車をキレイに保つために欠かせない洗車ですが、雨が続く時期には「洗車をしても意味がないのではないか」「わざわざ雨具を使ってまで洗車するのは面倒」と、洗車の頻度が減ってしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし雨の日の洗車には意外なメリットがあります。
この記事では雨の日に洗車をするメリット・デメリットをはじめ、洗車をするべきタイミングをご紹介します。
適したタイミングで洗車をすることで愛車のボディを守りましょう。
目次
雨の日に洗車はするべき?
雨の日の洗車は、雨具を使うことで作業効率が落ち、拭き上げが必要な作業ができないといったデメリットがあるため、わざわざ洗車をしようとする方は少ないかもしれません。
しかし、車の汚れがひどい場合や積雪地帯を走行した際には、ボディに付着した成分が塗装のシミや劣化を引き起こす原因となる可能性があります。
そのためボディの状況に合わせて、天気が悪くても早めに洗車をすることが大切です。
洗車におすすめの天気は?
結論から言うと洗車に適しているのは「風のない曇りの日」です。強風の日は洗車中にほこりや花粉が付着してしまうことがあり、日差しが強い日には拭き上げ前に水分が乾き、汚れが残ってしまう場合があります。
とはいえ、適した天気の日に洗車ができるとは限りません。
天気を気にして汚れをそのままにしておけばボディに悪影響を及ぼす可能性もあります。
ここからは洗車時の天気が車に与える影響を解説します。
天候によって異なる洗車時の注意点を知ることで車のボディを守りましょう。
晴れの日の洗車
晴れの日の洗車は、水滴がレンズの代わりとなり塗装を焼き付けてしまう「ウォータースポット」や水の中に含まれる成分が固着し汚れとなる「イオンデポジット」が発生しやすいため洗車には適していません。
また、気温が高い日には、洗車中に水分が乾き、シャンプーやワックスが残ることがあります。
流しきれなかった成分がそのまま乾燥するとボディの劣化の原因になるため、晴れの日に洗車をする場合には、朝や夕方など比較的涼しい時間帯を選んだり、日陰で作業するなど対策が必要です。
曇りの日の洗車
晴れの日のように水分がすぐに乾くことがなく、作業者の負担も少ない曇りの日は洗車に適した天気と言えます。
日差しが弱く風が少ない日であれば、空気中の不純物が洗車中に付着してしまうことも少ないため、特におすすめです。
風のない曇りの日はワックスがけにも適しています。洗車ができるのであれば車を隅々までキレイにしてあげましょう。
雨の日の洗車
雨の日はせっかく車をキレイにしてもまた濡れてしまうため、洗車に適していないと考える方が多いかもしれません。
しかし、雨の日にはボディに付いた汚れがすでに流れ落ちているため、洗い流す必要がなく、こびりついた汚れも水分を含むことで落ちやすくなっています。
拭き上げが必要なコーティングやワックスを行うことができないため作業は限られますが、頑固な汚れを落としたり、短時間で車をキレイにするには適した天候と言えます。
雨の日の洗車のメリットとデメリット
洗い流しや拭き上げの行程を省略できる雨の日の洗車ですが、作業が限られるなどのデメリットがあります。
雨の日に洗車をする前にメリット、デメリットを確認しておきましょう。
雨天時の正しい洗車方法を知れば、雨が多い季節にも車をキレイに保つことができます。
メリット
雨の日に洗車をするメリットとしては、まず「作業を省略できる」ことが挙げられます。
雨の日はボディーに付いた汚れやシャンプーが雨水で落とされるため、洗い流しの必要がありません。
また、洗車後の拭き上げの必要がないため、短時間で洗車を行うことが可能です。
さらに雨水を利用した洗車には、「水垢やシミができにくい」というメリットがあります。
水道水には消毒のために塩素(カルキ)が含まれており、カルキの成分がシミや水垢の原因になることがあるのです。
しかし、雨水には洗車跡の原因となるような成分が含まれていないため、洗車後のボディをキレイに保てるというメリットがあります。
デメリット
雨の日に洗車をするデメリットとしては「できる作業が限られてしまう」ことが挙げられます。作業前に水分を拭き取り乾燥させる必要があるワックスやコーティングは行うことができません。
またカッパなど雨具を着用して洗車を行うことで、普段よりも動きが制限され、作業効率が落ちることも考えられます。
雨の日と晴れの日の洗車方法の違い
洗車は基本的に晴れの日に行ったほうがきれいに仕上がります。
雨の日では車がすでに濡れているので、最初水洗いを行う必要は無いでしょう。
また、洗車後も雨で濡れているため、車を拭き取る必要もありません。
また、雨の日だとワックスが掛けられません。
ワックスは車の汚れを落とした状態じゃないといけないため、後日洗車してからでないときれいに仕上げられないでしょう。
また、シャンプー洗車もやりづらくなるなどの違いもでてきます。
雨の日も晴れの日も基本的に洗車の手順は同じです。
天気に関係なく質の高い洗車をする方法とは
天気に関係なく質の高い洗車を行うには、以下のことを意識しましょう。
- 雨の日は自分が濡れる可能性が高いため、作業がしづらい
- ワックスがけや車内清掃が行えない
- よどれが落ちやすく、作業の手間が省ける
- コーティングを施工しておくと水洗いだけでもきれいになる
雨の降っている中で洗車するのは大変です。
晴れの日であっても、自分で洗車をして質の高い結果を出すのは難しいでしょう。
質の高い洗車を行うには、プロの業者に依頼することをおすすめします。
洗車の適切なタイミング
洗車を行う適切なタイミングが分からない方も多いのではないでしょうか。
実際、車を汚れたまま放置することも、洗車のしすぎも塗装にダメージを与える原因となります。
正しい洗車タイミングを知ることでキレイな状態を保ちましょう。
洗車に適したシーズンはいつ?
