車両への追従機能(オートクルーズコントロール)
3. 「はみ出さない技術」
走行区画認識機能(アクティブレーンキープ)
4. 「飛び出さない技術」
アクセルの踏み間違えなど操作ミスを感知して抑制する機能
5. 「注意してくれる技術」
車のふらつきや車線逸脱、先行車発進などの際に注意を喚起する機能
スバル・アイサイト搭載車でも社外品ドライブレコーダーの取付が可能!
ドライブレコーダーはメーカー純正品よりも、ユピテルやコムテックに代表される社外品の方が「機能性」「価格(コスパ)」共に優れています。
実際にメーカー純正品よりも、社外品のドライブレコーダーの市場シェアの方が高いことからも自明です。
一方で、悩みを持たれる方が多いのはスバル車のオーナー様です。
- アイサイトが付いているけど純正以外の社外品ドラレコは付けても大丈夫か?
- 社外品ドラレコを取付すると、アイサイトに影響が出てしまうのでは?
SUBARUオーナー様からもっともご質問が多いのは「ドラレコ取付によるアイサイトへの影響」です。
結論から言うと、アイサイト搭載車であっても、他の車種と同様に、社外品ドライブレコーダーを取付することは可能です。
ミラー型ドライブレコーダーの場合は注意点がありますので、これから詳細を解説していきますが、取り付け業者に困っている方はアイサイト取り付け実績多数のセイビーにご相談ください!
アイサイト搭載車両への「正しい」ドラレコ取り付け箇所
アイサイトを搭載している車両には、ドライブレコーダー取付禁止エリアがあります。この禁止エリア以外に取付をすれば、アイサイトへの影響はありません。
SUBARUの公式HPによると「純正品ドラレコであれば問題ない」と説明がありますが、カーメーカー純正品ではない社外品のドラレコでも、禁止エリア以外に取付をすれば、アイサイトへの不具合は生じません。
ドラレコ取り付け禁止エリア
基本的にどの車種もフロントガラスの左右の両端から300mm以内に取付をすれば、アイサイトへの干渉はありません。
ですがスバル公式サイトにも記載の通り、車種によって禁止エリアの位置は異なるため、詳細は取扱説明書をご確認ください。
画像引用元:スバル公式サイト
アイサイト搭載車への社外品ドライブレコーダー選びの注意点
ドラレコの種類は大きく2分類です。
- フロントガラスに貼り付けるタイプ
- ルームミラー(フロントミラー)に被せるタイプ
フロントガラスに貼り付けるタイプのドラレコは全機種問題無し
フロントガラスに取付するタイプであれば、どの社外品ドライブレコーダーを選んでも問題なく取付することが可能です。
動作にも問題は起こりません。
ルームミラー(フロントミラー)に被せるタイプのドラレコはハイビームアシストの有無に注意
「ハイビームアシスト」の有無によって、取付をするミラー型ドラレコの選び方が変わります。
正しく製品を選ばないとハイビームアシストが邪魔をして、取付が不可となることがありますので要注意です。
ハイビームアシスト「なし」の車両
ミラー型ドラレコを取り付けても、カメラを妨げるものがありません。従い、どのミラー型ドラレコを取り付けても問題がないと言えます。
ハイビームアシスト「あり」の車両
ハイビームアシストはルームミラーの裏側に設置されています。
左右にカメラがあるミラー型ドラレコはNG
「左右」にカメラがあるミラー型ドラレコをつけると、ハイビームアシストが妨げになり、映像がしっかりと映らなくなります。
下にカメラがあるミラー型ドラレコはお客様次第でOK
「下」にカメラが付いているミラー型ドラレコの場合、問題がない商品もありますが、ハイビームアシストが映像に写り込んでしまう可能性もあります。
映り込むと言っても、画面の「一部」にハイビームアシスト用のカメラの台座が映り込む程度です。従い、好みの問題で、気にならないお客様であれば、問題ありません。
映り込みの程度については、こちらの記事が参考になります。
社外品ドライブレコーダーの取付実例
