「車検に出したらリコールが発覚して通らなかった…」
「車検切れしている車がリコールの対象になってしまった」
上記のようなケースでは、どのように対応すればよいか分からなくなることもあるでしょう。
この記事ではリコール修理と車検の関係・具体的な対処法・車検切れを防ぐための注意点まで解説します。
特に車検切れになると公道を走れなくなり、リコール修理や車検対応をするにも時間がかかることがあるため、スムーズな流れを確認しておきましょう。
リコール対象となったときの車検の対応方法|車検切れの対策もあわせて解説
まずは、車がリコール対象になったときの車検の対応方法を確認しましょう。
また、リコールと車検が重なり、車検が切れたときの対策もあわせて解説します。
ステップ1:リコール修理に出す
リコール対象の場合は車検に通らないため、まずはリコール修理を完了させる必要があります。
リコールは以下の場所で受けられます。
- ディーラー
- 認定工場
- 一部の整備工場
リコール修理の時点ですでに車検が切れている場合には、公道を走ることができないため、仮ナンバーの取得やレッカーを利用してリコールを依頼する必要がある
車検切れ時の対応①仮ナンバー取得
車検切れの車で公道を走った場合、違反になるため、仮ナンバーの取得が必要です。
取得の流れは以下のとおりです。
- 自賠責保険に加入する
- 必要な書類を準備する
- 市区町村役所で交付申請を行う
仮ナンバーを取得するには、自賠責保険に加入していなければなりません。
車検が切れている場合、自賠責保険の期間も切れている可能性があるため、事前に確認しましょう。
自賠責保険は保険会社の窓口や共済窓口などで確認が可能です。
また、仮ナンバーを取得するためには4つの書類が必要です。
- 自動車臨時運行許可申請書
- 車の確認書類
- 自賠責保険証(原本)
- 本人確認書類
すべて準備できたら、市区町村の役所窓口で申請を行います。
申請には走行ルートの記載が必須のため、行き先の住所等を事前に確認しておくとよいでしょう。
仮ナンバーのより具体的な取得方法は以下から確認できます。
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仮ナンバー取得ガイド/取得に必要な書類から取付、注意点まで解説
車検切れ時の対応②レッカー
仮ナンバーを取得後、レッカーで整備工場・車検場に持ち込みます。
仮ナンバーがなければ無車検車運行に該当するため、注意してください。
レッカーにかかる費用は距離や依頼先によって異なりますが、約1万〜3万円です。
費用内訳は以下のとおりです。
- 基本料
- 作業料
- けん引料
- 割増料(時間・高速代)
また、仮ナンバーの有効期間は最長で5日間です。
期間内にレッカーで搬入できるように手配しましょう。
ステップ2:車検を通す
リコール修理ができたら、速やかに車検に通しましょう。
車検は以下のような場所で対応ができます。
- ディーラー
- ガソリンスタンド
- 車検専門店
- 整備工場
- カー用品店
- 車検代行
車検を通すときにも、車検切れが生じている場合は車検場まで移動できません。
そのため、リコール修理日に直接車検を通すか、仮ナンバー期間に済ませるのがおすすめです。
もし、仮ナンバーの有効期限が切れたあとに車検を通す場合は再度申請書などを準備する必要があるため、リコール後は早めに車検を通しましょう。
リコールと車検切れの適切な対処を取らないとどうなる?
