ドライブの必需品となりつつあるドライブレコーダー。
取り付け費用を抑えたり、作業の待ち時間を省いたりするために、自分で取り付けたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、メルセデスの人気SUV「Gクラス」をピックアップし、取り付け方法を紹介します!
目次
Gクラス(ゲレンデ・ヴァーゲン)とは
メルセデスのSUVといえばGクラスといっても過言ではないのではないでしょうか。
Gクラスはメルセデスの他のSUVとは構造が大きく異なりトラックなどに使われるラダーフレーム、車軸懸架式サスペンション、パワフルなエンジンを採用することで圧倒的な走破性実現しております。
また、その武骨なデザインも人気の理由の一つです。
Gクラスは市販車として1979年の誕生から2017年までフルモデルチェンジを行うことなくマイナーチェンジを繰り返して時代にあわせて進化してきました。
ただその歴史も大きく変わったのが、2018年に発売された新型車の登場です。
日本では2018年に導入された新型Gクラスはシャシー構造が大きく変わり、前側の脚周りが車軸懸架式から独立懸架式に変更となりました。また、各ランプ類もLED化されました。
あわせて内装やナビシステムなどもSクラスなどに搭載されているものと同型のものを使用し、フルモデルチェンジにふさわしい姿に生まれ変わりました。
ただ、大きく変わった乗り心地から旧型を好むユーザーも多く、新型が出た今でも旧型の人気は衰えず、中古車相場の価格は一向に下がることはありません。
現行型と旧型とでは大きく構造が違いますが、今回は旧型車両へのドライブレコーダー取りつけを紹介いたします。
今回取り付けを紹介する車両は、2016年登録のモデルチェンジ前最後の年代に当たるG350dです。
モデルチェンジをしていないとはいえマイナーチェンジを繰り返すなかで内装の作りや配線などの配置は変わっている場合がありますので、これより前の車両への取り付けは参考にしながら行っていただければと思います。
ドライブレコーダーの取り付け手順
ドライブレコーダーの取り付けは、以下の手順で行います。
- 電源の確保
- フロントカメラの設置
- 電源配線の取り回し
- リアカメラの設置
- リアカメラ配線をフロントカメラへ設置
- その他補機設置配線(今回はGPSアンテナ)
1.電源の確保
まずは、常時電源とアクセサリー電源を確保しましょう。
常時電源(+B)の確保
写真のように運転席のダッシュボード脇のパネルを外すとヒューズボックスがあります。ここのヒューズボックスから常時電源を確保します。
15番の空きヒューズが常時電源(+B)が来ていて、使用することができます。
アクセサリー電源はこのヒューズボックスには来ていない為、別の場所からアクセサリー電源を確保します。
アクセサリー電源の確保
アクセサリー電源は助手席足元にあるシガーソケットから電源を取ります。
まずは、助手席足元にあるパネルを取り外します。
取り外しにはトルクスT25のビス4つを取り外します。
パネルを取り外したら、シガーソケットのコネクターが出てきますので、ここからアクセサリー電源を取り出します。
コネクターに配線は2つ来ており、赤黒の配線がアクセサリー電源となります。
茶色の配線がアースとなります。
アクセサリーの配線の色は、年式によって変わるため、注意が必要ですが、アースの配線の色は茶色で変わりません。
2.フロントカメラの設置
電源が正常に確保できたらいよいよ機器の設置です。
まずは前カメラ設置を行います。
小型カメラの場合、車検適合の位置であれば取りつけ場所を選びません。
こちらを任意の位置に張り付け配線をカメラとミラーそれぞれに接続します。
余った配線はルーフへ隠しますがGクラスはバイザーか邪魔になりルーフをめくることができませんのでバイザーを外します。
バイザーは根本側にT20のビスが2本あるので外します。
反対側の固定を外すとバイザー本体が外れてきます。
バイザー照明用のコネクターが繋がってますので抜き取ります。
そして残った受け部分はピックツールなどを使用しふたを開けます。
