「古い車は車検代が高くなるのはナゼ?」
「古い車は車検に通らないと聞いたけど本当?」
「古い車は、毎年のように車検を通さないといけないの?」
古い車を所有している方や、中古で年式の古い車を購入しようと検討中の方は、上記のような疑問を抱かれるかもしれません。
本記事では、車検費用が高額になる理由や、古い車が車検に通らないといわれている理由を解説します。
古い車の車検について疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
古い車は車検が高い?
古い車の車検は、一般的な相場より高くなる傾向があります。
その理由に、車検費用の内訳が大きく関係しています。
今までなんとなく車検を受けていた人は、あらためて車検にかかる費用をおさらいしておきましょう。
車検費用の内訳
車検は法定費用、整備費用、車検基本料の3つで構成されています。
費用内訳 | 内容 | 含まれる項目 |
---|---|---|
法定費用 | 国に納める税金や保険料など、法律で定められた費用 | 自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料 |
整備費用 | 車検を通すために必要な点検・整備にかかる費用 | 点検費用・部品交換費用・整備費用 |
車検基本料 | 各業者独自の技術料や手数料にかかる費用 | 点検技術料、整備技術料、代行手数料など |
法定費用は法律で定められているため、どの業者で車検を受けても料金は変わりません。
整備費用は車検に通るために必要な整備にかかる費用です。
車検でチェックする箇所の点検や部品交換によって、費用が変動します。
車検基本料は業者によって料金はさまざまです。
サービスや整備の質なども料金に反映されています。
古い車の車検が高くなる3つの項目
古い車の車検費用が高くなる理由に、以下の3点が大部分を占めています。
- 自動車重量税
- 自動車税・軽自動車税
- 車体や部品の修理・交換
これらが高くなる理由について、詳しく解説します。
自動車重量税(13年目~・18年目~)
法定費用に含まれる「自動車重量税」が、初年度登録から何年経過しているかによって、金額が変動します。
自動車重量税が高くなるタイミングは、13年目と18年目です。
自動車重量税が高くなる理由は、環境への対策です。
古い車は燃費が悪くなり、環境への負担が大きくなるため、古い車を乗り続けない対策措置として重課されます。
古い車の自動車重量税を上げることで、環境性能が高いエコカーや燃費性能の高い新車への乗り換えを推奨しています。
また、エコカーは減税制度が2026年4月30日まで設けられおり、13年を超えても増税しません。
自動車税・軽自動車税(13年目~)
__13年目を超えると自動車税・軽自動車税も重課されます。 __
ディーゼル車は11年目から重課となります。
自動車税も自動車重量税と同様、環境対策のための重課です。
自動車税は車検費用には含まれませんが、車の維持コストに関わります。
1年に1度、5月頃に支払いますが、支払いタイミングが車検時期と重なる場合、車に関する費用が一気に上がるでしょう。
増税額は車の排気量によって異なります。
また、13年経過した車の自動車税は、13年未満の車に比べておおよそ15%ほど上がります。
車体や部品の修理・交換
古い車は部品の劣化や摩耗によって交換する必要があります。
走行距離が10万kmに近づくと、これまでの車検に比べて交換する部品が一気に増えるため、車検費用が高くなる要因の一つといえるでしょう。
交換目安が10万kmの部品には、以下のようなものがあります。
- タイミングベルト
- ウォーターポンプ
- ショックアブソーバー
- ホイールベアリング
- オルタネーター など
今までの車検で交換してこなかった部品が一気に交換対象となるため、これまでの車検にかかった費用を考えると、高額になったと感じるでしょう。
【関連記事】
走行距離10万キロ超えの車検は高い?車検代が高くなるポイントと注意点も解説!
