メルセデスベンツは日本国内においても人気の高いドイツの自動車メーカーです。
高級でクオリティの高い車種がラインナップされているため、大衆向けの車種よりも車検費用が高い傾向にあります。
そこで今回の記事では、メルセデスベンツの車検を検討している方向けに、車検費用の相場や料金を抑えるポイントを紹介します。
目次
車検とは
車検とは、新車購入から3年、その後は2年ごとに受けなければならない検査のことです。
正式には「自動車検査登録制度」といい、安全性や環境性能について複数の検査を行い、国が定める保安基準を満たしているかの確認を行います。
万が一、車検が切れてしまった場合には、公道を走行することができません。
無車検での公道走行には罰則が科せられますので、定められた期日内に継続車検を行う必要があります。
ベンツの車検費用相場
ベンツの車検費用は、年式や車の状態にもよりますが、修理が発生しなかった場合でも8～16万円程度がかかります。
2回目以降の車検では、上記に加え部品交換や修理費用が発生しやすくなるため、整備費用で5～15万円程度かかると考えたほうがいいでしょう。
車検費用は、法律で金額が定められている「法定費用」と業者ごとに設定ができる「車検基本料」の2つに分けられます。
ベンツの車検基本料金
車検基本料とは、ディーラーや整備工場、カー用品店などに車検を依頼した場合に発生する費用で、24ヵ月点検や代行手数料などが含まれています。
ベンツの車検基本料は、2～10万円程度で、依頼する業者によって数万円の差が生じることも。
費用を安く抑えたい場合には、この車検基本料を抑えることがポイントとなります。
ベンツの車検法定費用
法定費用には、自賠責保険・重量税・印紙代が含まれており、車種や期間ごとに料金が決まっています。
ベンツの法定費用は、45,000～80,000円程度で、依頼先や車検の方法に関わらず同じ金額を支払わなければなりません。
ベンツの車検が高い理由
メルセデスベンツの車検費用が高い理由としては、次の3つが挙げられます。
- 交換部品が高い
- 走行距離や使用年数が長い
- 基本料金が高い
交換部品が高い
ベンツの車検費用が上がってしまう要因の一つが、修理に使用する交換部品が高いというケースです。
国産車とは違いベンツの場合は輸入車なので、交換する部品も輸入しなければなりません。
部品は生産国であるドイルから輸入する必要があるので、その分輸送費が多くかかってしまい部品代も高くなるということです。
走行距離や使用年数が長い
走行距離や使用年数が長い場合、ベンツの車検費用も高くなる傾向にあります。
まず、走行距離が長いケースでは部品も消耗するため、経年劣化した部品の交換費用がかさんでしまうでしょう。
また、使用年数が長い場合、自動車税が上がってしまいます。
主に13年を超過した車種は税金が課税されるほか、18年を超えるとさらに課税される税金が上がってしまうため、使用年数の長い車種は車検費用も上がってしまうでしょう。
基本料金が高い
車検を実施する業者の基本料金が高いと、車検に必要な金額も増加する傾向にあります。
車検の費用というのは、業者の基本料金と法定費用、諸経費で構成されており、法定費用についてはどこの業者で行っても一律で同じ料金がかかります。
一方で、基本料金は各業者の裁量によって費用が異なるので、業者によっては高い場合が出てくるわけです。
そのため、基本料金が原因で車検費用が高いというケースもあるでしょう。
ベンツの車検費用を安くする方法
ベンツの車検費用を少しでも安く抑えたい場合には、次のような方法があります。
- ユーザー車検を利用する
- 修理項目を見直す
- 相見積もりで比較する
ユーザー車検を利用する
ユーザー車検を活用することで、車検費用を安く抑えることができます。
ユーザー車検とは自分自身で運輸局に車を持ち込んで車検を行う方法で、業者を通さないことで手数料分を節約することができます。
申し込みもインターネットから簡単にできるほか、検査員の指示通りに検査を進めるだけなので比較的簡単に行うことができます。
手間はかかってしまうものの、費用をなるべく抑えたいという方におすすめの方法です。
修理項目を見直す
車検の修理項目を見直すことで、費用を節約することができます。
車検では、今すぐに修理が必要な項目以外にも、将来的に交換が必要になる項目についても含まれている場合があります。
ただし、部品交換や修理の項目が増えると金額も増加するため、今すぐ必要でない場所については先送りするというのも一つの方法になります。
相見積もりで比較する
複数の車検業者から見積もりを取って比較することで、合理的に車検費用を節約することができます。
車検費用を構成するなかで、基本料金の部分は各業者によって異なるため、車検費用の総額に差が生じる傾向にあります。
そのため、複数の業者から見積もりを取得し金額を比較することで、比較的良心的な価格の業者を見つけることができます。
ベンツの車検を受けられる場所の特徴
ベンツの車検は、業者により費用や特徴が異なります。
それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、自分にあった業者を見つけてください。
ベンツディーラー
ディーラー車検のメリットは、専門性の高さと安心感です。
ディーラー車検を担当する整備士は、専門知識を持ったスタッフばかり。
使用する部品も純正品を使用しているため、高品質な整備を求める方におすすめです。
一方で、車検費用が高くなりやすいというデメリットも。
ディーラーでベンツの車検を受ける場合の費用は、最低限の整備にとどめても15～40万円程度で、コンパクトな車種でも20万円前後の費用がかかります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドのメリットは、手軽さと安さです。
ガソリンスタンドは、店舗数が多く、給油のついでに見積もりや車の預け入れが可能。さらに費用も15～30万円程度と、ディーラーと比べ安く設定されています。
ただし、ガソリンスタンドでの車検は、必ずしも車検に特化した整備士が対応するとは限りません。
経験値や知識量にばらつきが出やすいことがデメリットと言えるでしょう。
車検専門店
車検専門店のメリットは、スピードの速さと安さです。
車検専門店は、店舗内に車検設備を持っている場合が多く、半日～1日程度で車検が完了するケースもあります。
さらに自社内で車検ができるため、費用も10～20万円程度に設定されています。
ただし、難易度の高い作業や専門知識が必要な場合には、作業を断られてしまうことも。
対応できる作業に制限があることがデメリットと言えます。
民間整備工場
整備工場のメリットは、柔軟な対応です。
持ち込み部品や車検費用を抑えたいといった相談に乗ってくれる業者も多いため、作業内容を相談しながら進めたいという場合におすすめです。
一方で、費用やスキル面では注意しなければいけない点も。
チェーン展開しているガソリンスタンドや車検専門店とは異なり、車検費用やスキルにばらつきがあるため、整備工場に車検を依頼する場合には、信頼できる業者か見極める必要があります。
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ベンツの車検費用まとめ
ベンツは輸入車なので、部品代も高く全体的に車検費用が高くなる傾向にあります。
ただし、ユーザー車検や検査項目の再確認、車検業者の相見積もりなどを行うことで費用を抑えることができます。
そのため、自分に合った車検業者を探しつつ、車検にかかる費用を節約してみましょう。