するとT20のビスがありますので外します。
すると受け皿も外れます。
これでルーフがめくれるようになりました。
ここに余った配線をいれていきます。
バイザーの取り付けはすべての作業が終わってから行います。
3.電源配線のとり回し
今回電源を室内右側より取得しているため右Aピラーを這わせるように配線を設置します。
Aピラーカバーの脱着にはまずウェザーストリップを外します。
手前に引っ張ると外れます。
ここでAピラーカバーとボディーの隙間をのぞき込むとT20のビスが付いてます。
これを外すとピラーカバーが引き抜けるようになります。
カバーが外れたら配線をボディに固定しながらルーフへ這わせミラーへ接続します。
4.リアカメラの設置
リアカメラの取りつけに関してはお車の構造とナンバープレートの設置位置から室外への取り付けは困難と考えられます。
その為室内へ取りつけていきます。
取りつけ位置はリアガラスの上面、ちょうどハイマウントストップランプの真下になります。
この位置に張り付けるとリアワイパーがかかるため雨天時も問題なく使用可能です。
5.リアカメラ配線の取り回し
Gクラスの場合ボディ側からトランクゲートへ配線を通す必要があります。
これは元々お車の配線の束が通っている穴が狭くミラー本体に接続するピンジャックが通せないためです。
ネオトーキョー社のケーブルのように、リアカメラ接続部分がまっすぐなタイプなら通すことが出来ます。
(引用:ネオトーキョーHPより)
配線を通すために内装を外していきます。
まずは左側のDピラーカバーの取り外しです。
Dピラーカバーは簡単に外すことが出来ます。
側面のウェザーストリップを外して横にスライドすると外せます。
この時シガーソケットとスピーカーのコネクタが接続されていますので各々外します。
次にトランクゲートの内張を外します。
こちらはまずグリップを外します。
グリップの左右にカバーが付いているのでマイナスドライバー等で傷つけないように、こじって外します。
そうすると中にT30のトルクスボルトが付いていますので緩めてグリップを外します。
後はクリップで固定されているのでへらなどを使い剥がしていきます。
次に向かって右側上部のパネルを外します。
T20のボルト3本で止まってます。
下側の1本は既に見えているのでこのまま外します。
上側2本は中央部のパネルを浮かしてビットラチェットなどの短い工具で外します。
これでゲート側の準備は完了です。
配線を外した内張りに這わせて、配線を通していきます。
ゲートの枠に沿って、配線を下まで這わし、外した内張りの中に配線入れます。
ゲートのヒンジ部から配線の束が車内に引き込まれていますので、一緒に配線を車内に引き入れます。
ヒンジ部の配線がそのまま露出してしまうのでテープで覆うように固定します。
Dピラー内部で配線の束がゲートの開閉に合わせ稼働するのでカメラのケーブルもこちらに固定します。
これでゲート側は終了です。
次に、配線を前にケーブルを通していきます。
ルーフ左側のフックを取り外します。使用しているビスはトルクスのT30です。
配線は屋根を這わせて前まで通しますが、、途中一回、配線を外に出して前まで持っていきます。
そしてフックから左リアドアに向かって配線を引き出します。
残りは前ドア側へ配線を引き出しミラー本体に接続します。
6.その他補機設置配線(今回はGPSアンテナ)
PSアンテナの設置です。
Gクラスはフロントガラスが小さい為視界の妨げにならないようダッシュボードへ設置いたしました。
任意の場所へ貼り付け、配線を接続して完了です。
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ドライブレコーダーは自分で取り付けることも可能ですが、電源の確保や、内装の取り外しなど、日ごろから整備に慣れていない方にとって難しい作業が多いのも事実です。
__せっかく取り付けても「うまく動かない」「内装に傷がついてしまった」などトラブルも多く発生しています。
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