2025年の中古車市場は、さまざまな要因によって変動が予想されています。
株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」による最新レポートでは、2024年の中古車登録台数や輸出台数の推移を振り返るとともに、2025年の相場に影響を与える可能性のあるトピックについて分析しています。
本記事では、2024年12月の市場動向を踏まえ、2025年の中古車相場の展望について解説します。
画像出典:株式会社ファブリカホールディングス
2024年12月の中古車市場動向
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2024年12月の中古車市場は、新車・中古車ともに登録台数が減少する傾向にありました。
特に新車の登録台数は3か月連続で減少し、前年比90.9%となっています。
一方で、中古車登録台数は前年比98.7%と前年をやや下回る結果となりましたが、2024年全体では前年を上回り、2年連続で過去最高を更新しました。
新車市場の低迷の要因として、半導体不足や一部メーカーの認証不正問題が挙げられます。
これにより、新車の納期が長期化し、すぐに手に入る中古車の需要が高まりました。
また、中古車輸出も好調で、2024年1月~11月の累計輸出台数は前年同期間比8.1%増となり、2023年の記録を上回る見込みです。
2025年の中古車市場に影響を与える要因
2025年の中古車市場は、以下のような要因によって相場が変動する可能性があります。
1. トヨタの新規受注再開
2024年に認証不正問題の影響で一時停止していたトヨタの新規受注が、2025年1月に再開されました。
これにより市場に新車が増え、買い替えが進むことで中古車の供給が増加し、相場が下落する可能性があります。
2. ロシアルーブル安による輸出鈍化
ウクライナ侵攻に対する経済制裁の影響で、ロシアのルーブル安が加速しています。
これまで円安により日本国内よりも海外で高く売れる状況が続いていましたが、ルーブル安によってロシア向け輸出が鈍化すると、国内に中古車が供給過多となり相場が下がる要因となるでしょう。
3. 海運コストの上昇
スエズ運河やパナマ運河で発生している海運の混乱が影響し、輸出コストが高騰しています。
これにより中古車の輸出台数が減少し、国内市場に車両が留まることで相場に影響を及ぼす可能性があります。
4. 日産・ホンダ・三菱の経営統合検討
日産・ホンダ・三菱が経営統合を検討していることが報じられており、これが実現すれば新車市場に変化が生じる可能性があります。
新たな販売戦略によって新車供給が安定すれば、中古車市場にも影響が及ぶでしょう。
まとめ
2025年の中古車市場は、トヨタの新規受注再開やロシアルーブル安、海運コストの上昇、日産・ホンダ・三菱の経営統合など、さまざまな要因が影響を与える見込みです。
市場環境の変化による相場の動向を注視し、適切なタイミングで売買を行うことが重要となるでしょう。
出典元:株式会社ファブリカホールディングス
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000195.000022939.html
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