車検が安い業者は、車検基本料とパーツ交換費用が安い業者です。
複数の業者に見積もりを依頼して、金額を確認してから依頼するといいでしょう。
また、車検はできるだけ費用を抑えたいものですが、本来は安全性を確保するために行うものです。
費用の安さだけで選ばず、点検や整備をきちんと行ってくれる業者を選びましょう。
そこで本記事では、業態別に車検業車を比較し、車検費用を安く抑えるコツや車検を依頼する際の注意点を解説します。
車検の本来の目的を忘れずに、費用や修理項目をよく確認して、安心して任せられる業者を選択しましょう。
目次
車検が安いのはどこ?業者別の車検相場とメリット・デメリット
車検費用は業者によって異なるため、どの業者が安いのか、業態別に比較します。
車検費用は、基本的に法定費用・車検基本料・パーツ交換費用の3種類に分かれており、なかでも法定費用はどこで車検を受ける場合も一律です。
車検基本料は業者ごとに異なるため、費用を比較する際の1つのポイントとなります。
パーツ交換費用はパーツ代と工賃が含まれており、純正品や中古品・リビルト品(整備や検査された中古品)など、どのパーツを使用するかで費用に差が出るでしょう。
ディーラー
ディーラーは、特定メーカーの車を販売しており、メンテナンスや車検にも対応しています。
ディーラーの車検は整備の質が高く、メーカー指定の純正パーツを使用するため、ほかの業者と比べると費用が高めです。
車検のための整備だけではなく、予備整備まで行い、安全性・走行性・性能を重視した車検を行うのが特徴です。
整備工場
整備工場は、ディーラーと同様に整備士資格のある担当者が対応し、整備の質が高いです。
車検基本料が安めに設定されているため、ディーラーよりも比較的安い費用で車検を受けられます。
整備工場には、地方運輸局長認証の「認証工場」と、一定の基準を満たしている「指定工場」の2種類あります。
指定工場とは、認証工場のうち、地方運輸局長から指定事業者整備事業の指定を受けた工場のことです。
認証工場は自ら検査できないため、点検・整備のみを行い、運輸支局で試験に通すのが一般的です。
また、運輸支局に車を持ち込むため時間がかかるものの、指定工場より料金が安い傾向にあります。
一方で、指定工場は点検・整備と検査を行えるため、運輸支局に車を持ち込む必要はなく、スピーディな対応が可能です。
なお、認証工場で車検に対応している工場は少ないため、該当の業者がない場合は異なる業者を選択する必要があります。
車検専門店
車検専門店は、車検に関するサービスをメインに提供している業者です。
フランチャイズ化することで、整備や技術にムラが発生するのを防いでいます。
車検に特化した点検・整備を行っているため、比較的安い料金設定で、車検にかかる時間も早めです。
ただし、車検用の整備を専門としており予備整備は行っていないため、早めの部品交換への対応は難しいでしょう。
ディーラーと同じような点検・整備を期待する場合は、おすすめできません。
カー用品店
カー用品店の場合、車検サービスに対応できる業者もあります。
そもそもカー用品店は、車に関する多くのアイテムを販売しているため、使用する部品にこだわりたい方におすすめです。
また、車検費用は交換するパーツで費用が左右するため、予算に応じて好みのパーツを選択できる点がメリットです。
ただし、すべてのカー用品店が車検サービスに対応しているわけではないため、確認してから利用しましょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、比較的安い費用で車検を受けられる点が特徴です。
しかし、自社の整備工場を持っていないケースが多く、運輸支局に移動させる必要があるため、ほかの業態よりも時間がかかります。
また、車検切れの車の引き取りサービスがなかったり台車がなかったりする場合が多く、車検以外のことは自分で手配しなければなりません。
なお、ガソリンスタンドは自社で対応できないため、対応する整備工場によって点検・整備の質にムラ出る可能性があるので注意しましょう。
出張車検
出張車検とは、オーナーが店舗に車を持ち込むのではなく、自宅まで出張して車検代行や整備を行うサービスです。
車検に対応する業者と日程を合わせて持ち込む必要がないため、普段からなかなか時間が取れない方に向いています。
ディーラーや整備工場と同様に整備もしっかり対応しますが、実施する整備作業を一緒に決められます。
また車検基本料が比較的安いため費用を抑えられます。
また、オーナー自ら車検の手続きを行う「ユーザー車検」は費用を抑えられますが、受付が平日のみとなっており、対応できない方が多いです。
そのような方は、鍵の受け渡しだけで対応できる出張車検サービスを利用することで、スムーズに車検を行えるでしょう。
ただし、出張車検サービスを利用する場合は、事前に点検・整備を終わらせておく必要があります。
普段から定期的に点検・整備を行なっている人や、知識が豊富で自分である程度できる方におすすめです。
ただ出張整備のセイビーでは、国家資格を有した整備士が自宅に直接伺い車検を行うため点検や整備に関しても事前に行わずに全てお任せ出来ます!
