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踏み出せば、さらにキャリアアップ! ~若手整備士チャレンジストーリー~
整備士不足が社会問題化している。バッテリー交換やタイヤ交換に何カ月も待たされる、という事態が首都圏・地方問わず起こっている。その一方で、整備士の業務は多忙を極めており十分な休みも取れない実態だ。
セイビーは「人とモビリティとの新たなストーリーを創る」を使命としてカーオーナー、整備士の両方を幸せにする社会をめざしている。2019年の創業から6年目を迎え、若手の整備士が大きく成長した。
今回は、若手整備士の代表格、岸本 泰希さんに整備士になった動機や今後の生き方などを先輩社員とともに伺う機会を得た。
1.岸本さんがメカニックになったきっかけは?
実家は沖縄県です。沖縄には鉄道が無いためクルマは生活必需品です。
なので、高校時代からバイクに興味があり、何となくバイクや車に関わる仕事がしたいなぁと、考えており、卒業後は整備士の専門学校に進学しました。
そして、2年後三重県の自動車ディーラーに整備士として就職しました。
Q- 当時の働き方ははどんな様子でしたか?
沖縄から三重県に初めて引っ越して、最初は慣れるのに苦労しました(笑)
当初は二輪のバイクに興味を持って整備士の職に就きましたが、ずっと四輪の整備・修理に携わっていました。 最初はやはり社会人としても未熟だったためか環境や職場に慣れることに精一杯でしたね。 休日出勤や残業もあり、忙しい時期には深夜まで働いたこともありました。
2.ディーラー整備士からセイビーの整備士への転機は?(良い面、悪い面も)
整備士としての仕事にも慣れて来た24才の時、ネットでセイビーを知りました。
お客さま(カーオーナー)と整備士の両方を幸せにするという、メッセージがすごく響いたので、何回かのWeb面談を経てセイビーで働く決心をしました。
Q- セイビーに転職して最も変わった点は何でしたか?
まず収入面です。ディーラー時代の1.5倍~2倍くらいになりました。
さらに収入面だけではなく時間の制約も圧倒的に少なくなったので「自分の時間」が持てるようになったという事ですね。精神面でも余裕が出て来たと思っています。
Q- セイビーに転職して「大変だな」とか「キツいな!」なんて思った経験は?
ディーラー時代よりもさらに高いレベルでの技術や経験を求められた事です。
私よりも経験や技術のある整備士が数多くいたので最初はとまどいました。何よりも自分自身で学び、新しい技術を習得するしかありませんでした。 「これは大変だな!」と、とまどいました。
しかし、私はセイビーの本部の皆さん方から多くを学ぶことが出来たのです。
本部には高い技術や資格を持った方が数多くいた事、また経験の無い車種や整備においてもしっかりと情報をいただけたので何とか対応していたと、感じています。
Q- 岸本整備士の学びの姿勢や、成長を見守って来たセイビー本部の齊藤さんから見て、岸本さんの業務への取り組み方はどのように感じましたか?
そうですね。セイビーに入って来た当初は、「ディーラーで働いていた元気の良い若手」といったカンジでしたね(笑)なので、最初はあまり経験が無かったです。
けど「経験の無さ」は大きな問題ではないんですよね。私自身も、いえ誰もが最初は未経験から新しい業務に挑戦するので。
そこで臆せずに挑戦する事が出来るかどうか、が成長の分岐点になってくるのではないかと思っています。
岸本さん「そうだったんですね(笑)。けどやったこと無い業務でも本部からマニュアル的な指導や作業中でも画像や電話対応で、詳しい説明や指示をもらえたので助かりました。」
齊藤さん「そこをしっかりと踏み出せた事が、彼には大きな成長だったのかなと、考えてます。また、ディーラー時代にはお客さまとのやり取りなどコミュニケーションを取る機会は少なかったはずなんですよ。私自身の経験からしても。出張整備という場数を踏んで、さまざまなお客さま、法人・個人など幅広い方々とのやり取りから学んだ事が大きいのではないですかね。
3.経験の無かった作業をどう、上手く出来るようになったのか? (本部のサポートなど)
Q- 岸本整備士が新しい業務などと向かい合うためには何らかのターニングがあったのですね。具体的にはどのような機会があったのでしょうか?
齊藤さん 2023年くらいにデジタコ(デジタルタコグラフ:自動車運転時の速度・走行時間・走行距離などの情報をメモリーカード等に記録するデジタル式の運行記録計。ドライバーの業務管理や安全運転の向上に有効であるとして導入が進んでいる)の取り付けが法人車両で大量に受注した時期がありました。
彼(岸本整備士)は取り付けの経験がほとんど無く、またデジタコの取付は比較的難しく時間を要する機器(電装品)なんです。その取付を積極果敢に挑戦し、今ではデジタコ装着の第1人者と言っても過言ではないレベルでやってくれていますね。
それはまさに、岸本さんの挑戦する志(こころざし)と努力の賜物かなと!
Q- 素晴らしいですね!やはり岸本さんとしてはそれなりに自己研鑽をされていたのですか?
岸本さん いえいえ(笑)そんな立派なものでは無いのです。もちろんデジタコなんてやった事も無かったし、車両ごとに取付方法や手順が異なるので難しい電装品であることは間違いないなと。
けど、本部の方とリアルに確認事項をやり取りする事で、難しい車種などでは「こんな箇所でミスが起こり易いよ」なんてアラートを出してくれるんです。
セイビーでは15万台以上の車両の修理・整備のデータベースがあってこれまで触れたことも無い車種への対応もポイントを押さえてくれているので、そこの経験を積むと作業時間は短くなりますし、お客さまへの説明にも自信が持てます。
自信を持った説明が出来ると信頼度も高まるので。ここは個人戦ではなくチームセイビーの団体戦だったですね。たまたま私がお客さまと向かい合っていただけで。セイビーの業務は個人戦では無いのが最大の強みだと気づきました。
4. 将来はこうなりたい!的な展望があればお聞かせください。
岸本さん 実はこのインタビュー記事が公開される頃には、故郷の沖縄に戻ります。そこで出張整備士として業務をこなしながら実家も手伝っていきたいと考えています。
セイビーでは四輪のクルマがメインですが、好きだった二輪のバイクの修理や整備もやりたいので。
さらに今後は整備だけではなく幅広く学んでセイビー沖縄支社的な動きが出来ればと思っています。
特に沖縄は離島でもクルマの需要は大きいので出張修理や整備の需要は必ずあるんじゃないかと考えています。
5.(本部、岸本さんに)メカニックアカデミー、今後どのように成長させたい?また今後どのように若い整備士を採用したいのか?
齊藤さん そうですね。岸本さんにはもっともっと大きく成長してほしいです。私たちも負けずに成長しますので!
そして今後は第2、第3の岸本さんを育成するカリキュラムを完成させる必要があります。時代は常に進化、変化していっているのでEV車のアフターメンテナンスなど含めて私たちも学ばなければなりません。
そして、日本のみならず海外でもSeibii(あえてここは英語表記で言いたい!)がスタンダードになるよう頑張っていきたいです。
本日はありがとうございました。岸本さん、沖縄でのご活躍を心より願ってます!