サイドミラーは車を安全に運転するうえで、欠かせない装備品の1つです。
そのため、サイドミラーが割れたりぐらついたりするなどの不備がある場合、車検に通りません。
走行中にサイドミラーの不備が発覚した場合、道路交通法違反の検挙対象になります。
この記事では、__サイドミラーに関する保安基準や車検前のチェックポイントについて詳しく解説します。
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サイドミラーの修理費用も解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
サイドミラーは車検の検査項目の1つ
サイドミラーは車検の検査項目の1つです。
この章ではサイドミラーの重要性や保安基準について詳しく解説します。
サイドミラーの役割と重要性
サイドミラーはバックミラーの1つでもあり、ドアミラーやフェンダーミラーとも呼ばれています。
運転中やバック移動、発進などで使用する、安全確認に欠かせない車の装備品の1つです。
サイドミラーが格納されていると危険なため、運転する際は必ず確認するものでもあります。
また、サイドミラーを含むバックミラーは「道路運送車両の保安基準」第44条にて設置を義務付けられている重要な装備品です。
そのため、保安基準が定められており、違反すると車検に通らないため運転できなくなります。
サイドミラーの保安基準
国土交通省が定めるサイドミラーの保安基準は以下のとおりです。
- 車体から250mm以上はみ出してはいけない
- 運転席から左右外側線の後方50mまで見える位置に配置する
- 走行中にサイドミラーが落ちないように取り付ける
- 方向を調節できて一定方向を保てるか
- 歩行者と接触した場合の衝撃を抑えられる
- 可倒式または地上から1800mm以上の高さに設置されている固定式のサイドミラーを使用する
- サイドミラーに割れやひずみ、曇ってないか
サイドミラーはこれらの基準を満たしていない場合、車検に通らない恐れがあります。
サイドミラーに手を加えている場合は、事前に確認して車検に出すとよいでしょう。
また、風の影響を受けないように装備されたエアロミラーは、コンパクトなデザインがほとんどなため、車検に通らない可能性があります。
ただし、保安基準を満たしていれば車検に通るため、車体から250mm以上はみ出さないタイプや格納するタイプを選びましょう。
どうしても保安基準に当てはまらないタイプを使用したい場合は、業者に相談してみてください。
プロの整備士に相談すれば、保安基準を満たした状態でドレスアップできたり風切り音を減らしたりできる可能性もあります。
サイドミラーの保安基準に適合していない例
保安基準に適合しない例は以下のとおりです。
- 粘着テープやロープ類、針金などで固定されている
- 工具を使わなくても簡単に取り外せる
- ドアや窓を開け閉めすると脱落する恐れがある
- 取付部分が吸盤形状であること
- 貼り付けられたシートの上に接着固定されている
- 手で揺すると取付部の一部が車から離脱する、または緩みがある
- サイドミラーを付けた状態で、自動車登録番号標や車両番号標の取付取外しができない
- 延長器具を用いて取り付けられている
- カメラの配線が表面上に確認できる
参照:NALTEC 独立行政法人 自動車技術総合 第三章 独立行政法人自動車技術総合機構関係
このような状態だと車検に通らないため 修理や交換が必要 です。
ガムテープで支えている状態や、違反している場合は修理などをして整えてから車検を受けましょう。
車検前に行うべきサイドミラーの確認項目
この章ではサイドミラーが保安基準に適しているのか、自分で確認できる項目をご紹介します。
車検が近い方やサイドミラーに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
サイドミラーが割れていないか確認する
サイドミラーのミラー部分が割れた場合は、交換しないと車検に通りません。
ミラーの表面をテープで止める行為は保安基準に反するうえ、割れたままだと安全確認もしづらいため早めに修理する必要があります。
割れたのがミラー部分だけであれば、修理費用は1,000円〜3,000円程度 でしょう。
修理にかかる時間は業者によって異なりますが、半日~2日程度 が一般的です。
サイドミラーのカバーが割れていないか確認する
サイドミラーのカバーに傷が付いている程度であれば、後方確認に影響がなければ車検に通ります。
傷が付いただけの場合は、カー用品店やホームセンターでも手に入る傷消しの研磨剤を使えば、1,000円程度で自分でも修繕できるでしょう。
割れた状態のカバーで車検に通らない可能性があるのは、サイドミラーにウィンカーが組み込まれている場合です。
