セイビーで活躍する整備士の方々が、日々どんな想いで整備士として取り組んでいるかを深掘りするインタビュー企画「知ってほしい!セイビーの整備士ってこんな人」#019!
整備士の新しい働き方として注目を集める「出張整備」。長時間労働や職場環境に悩み、一度は業界を離れた整備士が、なぜもう一度整備の世界へ戻ってきたのか。そして、フリーランスという選択肢は、本当に整備士のキャリアを変えられるのか。
今回は、出張整備サービス「セイビー」で活躍する横山大地メカに、ディーラー時代の苦悩から現在の働き方、そして同じように悩む整備士へのメッセージまで、率直にお話を伺いました。
目次
- 整備士プロフィール
- これまでのご経歴・整備士歴を教えていただけますか?
- 整備士の世界に入ったきっかけは何ですか?
- ディーラーをなぜ辞めることになったのですか?
- セイビーはどのような経緯で知ったのですか?
- 登録する際に不安や疑問に思うことはありませんでしたか?
- 仕事をする上で最も大切にされていることは何ですか?
- お客様とのコミュニケーションで特に意識していることはありますか?
- 以前の働き方と比べて、現在はどのように変わりましたか?
- 整備士として働く中での「面白さ」や「やりがい」はどんなところにありますか?
- フリーランスの整備士として活躍し続けるための秘訣は何だと思われますか?
- 作業中に行き詰まったり、難しい現場に直面した時はどう乗り越えていますか?
- 出張整備のセイビーで働く上で意識していることは?
- 1週間の働き方はどのようなスケジュールですか?
- 収入面は以前と比べてどう変わりましたか?
- セイビーに対する要望や改善してほしいことはありますか?
- この働き方ならではの「大変なこと」やデメリットはありますか?
- セイビーを稼働する上でどんなことがモチベーションになりますか?
- 最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします
- この度はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
整備士プロフィール
名前: 横山大地(よこやま・だいち)
年齢: 30歳
出身地: 北海道(せたな町)
居住地: 北海道札幌市
整備士歴: 約10年(国産ディーラー5年、セイビー2022年〜)
保有資格: 2級自動車整備士
現在の働き方: セイビーでフリーランス整備士として活動しながら、本部の品質管理業務も担当
これまでのご経歴・整備士歴を教えていただけますか?
出身は北海道のせたな町という小さな町です。
18歳まで地元の高校に通って、それから札幌の専門学校に進学しました。2年間学んで2級自動車整備士の資格を取得して、20歳から国産ディーラーで働き始めました。
ディーラーには5年ほど勤めていたんですが、正直言うと、かなりきつかったですね(笑)
毎日夜の12時くらいまで働いて、月の残業が80時間を超えることもざらでした。
僕が2年目くらいの時に労働基準監督署が抜き打ちで入って、いろいろ是正勧告を受けたんです。それで労働環境は少しマシになりましたけど、それでもやっぱり厳しかったです。
その後、車がもう本当に嫌になってしまって、一度整備の世界を離れたんです。
同じ工業系ということでボイラー関係の仕事に転職したんですが、そこもかなりブラックで…半年くらいで辞めてしまいました。
でも、やっぱり2級整備士の資格を持っているなら活かしたいなと思って。それで探していた時にセイビーを見つけて、2022年から働き始めて、今に至ります。
現在は札幌に住んでいて、彼女と猫2匹と一緒に暮らしています。
整備士の世界に入ったきっかけは何ですか?
元々、車が好きだったんです。特に好きなメーカーがあって、実際にそのメーカーの車に乗っていました。「好きなメーカーで働きたい」という理由で、そのディーラーに入社を決めたんです。
当時は若かったので、「好き」という気持ちだけで突き進んでいましたね。
専門学校も迷わず選びましたし、就職先も他のメーカーは受けませんでした。
今思えば、もう少し視野を広く持っても良かったかもしれませんが(笑)
ディーラーをなぜ辞めることになったのですか?
