こんにちは、Seibiiメカニックの野仲です。
純正のカーナビでは機能も性能も足りないと感じる方は大変多く、社外品のカーナビは大変人気の商品です。
私は、トヨタ正規ディーラーで10年、Seibiiで出張メカニックとして、お客様のお車に数々のカーナビを取り付けてきました。今回はそんな経験をもとに、「プロの整備士の視点でおすすめするカーナビ」を「5万円、7万円、10万円と3つ値段帯別」にご紹介します。いずれの価格帯も製品の品質を保証できる【パナソニック】【カロッツェリア】【ケンウッド】の3社製の製品のみをご紹介させて頂きます。
また、カーナビ以外では、スマホと連動したオーディオも発売しています。地図はスマホで十分という方は【番外編】もご覧になって下さい。
目次
- カーナビ選びの基準5つ
- 【5万円以下】オススメのカーナビ2選
- パナソニック社製CN-E310D (ストラーダ)
- Pionner社製Carrozzeria AVIC-RZ102(楽ナビ)
- 【7万円以下】オススメのカーナビ4選
- パナソニック社製CN-RE05D(ストラーダ)
- Pionner社製Carrozzeria(AVIC-RZ502(楽ナビ))
- ケンウッド社製MDV-S706(彩速)
- ケンウッド社製MDV-M906HD(彩速)
- 【10万円以上】オススメのカーナビ2選
- パナソニック社製F1X10B(ストラーダ)
- カロッツェリアAVIC-CZ910(サイバーナビ)
- 番外編:パイオニア社製オーディオ
- まとめ
カーナビ選びの基準5つ
最近のカーナビは価格も安く多機能になってきました。しかし、多機能で多くの機種が発売されているから、どれを選べばいいのか分からなかったりしますよね。
車が大好きな整備士の視点でナビを選ぶ上で考えるべきポイントは以下5つでしょう。
1. テレビ
日頃車に乗られる時間が長かったり、ご家族でよく利用される場合には車でテレビを見れたら便利ですよね。
最初の基準はテレビが必要か不必要か。また、テレビが必要な場合「ワンセグ」を選ぶか「地デジ(フルセグ)」を選ぶか、でしょう。
一般的にワンセグのナビの方が安価で、地デジ(フルセグ)のナビの方が高価です。また、地デジ対応のナビの場合、電波受信環境に応じて自動でワンセグに切り替えてくれる機能が備わっていることが一般的です。
2. スマホとの連携:Bluetooth
スマートフォンと連携してスマホの音楽を車で聞きたい、または、ハンズフリー通話をしたいなら、ブルートゥースは必須でしょう。
3. CDとDVD
まだまだ根強い人気があるCDやDVD。お気に入りのCDやDVDをドライブ中にも見たいのであれば、CDやDVDを見られる機能が必須でしょう。
4. ETC、ドライブレコーダーとの連携
ETCやドラレコとナビを連動したい!というニーズも多いですね。
ETCとナビを連動するメリット
ETCとナビを連動すると大きくは以下3つの利点があります。
- ナビがETCレーンへ誘導してくれる
- ナビの画面でETCの使用料金、使用履歴、有効期限が見れる
- ETCの音量調節がナビ画面からできる
ドラレコとナビを連動するメリット
ドラレコをナビを連動させることで、ドラレコの映像をナビで再生できたり、映像記録をドラレコのみならずナビにも保存できるといった利点があります。
5. 音や映像へのこだわり
7万円が基準値
高額なナビは全てを満たした機能を持っていますが、7万円以下のナビでは全てを満たしているとは言えません。
自分にとって「何の機能が必要」で「どれが必要ないか」をはっきりさせることで、ナビを選びやすくなるでしょう。
【5万円以下】オススメのカーナビ2選
最初にご紹介するのは5万円以下の安価、ただし、高い品質が担保されているエントリーモデルです。
パナソニック社製CN-E310D (ストラーダ)
(パナソニックHPより引用)
機能
- 7V型モニター
- ワンセグチューナー
- ブルートゥース
- CDプレーヤー
- SSD内蔵メモリー8GB
TV、CDが使用でき、ブルートゥース接続を行えばスマホの音楽やハンズフリー通話もできるモデルになります。
