定期的に交換する必要がある車のバッテリー。
ですがインターネット等でバッテリーを買おうとしても、
- バッテリーサイズが分からない
- 自分の車に適合するバッテリーなのか不安
- 間違ったバッテリーを購入したらどうしよう
などバッテリーの適合に関しては様々な悩みがありますよね。
そこで今回の記事ではパナソニック・GSユアサ・ボッシュの適合表を使用し、国産車のバッテリー適合の見分け方を解説していきます。
バッテリー選びで迷ったらこの記事を参考にしてみて下さい!
目次
バッテリー形式(記号)の確認箇所
まず初めにバッテリーに記載されている「形式(記号)」のどこを見れば良いのかを解説します。
上記の画像のように赤枠の部分がバッテリーの適合サイズとなります。
国産車であれば車両に取りついているバッテリーにこの適合サイズや型式が載っているので、この情報を元に自分の車にあったバッテリーを選ぶことが重要です。
普通乗用車のバッテリー型式(充電制御車含む)
一般的な国産の標準車や充電制御車は下記の画像のようにバッテリーサイズの記載があります。
最後の「B24L」の部分がバッテリーサイズです。
その前の「46」はバッテリーの性能ランクとなるため、サイズの部分に誤りがなければ性能ランク部分の数字が大きくても問題ありません。
性能ランクは数字が大きいほど高性能ですが、バッテリーサイズが一番重要なので適合サイズの確認はしっかりしましょう!
確認するポイント : 最後の4文字
(例)〇〇B24L
アイドリングストップ車のバッテリー型式
アイドリングストップ車両は数字の前後にアルファベットがあります。
前のアルファベットがバッテリー適合型式で、後ろのアルファベットはバッテリーの端子の位置を表す記号です。
バッテリー交換時に車両の型式だけで調べると、標準車両に適合するバッテリーと間違えやすいので注意するようにしましょう。
確認するポイント : 前後のアルファベット (※最後のRは無い場合があります)
(例)N-〇〇R
ハイブリット車のバッテリー型式
ハイブリッド車の国産車バッテリーは頭のアルファベットと最後の4文字で型式やサイズを見分けることができます。
主にトヨタ車で使用しているバッテリー型式ですが「B24L」の部分だけでバッテリー適合を見てしまうと正常に動作しないこともあるので注意が必要です。
確認するポイント : 頭のS、最後の4文字!
(例)S〇〇B24L
適合するバッテリー型式(サイズ)の読み方・見分け方
バッテリーの型式にはそれぞれ意味があります。
バッテリーを購入の際は、型式に合った商品を選択する必要があるため、購入前にバッテリーサイズや型式を確認してください。
例えば、カーオーディオやカーナビ、ヘッドライトなどのカスタムされた電装品を考えている場合は大容量のバッテリーを使用したいこともあるかと思います。
上記の画像のような「55B24R」だと55の部分がバッテリー性能ランクを表す数字なので、この数字が大きいものを用意して使うと良いでしょう。
またご自身でバッテリー交換をされる予定の方もいると思いますが、バッテリーサイズの確認ミスや、交換時に端子と金属部分がショートし火災が起こる可能性も高いです。
バッテリー交換時に作業ミスをしてしまうと、その他の部品交換が必要だったりエンジンが掛からないなどのトラブルがあるため、難しいと感じた場合はプロに依頼するのがおすすめです。
普通乗用車(充電制御車含む)の適合バッテリー
標準車(充電制御車含む)のバッテリー表記は以下のようになっています。
上記のようにバッテリーの大きさや端子の位置、性能ランクによってバッテリーの適合サイズが変わってきます。
バッテリーの大きさを測って適合確認をするのは難しいため、バッテリーの適合確認をする場合は現在取りついているバッテリーを確認するとよいでしょう。
バッテリー適合確認の時は最後の4文字を間違えない!
