電気自動車(EV)の世界的な普及が加速する中、日本におけるEVはどうなっていくのでしょうか。
そんな中SOMPOダイレクト損害保険株式会社が主催する「HOW TO EV」が神奈川県藤沢市に位置する商業施設「湘南T-SITE」にて開催されました。
「HOW TO EV」では世界11ブランドの最新EVが一堂に会して事前予約制の試乗会と予約不要のオープンな車両展示が行われ、多くの来場者で賑わいを見せていました。
Seibiiもこの度出展の機会をいただき、EV車両に対するサービスをご紹介させていただきました。
Seibiiでは、従来の内燃機関車両はもちろんのこと、EV車についても車検や整備・ドライブレコーダー取付・スタッドレスタイヤ交換など、様々なサービスを展開しております。
本レポートでは、会場で展示された注目のEV車両と最新のEVサービスについて、リアルな現場の様子をご紹介します。
会場でも注目の的!憧れの高級EV3選!
最新のテクノロジーと洗練されたデザインを兼ね備えた高級EVは、未来のモビリティの姿を示すフラッグシップモデルとして、多くの来場者の注目を集めていました。
高級EVならではの卓越した品質と革新的な機能で、電気自動車の新たな魅力をアピールしていました。
メルセデス・ベンツ EQE 53 SUV
AMGチューニングによる最高出力687PSという圧倒的なパフォーマンスと、メルセデス伝統の比類なき高級感を見事に両立。
巨大なディスプレイが運転席から助手席までを一枚のスクリーンで埋め尽くしており、近未来のコクピットを感じさせました。
航続距離は459kmを実現し、高速充電にも対応。
アクセルを少し踏むだけで重量をまったく感じさせないEVならではの鋭い加速が感じられます。
また後輪が独立して回転するシステムの採用により最小回転半径を短縮し、ボディサイズを忘れさせるほどの取り回しやすさを実現しています。
BMW I5
BMWのスポーティな走りの特徴はそのままに、電動化による圧倒的な静粛性と瞬発力を実現しました。
最新のiDriveシステムは、音声認識とジェスチャーコントロールにも対応し、直感的な操作性を向上。
航続距離は582kmを誇り、さらに10分の急速充電で最大156kmの走行が可能です。
デジタルキーやリモートソフトウェアアップデートなど、最新のコネクティビティ機能も充実しています。
レクサス RZ450e/300e
日本が誇る高級車ブランドLEXUS発のBEV専用モデルが発売。
運転状況や路面の状態に応じて前後の駆動力をコントロールする四輪駆動力システム「DIRECT4」を搭載したRZ450e AWDと、軽量の前輪駆動で余裕の航続距離を生み出すRZ300e FWDをラインアップしています。
RZ450e/300eでは、高剛性ボディ構造や遮音ガラスの採用など、徹底した静粛性対策により、EVならではの静かな走りを追求しています。
また、日本を含む各市場の道路事情を考慮したチューニングにより、快適な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しています。
個性が光る!おしゃれEV3選!
デザイン性と実用性を高次元で両立したEVは、単なる移動手段を超えて、ライフスタイルの表現手段としても注目を集めています。
個性的なデザインは、街中でも人々の視線を集める存在感をアピールすることができます。
ここでは個性的なデザインのおしゃれなEV車両を紹介していきます。
MINI Countryman
2024年3月1日、MINIは日本市場で初となる電動化モデル2車種を発売。
新型CountrymanとCooper Electricは、MINIの伝統的なデザインを継承しながら、最新のEVテクノロジーを搭載しています。
両モデルに搭載されている新開発の大型円形ディスプレイが特徴的で、様々なインフォテインメント機能を提供しています。
Volvo EX30
北欧デザインの洗練された美しさと環境への配慮が調和したモデル。
内装には再生素材を積極的に採用し、サステナビリティへの取り組みを具現化。
電気系統を中心に寄せることによりスクラップ時にもCO2削減を実現しているそう。
北欧デザインの粋とも言える内装は手をかけるところが極力隠され、非常にすっきりとしたミニマルな印象。
30はコンパクトなSUVで取り回しがよく立体駐車場へも入りやすい、お手頃なサイズ感です。
VW ID.4
ドイツ車らしい確かな走行性能と、EVならではの未来的なデザインが調和したモデル。
空力性能を追求したエクステリアは、航続距離と静粛性の向上に貢献しています。
室内は広々としたフラットフロアを活かしたパッケージングにより、クラストップレベルの居住性を確保。
12インチの大型タッチスクリーンを採用したインフォテインメントシステムは、直感的な操作性と豊富な機能を両立しています。
