セイビーで活躍する整備士の方々が、日々どんな想いで整備士として取り組んでいるかを深掘りするインタビュー企画「知ってほしい!セイビーの整備士ってこんな人」#016!
整備士の新しい働き方として注目を集める「出張整備」。
従来のディーラーや整備工場とは異なる働き方を選択する整備士が増えています。
今回は、出張整備サービス「セイビー」で出張車検をメインに活躍する池田雄之さんに、これまでの経歴から現在の働き方、そして同業者へのアドバイスまで、率直にお話を伺いました。
プロフィール
氏名: 池田 雄之(いけだ たけゆき)
居住地: 千葉県
整備士歴: 約10年
セイビー稼働歴: 2020年9月〜
自動車専門学校を卒業後、買取・販売専門店、街の整備工場、長野でのりんご農家手伝い、ミニクーパー専門店での勤務を経て、2024年5月よりセイビーで本格的に出張整備士として始動。現在は車検をメインに、千葉県内を中心に活動中。
目次
- これまでのご経歴を教えていただけますか?
- セイビーに登録する際、個人事業主になることへの不安はありませんでしたか?
- すぐには稼働されなかったそうですが理由は何でした?
- 仕事をする上で、最も大切にされていることは何ですか?
- どのようなときにやりがいを感じますか?
- 以前の働き方と比べて、どんな変化がありましたか?
- セイビーでメインで稼働している出張車検はどうですか?
- 収入は具体的にどのくらい変わりましたか?
- フリーランスは孤独なイメージもありますが、難しい現場に直面した時はどうしていますか?
- フリーランスとして活躍し続ける秘訣は何だと思いますか?
- 車検業務への取り組みについていかがでしょうか?
- 持ち込み車検への不安はありませんでしたか?
- 今後の目標を教えてください
- 最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします。
- インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
これまでのご経歴を教えていただけますか?
千葉県の自動車専門学校を卒業後、様々な職場を転々としました。
最初の就職先は中古カー用品店です。
実は学生時代、フォーミュラカーを一から作るプロジェクトに夢中になりすぎて、就職活動をする時間が全くなくて(笑)
先生に促されるまま、いわば「適当に」選んだ会社でした。
同じ学校卒業の先輩もいたし、D1グランプリに出場する選手のサポートを担当している時期は楽しかったのですが、通常の店舗業務にはあまり興味を持てず、1年で退職しました。
その後、様々な車種に触れたいという想いから、実家もお世話になっていた街の整備工場へ。ここでは4年ほど働きました。
転機となったのは、コロナ禍です。
母の病気もあり、一度仕事を辞めることにしました。
しばらくは知人からの依頼だけを受け、細々と生計を立てていました。
そんな中、令和元年の台風19号で長野に住む友人のりんご農家が被災し、その復興を手伝うために3年ほど長野へ移住しました。
現地では、ご縁のあった社長のもとでミニクーパー専門店の店長として、整備から販売まで一人で切り盛りする経験もしました。
結婚して子どもが生まれたことを機に地元へ戻り、以前からセイビーで活躍していた専門学校時代の友人の紹介もあって、本格的に出張整備の道を歩むことを決意しました。
昨年のゴールデンウィーク明けからのスタートです。
セイビーに登録する際、個人事業主になることへの不安はありませんでしたか?
それは、あまりありませんでした。
もともと物事を楽観的に考える性格で、深く考えすぎないようにしているんです。
確定申告など、会社員とは違う手続きを「面倒だ」「怖い」と考えていたら、飛び込めない世界は多いと思います。
でも、挑戦しなければ得られるものも得られない。だからこそ、いい意味で「考えすぎない」ことが大切だと感じています。
すぐには稼働されなかったそうですが理由は何でした?
はい、実は本格稼働の数年前から以前から登録だけはしていました。
ただ、長野にいた時期や個人で仕事を請けていた時期は、案件を受けない設定にしていたんです。
本格的に始めたのは、やはり友人の存在が大きかったですね。
彼がセイビーでイキイキと働く様子を見て、詳しい話を聞くうちに、子どもの誕生というタイミングも重なり、「安定して仕事が見込めるセイビーなら安心だ」と決意が固まりました。
仕事をする上で、最も大切にされていることは何ですか?
