「軽自動車は維持費が安いと聞くけど車検費用はどれくらい?」
「軽自動車の車検費用を安くする方法はある?」
このような悩みを抱えていませんか?
軽自動車の車検費用は対応する業者によって異なりますが、相場は3万〜8万円程度といわれています。
また、日常的なメンテナンスを行うことで、車検時の整備・修理費用を抑えられるでしょう。
そこで本記事では、軽自動車の車検費用をテーマに費用相場や普通自動車より安い理由・車検費用を安くするポイントを解説します。
軽自動車の車検に関する知識を深め、車検で損をしない工夫を行いましょう。
目次
軽自動車の車検とは?
軽自動車は、普通自動車と同様に車検を受けなければ乗れません。
ただし、車検証の発行は軽自動車検査協会で行うため、普通自動車で利用する陸運支局と異なるため注意しましょう。
軽自動車の車検有効期間
軽自動車の車検の有効期間は、初回は3年、2回目以降は2年となっています。
これは普通自動車と同様で、有効期間以内に車検を受けなければなりません。
また、軽貨物自動車の場合は、初回2年、2回目以降2年となっており、乗用の軽自動車と異なるため注意しましょう。
万が一、車検切れ状態で公道を走行すると交通違反となり、6点の減点と30日間の免許停止処分を受けます。
さらに、道路運送車両法違反で、6カ月以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金が科される可能性があるため注意しましょう。
無車検運転の罰則について詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご確認ください。
https://seibii.co.jp/blog/contents/shakenexpiredpenalty
軽自動車の車検で必要な書類
軽自動車の車検を業者に依頼する際は、以下3つの書類が必要です。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 軽自動車税納税証明書
また、ユーザー車検を受ける場合は以上の3つの車検に加えて、継続審査申請書・軽自動車重量税納付書・軽自動車検査票が必要になります。
軽自動車検査協会の窓口でそれぞれの書類が用意されているため、事前の準備は必要ありません。
車検当日に記入して、窓口に提出しましょう。
軽自動車の車検の相場は3~8万円程度
軽自動車の車検にかかる費用は、3万〜8万円が相場です。
車検費用の内訳は普通自動車と同様に、法定費用と点検・整備費用から構成されます。
軽自動車は法定費用が安いため相場で言うと3~8万ですが、整備作業により大きく金額が異なったり車検を出す業者によって異なります。
法定費用
法定費用とは車検時に必ず支払う必要がある費用で、内訳は以下のとおりです。
- 軽自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代
軽自動車の自動車重量税は、エコカー以外だと6,600〜8,800円です。
自賠責保険料は保険期間で異なり、12ヶ月は1万440円、24ヶ月は1万7,540円、36ヶ月は2万3,520円となります。
印紙代は1,600〜2,200円となるため、以上3つを合わせると法定費用は約2万円〜3万5,000円程度です。
点検・整備費用
点検・整備費用は依頼する業者によって金額が異なるため一概にはいえませんが、おおよそ1万〜4万円程度といわれています。
点検項目が多い、整備・修理箇所が多いとそれだけ費用がかさむ傾向にあり、特にディーラーの場合、純正パーツを使用するため部品交換費用が高くなりがちです。
一方で、整備工場の場合は純正パーツだけではなく、中古品やリビルト品(車の部品を整備して再利用する部品)も使用できるため費用を抑えやすいでしょう。
普通車よりも軽自動車の車検費用が安い理由
軽自動車は、普通車と比べ重量税や自賠責保険などの法定費用が安く設定されています。
普通車の法定費用は2万円台~8万円程度ですが、軽自動車は25,940円。法定費用が安い分、車検の金額も安く抑えられるのです。
また、普通車よりも軽量で比較的構造がシンプルな軽自動車は、部品代や整備工賃も安い傾向があります。
軽自動車の車検を依頼できる業者
軽自動車の車検を依頼できる代表的な業者をご紹介します。