ただし、TVはワンセグ受信なので、画質は「そこそこ」。また、CD以外のメディアには対応していないので、DVDは見れません。
余計な機能は一切付けない分、価格を抑えたシンプルなナビになります。
Pionner社製Carrozzeria AVIC-RZ102(楽ナビ)
(パイオニアHPより引用)
カーナビといえば、言わずと知れたパイオニアのカーナビブランド:カロッツェリアですね。
機能
- 7V型モニター
- ワンセグチューナー
- ブルートゥース
- USB/SDカード
- NAVICONアプリ対応
- SD16GB
- ETC2.0/ドライブレコーダー連動
パナソニック社製よりも1万円ほど高いカロッツェリアのナビです。こちらもワンセグでTVが見れますが、CDやDVDは使用できません。ただし、スマートフォンと連動でき、スマホの音楽を聞いたり、ナビでハンズフリー通話が出来ます。
内蔵データは16GBなので、ナビの使いやすさはパナソニック社製CN-E310D(ストラーダ)よりもコチラのほうが良いと言えるでしょう。また、ETC2.0やドライブレコーダーと連動できるので、全てをセットで取り付けるのもアリ!お得な製品です。
【7万円以下】オススメのカーナビ4選
次におすすめするのは7万円以下のカーナビです。この価格帯の製品は、各社各ブランドのスタンダードモデルと言えます。
パナソニック社製1品、パイオニア/カロッツェリア社製1品、ケンウッド社製2品をご紹介します。
パナソニック社製CN-RE05D(ストラーダ)
(パナソニックHPより引用)
- 7V型モニター
- 地デジ(フルセグ)
- DVDプレーヤー
- ブルートゥース
- USB/SDカード
- NAVICONアプリ
- SD16G
- ETC2.0/ドラレコ連動
パナソニックナビのスタンダードモデルとなります。最近2019年モデルの【RE06】モデルが発売されました。しかし、こちらの【RE05】は、地図は最新ではないですが、性能は全く変わらずに価格は2万円ほど安くなります。
地デジ(フルセグ)が見れるナビとしては最安となり、DVD含む基本機能が付いているので、通常のナビ使用でしたら、十分と言える製品です。
型落ちさえ気にしなければ、かなりお買い得なナビと言えるでしょう。
Pionner社製Carrozzeria(AVIC-RZ502(楽ナビ))
(パイオニアHPより引用)
カロッツェリア【AVIC-RZ502】の主な機能は以下になります。
- 7V型モニター
- ワンセグ
- DVDプレーヤー
- ブルートゥース
- USB/SDカード
- NAVICONアプリ
- SD16G
- ETC2.0/ドラレコ連動
楽ナビシリーズでおすすめなのが【RZ502】です。楽ナビのスタンダードモデルで、TVはワンセグ受信なのですが、必要な機能は全て揃っています。
ブルートゥース接続でスマホの音楽やハンズフリー通話にも対応しています。
ケンウッド社製MDV-S706(彩速)
(ケンウッドHPより引用)
ケンウッド【MDV-S706】の機能は以下になります。
- 7V型モニター
- 地デジ
- DVDプレーヤー
- ブルートゥース
- USB/SDカード
- NAVICONアプリ
- SD8G
- ETC2.0/ドラレコ連動
- ハイレゾ対応
ケンウッドの彩速ナビは、低価格で地デジが付いています。しかし、なんといってもこの価格でハイレゾに対応しているのはケンウッドだけになります。
ただし、ナビの内部メモリーが8GBとちょっと小さいので地図の情報量は他の2機種と比べると少なくなります。車の中で音楽や映像を楽しみたい方には良いモデルですね。
ケンウッド社製MDV-M906HD(彩速)
(ケンウッドHPより引用)
ケンウッド【MDV-S906HD】の機能は以下になります。
- 7V型モニター
- HDパネル
- 地デジ
- DVDプレーヤー
- ブルートゥース
- USB/SDカード
- NAVICONアプリ
- SD16G
- ETC2.0/ドラレコ連動
- ハイレゾ対応
実はこれ、ケンウッドの最上位モデルなんです。
