「忙しくて車検が切れそう!」
「車検を受けたいけれどどのタイミングがいいの?」
カーユーザーであれば、一度は車検を受けるタイミングで悩んだことがあるでしょう。
いつ車検を受ければよいのか、期限ギリギリでも大丈夫なのか、特に初めての車検では不安がいっぱいです。
そこで本記事では「車検はギリギリでも予約できる?」「ギリギリに受けるメリット・デメリットはあるの?」の質問にお答えします。
万が一、車検に間に合わなかったときの対象も解説しているので、参考にしてください。
目次
車検をギリギリに受けても問題ない?
車検は「車検証の有効期間満了日の1か月前から満了日までの間」に受検する必要があります。
そのため、期限ギリギリに受けても問題はありませんが、ギリギリに受けるメリットはありません。
ギリギリに車検を受けると、不合格になった場合、期限切れになるリスクがあります。
特に年度末は車検の予約が取りづらいので注意が必要
車検の需要は年度末に集中しています。
そのため、この時期は自動車ユーザーが整備や車検の予約が取りづらくなるでしょう。
現状、自動車整備士も残業・休日出勤に追われるという問題が生じています。
人手も足りないため、期限ギリギリではなく前もって車検の予約をする方がおすすめです。
なお、年度末における車検の混雑緩和と自動車整備士の働き方改善のため、令和7年4月より車検を受けられる期間が1か月から2か月に延びることが決定しています。
そのため、令和7年4月以降であれば、満了日の2か月前から受検可能です。
参照:国土交通省「来年4年より、車検を受けられる期間が延びます~年度末を避けて余裕をもって受検をお願いします~」
車検をギリギリに受けるデメリット
車検をギリギリに受けるデメリットは、主に以下の3つです。
- 車検を受けられる店舗が限られる
- 必要書類が準備できない可能性がある
- 車検が間に合わないと公道が走れない
車検を受けられる店舗が限られる
車検を通すのに必要な日数は、約2日〜3日です。
そのため、車検満了日当日か間近に予約しようと思っても、断られるケースがあります。
車検にかかる時間は、業者によって異なります。
ディーラーの場合は1週間程度かかることもあるため、なるべく早めに予約しましょう。
各業者の車検を通すのに必要な日数の目安は、以下の通りです。
業者 | 必要な日数 |
---|---|
ディーラー | 2・3日~1週間程度 |
指定整備工場 | 数時間~1日 |
車検専門店 | 数時間~1・2日 |
大手中古車販売店 | 数時間~2・3日 |
運輸局 | 数時間~1日 |
必要書類が準備できない可能性がある
車検満了日ギリギリに車検を受ける場合、必要書類が準備できない可能性もあります。
そのため、早めに準備を進めることが重要です。
車検に必要な書類は、以下の3つです。
- 自動車検査証(車検証)
- 自賠責保険証明書
- 自動車税または軽自動車税の納税証明書(種別割)
通常、車検証や自賠責保険証明書は車内に保管されているため、探すのに手間はかからないでしょう。
しかし、納税証明書を紛失してしまうことは珍しくありません。
特に年度末に車検を受ける場合、1年近く前に届いた納税通知書を探すのに手間取ることもあります。
車検の必要書類を紛失した場合は、再発行が可能です。
しかし、再発行には時間と手間がかかるため、満了日までに準備できないかもしれません。
車検が間に合わないと公道が走れない
車検証の有効期限が切れている車は、道路運送車両法に違反している車両として扱われるため、公道を走行できなくなります。
そのため、通勤や通学などで車を使っている方にとっては、車検証の有効期限が切れると非常に不便になるでしょう。
道路運送車両法第五十八条によれば「国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。」とされています。
参考:道路運送車両法
車検証の有効期限が切れた車で公道を走行した場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。
車検の有効期限は、フロントガラスにあるステッカーですぐに確認可能です。
「ばれなかったら大丈夫」と思わず、車検の有効期限が切れた車には乗らないでください。
車検をギリギリに受けるメリット
車検をギリギリに受けるメリットは、ほぼありません。
「期限の1か月前に車検を受けると、1か月分損をしてしまう」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
残念ながら、それは間違いです。
例えば、普通乗用車の車検費用が15万円だった場合、24か月で割ると1か月あたり約6,250円となります。
そうすると、車検の満了日から1か月前に車検を行うと、この1か月分が無駄になってしまうと思ってしまうでしょう。
しかし、車検を依頼する店によっては、早割を実施していることがあります。
割引額は店によって異なりますが、1か月前に予約した場合の割引額の相場は5,000~10,000円のため、早めに予約した方がお得です。
また、冒頭でご紹介したように令和7年4月からは車検満了日の2か月前から車検が受けられるようになります。
これに合わせて割引やキャンペーンを実施することも考えられるため、やはり早めの予約がおすすめです。
いつ車検を受けるのがベスト?予約はいつすればよい?