ここからは社外品ドライブレコーダー取り付けの実例を見てみましょう。
フロントガラスに貼り付けるドラレコのケース
フォレスタ(型式:DBA-SJG)へのドラレコ取付事例を見ていきましょう。
ハイビームアシストが「ない」車両でしたので、ミラーの後ろ側中央に取り付けることが出来ました。
ハイビームアシストが「ある」車両の場合、ドラレコの機種によっては、ミラーの後ろ側中央に取り付けるとアイサイトに影響を与える可能性がある為、運転席側にドラレコを付けることが一般的です。
ミラー型ドライブレコーダーのケース
レヴォーグ(型式:DBA-VM4)へのミラー型ドラレコの取付事例です。
ハイビームアシストがない車両でしたので、カメラが左側にあるミラー型ドラレコ綺麗をに取り付けることが出来ました。
(参考)SUBARU純正品ドライブレコーダーの詳細
SUBARUが販売している純正品ドライブレコーダーの商品情報と価格帯についてもご紹介します。
スバルが販売しているドライブレコーダーは4種類ありますが、アイサイトに対応している「前後カメラ」は「1つ」しかないようです。
商品詳細
DENSOの子会社であるデンソーテンが生産している「H0013FL100」が純正品です。詳細を以下の通りです。
画素数は200万画素ある為、人気のあるコムテック(ZDR-025)やユピテル(SN-TW9500d)の前後カメラと同じ画素数です。
他のスペックを人気の高い社外品と比較してみましたが、大きな違いはありません。むしろ、純正品は、社外品の同等スペック比でかなり割高だなぁ、と言うのが正直な感想です。
価格
- 本体代:41,800円(税込)
- 取付工賃:19,800円(税込)
本体代の価格は、品質が同等以上の社外品ドライブレコーダーと比較するとかなり割高です。
コムテックやユピテルの最上級モデルの本体価格が29,000円前後となる為、純正品のドラレコは10,000円以上割高となります。
取付工賃は、一律で決められているようで、一般的な相場価格となります。
(参考)社外品ドラレコに関するスバル正規ディーラーの回答
SUBARUの正規ディーラーに社外品のドラレコ取り付けに関して相談してみました。
質問1. 持ち込みでドライブレコーダーを取り付けたいが可能か?
- 「スバル純正品」のドラレコであれば取付は可能
- アイサイトには社外品のドライブレコーダーの取付は、ディーラーとしては全てお断り
質問2. 純正品以外のドライブレコーダーの取付はアイサイトに影響があるか?
- 純正品ドラレコの場合、何度も走行テストを行い、アイサイトに影響がないことを確認出来ている。純正品以外のドラレコは、メーカー側でテストをしていない為、アイサイトに影響があるかは回答が出来ない。
- これらの理由から、SUBARU正規ディーラーとしては純正品以外のドラレコの取付依頼は全てお断りしている。
同様の問い合わせが多数きており上記の通りに一貫して答えているようです。
ところで、「社外品ドライブレコーダーの(持ち込み)取付お断り」は、他の自動車メーカーの正規ディーラーであれば、どこでも同じと言えます。
更に言えば、これはドライブレコーダーに限った話ではなく、バッテリー、オイルなど、その他カーメンテナンス・アフターパーツでも同様です。正規ディーラーの立場上、止むを得ないとも言えますね。
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まとめ
スバル・アイサイト搭載車に社外品のドライブレコーダーを取り付けることは可能です。
ただし、安全装置作動のために搭載されているカメラやセンサーの妨げにならないよう取り付けなければなりません。必ず禁止エリア外に取り付けるようにしましょう。
また正規ディーラーでは社外品ドライブレコーダー取り付けに対応していません。
取り付けをプロに任せたい場合は、出張整備に対応したセイビーがおすすめです。
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