「車検切れと知らずに運転をするとどうなるの?」
「車検が切れてしまった車はどうすればよいの?」
このような悩みを抱えていませんか?
車検が切れた車を運転することは法律違反になる可能性が高いです。
もし違反してしまうと、罰金や免許停止などのリスクも考えられます。
そこで本記事では、車検切れで車の運転をしてしまった際の罰則や対処法を解説します。
車検切れにならないようにするための対策もご紹介しているため、参考にしてください。
目次
車検切れを知らずに運転するとどうなる?
車検切れを知らなかった場合でも車検の有効期限が過ぎた車を運転することは、道路運送車両法違反になります。
道路運送車両法の第40条によると、自動車の構造が運輸省令で定めた保安基準を満たしていなければ、運行してはならないとのことです。
上記の基準を満たしているかをチェックするために、車検を受けることが義務づけられています。
車が道路運送車両法で定められた保安基準を満たしている場合、車検に合格でき、車検の有効期限内であれば公道の走行ができます。
車検の概要について、詳しくは下記の記事を参考にしてください。
車検とは何?種類・必要なもの・流れをわかりやすく解説
本記事では「車検とは何?」と疑問をもつ方に向けて、車検の基礎知識からの解説と併せて車検時に準備するものなどをご紹介します。また車検が受けられる店舗の種類や特徴も解説しているため、初めての車検で不安という方の参考になれば幸いです。
https://seibii.co.jp/blog/contents/shaken_explanation

車検の有効期限
車検の有効期限は、車種や用途によって異なりますが、一般的な自家用車の場合、新規登録から3年、2回目以降は2年で満期を迎えます。
車検切れを起こさないためにも、自分の車の車検期限は常に把握しておきましょう。
車検の有効期限は、車検証やフロントガラスに貼り付けられている検査標章で確認が可能です。
車検切れを知らずに運転してしまった際の罰則
本章では、車検切れの車を運転してしまった場合、どのような罰則があるのかをご紹介します。
車検のみが切れているのか、自賠責保険のみが切れているのかによって罰則の内容が異なります。
各ケースの罰則をご紹介するため、参考にしてください。
車検だけ切れている場合
車検切れの車を運転した場合、無車検車運行に該当し違反点数6点が加算されます。
前歴の有無に関わらず、30日間の免許停止処分も受けてしまいます。
なお違反点数が合計15点になると、免許取り消しです。
無車検車運行が発覚する前に9点以上の違反点数が加算されていると、今回の違反で合計15点になってしまうため、免許取り消しになると考えられます。
このように過去の違反歴によって、1発で免許取り消し処分となる可能性があることも覚えておきましょう。
また道路運送車両法第108条によって、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されるおそれもあります。
自賠責保険だけ切れている場合
自賠責保険も、車検と並行して更新を行うことが一般的です。
したがって車検が切れている場合、自賠責保険も切れている危険性が高いでしょう。
自賠責保険が切れている場合は自動車損害賠償保障法に違反してしまいます。
罰則としては、違反点数6点・30日の免許停止・1年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。
車検と自賠責保険の両方が切れている場合
車検切れと併せて自賠責保険も切れていた場合、前歴がなくても違反点数が12点となり、90日間の免許停止処分を受けます。
したがって車検と自賠責保険の両方が切れていると、最大1年6ヶ月の懲役、80万円の罰金が科されるおそれがあります。
車検切れの車で事故を起こした場合
車検切れの状態で事故を起こしてしまった場合、自賠責保険や任意保険で対応するのが一般的ですが、車検切れの場合はその両方とも切れているケースが多いでしょう。
仮に任意保険に加入していたとしても、保険会社によっては車検切れでの事故の場合は補償の対象外としている場合もあります。
その場合は全額自己負担で損害賠償を行わなければいけなくなり、数百万円〜数千万円の損害賠償金が発生する可能性もあるため注意が必要です。
車検切れはどのようなときに発覚する?
