セイビーで活躍する整備士の方々が、日々どんな想いで整備士として取り組んでいるかを深掘りするインタビュー企画「知ってほしい!セイビーの整備士ってこんな人」#013!
整備士の新しい働き方として注目を集める「出張整備」。
従来のディーラーや整備工場での勤務とは異なり、お客様の元へ直接伺って作業を行うこのスタイルは、多くの整備士にとって新たな可能性を秘めています。
ロックバンドから整備士へ、民間工場から輸入車ディーラー、そしてセイビーでの出張整備で活動する中村禎秀さんに、これまでの経歴から現在の働き方、そして兼業での働き方について、率直にお話を伺いました。
目次
- プロフィール
- 整備士の世界に入ったきっかけは何ですか?
- なぜ民間工場から輸入車ディーラーに転職されたのですか?
- 輸入車ディーラーでの働き方はどう変わりましたか?
- セイビーはどのような経緯で知ったのですか?
- 登録する際に不安や疑問に思うことはありませんでしたか?
- 以前の働き方と比べて、現在はどのように変わりましたか?
- 収入面では以前と比べて変化はありましたか?
- 整備士として働く中での「面白さ」や「やりがい」はどんなところにありますか?
- 仕事をする上で最も大切にされていることは何ですか?
- お客様とのコミュニケーションで特に意識していることはありますか?
- 作業中に行き詰まったり、難しい現場に直面した時はどう乗り越えていますか?
- ほぼ毎日車に触れているとのことですが、「車が嫌になった」時期はありましたか?
- この働き方ならではの「大変なこと」やデメリットはありますか?
- 今後の整備士人生における目標や、実現したいことはありますか?
- Seibiiに対する要望や改善してほしいことはありますか?
- 最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします。
- 貴重なお話と、仕事への熱い想いを聞かせていただき、ありがとうございました!
プロフィール
関西地方在住。ロックバンド活動を経て整備士の道へ。民間の指定工場で12年間勤務した後、現在は輸入車ディーラーに籍を置く。
整備士歴約13年。2級自動車整備士、自動車検査員資格保有。
整備士の世界に入ったきっかけは何ですか?
私のキャリアは少し変わっているかもしれません。
実は21歳まではロックバンドをやっていたんです。
愛知の事務所に所属して、大阪や東京のライブハウスで演奏していました。
音楽への情熱は本物でしたが、現実問題として、それだけでは生活していけませんでした。
そこで、安定した収入の柱を築くため、昔から好きだったバイクいじりの経験を活かせる整備士の道を選びました。音楽の世界で「技術を身につけることの大切さ」を実感していたため、手に職をつけられる整備士という仕事に強い魅力を感じたのです。
最初に就職したのは民間の指定工場で、そこで12年間働きました。
その後、思い切って輸入車ディーラーに転職し、現在は輸入車ディーラーで働いています。整備士歴は約13年になります。
なぜ民間工場から輸入車ディーラーに転職されたのですか?
民間工場での12年間は、正直に言うと、すごく楽な職場だったんです。
毎日定時で退社、平日の業務も比較的暇で、体力的にはとても楽でした。
でも、その「楽さ」が逆に不安になってきたんです。
このままでは自分がダメになるんじゃないか、成長が止まってしまうんじゃないかって。
民間工場の設備や業務内容では、これ以上自分が技術的に成長できる要素がないように感じていました。
それが一番の悩みでした。そこで、転職の理由も明確になりました——スキルアップです。
セイビーの仕事をしていると、今まで全くやったことがない作業に出会うことがありますよね。
特に輸入車は触る機会が少ないので、そこで新たな技術を学べればという気持ちが強かったんです。
輸入車ディーラーでの働き方はどう変わりましたか?
実際に入ってみると、想像以上の変化でした。
作業内容で共通する部分はあるものの、専門用語の違いが圧倒的で、まるで海外留学に来たような感覚でした(笑)
ドイツ語がベースになっているので、例えばO2センサーのことを「ラムダプローブ」って呼ぶんです。オイル交換のインジケーターは「サービスインターバル」。
初めて聞いた時は全く意味が分からなくて、本当に戸惑いました。
でも、転職は大正解でした。
まず設備が圧倒的に違います。
あらゆる作業に対応できるよう、必要な設備が必ず揃っているんです。
「これをやろう」「あれをやろう」と思った時に、設備不足で諦めることがないのは大きな安心感でした。
研修制度も素晴らしいです。
メーカー主導の本格的な研修があって、エンジン、電子制御、ギアボックス、トランスミッションなど、項目別に体系立てて学べます。
全研修を修了すると、最上位の「テクニカルマイスター」という資格に挑戦できるんです。これは本当にモチベーションになりますね。
その一方で、今度は忙しくなりました(笑)。
以前とは真逆で、休憩時間もろくに取れないほどです。でも、その忙しさには意味があります。成長につながる忙しさですから。
セイビーはどのような経緯で知ったのですか?