車検は対応する業者によって費用が異なりますが、費用だけではなく点検・整備の内容も異なるため自分に合った業者を選ぶことが重要です。
ディーラー
ディーラーとは、車メーカーの正規販売店のことです。
メーカーが製造する車の知識が豊富で、メーカー推奨の純正パーツを使用します。
車検用の点検・整備だけではなく、安全性・走行性を重視した予備整備まで行う場合もあるため、どうしても費用が高くなる傾向にあります。
ただし、必要なパーツのみの整備にとどめることで費用を抑えられるため、担当整備士に相談するとよいでしょう。
整備工場
整備工場は民間の車検業者となりますが、整備士資格をもった担当者が対応をしてくれます。
ディーラーと比べると、車検費用が安い傾向にある点が特徴です。
さらに、ディーラーよりも日程などの面で柔軟に対応してくれるため、自分の都合に合わせやすく融通が利くくため依頼しやすいです。
また整備工場は、指定工場と認証工場に分かれており、指定工場はその工場で検査を行えるため車検完了までの時間が早い点もメリットといえます。
一方認証工場は、検査を実施する場合には別途検査場(軽自動車検査協会)に持ち込まなければならないため時間がかかる可能性があります。
カー用品店
カー用品店のなかには、車検に対応しているお店があります。
カー用品店は部品が豊富なため、純正品に限らず好みのパーツを使用したい方におすすめです。
ディーラーよりも営業時間が長く、定休日もないお店が多いため、自分の都合に合わせやすい点も特徴があります。
車検以外の用途でも訪れる方が多いため、日によっては混雑する場合もあるでしょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも車検に対応しているお店があります。
ガソリンスタンドの場合はほかの業者と比べて店舗も多く存在しているため、比較的利用しやすく費用も安い傾向にあります。
ただし、ガソリンスタンドの多くは自社工場を持たないため、車検の点検・整備を外注する可能性が高くなり、車検が完了するまでにある程度の日数を要するでしょう。
さらに、代車の都合がつきにくく、車検が完了するまで車を使えないケースもある点に注意が必要です。
車検専門店
車検専門店とは、車検に関するサービスに特化したお店です。
車検を専門的に扱っているため、作業の効率化が優れており、30分~1時間で整備が終わる可能性もあり、「即日で完了したい」「車検に時間をかけたくない」という方におすすめです。
しかし、車検以外の点検や整備などのサービスは行っていないため、車検以外の相談をしたい場合はディーラーや整備工場などに依頼しましょう。
出張車検
時間がない方やすばやく対応してもらいたい方は、出張車検に依頼する方法もおすすめです。
出張車検とは整備士が自宅や指定した場所に訪問し、車の修理や車検を行うサービスです。
工場に持ち込む必要がなく、その場で車の引き取りと納車を行えるため、面倒な手続きや手間が省けるメリットがあります。
出張車検のセイビーでは、出張費用無料で自宅に訪問し、車検や車の整備に対応可能です。
元ディーラー整備士が、お客様の状況に合わせた適切な対応を行うため、安心して利用できます。
電話やメールによる無料相談も可能なため、車検をなるべく手間かけずに通したい方は、セイビーまでお気軽にお問い合わせください。
軽自動車の車検費用が高くなるケース
軽自動車の車検費用は、普通自動車と比べると安くなる傾向にありますが、車の状態や年式によっては通常よりも高くなるケースもあるため注意が必要です。
ここでは、軽自動車の車検費用が高くなるケースをご紹介します。
新車登録から13年以上経過している場合
新車登録から13年以上経過している車は、費用が高くなる可能性があります。
なぜなら新車登録から13年経過した車は、軽自動車重量税が値上がりするためです。
実際に、エコカー以外の車の軽自動車重量税は通常6,600円ですが、13年以上経過すると8,200円となり、18年以上の場合は8,800円となります。
新車登録から13年以上経過した車は税金の増加に伴い車検費用が高くなるため、事前に見積もりを取り、金額次第で新車への乗り換えをする方法を検討してみてもよいでしょう。
メーカー保証が切れてしまっている場合
メーカー保証が切れてしまっている場合は、車検費用が高くなりがちです。