車検が切れていても警察官に車を直接見られなければ、発覚する可能性が低いと考えている方も多いかもしれません。
しかし、車検切れが発覚する機会は意外にも多いものです。
そこで本章では車検切れは、どのようなときに発覚するのかをご紹介します。
車検ステッカーを見られたとき
前回の車検に合格をすると、車検ステッカーが交付され、フロントガラスの見えやすい部分に貼ることが義務づけられています。
この車検ステッカーには、車検の有効期限となる年月日が記載されています。
そのため車検ステッカーを見られると、車検切れが明らかになるでしょう。
一般的にはあまり見ない部分かもしれませんが、警察官や車業界の方であれば、車検ステッカーを確認する習慣があると考えられます。
以上により車検ステッカーを見られることで、車検切れが発覚するケースも多いです。
Nシステムで撮影されたとき
Nシステムとは、車のナンバープレートを読み取る装置で、全国の道路の1,500カ所以上に設置されているといわれています。
Nシステムが設置された道路を通過した車のナンバープレートを撮影し、記録していますが、本来は犯罪捜査を目的に設置されたものです。
しかし、現在では持ち運びができるNシステムの導入により、無車検車の摘発にも利用されています。
車検が切れた車をNシステムに撮影されることで、無車検車が発覚するケースも多いでしょう。
交通事故や交通違反時の取り締まりのとき
交通事故を起こしてしまったり、交通違反をしてしまったりした場合も車検切れが発覚してしまうでしょう。
警察官などによって車や車検証を調べられる可能性が高いためです。
無車検車・無保険車通報窓口で通報されたとき
国土交通省には、車検切れの車が公道を走行していることを見かけた際に第3者からの通報ができる窓口があります。
駐車などをしている際に、第3者に車検ステッカーを見られたことにより、国土交通省に通報され発覚する可能性もあるでしょう。
車検切れに気付いた際の4つの対処法
車検切れに気付いた際に自ら運転して車検業者まで移動することは、法律違反となる可能性が高いでしょう。
なぜなら車検切れの車で公道を走行することは、道路運送車両法によって禁止されているためです。
そこで車検が切れていることに気付いた場合の対処法を4つご紹介します。
引き取りサービス業者に車の移動をしてもらう
面倒な手続きをいっさい行わず、速やかに車検に出したいなら、引き取りサービス業者に依頼して車を移動してもらうことがよいでしょう。
引き取りサービス業者はレッカー車や積載車などで、車を引き取りに来て、そのまま車検業者まで移動してくれます。
このような引き取りサービス業者は、車検が切れてしまったなど、公道を走れない事情がある際には非常に便利といえます。
仮ナンバーをつけて車検に出す
市町村役場や運輸支局で仮ナンバーの申請を行い、仮ナンバーが交付されると、決められた道路であれば車検切れの車でも特別に走行が許可されます。
取得から最長で5日間は公道を走行できるため、この期間内に自ら車検業者まで車を移動させましょう。
ただし仮ナンバーで公道を走る際は、自賠責保険への加入が必須です。
また申請時に申告した使用目的以外では車を運転することができない点も注意点として挙げられます。
許可された期間のみ仮ナンバーで走行ができるため、計画的に行う必要があるでしょう。
車を廃車・売却する
事情により車に乗る機会が激減したことで、車検切れに気付かなかったという方もいるかもしれません。
公道を走行しなければ、車検切れの車を所有していても法律違反にはなりません。
しかし車検が切れていても、車を保有している以上は自動車税を支払い続ける必要があります。
今後、車を使用しないのであれば、自動車税は無駄な出費となるおそれがあるでしょう。
この場合、車を廃車にしたり売却したりすることも選択肢の1つです。
運輸支局で抹消登録の手続きを行うと、その車を廃車にできます。
売却する場合は買い取り業者まで車を移動させることができないため、出張買取をしてくれる業者に依頼しましょう。
出張整備へ依頼する
引き取りサービス業者に依頼したり、仮ナンバーを取得したりしてディーラーや整備工場に持ち込まなくても、自宅まで出張して車検をしてくれるサービスもあります。
出張整備のセイビーではお客様のご自宅へお伺いし、作業を行うため車検が切れていても面倒な手続きをする必要がありません。
スマートフォンでお申し込みいただいたあとは、車検の当日にお客様のご自宅に到着したスタッフに車の鍵を渡すのみです。
ご自宅にいるだけで車検を完了できるため、ディーラーや整備工場まで車を移動させる費用をおさえたい方や、忙しくて時間が取れない方には便利なサービスといえるでしょう。
出張費0円で全国対応のため、車検切れでお悩みの方はセイビーへご相談ください。
車検切れの車を車検に出す費用
車検が切れている場合でも、車検自体にかかる費用の項目は変わりません。
通常の車検と同じく、以下の費用がかかります。
- 法定費用(自賠責保険料・重量税・検査手数料)
- 車検基本料金
- 整備費用
ただし、車検切れの車は、公道を走行することができません。車を移動させるためのレッカー代や仮ナンバーの取得費用が追加で発生する場合があります。
車検切れの車を知らずに運転しないための4つの防止対策
車検切れの車を運転することは法律違反となる可能性が高く、知らなかったでは済まされないかもしれません。
