こんにちは!seibiiで自動車整備を行っている野仲です。
グローブボックスや小物入れに車検証は入っていると思いますが、
そこには、車検証、自動車やナビの取扱説明書の他に定期点検整備記録簿というのが一緒に入っていると思います。
この定期点検整備記録簿というものを見たことがあるでしょうか?
なかなか目に触れる機会が無いので、見たことが無いという方もいるかと思います。
この記事では、定期点検整備記録簿とは何か?、なぜ、あるのか?、定期点検整備記録簿があることのユーザーメリットをご紹介いたします。
定期点検整備記録簿とは何か?
定期点検整備記録簿とはその名の通り、定期点検を行ったときに、点検内容を記録する記録簿の事です。
自動車には普通乗用車の他にトラックやレンタカーなどいくつかの種類に分かれており、それぞれ定期点検を行う期間が分かれています。
以下は国土交通省のHPに記載されている表です。
(国土交通省HPより)
マイカーを例に挙げると、定期点検というのは1年と2年毎に行う点検のことになります。この2年毎に行う定期点検は、私たちが車検と呼んでいるものとなります。
この定期点検を行ったときに、どんな整備を行ったかを記録するのが、定期点検整備記録簿になります。
なぜ、定期点検整備記録簿があるのか?
上記の国土交通省の表にあるように、車両の種類によって定期点検を行う時期は異なりますが、自動車ユーザーにとって定期点検を行うことは義務付けられています。
それは、所有する車両を適切にメンテナンスすることで、故障による事故を防ぎ、また他者へ危害を加えることが無いように法律で定められています。
そして、きちんと定期点検整備を行っていることの証明として、自動車ユーザーには定期点検整備記録簿の保管が定められています。
自動車ユーザーは保管する期間は12か月点検ならば1年、車検ならば2年の保管をしなければなりません。
また、点検整備を行った整備工場にも同様に、お客様の定期点検整備記録簿(写し)の保管が義務付けられています。
定期点検整備記録簿のメリット
定期点検整備記録簿があることで、どのような整備を、いつ行ったかが分かります。そこで、ブレーキパッドの摩耗など、定期点検整備記録簿を見ることで、消耗品の交換時期を予測することができます。
しかし、ユーザーにとってのメリットはそれだけではありません。
きちんと定期点検を受けている車両は、車両を売却するときに査定の価格が必ず上がります。
これは査定項目に定期点検整備記録簿の有無の項目があるからです。
売却時の査定を上げるためにはきちんと定期点検を行っている必要がありますが、自分の自動車の状態を把握する事は、安全に自動車を運転するためにユーザーにもメリットがあることではないでしょうか。