車検を受けるタイミングは、満了日から1ヶ月以内が目安です。
しかし、時期によっては混み合うので、予約は2ヶ月前~3ヶ月前に済ませておくのが理想でしょう。
ただし、令和7年4月からは満了日の2か月前から車検が受けられます。
満了日の2か月前に車検を受けられるようになると、3か月以上前から予約ができると考えられます。
車検がギリギリで間に合わない場合の対処法
車検がギリギリで間に合わないときは、以下の2つの対処法があります。
車検を受けられなくても、きちんと手続きすれば再び乗れるようになるため、焦らず対処してください。
- 仮ナンバーを取得する
- 出張車検サービスを利用する
仮ナンバーを取得する
仮ナンバーとは、車検が切れている車両に一時的に走行可能にするためのナンバープレートです。
対角線上に太く赤い線が1本引かれたナンバープレートで、車検場や整備工場までの移動などに使用されます。
【申請方法】
- 自賠責保険に加入する
- 必要書類を準備する
- 市区町村役所へ申請する
- 仮ナンバーと臨時運行許可証が貸し出される
【必要書類】
- 自動車臨時運行許可証
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 自動車を確認するための書類(有効期限切れの自動車検査証または抹消登録証明書など)
- 本人書類(運転免許証など)
【仮ナンバー取得にかかる費用】
- 自賠責保険に加入している場合…750円(申請手数料のみ)
- 自賠責保険未加入の場合…約7,000円(1か月分の自賠責保険加入費用+申請手数料)
仮ナンバーを取得したら、フロントのナンバープレートを外して取り付けましょう。
工具がない場合は、養生テープで括り付けても問題ありません。
ただし、ダッシュボードに置くのは違法であること、仮ナンバーの有効期限は5日である点に注意しましょう。
ダッシュボードに置かずに取り付け、取得から5日以内に車検を実施して返却してください。
仮ナンバーが使用できるパターンやくわしい取り付け方などについて知りたい方は、「 」をご覧ください。
出張車検サービスを利用する
車検切れの車両でも、出張車検のセイビーなら対応可能です。
セイビーはすべて出張対応のためレッカーの手配が要らずに、各種書類・仮ナンバーを取得し車検切れ車両の対応を行います。
また、満了日前でもぜひ車検をご検討ください。
ご自宅まで訪問し、車検取得を1日で対応させていただくため、代車も必要ありません。
くわしい内容が知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
車検は満了日ギリギリに受けても問題ありませんが、メリットはありません。
それどころかデメリットが多いため、万が一に備えて早めの車検がおすすめです。
車検を予約する時期は、満了日期から2か月前~3か月前がベストでしょう。
令和7年4月からは車検を受けられる期間が2か月前に延びるため、それよりも早く予約しても問題ありません。
「忙しくてなかなか車検が受けられない」など、満了日ギリギリになりそうでお困りの方は、ぜひ「セイビー」をご検討ください。
ご自宅まで訪問して車検対応を行うため、店舗までの移動も待ち時間も必要ありません。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。