ディーラーや整備工場などに持ち込む必要がないため、平日お仕事の方でも手間や時間がかかりません。
Webで簡単に予約でき、全国に対応しており出張費無料で駆けつけます。
サービスの範囲が広く、国産車だけではなく外国車にも対応しているので安心です。
チャットや電話による相談も整備士が直接対応してくれるので、興味のある方はぜひ相談してください!
車のタイプ別車検費用相場
車検の費用は、どこに依頼するかで総額が変わります。
ここからは車のタイプ別に車検の相場を紹介します。
軽自動車
軽自動車の車検費用は、4~6万円程度が相場です。
重量税や自賠責保険など、法定費用と呼ばれる項目の価格が安く設定されているため、普通車と比べ車検総額が安い傾向があります。
以下は、業者別の車検相場です。
- ディーラー:6.2万円程度~
- 整備工場:5.9万円程度~
- ガソリンスタンド:4.9万円程度~
- 車検専門店:4.6万円程度~
- カー用品店:4.5万円程度~
上記は、車検基本料金と法定費用を合わせた金額です。
修理や部品交換が発生する場合には、追加で費用がかかります。
小型自動車(車両重量1,000kg未満)
小型自動車の車検費用は、5~7万円程度が相場です。
軽自動車よりも値段は上がるものの、修理や部品交換が発生しなければ中型車や大型車よりも安い金額で車検を受けられます。
- ディーラー:7.6万円程度~
- 整備工場:7.6万円程度~
- ガソリンスタンド:5.9万円程度~
- 車検専門店:5.8万円程度~
- カー用品店:5.5万円程度~
上記は、車検基本料金と法定費用を合わせた金額です。
修理や部品交換が発生する場合には、追加で費用がかかります。
中型自動車(車両重量1001~1500kg)
中型自動車の車検費用は、6~8万円程度が相場です。
法定費用だけでも4万円程度がかかるため、部品交換や修理が発生した場合には、10万円を超える可能性もあります。
- ディーラー:8.4万円程度~
- 整備工場:8.4万円程度~
- ガソリンスタンド:6.8万円程度~
- 車検専門店:6.8万円程度~
- カー用品店:6.3万円程度~
上記は、車検基本料金と法定費用を合わせた金額です。
修理や部品交換が発生する場合には、追加で費用がかかります。
大型自動車(車両重量1501~2000kg)
大型自動車の車検費用は、7~9万円程度です。
法定費用だけでも5万円程度が必要なため、おのずと車検費用の総額も高額になりやすい傾向があります。
- ディーラー:11万円程度~
- 整備工場:10万円程度~
- ガソリンスタンド:7.6万円程度~
- 車検専門店:7.8万円程度~
- カー用品店:7.1万円程度~
上記は、車検基本料金と法定費用を合わせた金額です。
修理や部品交換が発生する場合には、追加で費用がかかります。
安い費用で車検を受けるための方法
安い費用で車検を受けるための方法をご紹介します。
方法は以下の通りです。
- 基本料金が安い業者を選ぶ
- 点検項目を確認する
- 複数の車検業者に見積もりを依頼する
- ユーザー車検を検討する
それぞれ確認していきましょう。
基本料金が安い業者を選ぶ
車検の費用は、車種により金額が決まっている「法定費用」と、依頼する業者によって設定金額が異なる「車検基本料金」の2つに大きく分けられます。
車検の総額を抑えたい場合には、車検基本料金の安い業者を選びましょう。
一般的に、ディーラーの車検は品質が高い分、車検基本料金が高く設定されています。車検専門店やガソリンスタンド、カー用品店などさまざまな業者の料金を比較することがおすすめです。
車検を依頼する業者を変えるだけで数千~数万円の差が生じるケースも少なくありません。
点検項目を確認する
多くの場合、車検の見積もりには、車検に合格するために必須の項目と、必須ではないがそろそろ整備をしたほうがいいという項目の両方が含まれています。
費用を安くしたい場合には、車検見積りに記載されている内容を確認し、必要最低限の項目に絞りましょう。
また、車検基本料金同様、部品の代金や工賃は業者によって設定金額が異なります。
部品交換が必要な場合には、部品の代金や工賃が安い業者を見つけると車検費用を安くできる可能性があります。
複数の車検業者に見積もりを依頼する
車検は、複数の車検業者に見積もりを依頼しましょう。
複数の車検業者から見積もりをとることで、それぞれの見積額を比較したうえで選択できるため、納得いく価格で車検を受けられます。
見積もりだけなら無料で対応してくれる業者もあるため、気軽に利用してみてください。
出張整備の「セイビー」では、日本全国どこでも対応でき、鍵を渡すだけでスキマ時間に車検が完了します。
平均3〜5日で車検が終わるので、仕事や家事で忙しい方にぴったりです。
公式ウェブサイトを利用して無料で概算見積もりができ、整備士に電話相談もできます。
セイビーの車検サービスが気になる方は、お気軽にご相談ください。
ユーザー車検を検討する
車検の費用を安くしたい場合は、ユーザー車検を検討しましょう。
ユーザー車検とは、自分で車を運輸支局に持ち込み、検査を受ける方法です。法定費用はかかるものの、車検基本料・パーツ交換費用はかかりません。
ただし、自分で点検・整備を行う必要があるため、専門的な知識が必要です。
また、不合格になった場合は再度検査を受ける必要があり、法定費用が追加でかかります。
ユーザー車検について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
ユーザー車検とは?メリット・デメリット/費用などを整備士が詳しく解説
皆さんはユーザー車検という言葉を聞いたことがあるでしょうか?自分である程度検査をした上で書類を揃えることで費用を安く車検を済ませることができるユーザー車検ですが、面倒くさい作業がたくさんあります。今回は、ユーザー車検のメリット・デメリット、相場や流れ、注意点などを現役の整備士が解説いたします。
https://seibii.co.jp/blog/contents/user_shaken
車検費用が極端に安い業者は危険?
