車検は、車の保有者がかならず受けなければならない検査です。
しかし、まとまった費用がかかるため、相場を理解しできるだけ安く抑えたいと考える方も多いでしょう。
本記事では、車検時にかかる費用相場や内訳・車検費用を安く抑えるコツをご紹介します。
依頼する業者によって車検費用は変動しますが、車検前におおよその費用は把握できます。
車検費用が変動する理由・注意点を理解し、自身に合った車検業者を選びましょう。
車検費用相場の内訳
車検にかかる費用は、法定費用、車検基本料、部品交換・整備費用の3つに大別されます。
車検費用の相場を知る前に、まずは費用の内訳から理解しましょう。
法定費用
法定費用は法律によって定められている費用であり、自動車重量税・自賠責保険・印紙代の3つが該当します。
- 自動車重量税：初度登録からの経過年数、車両重量、環境性能に応じて課税される国税
- 自賠責保険：加入が義務付けられている強制保険
- 印紙代：車検証・車検適合証の交付を受ける際に支払う手数料（検査手数料とも呼ばれる）
車種や初度登録からの経過年数で金額が決まるため、どの業者に依頼しても費用は変わりません（印紙代を除く）。
車検基本料
車検基本料金とは車検を依頼する業者に支払う費用であり、車の基本点検技術料・整備技術料・代行手数料（事務手数料）といった費用が含まれています。
車検を依頼できる業者にはディーラー・整備工場・出張車検など複数の種類があり、車の状態や依頼する業者によって料金が変動します。
部品交換・整備費用
部品交換費用は、車検前の点検時に消耗・劣化していた部品を交換するためにかかる費用のことです。
車検には安全基準が設けられており、その基準を満たさなければ車検に通りません。
車を乗り続けるほど各部品は消耗・劣化していくため、車の利用期間が長いほど費用は高額になりやすいでしょう。
【重量別】車検費用相場
乗用車における、重量別の車検費用相場は以下の通りです。
| 軽自動車 | コンパクト | ミディアム | ラージ | ハイラージ | エクストラ | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 24ヶ月定期点検整備料金 | 1万6,940円 | 1万9,690円 | 2万1,560円 | 2万5,300円 | 2万7,170円 | 2万9,040円 |
| 継続検査料 | 9,900円 | |||||
| 代行手数料 | 9,900円 | |||||
| 合計 | 3万6,740円 | 3万9,490円 | 4万1,360円 | 4万5,100円 | 4万6,970円 | 4万8,840円 |
上記に加え、法定費用と車の状態に応じて部品交換・整備費用が加算されます。
【業者別】車検費用相場
車検費用は、点検整備や手続きをどこへ依頼するかによって変化し、業者別の相場は以下の通りです。
| 車検業者 | 車検基本料 | 車検費用相場 |
|---|---|---|
| ディーラー | 4～10万円程度 | 6～20万円程度 |
| 自動車整備工場 | 2～6.5万円程度 | 5～17万円程度 |
| 車検専門店 | 2～3万円程度 | 5～13万円程度 |
| カー用品店 | 1～3万円程度 | 4～13万円程度 |
| ガソリンスタンド | 1.5～3.5万円程度 | 4～14万円程度 |
| 出張車検 | 4万円前後 | 5～12万円程度 |
| ユーザー車検 | 0円 | 3～6万円程度 |
車検の依頼先は、ユーザーの希望に応じて変化します。
- ディーラー：車検費用が高くなっても、高品質な車検を受けたい
- 民間業者：できるだけ車検費用を抑えて、車検を通したい
- ユーザー車検：手間がかかってもよいので、とにかく車検費用を抑えたい（車に関する知識は必須）
一番のおすすめは、車検費用がディーラーに比べて安く、車を持ち込む手間も省ける出張車検です。
状況に応じて、自身に合った方法で車検を通しましょう。
車検費用を安く抑える3つのポイント
車検費用を抑えるには、いくつかの方法があります。
本章では、車検の費用を安く抑えるうえで重要なポイントを3つ紹介します。
相見積もりで車検基本料を比較する
車検にかかる費用・サービス内容は依頼する業者によって変わるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較してみましょう。
早割りやキャンペーンなどの割引制度があれば、それも比較対象となります。
ただし、費用を抑えることは重要ですが、安さに囚われてサービス内容がおろそかになっては意味がないため、費用とサービス内容、そして業者の質を総合的に比較し決定することをおすすめします。
整備範囲を見直す
少しでも整備費用を抑えたい場合は、車検基準とは関係のない整備を見送るのも一つの手です。
部品の交換は最低限でよいという旨を事前に伝えることで、必要最低限の整備以外は後回しにできる可能性があります。
ディーラーは点検や整備のサービスが丁寧かつ充実している分、費用が高く設定されているため、あらかじめ一言伝えておくと安心できるでしょう。
ただし今後の安全にも関わるため、整備士とは十分な相談をおこない、時期をずらして整備することをおすすめします。
法定費用が安い車に乗り換える
車は、利用期間が長いほど車検費用が高くなる傾向にあるため、長く乗り続けている車は乗り換えを検討するのもよいでしょう。
車両重量が軽い車など、乗り換えの際に法定費用を抑えられる車を選ぶことも重要です。
ただし、新車でも中古車でも購入にはまとまった初期費用を必要とするため、車検費用の見積もりも取りつつ乗り換え時の初期費用と比較することをおすすめします。
車検費用相場でよくある質問
本章では、車検費用相場に関するよくある質問をご紹介します。
車検費用が20万円を超えることはある？
車の状態によっては、車検費用が20万円を超えることもあります。
- 走行距離が長い・年式が古い
- 大きな故障がある
- 外車または希少な車に乗っている など
特に、購入から年数が経った車ほど車検費用は高くなる傾向にあります。
もし車検費用があまりにも高いようであれば、乗り換えを検討してみるのもよいかもしれません。
10万キロ超えの車の車検費用相場はどれくらい？
走行距離が10万キロを超える車の車検では、部品交換や修理が発生する可能性が高く、車検費用が高額になりやすいといわれています。
走行距離が浅いうちの車検に比べ、数万円～数十万円の費用 がかかると考えたほうがよいでしょう。
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3ナンバーの車検費用相場はどれくらい？
3ナンバーは、排気量・全長・全幅・全高のいずれかが一定の基準を満たしている場合に利用できます。
3ナンバー車の車検費用の相場は 約7～14万円ほど といわれており、整備費用によっては約8～16万円ほど かかるケースもあります。
当然、車の状態や車検を依頼する業者によっても費用は変動するため、詳細は相見積もりを取って確認するのがよいでしょう。
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不明点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
車検費用は依頼する業者によって異なるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較してみましょう。
業者を決める際は、費用だけでなく、サービス内容やスタッフの質など総合的に判断することが重要です。
また、費用も手間も削減したい！という方は、出張車検も合わせて検討することをおすすめします。