セイビーを知ったきっかけは、インターネットで「整備士 副業」と検索したことでした。
検索結果のトップに出てきたのがセイビーで、「副業としても稼働できる」という文言に強く惹かれました。
いきなり独立するのは現実的ではありませんでしたから。
登録する際に不安や疑問に思うことはありませんでしたか?
最初は正直なところ、疑心暗鬼でした。
2023年8月頃の登録でしたが、その時期はまだセイビーの知名度も今ほどではなく、私自身も全く知らないサービスでしたから「本当に大丈夫なのか?」という不安が拭えませんでした。
転機となったのは、登録前のオンライン面談でした。
丁寧に私のキャリアについて聞いてくださり、セイビーの企業姿勢について詳しく説明してくれ、特に印象的だったのは「パートナー整備士やお客様に不信感や不安を与えないことを最優先に考えている」という言葉でした。
登録手続きを進める過程で、その言葉が本当だと実感しました。
整備士専用のアプリが用意されていて、詳細なマニュアルも完備されている。私が知る限り、ここまでしっかりとしたシステムを構築している企業はセイビーだけでした。
実は他社との比較もしたんです。登録前に整備士仲間とも話したことがあるんですが、他社の多くはLINEで写真を送るだけの簡素なやり取りが中心で、セイビーのようなしっかりとしたアプリを持っている会社は皆無でした。
「ここまで体制が整っているなら安心だな」と思えたのが、登録の決め手でしたね。
以前の働き方と比べて、現在はどのように変わりましたか?
現在はディーラーが火曜・水曜定休なので、主にその2日間でセイビーの案件をこなしています。
セイビーの素晴らしいところは、整備士専用アプリで「働けない時間」を事前に設定できることです。
その時間帯には絶対に仕事が入らないので、本当に働きやすいシステムだと感じています。例えば、午前中に運転免許の更新に行って、午後から稼働するといった柔軟な調整も可能で、とても助かっています。
ここで強調したいのは、私の中では「副業」という認識を超えているということです。これは立派な「兼業」だと考えています。
そのおかげもあって、最近は本当にありがたいことに、依頼が増えて充実した日々を過ごしています。
この春のゴールデンウィークも、セイビーのおかげで多くのお客様とお仕事をさせていただき、大変やりがいを感じました。自分なりのペースで効率よく業務を進められているので、複数の案件を並行して進めながら、日々刺激を受けています。
とはいえ、家族との時間は大切にしています。早く帰れる日もあるので、そういう時にしっかりと家族との時間を確保するよう心がけています。
収入面では以前と比べて変化はありましたか?
収入面での変化は劇的でした。
週2日前後の稼働で、20代のサラリーマン平均月収以上の収入を得られた月もあります。
自分のスキルと努力が正当に評価されていることを実感でき、これほど嬉しいことはありません。
副業・兼業を始めると働く日が増えるのは当然ですが、だからこそ体調管理は以前より意識するようになりました。ただ、セイビーなら休みたい日を前もってアプリで設定しておけば仕事が入ることはないので、プライベートの予定も立てやすいんです。
整備士として働く中での「面白さ」や「やりがい」はどんなところにありますか?
セイビーで働く最大の魅力は、新しいことに挑戦できることです。これは間違いありません。
特に印象に残っているのは、アルコールインターロックという機器の取り付けです。
これは普通の整備士なら絶対に手を出したがらない作業だと思います。なぜなら、通常では絶対に切ることのない車両の配線に割り込み配線をしなければならないからです。しかも、納車されたばかりの新車にそういった機器を取り付けることもあります。
リスクを考えたら、普通の整備士は「やりたくない仕事」として敬遠するかもしれません。
でも私は「普通の整備士よりもすごいと思われたい」「自分のスキルをもっと上げたい」——これが私の目標なんです。
だからこそ、リスクを理解した上で新しいことに挑戦できるセイビーでの稼働は本当に楽しいんです。
セイビーの仕事の多様性も魅力の一つです。ダンプトラックの法定点検をやった後に、今度はテスラのドライブレコーダー取り付け、その次は90系のマークIIのバッテリー交換なんて、こんな整備工場は世の中にそうそうないと思います(笑)。
この多様性が、私の技術向上に直結しています。
様々な車種、様々な作業を経験することで、整備士として確実にレベルアップできているのを実感しています。
仕事をする上で最も大切にされていることは何ですか?
