ハイブリッド車の車検費用はガソリン車に比べて高いといわれますが、実際の金額は大きく変わりません。
なぜなら、ハイブリット車の車検は費用面でメリットもデメリットもあるためです。
また、以前はディーラーで車検を受けるのが主流でしたが、現在はディーラー以外でも車検を受けられるため、費用を比較して自分に合った依頼先を見つけるとよいでしょう。
そこで本記事では、__ハイブリッド車の車検費用をテーマに、ガソリン車との違いや車検方法を解説します。 __
ハイブリッド車の車検に対応できるおすすめの依頼先もご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
ハイブリッド車の車検の基本情報
ハイブリッド車はガソリン車と構造が異なるため、車検も特有の技術が必要です。
ここではガソリン車との違いを踏まえて、ハイブリッド車とその車検の特徴を解説します。
ハイブリッド車とは
ハイブリッド車とは、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの2つを組み合わせた車です。
ハイブリッド車には複数の駆動方式が用いられており、主にガソリン車よりも燃費効率がよい特徴があります。
駆動方式の1つの例としてパラレル方式がありますが、速度が遅いときに燃費の効率が悪くなるガソリン車のデメリットをモーターが補う仕組みを取り入れています。
ハイブリッド車の車検の特徴
ハイブリッド車の車検の特徴は、独自の駆動システムに特化した点検が必要な点です。
ハイブリッド車はガソリン車と比べて、電子制御システムやバッテリーなどの特殊な部品を搭載しています。
そのため、専門の診断機器を使用するなど、より専門的な知識と技術が求められます。
また、ハイブリッド車はエコカー減税の対象車となるため、環境に優しい車の性能を保持しなければなりません。
したがって排出ガスの検査も、ガソリン車より厳格に行われるケースが多いです。
ハイブリッド車の車検費用
ハイブリッド車はガソリン車に比べて複雑な構造のため車検費用も高いイメージがありますが、実際はガソリン車と比べて大きく変わりません。
むしろ、ガソリン車よりも安くなる可能性もあります。
また、ハイブリッド車の車検も基本的にガソリン車と同じ車検項目となり費用も同様です。
法定費用
ハイブリッド車の法定費用は、以下のとおりです。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代
基本的に法定費用は、ハイブリッド車もガソリン車も変わりません。
自動車重量税は重さによって変わりますが、通常の場合は8,200円〜4万9,200円 がかかります。
自賠責保険料は普通自動車の場合、2年で1万7,650円(24ヶ月)で、印紙代も2,000円程度 となります。
エコカー減税で法定費用を抑えられる場合もある
ハイブリッド車はエコカー減税の対象車となるため、自動車重量税が安くなる可能性があります。
エコカー減税とは、エコカーを対象に自動車重量税が減税される制度です。
排出ガス性能の基準に応じて減税率が決められており、燃費基準をクリアしている場合は免税〜50%の減税となるのです。
そのため、購入時と購入後の初回の車検(5年間)にかかる法定費用が安くなります。
ただし、2回目以降の継続車検は、通常のガソリン車と同様の自動車重量税がかかります。
点検・整備費用
点検・整備費用は、ガソリン車と同様に依頼する業者や点検項目によって異なります。
特に、部品交換費用は純正パーツを使用するディーラーの場合、どうしても費用が高くなりがちです。
ただし、ガソリン車よりも部品が長持ちしやすい傾向にあるため、長い目で見ると整備費用を抑えられる可能性が高いです。
ハイブリッド車とガソリン車では、整備項目や交換部位・パーツ代が費用差の違いといえます。
ハイブリッド車の車検費用が高くなるケース
ハイブリッド車の車検費用が高くなるケースをご紹介します。
車検は、その都度整備内容や交換部品が異なるため「前回の車検は安かったのに今回は高い」というケースがあります。
ハイブリッド車とガソリン車の違いも踏まえて、費用が高くなるケースを確認しましょう。
ケース①:バッテリー交換費用が高い
ハイブリッド車は、バッテリー交換時の費用が高い傾向にあります。