性能とコスパ最強!初めてのEVにおすすめ
初めてEVを検討する方にとって、価格と性能のバランスは重要な選択基準となります。
ここでは、実用性と経済性を両立した2台をご紹介します。
これらのモデルは、EVならではの魅力を十分に体験できる一方で、維持費の面でも従来のガソリン車と遜色ない経済性を実現しています。
日産 SAKURA
日本のEV市場で約3分の1のシェアを誇る圧倒的な人気モデル。
日産の長年のEV開発経験が活かされた信頼性の高さは、特に初めてEVを検討する方から高い支持を得ています。
なによりトラブルやアフターサポートの経験が蓄積されていることは、乗り続けるうえでとても重要な安心材料といえます。
車両サイズは軽自動車ながらEVならではの力強い走りを実現しており、軽ではターボがないと力不足という場面でも、十分なパワーを感じさせてくれます。
最新のProPILOT搭載により、高速道路での運転支援機能も充実。
またEVならではのフラットな床面により、室内は想像以上の広さを確保しています。
航続距離は180kmと日常的な使用には十分な性能といえ、200V普通充電でも約8時間で満充電となるので夜間充電で十分に対応可能です。
購入時には補助金の活用により、200万円を切る価格で購入できるケースも。維持費においても、電気代は同クラスのガソリン車の燃料費と比較して約3分の1という経済性を実現しています。
BYD SEAL
日本でも最近少しずつ見かけるようになったBYDの車ですが、実は2023年は世界で300万台を売り上げており、リーズナブルな価格設定で人気を博しています。
世界最大のバッテリーメーカーとしての強みを活かした長距離航続性能が特徴で、ブレード型バッテリーの採用により、高いエネルギー密度と安全性を両立。
航続距離は最大650kmという脅威の長距離性能を実現しています。
パワートレインは、シングルモーターとデュアルモーターの2種類をラインナップ。
デュアルモーターモデルは最高出力530PS、0-100km/h加速3.8秒という、スポーツカー顔負けの性能を誇ります。
12.3インチの大型ディスプレイを採用し、最新のインフォテインメント機能を搭載。電源が入ると画面が縦に回転してナビが表示されたりする演出が近未来的でした。
内装は質感や空間も高級車と遜色がないほど完成度の高さが感じられ、価格に対してみたときに高い満足感が得られると感じました。
EV時代に必須の先進サービスも展示!
EVの普及に伴い、従来のガソリン車とは異なる新たなサービスニーズが生まれています。ここでは、EV時代の新たなソリューションとして注目を集めた2つのサービスをご紹介します。
Avilooのバッテリー寿命診断機
オーストリアに本社を置き、電気自動車およびプラグインハイブリッド車向けのバッテリー診断システムを開発するAVILOOが展示していた、EVの心臓部であるバッテリーの状態を独自の診断アルゴリズムにより高精度で診断可能なシステムです。
診断はOBDに接続するだけでデータがクラウドに送信され、約15分程度でバッテリーの残存容量や劣化状態を詳細に分析してくれます。
特に中古EV購入時の不安要素となるバッテリー状態の評価において、客観的なデータを提供することで、適正な価格評価を可能にします。
また、定期的な診断により、バッテリーの劣化傾向を把握し、最適なメンテナンスタイミングの判断にも活用できます。
ORIGINの緊急充電装置
予期せぬバッテリー切れに対応する革新的な緊急充電サービスです。
従来のレッカー車による搬送を待つ必要がなく、その場で充電が可能となります。
可搬式の充電ユニットは、DC急速充電に対応しており、約10分の充電で15-20kmの走行が可能な電力を供給できます。
これにより、最寄りの充電スポットまでの移動が可能となり、EVユーザーの「充電切れ」への不安を大きく軽減します。
まとめ
今回のHow to EVイベントは、急速に進化するEV市場の現状と未来を俯瞰する貴重な機会となりました。
高級車からコンパクトカーまで、各メーカーが独自の強みを活かした多彩なラインナップを展開する中、EVならではの新たなサービスソリューションも注目を集めました。
また、各メーカーが単なるガソリン車の電動化ではなく、EVならではの新しい価値提案を行っている点も印象的で、デザイン・性能・使い勝手など、あらゆる面で固定観念を覆す提案が見られました。
特にバッテリー関連のニーズやトラブルに対するソリューションは、今後ますます重要性を増すと考えられます。
Seibiiとしても、この急速に進むEV化の波と整備業界の最新動向や技術革新に常に注目して、最新の技術とサービスによってお客様のカーライフをより快適で安心なものにしていきたいと考えています。