お客様とのコミュニケーションです。
結局は人と人との関わりなので、人当たりの良さが一番大事だと考えています。
特に車検の事前点検では、お客様としっかり対話することを心がけています。
例えばブレーキローターが錆びている場合、「すぐに止まれなくなるわけではありませんが、安全のために交換をおすすめします」と、お客様の安全を第一に考えて説明します。
いたずらに不安を煽るのではなく、プロとして現実をしっかりお伝えすることも大切です。
どのようなときにやりがいを感じますか?
やはり、車好きなお客様と出会えた時が一番楽しいですね。
「この車にこだわりを持ってカスタムしているんだな」と感じた時、そのポイントに気づいて「ここ、いいですね」とお声がけすると、お客様も本当に喜んでくださって、そこから会話が弾むんです。
また、以前はたまにしか行かなかった陸運局にも、今では毎日のように通うので、検査官の方と顔なじみになれる。
人と話すのが好きな僕にとって、そうした日々の交流も楽しみの一つです。
以前の働き方と比べて、どんな変化がありましたか?
時間の自由度は格段に高まりました。
1件目の仕事が終わり、次のアポイントまで時間が空けば、休憩するのも、お客様に連絡して早めに伺うのも自分次第。
働き方の裁量が大きいのが魅力です。
収入面も大きく変わりました。
完全歩合制なので、良くも悪くも全て自分次第ですが、そこに不満はありません。
収入が下がる月は、自分のスケジューリングが原因だと明確にわかるので、改善すればいいだけの話です。
セイビーでメインで稼働している出張車検はどうですか?
セイビーの出張車検は、
①Day1:事前点検(車検前の車の点検、診断、説明)⇨
②Day2:本車検(陸運局等へ持ち込み検査ラインを通す)
の2段階で実施するのが一般的な形です。
お客様にご提案する際に最も大切にしているのは、お客様に精神的なご負担をかけない、自然なコミュニケーションです。
いわゆる「営業」というスタイルはあまり得意ではないので、例えば事前点検の際には、「ぜひ、次の車検も私たちにお任せください」というように、前向きで信頼感のあるお声がけを心がけております。
また、ドライブレコーダーの取り付けといった他の作業でご訪問した際には、名刺をお渡しする際に「実は、車検も承っております」と、さりげなくお伝えする程度に留めています。
一方で、事前点検でお客様の安全に関わる問題を発見した場合は、プロフェッショナルとして明確にご提案いたします。
例えば、ブレーキローターに錆が見られた際には、「この状態ですぐに車が止まらなくなるわけではありません。しかし、本来の性能が発揮できず制動距離が伸びてしまうため、万が一の際に大変危険です。お客様の安全を守るために、ぜひ交換させていただけますでしょうか。」といった形で、いたずらに不安を煽ることは避けながらも、事実をしっかりお伝えします。
しかし、「これくらい平気だろう」とお考えのお客様には、潜在的なリスクを正しくご理解いただくために、プロの視点から現実をお伝えする責任があると考えております。
何よりもまずお客様との信頼関係を築き、その上で最適なサービスを自然な流れでご案内すること。それが僕のサービススタイルです。
収入は具体的にどのくらい変わりましたか?
整備士業界は、残念ながら給与水準が高いとは言えません。
以前の自分と比べると、今は「美味しいご飯が食べられる」くらいにはなりました(笑)
車好きなら、愛車をカスタムしたり、憧れの車を手に入れたりしたいものですよね。
でも、それにはお金がかかります。例えば、副業として週末だけ稼働したとしても、エリアや予定によりますが、月に10万円以上稼ぐことは可能です。
それだけあれば、ローンを組んで欲しかった車を買ったり、タービンキットや新しいホイールを買う資金にしたりもできます。
しっかり稼げることは、夢を叶えるための大きなモチベーションになります。
フリーランスは孤独なイメージもありますが、難しい現場に直面した時はどうしていますか?