カバーが割れてウィンカーの光も漏れている電動のサイドミラーの場合は、後方確認がしにくいため車検に通らない恐れがあります。
光の漏れはガムテープなどで押さえても車検に通らないため、安全のためにも早めに修理しておきましょう。
サイドミラーがぐらついていないか確認する
サイドミラーがぐらつく場合は車検に通らないため、早めに対処しましょう。
根本からぐらついている場合は壊れている可能性が高いため、本体ごと交換する必要があります。
自分で修理するのは難しいケースが多いため、業者に依頼して修理してもらうとよいでしょう。
修理にかかる期間は、在庫があれば当日 でも可能ですが、ない場合はメーカーから取り寄せるため 2〜3日程度かかる可能性 もあります。
メーカーに在庫がない場合は、1ヶ月以上待つ場合もあるでしょう。
ぐらついている部分は、ガムテープやワイヤーなどで固定しても車検には通らないうえ落ちると危険なため、早めの対応が必要です。
サイドミラーが格納できるか確認する
手で押してもサイドミラーが格納しない場合、歩行者に接触して衝撃を緩和できない可能性があるため、車検には通りません。
以下の方法で動かなくなったサイドミラーが動く場合もあるため試してみてください。
- スイッチを数回押してみる
- エンジンを切って再起動させる
- 手で押してもう一度スイッチを入れる
電動サイドミラーの場合、電気の信号経路で接触不良を起こしている可能性もあるため、中央だけでなく端の方も数回押して様子をみましょう。
車種によっては一度エンジンを切って、入れ直すと再起動する場合もあります。
また、エンジンを切ったままサイドミラーを手で開け閉めした後、再度エンジンをかけてみてください。
手で動かすことで作動する場合もあるため、試してみるとよいでしょう。
どうしても電動で動かない場合は、業者に任せることをおすすめします。
サイドミラーの修理・交換はどこでできる?
サイドミラーの修理や交換は、主に以下の業者で対応可能です。
- ディーラー
- カー用品店
- 修理工場
ディーラーのメーカー保証に加入していれば保証対象の場合、無料で修理や交換をしてもらえるケースもあります。
カー用品店にはさまざまな部品が販売されており、検査場も併設されているケースもあるため、即日で対応してもらえる 可能性もあるでしょう。
地域の修理工場でもサイドミラーの修理や交換が可能です。
修理工場はディーラーなどと違い、多様なメーカーや車種に対応している場合が多いため、柔軟に対応してもらえる点はメリット といえます。
サイドミラーの修理・交換費用
サイドミラーにおける修理や交換費用の相場は以下のとおりです。
修理・交換内容 | 相場 |
---|---|
かすり傷の修理 | 2,000円~4,000円程度、即日(在庫による) |
ミラーの交換 | 1,000円〜3,000円程度、即日(在庫による) |
カバーの交換 | 8,000円〜1万円程度、即日(在庫による) |
サイドミラー全体の交換 | 2〜3万円程度、即日(在庫による) |
部分的な修理や交換であればそれほど高くはないですが、Assy (複数の部品で構成されているパーツ)などが絡む場合は、高額になる可能性もあります。
また、カメラ内蔵型のサイドミラーも費用は高額 です。
なるべく修理や交換費用を抑えたい場合は、複数の業者(2〜3社程度)に見積もりを依頼するとよいでしょう。
サイドミラーの修理費用は一律ではないため、複数社を比較したうえでどこに依頼するかを決めるのがおすすめです。
業者のホームページでもどのような修理をやっているか確認できるため、チェックしておきましょう。
セイビーではサイドミラーの修理・交換から車検まで対応可能!
車検前のサイドミラーに不安があったり故障していたりする場合は、ぜひセイビーへご相談ください。
セイビーではご相談していただければ、ご自宅まで出張して修理や整備が可能です。
ご相談の際は担当するプロの整備士が対応し、金額を確定させてから伺うため、追加料金の心配がありません。
サイドミラーを整えた後はそのまま車検の依頼もでき、お客様はご自宅で待機していただくだけとなります。
車検の際は事前検査を行って、見積を提示して車検対応させていただくため安心です。
サイドミラーを含めほかにもさまざまな修理や整備、車検まで対応可能なため、セイビーまでお気軽にご相談ください。
まとめ
サイドミラーは車を安全に運転するために欠かせない装備品の1つです。
そのため、保安基準が定められており、適合しない場合は車検に通らない恐れがあります。
サイドミラーが割れたり格納しなかったりする場合は、車検前にチェックして早めに業者へ修理を依頼しましょう。
サイドミラーが不調で運転できない場合や忙しくて店舗まで行けない方は、ぜひセイビーへご相談してみてください。
セイビーならご自宅まで無料で出張し、サイドミラーを整えた後は車検の対応も可能です。
まずはプロの整備士へご相談してみましょう。