バッテリーのサイズを間違えない為に重要なことは「最後の4つの記号」を間違えない事です。
「46B24L」のようなバッテリーを例でいうと、「B24L」を間違えない事です。
- 「B」:バッテリーの奥行と高さ
- 「24」:バッテリーの幅
- 「L」:プラス端子の位置
を表しています。
上記の例だと〇〇B24Lというバッテリーを選べば、自分の車に適合するため安全です。
バッテリーメーカー別適合表
先ほどから例に出している「46B24L」を元に、パナソニック、GSユアサ、ボッシュの適合表を見てみましょう!
- パナソニック : 「N-80B24L/C7」
- GSユアサ : 「ECT-50B24R(L)」と「ECT-60B24R(L)」
- ボッシュ : 「PSR-55B24L」
バッテリーサイズの表記の他に、メーカーごとの設定品番の記号が付いているので分かりづらくなっていますが、重要なのは「〇〇B24L(R)」だけです。
ここを間違わなければ適合するバッテリーを見つけることができます。
あとは、性能ランクと価格を比較して、自分に合うバッテリーを探すだけです!
バッテリー適合を確認する際に気を付けたいのは、GSユアサの表にあるようにR(L)の表記を間違えない事です。
バッテリーを見分ける際に、もし間違ってRを購入すると取り付けることはできません。
例えば「〇〇D23R」を探しているのに「〇〇D23L」を購入してしまうと車両に取り付けることはできませんので、注意が必要となります。
アイドリングストップ車の適合バッテリー
アイドリングストップ車のバッテリー表記は「ローマ字」と「数字」の組み合わせになっています。
例)N-80
- 最初のローマ字 : サイズ
- 数字 : 性能ランク
- 最後のR : 「+端子」が右側に付いているという表記です。
※「+端子」が左側に付いているバッテリーには何も表記されません。
バッテリーを購入するときには「同じサイズ区分」と端子の位置、つまり「最初と最後のローマ字」だけに気を付ければバッテリーの選択を間違うことはありません!
この場合だと「N-〇〇R」というバッテリーを買えば、問題なくバッテリー交換を行うことができます。
バッテリー性能ランク
性能ランクは数字が大きくなるとバッテリーの容量が増えていきます。
つまり「最初と最後のローマ字」が同じバッテリーの中から、価格と数字(バッテリー容量)のバランスがいいものを選ぶと良いということです。
「N-〇〇R」のバッテリーを例に適合表を確認してみましょう。
パナソニックとボッシュは、まだ分かりやすいですがGSユアサの表は分かりづらいですね。
赤枠で囲ったところが今回探している適合バッテリーとなります。
- パナソニック : 「N-N80R/A3」
- GSユアサ : 「ER-N-65R/75B24R」
- ボッシュ : 「HTP-N-55R/80B24R」
気を付けるのはN-〇〇です。Nの記号は同じですがRがありません。
パナソニックの表だと「N-N80/A3」というのがすぐ上にありますが「+端子の位置が左側」にあるので、取り付けることはできません。
ハイブリッド車の適合バッテリー
ハイブリッド車のバッテリー表記は以下の通りとなります。
先に説明した標準車の表記とほとんど変わりません。違いは頭に「S」が付いている事です。
頭のSの意味:排気構造 - ガスの問題
このSは、「排気構造」を持ったバッテリーであることを表しています。
ハイブリッド車以外の車は、エンジンルーム内にバッテリーが設置されているため車内にガスが充満することはありません。
一方、ハイブリッド車のバッテリーはシステムに電気を供給するためトランクにバッテリーが設置されており、ガスが車内に充満しないよう特殊な構造となっています。
バッテリーからのガスの発生は「ゼロにできない」ため、ガスを車外に排出できるように、バッテリーに排出口が付いており、車両側のガスを外へ排出するホースを、バッテリーに繋ぐことができるようになっています。
つまり、ハイブリッド車に通常のタイプのバッテリーを装着すると、車内に水素ガスが充満する恐れがあり危険なので、ハイブリッド車には専用バッテリーを装着しましょう!
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