「普通の整備士よりもすごいと思われたい」これが私の基本的な考え方です。
同時に「上を見ればキリがない」とも思っています。
周りを見渡せば「この人すごいな」と思う整備士がたくさんいます。
私も、そんな風に「すごい」と思われる人になりたい。それが一番のモチベーションになっています。
だからこそ、リスクがあっても新しいことに挑戦したいし、常に学び続けていたい。
この姿勢を持ち続けることが、整備士として成長し続けるために最も大切だと思っています。
お客様とのコミュニケーションで特に意識していることはありますか?
初めての作業や未経験の車種に対しては、必ず事前準備を怠りません。
これが現場でのトラブルを防ぎ、お客様に満足していただくための最重要ポイントだと考えています。
後付け部品の取り付けであれば、まずマニュアルを熟読します。
どこに配線を接続するのか、どんな工具が必要なのかを事前に把握しておくことで、現場での作業効率が格段に向上します。
お客様との接客で最も重視しているのは「第一印象」です。
出張整備では、お客様が初めて顔を合わせる瞬間の印象が、その後の信頼関係を大きく左右します。整備士として相応しくない格好や清潔感のない見た目では、どんなに技術があっても信用していただけません。
初回の電話での話し方、現地到着時の挨拶、身だしなみ——これらすべてが「この人に愛車を任せて大丈夫か」という判断材料になるのです。
その結果、おかげさまで整備士アプリのレビューでは常に高評価をいただいています。
それが単純に嬉しいですし、この暑い時期にはお客様から冷たいお茶の差し入れをいただくこともあり、信頼関係を築けているという実感があります。
作業中に行き詰まったり、難しい現場に直面した時はどう乗り越えていますか?
どうしても分からないことがあれば、迷わず本部に確認します。
ただし、本部の皆さんは非常に忙しいと思うので、「自分で調べられる範囲は調べ尽くしてから質問する」ことを心がけています。
これは相手への配慮でもあり、自分の成長のためでもあります。
セイビーの大きな魅力の一つが、充実したサポート体制で、セイビーでは常に「チーム」として支えてもらっている実感があります。
印象的だったのは、テスラのドライブレコーダー取り付け案件でした。テスラは情報が少なく、正直困り果てていました。しかし作業前にセイビー本部に相談したところ、過去の取り付け実績に基づいた詳細な指示をいただけました。豊富な作業データの蓄積と、それを活用できる体制があることで、安心して新しい挑戦ができるのです。
もう一つ忘れられないのは、稼働を始めたばかりの頃に起きたトラブルです。CX-5のルームミラーASSY交換型ドライブレコーダーの取り付け中、私の不注意でヒューズを飛ばしてしまい、エンジンが始動しなくなってしまいました。
一瞬血の気が引きましたが、すぐに本部に連絡すると、担当の方が迅速に配線図を確認してくれて「ここのヒューズを確認してください」と的確な指示をくれました。おかげで大事に至らず解決でき、本当に助かりました。
この経験で痛感したのは、トラブル時の対応力とスピードです。一人で対処していたら右往左往していたでしょうが、経験豊富なバックアップがあることで冷静に対応できました。「孤独じゃない」という安心感は、この仕事を続ける上で非常に重要な要素だと思います。
ほぼ毎日車に触れているとのことですが、「車が嫌になった」時期はありましたか?
実は車が嫌になったことは一度もありません。
むしろ、様々な車種に触れる機会が増えて、ますます興味深くなっています。
民間工場時代は同じような車種、同じような作業の繰り返しで、正直飽きを感じることもありました。でも、セイビーでの仕事は本当に多様で、毎回新しい発見があるんです。
この多様性があるからこそ、13年経った今でも整備士という仕事に情熱を持ち続けられているんだと思います。
この働き方ならではの「大変なこと」やデメリットはありますか?
案件が増えてくると、スケジュール調整により気を遣うようになりました。複数の案件を並行して進めているので、体調管理も以前より意識しています。
また、出張整備という性質上、移動時間や交通費も自己負担になる場合があります。特に遠方の案件では、時間とコストの計算をしっかりしないといけません。
でも、これらは「デメリット」というより、この働き方を選択したことによる「トレードオフ」だと考えています。得られるもの——技術向上、収入アップ、やりがい——を考えれば、十分に価値のある選択だと思っています。
今後の整備士人生における目標や、実現したいことはありますか?