3〜4年目くらいから、エンジンを下ろすような重整備ばかり任されるようになったんです。技術的には成長できたんですが、正直、体力的にも精神的にもきつかったですね。
それに、そのメーカーの車種は構造上の問題でオイル漏れが多くて、初回車検でも修理が頻繁にありました。新車を出してもそれが改善されないし、リコール対応も非常に多い。お客様への説明や対応も整備士がやることがあって、メーカーの問題なのに現場が矢面に立たされる感じがして、やりきれない思いでした。
自分が乗っていた愛車もオイル漏れを起こして修理が必要になって。「好きだったメーカーなのに…」って、すごく複雑な気持ちでしたね。
「好きで入った会社なのに、車を触るのが楽しくなくなってしまった」
これが一番辛かったです。
それで、「もういいや、車以外の仕事をしよう」と思って異業種に転職したんです。
でも、そこもブラックで半年で辞めてしまって。
結局、「やっぱり整備士の資格を活かしたいな」と思い直したんです。
セイビーはどのような経緯で知ったのですか?
Twitterで見つけました。普通にタイムラインを眺めていたら、セイビーのアカウントが流れてきて。「出張整備?なんだこれ?」って思って調べてみたんです。
当時はまだそこまで認知度が高くなかったので、正直、最初は「めちゃくちゃ怪しいな」と思いましたよ(笑)
でも、「こういう働き方もあるのか」と興味を持って、半信半疑で登録してみたんです。
登録する際に不安や疑問に思うことはありませんでしたか?
ありましたよ、めちゃくちゃ(笑)
広告を見ても「本当に大丈夫か?」って疑ってましたし、出張整備というシステムがまだ確立されていなかったので、不安は大きかったです。
でも、「まあ、とりあえず試しにやってみよう」という気持ちで始めました。
半信半疑ではありましたが、実際に働いてみないと分からないですからね。
今でも完全に「疑」がなくなったわけではないですけど(笑)
大手企業と多数取引しているのを見ると、「ああ、社会的にも信用されているんだな」と思えるようになりました。
それに、会社もどんどん成長していて、人材紹介の事業も始まったりして。
今までの積み重ねで信頼できる会社になってきているなと感じています。
仕事をする上で最も大切にされていることは何ですか?
お客様と積極的にコミュニケーションを取ることですね。
これは絶対に大事にしています。
もし何か失敗してしまったとしても、しっかり話をすることで温度感が変わってくると思うんです。
お客様も、ただ作業が終わるのを待っているだけじゃなくて、説明を聞きたいし、時には愚痴を聞いてほしいこともあるんですよ。
そういう時に、ちゃんと心を開いて話を聞いてあげると、お客様も喜んでくれる。
お客様の大事な車に携わる身としては、そういう関係性を築けるのが理想だと思っています。
お客様とのコミュニケーションで特に意識していることはありますか?
お客様って、最初は警戒されることが多いんですよ。
「セイビー?出張整備?怪しくないか?」って(笑)
だからこそ、最初の挨拶や説明の段階で、しっかりコミュニケーションを取ることを意識しています。
作業内容を丁寧に説明して、お客様の疑問に答えて。
そうすると、だんだん警戒心が解けていくのが分かるんです。
作業が終わった後も、「今日はこういう作業をしました」「こういう状態でした」ってしっかり説明する。
そうすると、「また横山さんにお願いしたい」と言ってもらえることもあって。それがすごく嬉しいですね。
実は、このコミュニケーションを大切にするという考え方は、ディーラー時代に培われたものなんです。リコール対応でお客様と直接話す機会が多かったので、その時の経験が今に生きています。辛い経験でしたけど、今となっては良かったなと思っています。
以前の働き方と比べて、現在はどのように変わりましたか?
