1-2トンもの重さがある自動車を支えているのは、たった4本のタイヤです。自動車の整備には沢山のメニューがありますが、どれか1つだけを選べ、と言われたら、タイヤの整備を選びます。そして、その中でも、気軽に実施でき、且つ、重要なのが、タイヤ空気圧の点検と調整です。この記事では、タイヤの空気圧は、なぜ重要なのか、どれくらいの頻度で空気圧を調整するべきなのか、どこでできるのか、を解説します。
タイヤの役割
F1のようなカーレースのピットで行われている作業はとにかく「タイヤ交換」が思い浮かぶのでは無いでしょうか?
脇役と見なされがちなタイヤですが、1-2トンある自動車を支えているのは4本のタイヤのみです。
考えてみれば当たり前の話ですが、タイヤは車体を支えるのみならず、走る、止まる、曲がる、全てにおいて重要な役割を果たします。つまり、自動車を構成する3万もの部品の中で、安全な走行を担保する為に、最も重要なパーツと言っても過言ではありません。
タイヤの空気圧とは?
そんな重要な役割を果たしているタイヤですが、極論、タイヤの中身は「空気」しかありません。従い、タイヤがその機能を十分に発揮する為には、空気圧を適正に保つこと、すなわち、タイヤ空気圧の点検と調整が重要になるのです。
そして、空気であるが故に、放っておいてもタイヤから少しずつ浸み出し、空気は日々減っていきます。
タイヤ空気圧が適正で無い場合に起こりうる問題
そもそも、空気圧が適正でない場合にどんな問題が起こるのでしょうか。具体的には以下の様な問題の原因となります。
1. 急ブレーキ時の停止距離が理論値より長くなる
2. 本来のグリップ力を失い、雨天時やカーブの際にスリップが起きやすくなる
3. パンクや破裂、タイヤ内部の損傷
4. タイヤの片減りや偏摩耗を起こし、タイヤの寿命が短くなる
5. タイヤ本体への傷がつき易くなる
6. 燃費の悪化
どれも嫌ですね。
重大な事故を引き落とす原因にもなり兼ねないと思うと、しっかりと調整をしておかないといけないことが分かります。
また、タイヤの空気圧をしっかりと維持することによって、車の乗り心地も格段に良くなります。
タイヤ空気圧の点検・充填の頻度
では、どれくらいの頻度で空気圧の点検と調整を行えば良いのでしょうか。
私たちは、1.5ヶ月 - 2ヶ月毎の点検を推奨しています。これは、乗る頻度や走行距離に関係なく、です。
なぜなら、上述の通り、タイヤの空気圧は放っておいても自然に減っていくからです。
タイヤ空気圧の実態
タイヤ空気圧の適正値は2.5kgf/㎠前後です。と言われても、一般の方には分かりませんよね。なので、装備を持つプロにお願いすることがベストです。
ところで、私たちのお客様のお車のタイヤ空気圧の実際の数値を見ると、殆どのお車でタイヤの空気圧が不足しています。また、4本のタイヤうち、1本のみ空気圧が異様に低く、調べてみると、タイヤが損傷していたこともありました。
空気圧を点検することで、副次的ですが、上記のような重要な発見に繋がることもあるのです。
また、空気圧を充填すると、殆どのお客様が、「車が軽くなった気がする」と言った感想を持たれます。言い換えると、タイヤ空気圧を適正に保つことが、良い乗り心地にも繋がるのです。
どこでタイヤの空気圧調整をするか
とはいえ、1.5-2ヶ月毎に空気圧の調整を行うのは億劫に思われるかもしれません。
タイヤの空気圧調整は、プロにとっては簡単な仕事です。ディーラーもそうですが、ガソリンスタンドでも無料で対応してくれることが多いです。
また、作業時間は4本で15分もかかりません。その時間を無駄とは思わず、安全で快適なドライブの為と考え、空気圧チェックと調整をして頂ければと思います。
私たちSeibii(セイビー )では、お客様の安全なドライブを担保する為にタイヤ空気圧が重要であることを認識しており、我々整備士の目線では気軽に実施できる作業であることから、全てのお客様に無料で空気圧のチェックと充填を実施しています。お客様のご都合の良い時間と場所に整備士が出張して、作業を実施しますので、お気軽にご連絡ください。
オンライン・オンデマンドの自動車の出張整備Seibii(セイビー )
以下、Seibii(セイビー )の空気圧点検と充填作業の実際の様子です。