前職の民間工場では研修制度もなく、学べることに限界がありました。でも私自身の「学びたい」という気持ちに限界はありません。現在のディーラーでテクニカルマイスター資格を取得し、将来的には独立も視野に入れています。
ただし、私は慎重派です。いつ具体的に独立するかは決めていません。
まずはしっかりと技術と資格を身につけてから、次のステップを考えたいと思っています。
最近は1級整備士の勉強も始めました。勉強すればするほど「ああ、ここも分からない」「あそこも勉強が必要だ」という発見があって、正直なところ終わりが見えません(笑)。
自動車整備というのは、本当に様々な種類があります。メーカーも数え切れないほどあって、それらすべてを完璧に理解するのは不可能でしょう。でも、自分が携わることの多い分野については、できる限り深く理解していたい。それが私のスタンスです。
Seibiiに対する要望や改善してほしいことはありますか?
関西支部を作ってほしいです(笑)。これは半分冗談、半分本気の要望です。
現実的な問題として、分解整備がネックになることがあります。関西に支部があれば、そういった大規模な整備案件を依頼できるネットワークが構築できるのではないでしょうか。
また、何か重大な作業でミスが発生した場合、近くに本部があることで迅速な対応が期待できます。物理的な距離が近いことによる安心感は、決して小さくないと思います。
そして、これは少し軽い話になりますが、オフラインの交流イベントに参加しやすくなります(笑)。セイビーが主催してくれるイベントには、ぜひ参加したいと思っています。
一人で作業することが多い出張整備だからこそ、仲間との繋がりは貴重です。関西支部が実現すれば、技術的な相談や情報交換の場としても機能するのではないでしょうか。
最後に、かつての自分と同じようにキャリアに悩む整備士の方々へメッセージをお願いします。
パートナー整備士を目指している皆さんは、きっと素晴らしい資格や豊富なキャリアをお持ちの方が多いでしょう。私のような者が偉そうにアドバイスするのは厚かましいかもしれませんが、特にディーラー勤務の方には共感していただけることがあると思います。
ディーラーで働いていると、修理している車のオーナーがどんな方なのか知らないことが多くありませんか?修理後の納車時に、お客様がどんな反応をされていたのかも、多くの場合知ることができません。アドバイザーを通じた間接的な情報しか得られないのが現実です。
でもセイビーでは違います。
整備士なら誰でもやっているバッテリー交換やプラグ交換といった基本的な作業でも、それが完了した瞬間のお客様の喜んでいる顔、安心している表情を、アドバイザーを経由せずに直接この目で見ることができます。そして、自分の仕事として直接説明し、お客様から感謝の言葉をいただけるのです。それに見合った正当な報酬も得られます。
私はここに、この仕事の最大のやりがいを感じています。
もちろん、良いお客様ばかりではありません。時には理不尽なことを言われたり、辛い思いをすることもあります。悩むこともあります。でも、そうした経験も含めて、人としても整備士としても確実に成長できると私は信じています。
実際に多くの方が気になるのは「月にどれくらい案件があるのか」という点だと思います。これは地域差もありますし、個人の対応可能範囲によっても変わります。私のように様々な経験ができて楽しいし、新しいことが学べると言っても、仕事がもらえなければ意味がないのも事実です。
でも、まずは一歩踏み出してみることが大切だと思います。セイビーは、自分のスキルと努力を正当に評価してもらえる場所です。それを私は身をもって実感しています。
もし少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。きっと新しい世界が開けると思います。
貴重なお話と、仕事への熱い想いを聞かせていただき、ありがとうございました!
中村さんのお話を伺って特に印象的だったのは、「『副業』の枠を完全に超えた『兼業』への意識」と、「現状に満足しないプロとしての高い向上心」でした。
ロックバンドから整備士へ、民間工場から輸入車ディーラー、そしてセイビーでの出張整備へ。常に新しい可能性を追求し続けてこられた中村さん。その全ての挑戦が、「技術向上と収入アップを同時に実現する」という現在の力強い働き方に繋がっているのだと、強く感じました。
「依頼が増えて充実した毎日」というお話からは、お客様からとセイビーからの絶大な信頼の証が感じられ、何より中村さん自身が仕事に喜びを見出しているからこそだと感じます。新しい挑戦を恐れない勇気、徹底した事前準備、お客様への真摯な対応、その全てが現在の大きな成功を支えているのですね。
「普通の整備士よりすごいと思われたい」という言葉の通り、常に高みを目指し、道を切り拓いていく中村さんのご活躍を、これからも楽しみにしています!
今後ともどうぞよろしくお願いします!
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