一番大きいのは、ストレスが減ったことですね。
ディーラー時代は毎日夜遅くまで働いて、休みもなかなか取れなかったんですが、今はほどよく働いて、ほどよく休めています。
もちろん忙しい時もありますけど、自分でスケジュールをコントロールできるので、無理をしすぎることがないんです。
プライベートも充実していて、野球を見に行ったり、音楽を聴きに行ったり、猫と遊んだり(笑)
収入面でも、ディーラー時代やボイラーの仕事と比べて増えました。
もちろん案件数によって上下はありますけど、全体的には良くなっていると思います。
整備士として働く中での「面白さ」や「やりがい」はどんなところにありますか?
大きく分けて2つあります。
1つ目は、現場での作業と品質管理の両方ができることです。
普通の工場に勤めていたら、こういう経験はなかなかできないと思います。
出張整備をしながら、本部の品質管理業務兼務できる働き方ができるのは、セイビーならではだなと感じています。
僕、初代のハイブリッドワーカー(出張整備と本部業務の兼務)なんですよ(笑)
いまでこそ人数は増えてきましたが。いい響きですよね(笑)
2つ目は、全国のメカニックと繋がれることです。
普通に工場で働いていたら、他の地域の整備士と仲良くなる機会なんてほとんどないじゃないですか。
でもセイビーだと、いろんな地域のメカニックとコミュニケーションを取れるし、実際に会って一緒に飲みに行ったりもします。
先日も、大阪のセイビーメカニックとススキノで飲みに行ったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったですね。
そのメカニックは北海道の大型案件対応のため遠方対応してくださってましてました!
そういう繋がりを感じられるのが、この仕事の楽しさだと思います。
フリーランスの整備士として活躍し続けるための秘訣は何だと思われますか?
コミュニケーション能力を鍛えることですね。これは絶対に必要です。
お客様と話すのが好きじゃないと、この仕事は多分無理だと思います。
ディーラーや工場で働いている時から、積極的にお客様と話す練習をしておくといいと思います。
あとは、いろんなことにチャレンジする姿勢も大事です。
僕も今までいろんな失敗をしてきましたけど、その失敗から学ぶことが多かったです。
失敗を恐れずに挑戦し続けることが、成長に繋がると思います。
作業中に行き詰まったり、難しい現場に直面した時はどう乗り越えていますか?
困ったことはたくさんあります、正直(笑)
例えば、作業中に車体にキズを付けてしまったことがあります。
その時は焦りましたけど、すぐにセイビーに相談し板金屋さんに連絡して対応してもらいました。
あとは、作業中にブレーキの部品が必要になって、北海道のどこにも在庫がなかったことがあって。
本州にしか在庫がないということで、本部の品質管理の部長に東京から始発の飛行機に乗って届けてもらったこともありました。しかも、その時その人との初対面だったんです(笑)。
「初対面でこんなお願いをすることになるなんて…」って思いましたけど、優しく一緒になって対応してくれて、本当に助かりました。
何かあった時は、すぐに報告・相談するようにしています。
一人で抱え込まずに、周りの力も借りながら解決していく感じですね。
出張整備のセイビーで働く上で意識していることは?
やっぱり、「セイビーの代表として現場に行っている」という意識は常に持っています。
お客様にとっては、僕がセイビーそのものなんです。
だから、丁寧な対応を心がけていますし、作業の質も絶対に落とさないようにしています。
それに、他のメカニックとも情報を共有して、「良い作業」「悪い作業」を学び合っています。
品質管理の業務をしていると、いろんなメカニックの作業を見る機会があるのでとても勉強になります。
1週間の働き方はどのようなスケジュールですか?
基本的に、木曜日と土曜日の週2日は品質管理の業務に入っていて、それ以外の日はひたすら案件を回っています。
遠方に行くこともありますし、1日に複数の現場を回ることもあります。
休みはちゃんと取れていますよ。
野球を見に行ったり、音楽を聴きに行ったり。
北海道の新しい球場は最高ですね。あそこは本当にやばいです(笑)
野球場の概念が変わりました。
プライベートも充実しているので、バランスはうまく取れていると思います。
収入面は以前と比べてどう変わりましたか?