7万円以下できるお得な製品、それがこの【MDV-S906HD】です。HDパネルにハイレゾ対応のナビを7万円以下で購入できるのはケンウッドのこのナビだけです。
先にご紹介した【S706】モデルと大きく変更となっているのが、内蔵メモリ量が8GBから16GBに上がり、センサーも6軸慣性センサーに変わっています。この【S906】モデルはナビ本来の機能も高くなっています。
また、ケンウッドはカーナビ以外の商品も良いものがあります。フロントカメラにバックカメラ、ドラレコにETCなどケンウッドの製品で統一して取り付けると、工賃も安くなりスマートに取り付けることが出来るのでおすすめです。
【10万円以上】オススメのカーナビ2選
最後は10万円以上の価格帯のハイエンドモデルのカーナビです。どちらの各メーカーが誇るブランドの最上位モデルです。このクラスのカーナビであれば、最新、全ての機能を備え、文句の付け所がないでしょう。
パナソニック社製F1X10B(ストラーダ)
(パナソニックHPより引用)
パナソニック【F1X10B】の機能は以下になります。
- 10V型
- HDパネル
- 静電タッチパネル
- ブルーレイ対応
- ハイレゾ対応
- Android Auto対応
パナソニックが生産するカーナビの最上級モデルになります。なんといってもブルーレイが再生できるのはパナソニックのナビだけです。ブルーレイは振動に弱く、車での再生は難しいとされています。そこをやってしまうのがパナソニックならではと言えます。
ナビは埋込式ではなくフローティングタイプとなっており、通常よりも画面が手前に来ています。10インチのモニターですがそれよりも大きく感じられ、操作も行いやすくなっています。スマホと同じような静電タッチパネルで、操作も直感的に行なえるのが特徴です。
更に、2019年モデルになりモニターの縁が狭くなり、質感と見た目が大幅に良くなりました。
車内できれいな映像と音楽を楽しみ、インパネの見た目にもこだわる方にはオススメのナビです。
ただ、Android Autoには対応していますが、Apple Car Playには対応していないようです。
カロッツェリアAVIC-CZ910(サイバーナビ)
(パイオニアHPより引用)
カロッツェリア【AVIC-CZ910】の機能は以下になります。
- 7V型
- HDパネル
- ハイレゾ対応
- YouTube対応
- docomo in Car Connect
- 地図更新3年分付き
カロッツェリアナビの上級モデル【サイバーナビ】はナビの基本性能がしっかりとしたナビです。車の位置や傾斜角度を正確に把握し学習するため、高速道路を走っていても一般道路の表示になることはありません。
YouTubeやドコモのインターネット接続サービス【docomo in Car Connect】とインターネットを繋いだサービスを利用できます。しかし、マップの表示方法を変えたり、スムーズにナビが移動できるなど、実はカーナビ本来のナビゲーション機能がしっかりしている硬派なナビが【AVIC-CZ910】になります。
価格と性能のバランスが取れたナビと言えるでしょう!
番外編:パイオニア社製オーディオ
番外編としておすすめしたいのがオーディオです。
それ本体にはナビの機能は付いていませんが、実はスマホと連動させることでナビのように使用することが出来るのです。
パイオニア
FH-9400DVS
(パイオニアHPより引用)
スマホとケーブル接続することで、オーディオの画面がスマホに変わります。地図の性能はスマホと変わらないので期待は出来ないですが、siriやGoogleアシスタントを使用し目的地の設定や電話を掛けることが出来ます。
ハイレゾに対応しているので、音も勿論いいですね!
ナビはスマホで十分、だけど少し大きい画面で見たいという方にはピッタリの商品だと思います。
また、バックカメラと接続もできるので、安心できます。
ただし、YouTubeなどの動画の再生は出来ないので注意が必要です。
まとめ
以上がオススメのカーナビになります。
今回ご紹介したのは【パナソニック】【カロッツェリア】【ケンウッド】のナビを紹介しました。
ご自身の使用目的とナビの機能を見て、満足のゆくカーナビを購入できるといいですね!