コーティングをしている車は月1回、コーティングをしていない車は2〜3週間に1回が洗車の目安とされています。
そのため、どの季節でも洗車をする必要がありますが、気温が落ち着く春や秋は洗車に適したシーズンと言えるでしょう。
一方日差しが強く気温が上がる夏は、水分が乾きやすいため塗装に与えるダメージが大きくなりやすいです。
本格的な夏になる前に洗車をすることをおすすめします。
洗車の適切なタイミング①:泥水や融雪剤が付着した時
汚れがつきやすい場所に行った後も洗車のタイミングです。
雨でぬかるんでいる道を走行した場合には、泥水がボディに付着しています。
泥には埃や砂が含まれており、乾いた後も汚れが残りやすいため早めに洗車をしましょう。
また、降雪地帯を走行した場合は、一見汚れていないように見えても足回りに雪や、雪を溶かすための融雪剤が付着している可能性があります。
汚れをそのままにしておくと、足回りのパーツが錆びる原因となりますので、雪道を走行した後は足回りを中心に洗車をしましょう。
雪汚れを落とすには、高圧洗浄機が便利ですが、用意できない場合は足回りの洗浄機能が付いた洗車機の利用がおすすめです。
洗車の適切なタイミング②:花粉や黄砂が付着した時
花粉や黄砂が多い時期は、普段通りに使っていても車が汚れやすいため、早めの洗車がおすすめです。
花粉や黄砂の汚れは、水洗いだけでは落ちにくいという特徴があります。
付着物が残ったままだとボディに傷がつく原因となりますので、花粉や黄砂汚れが気になる場合は、カーシャンプーを使い、しっかりと汚れを落としましょう。
洗車の適切なタイミング③:虫の死骸や鳥フンが付着した時
高速道路を走行した際に、「ボディが虫の死骸で汚れてしまった」、屋外に駐車していたら「鳥のフンを落とされてしまった」という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
虫の死骸や鳥のフン汚れは、時間が経てば経つほどボディにこびりつき、落ちにくくなります。
また、汚れに含まれる成分が塗装にダメージを与えてしまうことがありますので、虫の死骸や鳥のフンで車が汚れてしまった場合はできるだけ早めに洗車をしましょう。
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https://seibii.co.jp/blog/contents/wash-ideal-freq
雨の日の洗車のやり方
雨の日の洗車のやり方は複数あります。
車のボディがコーティングされている場合は、雨の日の洗車がとても簡単になります。
相当頑固に汚れていない限り、雨水だけでも簡単に汚れが落ちます。
雨水だけでは落ちない汚れは、高圧洗浄機を使って落とすことも可能です。
また、コーティングを行っていない場合や油分が多い汚れがついていたりしている場合は、雨水だけで落とすことはできません。
その時はカーシャンプーなどを活用して汚れを落とす必要があります。
まとめ
雨の日に洗車をするイメージがつかない人も多いかもしれませんが、雨の日の洗車は「洗い流しの必要がない」「こびりついた汚れが落ちやすい」とメリットも多いのです。
洗車に適した天気は、風のない曇りの日ですが、汚れがひどい場合などボディの状況に合わせて雨の日でも洗車をすることをおすすめします。
適切なタイミングで洗車をすることで、愛車をキレイを保ちましょう。