新車登録から初回の車検までの3年間はディーラーなどの保証が設けられているケースもあるため、2回目以降の車検ではメーカー保証を利用できず、費用が高くなる可能性があります。
例えば、初回の車検では修理箇所があってもメーカー保証を利用でき費用はほとんどかかりません。
しかし、2回目以降の車検ではメーカー保証が切れており、同じ部位の修理でも費用に大きな差が出るでしょう。
車検費用が気になる場合は、事前にメーカー保証の対象部位や期限を確認するのがおすすめです。
点検・整備箇所が多い場合
車検に通るための点検項目や整備箇所が多い場合は、車検費用が増加する可能性が高いです。
例えば、新車登録から3年後の初回車検ではそれほど費用がかからなかった場合でも、初回以降5年目の車検を迎える頃には交換しなければならない箇所や部品などが出てくる可能性があります。
また、新車登録から10年以上経過した車の場合は、点検項目や整備箇所が多くなる傾向にあります。
さらに走行距離が多いと、どうしてもエンジンルームに不具合が生じたりブレーキパッドがすり減ったりするため、交換が必要になるケースが多いです。
軽自動車の車検費用を抑えるポイント
軽自動車の車検費用を安くするポイントをご紹介します。
軽自動車は普通自動車に比べると車検費用は安いものの、車検は3年もしくは2年に1回必ず必要になるため「できるだけ費用を抑えたい」という人も多いでしょう。
ここでご紹介するポイントをおさえて、お得に車検を受けましょう。
ユーザー車検を利用する
ユーザー車検を利用することで、費用を抑えられる可能性があります。
ユーザー車検とは、自分で管轄の軽自動車検査協会に車を持ち込んで車検を受ける方法です。
車検業者を通さないため、その分の手数料がかからず費用を抑えられるでしょう。
しかしユーザー車検は、自分で点検やメンテナンスを行える知識やある程度の技術がなければできません。
点検・整備だけ業者にお願いする場合は、結果的に費用がかかるためユーザー車検を行う意味がなくなるでしょう。
車にあまり詳しくない方は、多少費用がかさんでも業者に依頼するほうが、結果的にコストパフォーマンスはよい可能性があります。
ユーザー車検について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
https://seibii.co.jp/blog/contents/usershakenexplanation
日常的にメンテナンスを行う
車検費用を安くするには、定期的なメンテナンスも重要です。
こまめにメンテナンスしていれば車検の際の部品交換費用も抑えられる場合もあります。
メンテナンスの代表的なものは、エンジンオイルの交換が挙げられます。
オイル交換を怠るとエンジンまわりの部品に影響が出るため、車検時に修理が必要となるでしょう。
車の購入時にオイル交換の時期やそれ以外のメンテナンスのアドバイスを確認しておくと、その後のメンテナンスがしやすくなります。
法定費用以外の費用を確認する
車検費用を安くするには、法定費用以外の費用を確認しましょう。
法定費用は必ず支払う費用で、どこで受けても一律のため見直しても安くなることはありません。
そのため法定費用以外の、車検基本料や部品交換費用をしっかりと確認することが重要です。
車検基本料とは車検に必要な点検・整備費用や手数料をまとめた費用で、依頼する業者により費用が異なります。
また、部品交換費用とは車検を通すために必要な部品交換にかかる費用となり、車検業者から提案されるケースが多いです。
そのため、本当に交換が必要かどうかの判断がつかない方は、担当整備士と相談しながら最低限必要な箇所のみを交換することで費用を抑えられるでしょう。
車の買い替えや乗り換えを検討する
車検費用を抑えるために、車の買い替えや乗り換えを検討するのも1つの方法です。
車検を受けなければ、車検費用はかかりません。
例えば、新車を購入し3年後の車検が近づいた頃に売却すると、それほど大きな故障もなく新車に近い価格で売却できたり、リセールバリューの高い車であれば、購入時よりも高値で売却できたりする可能性もあります。
車は長く乗るほど維持費もかかり年式が古くなるほど売却時の価値は下がる傾向にあるため、売却を考えている場合は、売却したほうが長い目で見てもお得になる可能性が高いでしょう。
軽自動車の車検に関してよくある質問
軽自動車の車検に関するよくある質問をご紹介します。
軽自動車の車検で10万円は高いですか?
