1,000cc〜2,500ccの車の車検費用は、約7万〜13万円が相場です。
車検費用を安くするには、法定費用はどこで受けても一律のため車検基本料金や整備・部品交換費用がポイントとなります。
複数の業者から相見積もりを取り、整備内容や金額を確認して、自分の車に最適な業者を選択しましょう。
本記事では1,000cc〜2,500ccの車の車検費用をテーマに、車検の具体的な金額や車検費用を安く抑えるポイントを解説します。
車検費用の内訳や相場金額を理解して、最適な業者選びの参考にしてください。
目次
1,000cc〜2,500ccの車にかかる車検費用の内訳
車検費用は排気量に関係なく、以下の費用がかかります。
- 法定費用
- 車検基本料金
- 整備・部品交換費用
車検費用は、法令で金額が決まっている「法定費用」と、車検を担当する業者によって異なる「車検基本料金」「整備・部品交換費用」の3つに分けられます。
法定費用はどこで車検を受けても一律のため、費用を比較するなら法定費用以外の項目を確認しましょう。
法定費用
法定費用には、以下の3つの費用が含まれます。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙代
1,000cc〜2,500ccの車(エコカー以外)にかかる法定費用の目安は以下の通りです。
0.5〜1.0トン | 〜1.5トン | 〜2.0トン | 〜2.5トン | |
---|---|---|---|---|
重量税(2年分) | 8,200〜1万6,400円 | 2万4,600円 | 3万2,800円 | 4万1,000円 |
自賠責保険料(2年分) | 1万7,650円 | |||
印紙代 | 2,000円程度 | |||
合計 | 2万7,850〜3万6,050円 | 4万4,250円 | 5万2,450円 | 6万650円 |
排気量と車の重さは比例関係にあるといわれているため、1,000cc〜2,500ccの車の場合は約0.5トン〜2.5トンの重さとなり、重量が大きいほど税金も高くなります。
また、1,000cc〜2,500ccの車は普通自動車の区分となるため、排気量に関係なく自賠責保険料は同額です。
印紙代は指定工場で受ける場合や陸運局で受ける場合などによって金額が異なりますが、おおよそ2,000円程度でしょう。
これらを合計すると1,000cc〜2,500ccの車の法定費用は 約3万〜6万円程度となる可能性があります。
ただし、エコカー減税対象車の場合は、自動車重量税が免税もしくは25〜75%の減税の措置 を受けられます。
初回の車検時(車によっては2回目も)に適用されるため、その分法定費用が安くなるでしょう。
点検整備費用
点検整備費用は、車検を受ける業者や整備・部品交換の内容によって異なります。
国土交通省が発表した「平成27年度国産自動車点検・整備料金実態調査」の結果をもとに、点検整備費用の目安金額を見ていきましょう。
- 軽自動車:5万1,140円
- 1,000cc〜1,500cc:5万7,213円
- 1,500cc〜2,000cc:6万3,670円
- 2,000cc〜2,500cc:6万7,417円
以上のように、点検整備費用は約5万〜7万円程度 となっています。
実際の費用は業者や車の状態によって異なるため、あくまで目安として認識しておきましょう。
【排気量別】1,000cc〜2,500ccの車にかかる車検費用
排気量が多い車よりも少ない車の方が車検費用は安い傾向にあります。
ここでは、1,000cc〜2,500ccの車にかかる車検費用の目安を解説します。
代表的な車種もご紹介しているため、参考にしてください。
1,000cc未満の車の場合
1,000cc未満の車の車検費用は法定費用や点検・整備費用も含めて、約7万〜8万円程度 かかる可能性があります。
1,000cc未満の代表的な車は、以下のとおりです。
- トヨタ:ルーミー・ピクシス
- ホンダ:N-BOX・N-WGN
- スズキ:アルト・ハスラー
- 日産:デイズ・ルークス
- 三菱:ekスペース・デリカミニ
排気量の小さい車は車体が小さい傾向にあるため、その分重さも軽く重量税が安くなる点が特徴です。
また、軽自動車の場合は排気量が660cc以下と決まっており、重量税も一律6,600円(エコカー以外)と普通自動車と比べて安くなっています。
メンテナンス費用などもあまり高額になりにくいため、維持費は比較的抑えられるでしょう。
1,000cc〜1,500ccの車の場合
1,000cc〜1,500ccの車は、法定費用や点検・整備費用も併せて、約9万〜10万円 の車検費用がかかるでしょう。
1,000cc〜1,500ccの代表的な車は、以下のとおりです。
- トヨタ:ヴィッツ・パッソ
