ボルボ・カーズは、北欧・スウェーデン発の自動車メーカーです。
安全性能が高く評価されているボルボですが、車検時には十数万円もの費用がかかってしまうこともあります。
ボルボの車検費用は、どのような理由で高くなってしまうのでしょうか。
今回の記事ではボルボに乗っている方へ向け、車検費用の相場や費用が高くなる原因、安く車検を済ませる方法などを紹介します。
目次
車検とは
車検とは、新車購入から3年、その後は2年ごとに受けなければならない検査のことです。
正式には「自動車検査登録制度」といい、安全性や環境性能について複数の検査を行い、国が定める保安基準を満たしているかの確認を行います。
万が一、車検が切れてしまった場合には、公道を走行することができません。
無車検での公道走行には罰則が科せられますので、定められた期日内に継続車検を行う必要があります。
ボルボの車検費用相場
ボルボの車検費用は、年式や車の状態にもよりますが、修理が発生しなかった場合でも7~15万円程度かかります。
2回目以降の車検では、上記に加え部品交換や修理費用が発生しやすくなるため、整備費用で2~10万円程度かかると考えたほうがいいでしょう。
車検費用は、法律で金額が定められている「法定費用」と業者ごとに設定ができる「車検基本料」の2つに分けられます。
ボルボの車検基本料金
車検基本料とは、ディーラーや整備工場、カー用品店などに車検を依頼した場合に発生する費用で、24ヵ月点検や代行手数料などが含まれています。
ボルボの車検基本料は3~7万円程度で、依頼する業者によって数万円の差が生じることも。費用を安く抑えたい場合には、この車検基本料を抑えることがポイントとなります。
ボルボの車検法定費用
法定費用には、自賠責保険・重量税・印紙代が含まれており、車種や期間ごとに料金が決まっています。
ボルボの法定費用は39,250~82,950円となり、金額の内訳は以下の通りとなります。
- 自賠責保険(24ヶ月分):17,650円
- 重量税:20,000〜63,000円
- 印紙代:1,600〜2,300円
(※2回目以降の車検の場合)
ボルボの車検が高い理由
ボルボの車検費用が高くなる理由としては、次の3つが挙げられます。
- 予防整備などにより整備費用が高くなる
- 部品の輸入により費用が上乗せされる
- 13年以上所有している
予防整備などにより整備費用が高くなる
予防整備が行われると、車検にかかる費用の総額が高くなってしまいます。
予防整備とは、将来交換する必要がある消耗品をあらかじめ交換し、車のコンディションを維持するためのもの。
ボルボを含む輸入車は国産車よりも整備の難易度が高いため、その分整備費用が大きくなってしまいます。
予防整備は繰り返し車検を受けることで項目が増えるため、何回も車検を受ける場合は注意しましょう。
部品の輸入により費用が上乗せされる
ボルボなどの輸入車は、整備費用に加えて部品代も国産車より高くなりがちです。
国産車であれば日本で部品が手に入りますが、輸入車の場合は外国から取り寄せなければなりません。
部品を輸入すれば輸送費が上乗せされるため、部品の費用が高くなってしまうのです。
輸入した部品は在庫として保管するケースが多いため、保管費用もかかってしまいます。
13年以上所有している
新車として購入して13年以上乗り続けている場合は、車検の法定費用が増えることになります。
法定費用の1つである重量税は、13年・18年と経過すれば段階的に増税される仕組みとなっているためです。
ボルボは、初代XC90・初代V40など、18年以上前に製造された車種が多くあります。
初代XC90は重量が2tを上回っているため、より重量税が高くなることを意識しなければなりません。
ボルボの車検費用を安くする方法
ボルボの車検費用を少しでも安く抑えたい場合には、次のような方法があります。
- メンテナンス箇所を少なくする
- リビルト部品を使う
- 車検費用が安い業者を探す
メンテナンス箇所を少なくする
車検でのメンテナンスを必要最低限に留めれば、車検費用の負担を減らすことができます。
予備整備は車の安全性を高められるのが魅力ですが、車検を通すだけであれば必須ではありません。
そのため、車検費用に予備整備が含まれていれば、前もって車検業者に外してもらうよう頼むのも手です。
ただし、年数が経っている車は、予備整備を外すことで車検後の故障リスクが高くなってしまいます。
車検を受ける前に点検・整備をしっかり行えば、故障を未然に防ぐだけでなく、車検時の整備費用も抑えることが可能です。
リビルト部品を使う
車検時の部品代を安くするために有効な方法は、新品部品の代わりにリビルト部品を使うことです。
リビルト部品とは、中古部品を分解・洗浄し、新品と変わらない性能に復活させたもの。
新品部品よりもコストパフォーマンスに優れ、通常の中古部品よりも安心感があります。
部品によっても異なりますが、新品部品と比較して20〜30%ほど費用が抑えられるのが魅力です。
車検費用が安い業者を探す
車検費用は業者ごとに異なるため、費用を抑えたいのであれば安い業者を探しましょう。
複数の業者から見積もりを取り、一番安い業者はどれかを探すのがおすすめの方法です。
車検業者ごとの費用をすぐに比べられるサイトもあるため、業者探しの際は参考にしてみてください。
ボルボの車検を受けられる場所の特徴
ボルボの車検は、業者により費用や特徴が異なります。
それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、自分にあった業者を見つけてください。
ボルボディーラー
ディーラー車検のメリットは、専門性の高さと安心感です。
ディーラー車検を担当する整備士は、専門知識を持ったスタッフばかり。使用する部品も純正品を使用しているため、高品質な整備を求める方におすすめです。
一方で、車検費用が高くなりやすいというデメリットも。
ボルボのディーラーで車検を受ける場合は、消耗品の交換などを行わない場合でも11〜15万円程度の費用がかかります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドのメリットは、手軽さと安さです。
ガソリンスタンドは、店舗数が多く、給油のついでに見積もりや車の預け入れが可能。さらに費用も7~11万円程度と、ディーラーと比べ安く設定されています。
ただし、ガソリンスタンドでの車検は、必ずしも車検に特化した整備士が対応するとは限りません。
経験値や知識量にばらつきが出やすいことがデメリットと言えるでしょう。
車検専門店
車検専門店のメリットは、スピードの速さと安さです。
車検専門店は、店舗内に車検設備を持っている場合が多く、半日~1日程度で車検が完了するケースもあります。
さらに自社内で車検ができるため、費用も6~11万円程度と安く設定されています。
ただし、難易度の高い作業や専門知識が必要な場合には、作業を断られてしまうことも。対応できる作業に制限があることがデメリットと言えます。
民間整備工場
整備工場のメリットは、柔軟な対応です。
持ち込み部品や車検費用を抑えたいといった相談に乗ってくれる業者も多いため、作業内容を相談しながら進めたいという場合におすすめです。
一方で、費用やスキル面では注意しなければいけない点も。
チェーン展開しているガソリンスタンドや車検専門店とは異なり、車検費用やスキルにばらつきがあるため、整備工場に車検を依頼する場合には、信頼できる業者か見極める必要があります。
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また、車検費用は事前の点検で確定。返車後、想定以上に費用がかさむ心配もありません。
車検を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
ボルボの車検費用まとめ
ボルボは、予防整備・部品の輸送費・長期間の所有によって、車検費用が高くなる場合があります。
費用を安くしたいのであれば、最小限のメンテナンス・リビルト部品の使用・費用の安い業者への依頼が有効です。
車検を行っている業者は多くありますが、業者ごとにメリット・デメリットが挙げられます。
それぞれの特徴を理解したうえで、自分に最適な業者を見つけましょう。