広々とした室内空間や高い走行性能を持ち、多くの人々に支持されているホンダ車。
リーズナブルに買える車種もあるホンダ車ですが、車検時には十数万円もの費用がかかってしまうこともあります。
ホンダ車の車検費用は、どのような理由で高くなってしまうのでしょうか。
今回の記事ではホンダ車に乗っている方へ向け、車検費用の相場や費用が高くなる原因、安く車検を済ませる方法などを紹介します。
目次
車検とは
車検とは、新車購入から3年、その後は2年ごとに受けなければならない検査のことです。
正式には「自動車検査登録制度」といい、安全性や環境性能について複数の検査を行い、国が定める保安基準を満たしているかの確認を行います。
万が一、車検が切れてしまった場合には、公道を走行することができません。無車検での公道走行には罰則が科せられますので、定められた期日内に継続車検を行う必要があります。
ホンダ車の車検費用相場
ホンダ車の車検費用は、年式や車の状態にもよりますが、修理が発生しなかった場合でも5～14万円程度がかかります。（軽自動or乗用車等でも変わります）
2回目以降の車検では、上記に加え部品交換や修理費用が発生しやすくなるため、整備費用で4,000円～70,000円程度かかると考えたほうがいいでしょう。
車検費用は、法律で金額が定められている「法定費用」と業者ごとに設定ができる「車検基本料」の2つに分けられます。
ホンダ車の車検基本料金
車検基本料とは、ディーラーや整備工場、カー用品店などに車検を依頼した場合に発生する費用で、24ヵ月点検や代行手数料などが含まれています。
ホンダ車の車検基本料は、1～6万円程度で、依頼する業者によって数万円の差が生じることも。費用を安く抑えたい場合には、この車検基本料を抑えることがポイントとなります。
ホンダ車の車検法定費用
法定費用には、自賠責保険・重量税・印紙代が含まれており、車種や期間ごとに料金が決まっています。
ホンダ車の法定費用は19,250～70,350円程度となり、金額の内訳は以下の通りとなります。
- 自賠責保険（24ヶ月分）：17,540〜17,650円
- 重量税：0〜50,400円
- 印紙代：1,600〜2,300円
※エコカー減税等が適用される場合は重量税が無料になることもあります。
ホンダ車の車検が高い理由
ホンダ車の車検費用が高くなる理由としては、次の3つが挙げられます。
- 純正部品の金額が高い
- 予防整備やオプション作業が高い
- 代行手数料が高い
純正部品の金額が高い
純正部品に交換するのであれば、車検時に多くの費用がかかってしまいます。
ホンダの純正部品は車にマッチするよう開発されているため、品質は確かなもの。
その一方、開発には多くの資金を費やしているため、部品代が高くなりがちなのです。
予防整備やオプション作業が高い
車検で劣化している部品が見つかった場合は、将来のトラブル発生を防ぐため追加の整備が必要になることがあります。
走行距離が多い・年式が古いのであれば、整備項目が多くなって車検費用が高額になりがちです。
また、車検を受ける場所によっては、オプションとして洗車・車内清掃などが用意されていることもあります。
グレードの高い車検プランを選択すれば、オプションが充実している分車検の金額が高くなってしまうのです。
代行手数料が高い
業者に車検を依頼する場合は、業者がユーザーに代わって検査・手続きなどを代行するため、代行手数料を支払うことになります。
車検のサービスが充実しているディーラーなどは、代行手数料が高くなりがちです。
業者に頼めば車検の手間を減らすことが可能ですが、代行手数料などの費用が上乗せされる点に注意が必要となります。
ホンダ車の車検費用を安くする方法
ホンダ車の車検費用を少しでも安く抑えたい場合には、次のような方法があります。
- 交換部品はリビルド品・社外品にする
- 整備項目・オプションを減らす
- 安い車検業者・ユーザー車検を選択する
交換部品はリビルド品・社外品にする
純正新品部品の代わりにリビルド品・社外品を選択すれば、部品にかかる費用を抑えられます。
リビルド品とは、既に使用した部品を分解・洗浄し、消耗している箇所をメンテナンスして組み直した部品のことです。