- ホンダ:フィット・フリード
- スズキ:ジムニー・スイフト
- 日産:ノート・マーチ
- 三菱:デリカD2・ミラージュ
1,000cc〜1,500ccの車になると、1,000cc以下の車と比べて重量税が多くかかってきます。
そのため、2万円程度は車検費用が上がるかもしれません。
また、同じ1,000ccでも1トンと1.5トンの車もあり、0.5トン変わるだけで 8,000円程度高くなります。
1,500cc〜2,000ccの車の場合
1,500cc〜2,000ccの車の車検費用は、約10万〜11万円 が相場です。
1,500cc〜2,000ccの代表的な車は、以下のとおりです。
- トヨタ:カローラ・プリウス・ヴォクシー
- ホンダ:HR-V・アコード・ステップワゴン
- マツダ:CX-3・ロードスター
- スバル:レガシィ・フォレスター
- 日産:エクストレイル・セレナ
- 三菱:RVR・ランサー・コルト
このクラスの車になると、車検費用は10万円を超えてくる可能性があります。
特に重量税は1,000cc以下の車と比べると2倍の費用がかかるため、その分負担が重くなるでしょう。
2,000cc〜2,500ccの車の場合
2,000cc〜2,500ccの車の場合は、車検にかかるすべての費用が 約12万〜13万円程度 といわれています。
2,000cc〜2,500ccの代表的な車は、以下のとおりです。
- トヨタ:アルファード・ハリアー・ヴェルファイア
- ホンダ:オデッセイ・CR-V
- マツダ:アテンザ・CX-8
- スバル:WRX・レヴォーグ・インプレッサ
- 日産:エルグランド・ティアナ
- 三菱:デリカ・トライトン
2,000ccを超えると普通自動車のなかでも車体が大きく、その分重さも増えて自動車重量税も高くなります。
くわえて、大型車になると使用している部品数も多く部品自体も大きいため、点検項目が多くなったり部品の交換費用が高くなったりします。
排気量に関係なく車検費用を抑えるポイント
法定費用は一律料金のため費用を抑えることは難しいですが、車検基本料金と整備・部品交換費用は抑えられる可能性があります。
ここでは、排気量に関係なく車検費用を安くするポイントをご紹介します。
複数社からの見積もり額を比較検討する
車検費用をできるだけ安くするためには、複数の業者から相見積もりを取って比較検討しましょう。
1社だけでは、見積もりの内容を比較できないためです。
「この業者は安い!」と聞いていても、他にも安い業者があるかもしれません。
複数の業者から見積もりを取ることで点検・整備の内容や費用を比較できるため、適正な価格かつ安い業者に依頼できる可能性があります。
車検に最低限必要な整備のみを行う
最低限必要な整備だけに絞って依頼すればその分費用を抑えられます。
特にディーラーなどで行う予備整備などは不要なケースもあるため、エンジンオイルやブレーキなどの点検、整備項目が提示される場合、不要な部分はカットしてもらいましょう。
ただし、本当に整備が必要なものもあるため、不明点がある場合は整備士の方と相談しながら決めることをおすすめします。
自分でできるメンテナンスは車検前に済ませる
車検費用を安くするためには、日常的なメンテナンスが重要です。
また、自分でできるメンテナンスは、車検前に済ませておくと費用を抑えられます。
たとえば、エンジンオイルの交換やエアコンフィルターの掃除など、日常的に行うことで部品が長持ちし、ワイパーのゴム交換もそれほどむずかしい作業ではないため、自分で行うと車検の費用を抑えられます。
セイビーでは排気量に関係なくあらゆる車の車検に対応!
セイビーは、排気量に関係なく、あらゆるメーカー・車種に対応しています。
国産車だけではなく、輸入車や営業車などの車検にも対応可能です。
また、セイビーでは出張車検を行っているため、お客様はご自宅にいるだけで手間なく車検を受けられます。
「なかなか時間が取れない」「隙間時間に車検を行ってもらいたい」という方などにおすすめです。
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まとめ
車の排気量が大きくなるにつれて車検費用も高くなる傾向にあります。
目安としては1,000cc〜2,500ccの車で、7万〜13万円程度が相場です。
自動車重量税や自賠責保険などの法定費用は法律で定められているため、どこで車検を受けても一律です。
そこで、1,000cc〜2,500ccの車の車検費用を少しでも安くするには、相見積もりを取り、車検基本料金と整備・部品交換費用を比較検討することをおすすめします。
車検で最低限必要な整備にとどめることで費用を抑えられる可能性があります。
担当整備士に相談のうえ、納得できる内容で車検を受けましょう。