ハイブリッド車には、補機バッテリーとモーター駆動用バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されており、モーター駆動用のバッテリー費用が高いためです。
補機バッテリーは、ハイブリッドシステムの起動に使用するもので、カーナビや電気製品にも使われています。
交換目安は、メーカー推奨で3〜4年といわれており、ガソリン車で使用するものとほぼ同じで金額も変わりません。
一方で、モーター駆動用バッテリーは、ハイブリッド車のモーターを動かす重要なバッテリーで、8〜10年が交換目安です。使用状況によってはもっと早く寿命がくるでしょう。
メーカー保証がついているものの、保証期間外に交換する場合は50万〜60万円程度かかる場合もあります。
ケース②:整備費用が高い
ハイブリッド車は、整備費用も高くなる可能性があります。
同じ点検項目でも、ハイブリッド車の交換用部品と工賃が高い傾向にあるためです。
ただし、整備項目を減らしたり車検費用を安くできる業者に依頼したりすることで、安く済む可能性もあります。
ハイブリッド車の代表の1つでもあるトヨタのプリウスの整備費用を含む車検費用について下記で解説しています。
プリウスの車検費用はいくら?車検費用の内訳・業者別の相場や安く抑えるコツを紹介
プリウスはエコカーに該当し同サイズの車種と比べ車検料が安いという特徴があります。今回の記事ではプリウスの車検相場や依頼できる業者、費用を抑えるポイントを紹介します。車検時期が近い方や安く車検を受けたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
https://seibii.co.jp/blog/contents/prius_shaken
ハイブリッド車の整備費用の目安を知りたい方は、あわせて参考にしてください。
ディーラー以外で受けられるハイブリッド車の車検方法
ハイブリッド車の車検は「ディーラーで受けるもの」というイメージがありますが、現在はディーラー以外でも対応できます。
しかし、なかにはハイブリッド車に対応できない業者もあるため、事前に確認してから依頼しましょう。
民間の車検業者に依頼する
ハイブリッド車の車検は、民間の車検業者にも依頼することが可能です。
依頼できる業者は、以下のとおりです。
- 整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド
- 車検専門店
以上の業者の場合、ディーラーに依頼するよりも費用を安くできる可能性があります。
しかし、ハイブリッド車に関する専門知識や技術のある整備士がいないと対応できないケースもあるため、事前に「ハイブリッド車の車検が可能か」確認してから依頼しましょう。
ユーザー車検を行う
ユーザー車検を行うと、ハイブリッド車の車検費用を抑えられる可能性があります。
ユーザー車検は自分で車検手続きを行うため、法定費用のみで車検を受けられ、点検・整備費用がかからない点がメリットです。
しかし、ユーザー車検の場合は、自分で点検・整備を行う必要があります。
先ほど述べたように、ハイブリッド車の車検は専門的な知識や技術が必要になる可能性が高いため、メンテナンスの知識がない方には対応は難しい場合もあります。
そのような方は、費用はかかっても業者に依頼する方が結果的に手間や負担を省けるでしょう。
セイビーはハイブリッド車の車検にも対応可能!
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また、スタッフがお客様の自宅やご指定の場所に伺うため、工場まで車を持っていく必要がなく、点検や整備中などの長い待ち時間も発生しません。
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まとめ
ハイブリッド車の車検は費用が高いイメージがありますが、実際はガソリン車と大きく変わりません。
むしろ、エコカー減税が適用されれば自動車重量税が安くなるため、ガソリン車よりも費用を抑えられる可能性があります。
ただし、モーター駆動用バッテリーの交換費用や、そのほかの整備費用が高額になるケースもある点は認識しておきましょう。
また、車検自体はディーラー以外の民間の車検業者でも受けられます。
車検業者を選ぶ際は複数の業者から見積もりを取り、車検費用を比較検討してから選択しましょう。