リビルド品は新品と同様に機能するため、通常の中古品と比べると安心感があります。
カー用品店などで販売されている多くの社外部品も、純正部品に比べるとコストがあまりかかりません。
近年は社外部品の品質が向上し、純正同等の部品もあるため、社外部品を検討するのも手です。
整備項目・オプションを減らす
整備項目・オプションを余分に付け加えてしまえば、その分車検の整備費用は高くなってしまいます。
車検費用を安くするためには、追加の整備・オプションが本当に必要かどうか判断することが重要です。
例を挙げると、バッテリー・エンジンオイルについては、劣化が深刻な場合を除けば車検の合否に影響しません。
これらの部品を整備項目から外すことにより、車検費用の節約ができます。
安い車検業者・ユーザー車検を選択する
格安の車検業者に依頼するか、ユーザー車検を受けるのも、車検費用を減らすために有効な方法です。
車検基本料が安い業者を探す場合は、複数の業者に見積もりを依頼して費用を比較するのがおすすめです。
また、自ら検査場に車を持ち込み検査を受けるユーザー車検であれば、車検基本料はかかりません。
ただし、ユーザー車検は車の整備知識が求められるため、難易度の高い方法であることを知っておきましょう。
ホンダ車の車検を受けられる場所の特徴
ホンダ車の車検は、業者により費用や特徴が異なります。
それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、自分にあった業者を見つけてください。
ホンダディーラー
ディーラー車検のメリットは、専門性の高さと安心感です。
ディーラー車検を担当する整備士は、専門知識を持ったスタッフばかり。使用する部品も純正品を使用しているため、高品質な整備を求める方におすすめです。
一方で、車検費用が高くなりやすいというデメリットも。
ホンダのディーラーで車検を受ける場合は、消耗品の交換などを行わない場合でも7〜14万円程度の費用がかかります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドのメリットは、手軽さと安さです。
ガソリンスタンドは、店舗数が多く、給油のついでに見積もりや車の預け入れが可能。
さらに費用も5～10万円程度と、ディーラーと比べ安く設定されています。
ただし、ガソリンスタンドでの車検は、必ずしも車検に特化した整備士が対応するとは限りません。経験値や知識量にばらつきが出やすいことがデメリットと言えるでしょう。
車検専門店
車検専門店のメリットは、スピードの速さと安さです。
車検専門店は、店舗内に車検設備を持っている場合が多く、半日～1日程度で車検が完了するケースもあります。さらに自社内で車検ができるため、費用も3～10万円程度と安く設定されています。
ただし、難易度の高い作業や専門知識が必要な場合には、作業を断られてしまうことも。
対応できる作業に制限があることがデメリットと言えます。
民間整備工場
整備工場のメリットは、柔軟な対応です。
持ち込み部品や車検費用を抑えたいといった相談に乗ってくれる業者も多いため、作業内容を相談しながら進めたいという場合におすすめです。
一方で、費用やスキル面では注意しなければいけない点も。
チェーン展開しているガソリンスタンドや車検専門店とは異なり、車検費用やスキルにばらつきがあるため、整備工場に車検を依頼する場合には、信頼できる業者か見極める必要があります。
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また、車検費用は事前の点検で確定。返車後、想定以上に費用がかさむ心配もありません。
車検を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください！
ホンダ車の車検費用まとめ
ホンダ車は、純正部品の金額の高さや追加作業、代行手数料によって、車検費用が高くなる場合があります。
費用を安くしたいのであれば、リビルド部品の使用・整備項目やオプションの見直し・費用がかからない方法の選択などが有効です。
車検を行っている業者は多くありますが、業者ごとにメリット・デメリットが挙げられます。それぞれの特徴を理解したうえで、自分に最適な業者を見つけましょう。
