車のステアリングを交換した場合、車検に通るのか不安を感じている方もいるでしょう。
ステアリングの交換自体は違法ではないといわれているため、保安基準を満たしていれば車検に通る可能性が高いです。
ただしステアリングの交換で、車検に通らないリスクもあるため、交換時の注意点を理解しておく必要があるでしょう。
本記事では、ステアリングを交換した場合の車検通過の基準やメリット、デメリットを解説します。
目次
ステアリングを交換した車は車検に通る?
ステアリングとはステアリングホイールの略で、ステアリングシャフトやギアを含めた操舵装置全体が該当し、ハンドルという呼び名が一般的です。
ステアリングは車検に通るための保安基準の1つとなっていますが、保安基準に適合していれば自分の好みのものに交換しても問題なく車検に通ります。
ステアリングの交換により車検が通らない3つのケース
ステアリングの交換は違法ではありませんが、車検に通らないケースもあるため注意が必要です。
本章では、ステアリングの交換で車検が通らないケースを3つご紹介します。
操作性に問題がある場合
ステアリングの操作性に問題があると判断された場合は、車検に通らない可能性があります。
ステアリングの直径は、以前は350mm以上と定められていましたが、現在は明確な基準がないとされています。
しかしあまりにも直径が小さいステアリングを付けると、操作が重くなって運転しづらくなる場合があるため注意が必要で。
さらに運転中にメーターが見えなくなったりするリスクもともなうでしょう。
必ずではありませんが、このように操作性に問題があると判断がされた場合は、車検に通らない場合がある点に注意が必要です。
エアバッグの警告灯が点灯または点滅している場合
エアバッグの警告灯が点灯または点滅してしまっている状態が確認されると、車検に通りません。
ステアリングを純正品から社外品に交換する際に、エアバッグを取り外す場合があります。
このエアバッグを外したままだと、警告灯が点灯や点滅したままになってしまい、消灯が基準とされている車検では不合格となってしまうのです。
ステアリングの交換とあわせてエアバッグを取り外した場合は、警告灯の点灯をキャンセルするキャンセラーを使用するなどの対策をするとよいでしょう。
エアバッグの有無は車検時の保安基準に定められていないため、警告灯が点灯または点滅さえしなければ、エアバッグが未装備でも原則として問題はありません。
ホーンマークがない場合
もう1つ注意したいポイントが、ホーンマークの有無です。
ホーンマークとは、ステアリングの中央にあるラッパのような形をしたマークです。
基本的にホーンマークが付いていなければ、車検には通りません。
したがってステアリングを交換する際は、ホーンマークが付いているか確認する必要があります。
もしホーンマークなしのステアリングを装着する場合は、カーショップなどで購入できるホーンマークのシールを貼ったり、自作のシールを貼ったりするのも可能です。
ステアリングを交換する3つのメリット
本章では、ステアリングを交換する3つのメリットをご紹介します。
ステアリングの交換を悩んでいる方は参考にしてください。
レスポンスが向上してクイックな操作ができる
純正品よりも直径が小さいステアリングに交換すると操作が重くなりますが、ダイレクトな反応を感じられるようになります。
そのため、普通車でもスポーツカーなどのようなクイックなレスポンスが感じられる走行を味わいたい方などは、おすすめです。
ただし、人によっては通常よりも運転しにくくなる可能性がある点に注意しましょう。
グリップ力が向上して運転がしやすくなる
自分の手のサイズに合ったステアリングを選ぶと運転がしやすくなるでしょう。
さらに本革巻き材質などにすることで、滑りにくくなるメリットもあります。
素材によって見た目はもちろん、機能性の向上にも期待できます。
そのためステアリングを選ぶ際は、デザイン性と機能性の両方を考慮するとよいでしょう。
あくまでも自分が運転しやすいと感じるステアリングを装着することが大切です。
好きなデザインに変更できる
レスポンスの向上や運転のしやすさよりも、車内の質感アップを目的にステアリングを交換したい方もいるでしょう。
そのように自分の好みに合わせて、好きなデザインを選べるのもメリットといえます。
さまざまなバリエーションのものが販売されているため、気に入ったデザインがないか楽しみながら選ぶとよいでしょう。
ステアリングを交換する3つのデメリット
メリットが確認できたうえで、デメリットも確認しておきましょう。
本章では、ステアリングを交換するデメリットを3つご紹介します。
操作性が重くなる
ステアリングを交換する際は、純正品よりも小径のものを選ぶ方が多い傾向にあります。
この場合、レスポンスが向上するメリットはあるものの、操作性が重くなり、ドライビングポジションも悪くなるおそれがあります。
人によっては操作性の感じ方は異なりますが、力の弱い方であれば運転中に疲れを感じたり、運転しにくいと感じたりするかもしれません。
自分だけ運転する場合であれば問題はありませんが、家族で共有する車でステアリングを交換する際は注意が必要です。
エアバックが使用できなくなる
純正品のステアリングであれば、エアバッグが搭載されているはずです。
しかし社外品のものを装着すると、エアバッグが使用できなくなる可能性があります。
エアバッグの搭載は車検の保安基準では定められていないため、エアバッグが使用できなくても車検には支障がないでしょう。
ただし、エアバッグには事故時の衝撃を和らげるという役割があります。
したがって、エアバッグが使用不可である場合、事故が起きた際の安全性は低下してしまう点はデメリットとなるでしょう。
任意保険料が高くなる可能性がある
現在、任意保険に加入している場合、エアバッグが装備されている前提で加入しているはずです。
ステアリングを交換してエアバッグの使用ができなくなると、車の安全性が変化するため、その旨を保険会社に報告する必要があります。
内容によっては任意保険料が変動する場合も考えられます。
報告をせずに事故を起こしてしまった場合、保険金が支払われないおそれもあるため注意が必要です。
ステアリングを交換してエアバッグの使用が不可になった際は、保険会社へ必ず報告をしましょう。
ステアリング交換にかかる工賃
ステアリング交換にかかる工賃は、エアバッグの有無によって異なるものの、1万円程度と考えられます。
知識のない方がステアリングを自分で交換すると、誤作動を起こしてしまい、思わぬ事故につながるおそれがあります。
ステアリングの交換は運転のしやすさにかかわり、事故などにも直結してしまうリスクもあるため、交換に慣れている方以外は業者に依頼して交換してもらった方がよいでしょう。
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まとめ
ステアリングの交換は違法ではないとされているため、ステアリングが交換された車でも、車検には通る可能性があります。
ただしステアリングの交換で操作性に問題があったり、エアバッグの警告灯が点灯または点滅したりしていると、車検が不合格となるおそれがあります。
ステアリングの交換した車を車検に出す際は、保安基準が満たされているか確認したうえで出すとよいでしょう。