走行距離10万キロを超えた車は車検費用が高額になりやすいと言われているので、今回の記事では車検が高くなる理由や走行距離10万キロを超えた車が車検時にかかる費用を紹介します。
https://seibii.co.jp/blog/contents/10mankm_shaken
古い車の車検費用を安く抑える方法
古い車を車検に出す際、少しでも費用を抑えたいですよね。
車検費用を安くするために、以下のコツを押さえておきましょう。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 自分で事前に部品交換をしておく
それぞれ解説します。
複数の業者から見積もりを取る
車検を予約する際は、1社だけでなく複数の業者から車検の見積もりを取りましょう。
業者によって車検費用が異なるため、費用を抑えるためには相見積もりが重要です。
車検を依頼できる業者には、以下のものがあります。
- ディーラー
- 整備工場
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- カー用品店
業者によっては、車検合格に不要な整備やオプションサービスを車検費用に含んでいることがあります。
見積もりでの疑問点にわかりやすく答えてくれる整備士がいる業者に車検を依頼すると安心です。
無駄な出費を抑えたい場合は、車の安全に関わる必要最低限の整備をしてくれる業者を探しましょう。
日頃から丁寧にメンテナンスする
車検時期だけでなく、普段から車のメンテナンスを行いましょう。
ブレーキの調子確認やオイル交換など、日頃から車のコンディションに気を配ることで部品が長持ちし、故障や整備の機会が減ります。
日常的な走行やメンテナンスによって車の寿命も長持ちします。
運転中の違和感や異音の発生などがあれば、車検時以外でも整備士にチェックしてもらうと安心です。
また、普段から車に乗らない日が長く続く、短距離走行しかしないのも、車の寿命を縮めます。
定期的に点検し、劣化した部品を交換しておくことで、車検時に一気に費用がかさむということもなくなるでしょう。
古い車は車検に通らない?よくある2つの誤解
「古い車は車検に通らないと聞いたけど本当?」
「古い車は毎年車検が必要って聞いたんだけど…」
このような疑問や不安には、誤解が隠されています。
結論を先に言えば、古い車でも車検に通りますし、古い車だからといって毎年車検が必要ということはない、です。
これらの誤解について、それぞれ詳しく解説します。
誤解①古い車は車検に通らない
古い車という理由だけで車検に通らないことはありません。
そもそも車検とは、公道を走るうえで安全性や環境基準が保たれているかをチェックするために、法律で定められた検査です。
古い車であっても、保安基準が満たされていれば車検は通ります。
では、なぜ古い車は車検に通らないといわれているのか?
その理由に、以下のものがあります。
- 保安基準から外れる改造をしている
- 部品が劣化、故障している
- 自動車税や罰金が未払いである
- 発煙筒がない、有効期限が切れている など
また、旧車の場合、部品が廃盤になっていることも少なくありません。
適合する部品に交換できずに車検が不合格になり、廃車になることもあります。
誤解②古い車は毎年車検を受けなくてはならない
古い車という理由で、毎年車検を受けるということはありません。
1995年に道路運送車両法が改正される前は、初年度登録から10年を超えた車の車検は1年ごとでしたが、__現在は初年度登録後3年、以降2年ごとに車検を行います。
__
ただし、自家用車に比べ長時間稼働している以下の車は、1年ごとに車検を受けなくてはいけません。
- タクシー
- バス
- 貨物自動車
- レンタカー(車両タイプによる)
また、車検は2年ごとですが、法定点検には12ヶ月点検があります。
長く愛車を乗り続けたい方は、車検だけでなく12ヶ月点検も受けることをおすすめします。
セイビーでは出張車検や買い取りも可能です!
当社セイビーでは、古い車の出張車検を受け付けています。
独自の厳しい審査を通過したプロの整備士が、全国47都道府県に在籍しています。
電話やチャットを対応するオペレーターも整備士なので、お問い合わせに専門的な知見からアドバイス可能です。
また、車検だけでなく、定期点検や修理、売却もできるので、お客様の意向やお車の状態によって最適な提案をさせていただきます。
整備士が受付から対応しているため、お問い合わせから申し込みまで、スムーズに案内できます。
ご在宅のまま全て完結するので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
古い車の車検代が高くなる理由や、古い車が車検に通らないといわれる疑問にお答えしてきました。
多くは10年を境に車検費用が高額になる傾向があるため、あらかじめ費用を抑える対策を講じなければいけません。
しかし、古い車であっても、大事に乗ることで車検費用を抑えることは可能です。
また、車検に通るためには保安基準をクリアすることも重要なことをお伝えしました。
日常的なメンテナンスで部品を長持ちすることやこまめに交換することを心がけましょう。