結論からいうと「車検費用が極端に安い業者は、運転の際に危険を感じる」というわけではありません。
車検費用は「どこまで整備するか」や「使用する交換パーツ」によって費用に差が生じます。
しかし、車検に通らない部位は修理・交換するため、走行に危険を感じる心配はないでしょう。
ただし、車検には通るものの、次の車検まで安心して乗車できるかは未知数といえます。
安全性を重視したい場合は、ディーラーや整備工場・出張車検のセイビーなど、自動車整備士がしっかり整備・点検を実施する場所で車検を受けるのがおすすめです。
車検費用が安い業者に依頼する際の注意点
車検は安全を確保するために行うものであり、安さだけで選ばないのがおすすめです。
業者選びの注意点を確認して、安全で快適なカーライフを送りましょう。
点検・整備の精度や項目が問題ないか確認する
車検は、点検・整備の精度や項目が問題ないかを確認しましょう。
なぜなら、費用を安くするために部品交換を行わないケースがあり、交換のタイミングを逃してしまう可能性があるためです。
実際に、格安業者のなかには国家資格を有していない整備士もおり、本来必要な点検項目まで減らされている可能性があります。
車検に通る基準は満たしているものの、次の車検まで安全に乗車できる保証はありません。
必要な点検・整備はしっかりと行われているか、確認することが重要です。
車の状態によっては車検費用が安くならない可能性がある
車検基本料・パーツ交換費用が安い業者でも、車の状態によって車検費用が安くならない可能性があります。
車の状態が悪いと、それだけ整備費用やパーツ交換費用がかかるためです。
実際に格安業者に依頼した場合でも、修理やパーツ交換が多いと安くならない可能性があります。
普段から点検・整備を怠ると、どうしても車検時の整備費用が増えるため注意が必要です。
また、修理が必要な状況で無理に安く済ませると、その後の車の運転や安全性に関わる可能性があります。
車の部品や装備に問題があると対応してもらえない可能性がある
車検時に、車の部品や装備に問題があると対応してもらえない可能性があります。
格安車検の場合は、車検に関係ない不具合の整備に対応していないためです。
たとえば、格安車検の代表格である車検専門店は、車検のみに対応する業者であり、それ以外の整備は対応できない可能性があります。
また、ガソリンスタンドなどの整備工場を有していない業者は、細かい整備に対応していない、もしくは別料金がかかる可能性があるでしょう。
そもそも車検に引っかかるような特殊パーツを装着していると、車検の受付をしてもらえない場合もあります。
部品や修理内容で気になる箇所がある場合は、車検費用にこだわらず、対応できる業者に相談しましょう。
安心して車検を任せたいなら出張整備のセイビーがおすすめ!
「ディーラーは高いけれど安すぎるのも不安」という方には、出張整備に対応したセイビーがおすすめです。
セイビーには、独自の基準をクリアした高品質の整備士のみが所属しており、不安なことがあれば相談もOK。安心して車を預けることができます。
さらに事前の見積もりも車検当日も、担当の整備士が指定の場所まで出張。その場で車の引き取りを行うため、移動や待ち時間はありません。
車検を控えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
まとめ
車検が安い業者は、車検基本料とパーツ交換費用が安い業者です。
法定費用はどの業者も一律ですが、車検基本料は業者によって異なります。
またパーツ交換費用は、純正品ではなく中古品やリビルト品を扱っている業者の場合、費用に合わせて選択が可能です。
ただし車検は安全に乗車するために行うため、費用だけで選ばず、点検・整備をきちんと行ってくれる業者選びが重要です。
この記事でご紹介した業者選びの注意点を確認して、自分のカーライフに合った業者を選択しましょう。