セイビーは、本部のサポート体制が万全なので安心です。
作業で分からないことがあれば、すぐに電話で相談できます。
特に車検担当の部署の方々は、皆さん親切で本当に助かっています。
また、紹介してくれた友人をはじめ、専門学校時代の同級生もセイビーで働いていて、気軽に相談できる仲間がいることも、非常に心強いですね。
一人で悩む必要がない環境です。
フリーランスとして活躍し続ける秘訣は何だと思いますか?
やはりコミュニケーション能力、そして「分からないことを素直に聞く勇気」です。
整備士として基本的な知識はもちろん必要ですが、最初は書類の書き方などで戸惑うこともあるでしょう。
でも、それは聞けば解決すること。
セイビー本部のスタッフも陸運局の担当者も、聞けば丁寧に教えてくれます。
分からないことをそのままにせず、素直に聞ける姿勢が成長の鍵だと思います。
車検業務への取り組みについていかがでしょうか?
車検に関しては、整備士なら基本的な整備知識は覚えておかないといけないと思います。
車検で見るところを見ていれば、分からないことはないはずなんですよね。
僕は元々カスタムをメインでやっていることもあって、車検に関してはシビアに考えないといけないんです。
そのために覚えているっていうのもありますけど、やはりお仕事の一環なので、車検のことに関しては整備士ならちゃんと調べて理解しておくべきだと思います。
日本で車の業務に携わると考えると、やはり整備士として車検は避けては通れない業務になるので、そのことを分かっていないっていうのは……まあ、書類が分からないとかはよく分かりますけど、それも聞けばいいんです。
持ち込み車検への不安はありませんでしたか?
全くないですね。
自分も今までずっと持ち込みで自分でやっていたので、抵抗は全然ありませんでした。
結局、車検で見るところを見ていれば分かるはずだし、整備士なら「これはダメだよね」「これはいいよね」っていうのをちゃんと自分で覚えておけば問題ないと思います。
検査官とも今では毎週レベルでご訪問するようになっているので、覚えてくれるし、よく雑談も話したりしています、僕は人と話すのが好きなので、そういうのはけっこう好きですね。
今後の目標を教えてください
ずーっと昔から「自分の拠点を持つこと」が夢です。
認証工場や指定工場として自分の拠点が持てたら最高なので、居抜きなども含めてリサーチしたり紹介をもらったりしています。
ただしそのためには莫大な設備投資が必要で、まだまだ現実的ではない部分もあったりします。
1歳の子どもがいるので、家族と過ごす時間を大切にしたいという気持ちもあったりして、
流れに身を任せて、まずは今ある仕事をこれからも頑張っていくつもりです。
最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします。
サラリーマンとして自分の居場所があることとか、自分の工場を持つことに憧れる気持ちは、僕もよく分かります。
ですが、一歩踏み出して、「出張」整備という働き方を選んだからこそ得られる楽しさも、確かにあるんです。
今の働き方や収入に悩んでいるなら、フリーランスでも、副業でもまずはもっと気軽に考えてみてほしい。
セイビーのような新しい世界があることを知るだけでも、きっと視野が広がるはずです。
もし分からないことがあっても大丈夫。
本部や仲間、みんなが助けてくれます。
勇気を出して飛び込めば、そこには新しい未来が待っています。
インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました!
池田さんのお話で特に印象的だったのは、「考えすぎず、まず一歩踏み出す」という姿勢でした。紆余曲折のキャリアを経て見つけた「自分らしい働き方」は、多くの整備士にとって大きなヒントとなるのではないでしょうか。
「整備士だって美味しいご飯を食べたい」「車好きなら自分の車をいじりたい」。そんな等身大の想いを実現できる出張整備という選択肢は、整備士の新しい可能性を切り拓いています。
池田さん、この度はインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。そして、日頃からSeibiiの看板として、お客様一人ひとりと真摯に向き合ってくださることに、心より感謝致します。引き続きよろしくお願いします!
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