セルモーターは、停止しているエンジンにスタートのきっかけを与える電動機です。
セルモーター寿命は10～15年程度で、決して頻繁に交換が必要な部品ではありませんが、
不具合が生じると「エンジンがかかりにくい」「いつもと違う音がする」などの症状が現れます。
最悪の場合エンジンが全くかからなくなってしまうことも。
万が一セルモーターの交換が必要になった場合、どのような手順で作業を行なえば良いのでしょうか。
今回の記事ではセルモーターの交換手順や必要な工具を紹介します。
交換時期が近い方やエンジンのかかりが悪いと感じている方はぜひ参考にしてください。
ヴォクシーのセルモーターを交換する場合の純正品番
ヴォクシーTA-AZR65Gの対応純正品番は以下の通りです。
【ヴォクシーTA-AZR65Gの対応純正品番】
- 28100-28051
- 28100‐28052
- 28100‐28053
- 428000‐0151
- 428000‐0153
ヴォクシーのセルモーターは、搭載エンジンや年式によって異なります。
適合部品は型式から検索ができますので、どのバッテリーを購入すれば良いか分からない場合はネットで検索してみましょう。
正しい製品が選べるか不安な場合は、車検証や車両情報からプロに適合品を探してもらうことをおすすめします。
ヴォクシーのセルモーター交換に必要な工具
自分でセルモーターの交換を行う場合、セルモーター本体以外に次の3つの工具を用意しましょう。
【ヴォクシーのセルモーター交換に必要な工具】
- 作業用手袋
- ロングレンチ
- ドライバーなど各種工具
作業用手袋が必要な理由
セルモーター交換は、エンジンルーム内での作業となります。
金属片からの保護や感電防止のため作業用手袋を用意しましょう。
セルモーターの交換では、細かい作業も発生しますので、滑り止め付きのものを用意するとスムーズに作業が進むでしょう。
ロングレンチレンチ必要な理由
バッテリー周辺のナットを外すだけであれば通常タイプのレンチでも問題ありませんが、セルモーターのナットは作業の難しいエンジンルームの奥にあります。
短いレンチだけでは取り外しに苦労しますので、ロングレンチを用意すると作業が捗るでしょう。
ロングレンチはホームセンターなどで1,000円～2,000円程度で購入することが可能です。
ドライバーなど各種工具必要な理由
セルモーターを交換するには、配線や締め付けボルトなどを取り外す必要があります。
そのためドライバーやクリップ外しなど基本的な工具は用意しておくことをおすすめします。
ヴォクシーのセルモーター交換の手順
ヴォクシーのセルモーター交換は次の手順で行います。
【セルモーターの交換手順】
- バッテリーのマイナス端子を外す
- セルモーターの配線を外す
- 固定ボルトを外す
- セルモーターを交換する
- 逆の手順で組み直す
- ナビや時計の設定を直す
セルモーター交換：①バッテリーのマイナス端子を外す
初めにバッテリーのマイナス端子を外しましょう。
バッテリーには非常に高い電流が流れています。作業中にボディや金属工具に端子が接触するとショートが起こり、火災の原因となる可能性がありますので、初めに外すようにしてください。
セルモーター交換：②セルモーターの配線を外す
次にセルモーターに繋がる配線を外します。
バッテリーから繋がるB端子側はナットを外してから配線を取り外し、もう一方は引っ張ると取り外すことができます。
エアクリーナーのカバーなど配線を取り外す際に邪魔になるものがあれば先に取り外しておきましょう。
セルモーター交換：③固定ボルトを外す
続いてセルモーターを固定しているボルトを外します。
セルモーターは2本のボルトで固定されていますのでロングレンチを使用して取り外しを行いましょう。
セルモーター交換：④セルモーターを交換する
古いセルモーターと車両をつなぐものを全て取り外せたら、セルモーターを引き抜き、新しいセルモーターと交換します。
セルモーター交換：⑤逆の手順で組み直す
セルモーターの取り替えが完了したら、取り外しとは逆の手順で配線や端子を組み付けます。
セルモーター交換：⑥ナビや時計の設定を直す
⑤でセルモーターの交換は完了していますが、バッテリーのマイナス端子を外したことで電流が遮断され、ナビや時計・オーディオにズレが生じています。
再設定を行いましょう。
ヴォクシーのセルモーター交換ならセイビーがおすすめ！
エンジンルーム内の作業が必要となるセルモーターの交換は、整備に慣れていない方にとっては難易度の高い作業です。
誤った作業が原因で、故障や火災などの事故に繋がるケースもありますので、初めて作業を行う場合は業者や専門店に任せた方が安心でしょう。
「車を業者に預ける時間がない」「セルモーターが完全に故障し車を動かせない」という場合は、指定の場所に整備士が訪問するセイビーの出張サービスがおすすめです。
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