軽自動車の車検で10万円を超える場合は、相場から見ても高い可能性があります。
軽自動車の車検費用の相場は3万〜8万円といわれており、10万円を超える場合は点検・整備費用がかさんでいる可能性が高いです。
例えば、ディーラーで車検を受ける場合は10万円を超えるケースは十分に考えられますが、整備工場やカー用品店・車検専門店などで10万円を超える場合は、相場よりもかなり高いといえます。
そのような場合は、今すぐ交換しなくても問題ない部位や必要のない点検項目が含まれている可能性があるため、見積もり内容をしっかりと確認してください。
軽自動車の車検費用の相場について詳しく知りたい方は下記の記事もあわせて参考にしてください。
https://seibii.co.jp/blog/contents/carinspectionsmallcarprice
軽自動車のユーザー車検はどのようなやり方ですか?
軽自動車でユーザー車検を受ける場合は、車検に必要な点検・整備を行い、管轄の軽自動車検査協会に持ち込んで車検を受けます。
軽自動車のユーザー車検の一般的な流れは、以下のとおりです。
- 継続審査申請書・軽自動車重量税納付書・軽自動車検査票の3つの書類に必要事項を記入する
- 軽自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料などの法定費用を支払う
- 記載した3つの書類と支払った税金の納税証明書を窓口に提出する
- 検査レーンに並び、整備士の指示に従い車検を行う
- 車検に合格したら、窓口で車検証を交付してもらう
以上の順に進めることで、ユーザー車検が完了します。
軽自動車の車検は何日かかりますか?
軽自動車の車検は、数時間で終わる場合もあれば2〜3日かかる場合もあります。
たとえば、ユーザー車検で順調に進むと数時間で車検が完了します。
一方で、ディーラー車検で混雑している場合は、2〜3日車を預ける可能性もあるでしょう。
一般的に軽自動車だから車検が早く終わるという事実はありません。
対応する業者によってかかる時間が異なるため、依頼を検討する際に「どれだけの期間がかかるのか」確認するとよいでしょう。
軽自動車を含む車検全般のサービスはセイビーがおすすめ
軽自動車を含む車検全般のサービスは、いつでもどこでも駆けつけてくれる「セイビー」がおすすめです。
セイビーは出張整備を専門に行っており、自宅や指定された場所に駆けつけ必要な点検・整備を行った後、車検を通しご返却するサービスです。
「近所に気に入った整備工場がない」「車検のために業者に持ち込む時間がない」といった方でも、気軽に依頼できます。
軽自動車はもちろんのこと、国産普通車や輸入車にも対応しているため、安心して任せられます。
担当整備士が直接相談に乗ってくれる無料電話相談もあるため、気になる方はセイビーまで気軽にお問い合わせください。
まとめ
軽自動車の車検費用は、3万〜8万円が相場です。
普通自動車よりも重量税が安いため、その分車検費用も安くなる傾向にあります。
軽自動車に対応できる車検業者はディーラーや整備工場・出張整備などさまざまですが、ディーラーなどは丁寧な整備を行う反面、費用が高い傾向にあります。
ただし、金額が高い・安いだけの理由で選ぶと後悔するリスクもあるため、点検や整備内容も含め総合的に考慮して選ぶことが重要です。