収入は増えました。もちろん案件数によって上下はありますけど、ディーラー時代やボイラーの仕事と比べたら、全然いいと思います。
ただ、100点満点かと言われると、そうではないです。
満足度で言うと70点くらいかな(笑)
理由は、北海道は案件がまだ少ないんです。関東や関西だと案件が埋まっているんですけど、地方はまだまだ。もっと仕事があれば、もっと稼げるのになって思います。
だから、セイビーにはもっと北海道の案件を増やしてほしいです!
セイビーに対する要望や改善してほしいことはありますか?
やっぱり、案件数と報酬ですね。
北海道のメカニックからも「暇だ」という声をよく聞きます。
関東や関西は埋まっているのに、地方が埋まっていない。
ここが課題だと思います。
あとは、報酬がもう少し高いといいなと思います。
まあ、お金の話になっちゃいますけど(笑)
でも、これは多くのメカニックが感じていることだと思います。
それでも、セイビーは成長している会社だと思うので、これからに期待しています。
この働き方ならではの「大変なこと」やデメリットはありますか?
冬の整備は地獄ですね(笑)
北海道の冬に車の下に潜って作業するのは、本当にきついです。
雪が積もっているし、地面が凍っているし。
あとは、案件が少ない時期は収入が不安定になることもあります。
フリーランスなので、そこは仕方ないんですけど。
でも、デメリット以上にメリットの方が大きいと感じているので、今の働き方には満足しています。
セイビーを稼働する上でどんなことがモチベーションになりますか?
お客様に「ありがとう」と言ってもらえることですね。
これが一番のモチベーションです。
あとは、全国のメカニックと繋がれること。
「また一緒に飲もう」とか「今度そっちに行くから会おう」とか、そういう関係性が築けるのが楽しいです。
それに、初代のハイブリッドワーカーとして、新しい働き方を作っている実感もあります。これからもっと多くの整備士がこういう働き方を選べるように、頑張りたいですね。
最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします
まず、コミュニケーション能力を鍛えてください。
お客様と話すのが好きじゃないと、この仕事は難しいと思います。
でも、逆に言えば、コミュニケーションが得意なら、絶対に向いています。
あとは、いろんなことにチャレンジしてください。
僕もいろんな失敗をしてきましたけど、その失敗から学ぶことが本当に多かったです。
失敗を恐れずに挑戦し続けることが、成長に繋がります。そのためにセイビーでは信頼できるチームがあります。
ディーラーや工場の環境に悩んでいるなら、一度セイビーのような働き方を試してみるのもいいと思います。
僕自身、車が嫌になって業界を離れたこともありましたけど、今はまた整備の仕事が楽しいと思えています。
フリーランスは不安定な面もありますけど、自由もあります。
自分のペースで働けるし、プライベートも充実させられる。収入も増やせる可能性がある。
もし迷っているなら、まずは一歩踏み出してみてください。
僕も半信半疑で始めましたけど、今はこの働き方を選んで良かったと思っています。
この度はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
横山メカのお話を伺って、改めて「整備士という仕事には、いろんな可能性があるんだな」と感じました。
ディーラーでの忙しい日々、一度は別の業界へ、そして再び整備の世界へ。
「満足度70点」という正直な言葉や、失敗談も包み隠さずお話ししてくださるフランクなお人柄、そして「初代ハイブリッドワーカー」として新しい道を歩まれている姿。 こうした横山メカのありのままの姿が、これからのキャリアを考える多くの整備士さんにとって、大きな励みになると思っています、
セイビーとしても、整備士さん一人ひとりの「こんな風に働きたいな」という気持ちを大切にできる場所でありたいと思っています。横山メカのように、ご自身の情熱を大切に、自分らしく働ける整備士さんが一人でも増えたら、とても嬉しいです。
横山メカ、改めて本当にありがとうございました。北海道でのますますのご活躍を、心から応援しています!
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