そのため前回の車検の有効期限は、いつまでなのかを常に把握しておく必要があるでしょう。
本章では、車検切れの車をつい運転してしまわないための対策を4つご紹介するため参考にしてください。
車検証を確認する
前回の車検時に自動車検査証が交付されているはずです。
自動車検査証の「有効期限の満了する日」という欄に、車検の有効期限が具体的に記載されているため、次回の車検の時期を把握しやすいでしょう。
自動車検査証がどこにあるか分からないという方は、グローブボックス(助手席側の収納ボックス)の中を確認してみましょう。
多くの方は、グローブボックスの中に自動車検査証を保管していると考えられます。
運転の際は自動車検査証を携帯する義務があるため、車内のどこかには保管されているはずです。
自賠責保険証や任意保険証を確認する
大半のケースでは、車検と並行して自賠責保険の更新も行います。
双方を同時期に更新している場合、次回の車検と自賠責保険の時期が、ほぼ同じになるはずです。
したがって、自賠責保険証の有効期限を確認することで、車検の時期もおおよそ把握できるでしょう。
しかし車検と自賠責保険の有効期限が、1ヶ月以上も離れているケースもあると考えられます。
自賠責保険証で車検の有効期限を確認する場合は、あくまでも参考程度に考えたほうがよいでしょう。
前回の車検を行った業者に確認する
前回の車検を行った業者に、次の車検はいつごろか確認する方法もあります。
車検業者のほうから、車検の時期が近づいていることを知らせる電話やハガキが届くこともあるでしょう。
ただし担当者が変わったなどの理由により、そのような知らせが来ない可能性もあります。
そのため「車検業者から連絡が来ないからまだ車検の時期ではない」と決めつけるのは危険かもしれません。
車検ステッカーを確認する
自動車検査証と同様、車検ステッカーも前回の車検合格後に交付されるもので、フロントガラスに貼付されているはずです。
車検ステッカーにも、車検の有効期限が記載されており、非常に見えやすい位置に貼られているため運転者以外の方も確認しやすいでしょう。
車の内側から見ることで、有効期限の年月日までを具体的に確認できます。
車検ステッカーを確認する癖をつけると、自分だけでなく、他人の車の車検切れも予防できるかもしれません。
車検切れに関するよくある質問
車検切れに関して、よくある質問をまとめました。
車検切れの車を所有しているだけでも違反になる?
結論からいうと、車検切れの車を所有しているだけでは、罰則対象とはなりません。
車検が切れていても、敷地内に駐車していたり、敷地内を走行したりは可能です。
すなわち、公道を走行しなければ問題ありません。
ただし車を所有している以上は、車検切れの有無を問わず自動車税を支払う義務が生じます。
無駄な出費となるおそれがあるため、その車を今後利用する予定がないのであれば、廃車や売却を検討しましょう。
車検が切れていることを知らなかった場合でも違反になる?
車検切れを知らなかった場合でも、公道を運転してしまった以上は、違反と判断される可能性が高いでしょう。
なぜなら、道路運送車両法の第47条では、車の使用者は運転前に点検を行うことが義務づけられているためです。
すなわち車検切れは、このような点検を怠ったと判断される可能性が高いといえます。
知らなかったでは済まされないため、その車を運転する前に車検の有効期限内であるかの確認を行うようにしましょう。
車検切れを知らずに運転していた場合、現行犯以外で捕まることはある?
車検切れの運転は、現行犯以外では罰則を科すことは難しいといわれています。
その理由は、車検切れの車を運転した事実を証明することが困難であるためです。
ただし悪質な無車検車運行であると判断された場合は、現行犯ではなくても逮捕されることがあります。
また後日であっても、無車検車運行の事実が発覚すると、行政処分や刑事処分が科されるでしょう。
車検切れの車を車検に通すなら出張整備のセイビーへ
車を車検に出すことは義務であるため、無車検車運行は法律により禁止されています。
そのため車検切れに気が付いたら、可能な限り早く車検業者に依頼をしたほうがよいでしょう。
しかし、車検が切れてしまった場合、ロードサービス会社などでは対応を断られる可能性もあります。
セイビーであれば、車検切れの車でも対応可能です。
出張費も0円でスタッフが到着したら車の鍵を渡すのみとなっており、最短3日で車検が完了します。
来店不要で自宅にいながら車検に通せるため、待ち時間もなくスキマ時間でご対応いただけます。
車を移動させる必要がないため車検が切れていても、レッカー移動の費用がかかったり、仮ナンバーを取得したりする必要もありません。
車の修理や整備なら、出張整備のセイビーへお任せください。
まとめ
車検切れと知らなかった場合でも、運転をしてしまうと罰則の対象となる可能性が高いです。
無車検車運行が発覚した場合、最低でも違反点数6点が加算され、30日間の免許停止処分も受けます。
自賠責保険も切れていた場合は、違反点数12点、90日間の免許停止処分と併せて、最大1年6ヶ月の懲役または80万円の罰金が科されるため罰則がさらに重くなるでしょう。
車検切れの車は、自賠責保険や任意保険も切れているかもしれません。
このようなケースで事故を起こすと、保険が適用されず、全額自己負担で莫大な金額を請求されるおそれもあります。
そのため車検切れに気が付いた際は、可能な限り早く車検に出すようにしましょう。