リコールや車検切れを放置しておくと、以下のようなリスクが考えられます。
【リコール未対応のリスク】
- 車検に通らない
- 罰則が課せられるリスクがある
- 経済的な損失につながる
【車検切れのリスク】
- 公道を走ると罰則が課せられる可能性がある
- 故障や事故のリスクが増加する
また、リコールと車検が重なった場合、原則としてリコール修理の対応をしたうえで、車検を通す必要があります。
適切な対処をしなかった場合のリスクを事前に確認しておきましょう。
リコール修理未対応の場合のリスク
まずは、リコール修理未対応の場合のリスクについて解説します。
車検に通らない
まず、基本的にリコールが完了しなければ車検に通りません。
というのも、リコールは車の設計や製作の不備による交通事故や故障を防ぐために行われます。
リコールをしなければ安全に関わるため、基本的に車検前にリコールを完了させるのがおすすめです。
特に、ブレーキやエンジン周りなど、車検項目に当てはまる内容のリコールが未完了の場合は、公道の運転はリスクがあるため車検に通らない可能性が高いでしょう。
車検を通すためにもリコール通知がきた場合は速やかに対応するのがおすすめです。
罰則が科せられるリスクがある
リコール対象車を故意に放置した場合は、道路運送車両法違反となり、罰則が科せられる可能性があります。
道路運送車両法とは、自動車の安全性を確保し、事故や故障を防ぐための法律です。
リコールのほかにも無車検運行や不正改造なども違反となり、罰金などの罰則が発生します。
リコールに対応しなかった場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性や 6ヶ月以下の懲役が科せられるリスクもあるため、リコールは早めに完了させましょう。
経済的な損失につながる
リコールを放置した場合、経済的な損失に繋がる可能性もあります。
というのも、リコール対象車はメーカーが無償で修理してくれるため費用がかかりません。
しかし、リコールを放置して発生した故障や他の部品の欠陥は、自己責任となるため、修理費用も自己負担です。
たとえば、2020年にあったヘッドランプのリコールを放置して故障した場合、約3万円の費用がかかります。
リコール修理を未対応のままにするとリコール箇所以外の不具合も起きるリスクがあり、車が走行できなくなる可能性もあるため、出費を抑えるためにもリコールは必ず行いましょう。
車検切れによるリスク
続いて、車検切れのリスクについて解説します。
公道を走ると罰則が科されるリスクがある
車検切れの車で公道を走った場合、道路運送車両法により罰則が科せられます。
そのため、車検が切れた車は公道の走行が一切できません。
車検切れの車で公道を走ると、刑事処分で6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。
また、違反点数も6点加算されるため、一発で免許停止処分がされます。
万が一、リコール修理に時間がかかり車検が切れた場合も、公道の走行はできないため仮ナンバーを取得しましょう。
車検切れの車を運転したさいの詳しい罰則などは以下をご覧ください。
車検切れを徹底解説|罰則・運転した場合・なぜバレるか・対処方法など
車検切れの車で公道を走行した場合、罰則があります。万が一、車検が切れてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。今回の記事では、車検切れの車を運転した場合の罰則や、車検が切れてしまった後、更新する方法などを紹介します。
https://seibii.co.jp/blog/contents/shaken_expiration
故障や事故のリスクが増加する
車検は、車の安全性を確保するための定期的な点検・整備です。
車検を通さないということは、車の状態が適切に保たれていない可能性が高く、故障や事故のリスクが増加します。
そもそも車検を通さなければ公道は走れませんが、たとえば整備不備により、ヘッドライトの光量が不足・もしくは球切れして夜間走行時に交通事故を起こしてしまう可能性もあります。
車検は車の細かい部分まで確認して安全性を保っているため、切れないように更新をするのがベストです。
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車検切れとリコールが同時になった場合、仮ナンバー取得やレッカー車の手配などを自分で行う必要があります。
また、リコール修理と車検を別の場所で行うさいは、移動が必要なためより費用がかかる可能性も考えられます。
「リコールはできたが車検場まで持って行くのは面倒」「手軽にサクッと車検を通したい」という方は出張車検のセイビーがおすすめです。
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さらにセイビーには以下の特徴があります。
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セイビーは出張車検のため、自宅にいながら簡単に車の整備が可能。わざわざ車検を通しに行く必要がないため、忙しい方でも手軽に車検が受けられます。 -
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セイビーの整備士は全員が国家資格保有者。確かな技術と豊富な経験で、車検切れのお車でも安心してお任せいただけます。整備内容についても分かりやすくご説明し、お客様の疑問や不安を解消します。 -
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充実のサービス内容
車検だけでなく、オイル交換、タイヤ交換など、様々な整備メニューをご用意しています。お客様のニーズに合わせて、必要な整備をまとめて行うことができます。 -
お客様第一の丁寧な対応
セイビーはお客様第一主義。ご要望やお困りごとには、丁寧かつ迅速に対応いたします。車検に関する疑問や不安も、お気軽にご相談ください。
まとめ
リコールと車検切れの対応が重なった場合、リコール修理を優先しましょう。
というのも、リコール修理を行わなければ、車検に通らない可能性や罰則のリスクがあります。
安心して車を運転するためにも、リコール修理は速やかに行いましょう。
ただし、車検が切れていた場合も公道を走行するのは法律違反にあたるため、罰則などのリスクがあります。
車検切れを放置するのも危険なため、リコール修理ができたら迅速に車検を通してください。
車検はディーラーやお近くのガソリンスタンドなどで受けられるほか、出張車検サービスを使えばよりスムーズに通せるため、ぜひ活用してみてください。