車用ポリッシャーを使うと短時間で効率良く車をキレイに磨くことが出来ます。
ただ車用のポリッシャーはコンパウンドで車を磨くより効率的にキレイに出来る分、使い方のコツ等があり使用するときに注意しなくてはいけません。
そのためこの記事ではコーティング施工業者などでも使われるポリッシャーの使い方やメリット・デメリット、選び方を解説します。
また、ポリッシャーの動かし方のコツやおすすめ商品も合わせて紹介しています。
目次
車用ポリッシャーとは?
車用ポリッシャーとはボディの表面を研磨して水垢などのしつこい汚れを落とし、塗装面を平滑にするための電動工具です。
円盤型のパッドが回転しキズ消しやワックスの塗布、艶出しに効果を発揮します。
使い慣れると手作業より格段に仕上がりが綺麗になり、短時間で作業が済むことから洗車・コーティング業者間で愛用されています。
車用ポリッシャーの使い方
ポリッシャーの効果を最大限に引き出せる使い方を3つ紹介します。
動かし方
肘をしっかりと固めパフと磨き面の角度とラインを意識しつつ、直線的にポリッシャーを動かします。
ポリッシャーをややボディに押し当てると安定感が増し、磨きキズやオーロラマークの発生を防ぐことができます。オーロラマークとは磨き終わった後に出てくる白いモヤのような症状のことです。
最初は強く磨いて徐々に力を抜いていくイメージでポリッシャーを動かすと、オーロラマークの発生を抑えつつ綺麗に仕上がりますので覚えておきましょう。
磨き方の順番
磨きの順番は下記のとおりです。
- ボンネット
- トランク
- ルーフ
この順番で平面部分から磨いていきます。
ですが、初めてポリッシャーを利用される方は目立ちにくい箇所から試して感覚を掴みましょう。
ルーフなど高い箇所は脚立を使い直接様子を見ながら作業し、ドアノブの細かい部分はパフを直接手に持って研磨をかけます。ドアやフェンダーなどの垂直磨きが必要な場合も、ボンネットやトランクの平面磨きと同程度の圧力で使用するのが綺麗に仕上げるコツです。
磨き方のポイント
ポリッシャーの先端を見ながら研磨するとついスピードが出てしまうので、使い方に慣れるまでは先端ではなく後ろ側を見るイメージでゆっくりかけてください。これによりパネル毎の集中力が持続し、余剰な研磨や力の入れすぎによる失敗が防げます。
ポリッシャーは研磨力が強力ですので塗装面が薄いボディのプレスラインやエッジ部分への使用は避けましょう。塗装面が劣化してしまいます。
また使用するコンパウンド(研磨剤)は大量に使っても研磨力が変わらないため、必要最低限で問題ありません。
ポリッシャーを使う上でのメリットとデメリット
ポリッシャーを使うメリットは手作業とは異なり短時間で均一に塗装面の輝きが復活させられる点です。
手作業では膨大な時間を要しますがポリッシャーを使うとキズ消しやワックス掛け、コーティングまで洗車に必要な作業が簡単に行えます。
デメリットは誤った使い方をすると磨きキズができたり研磨のしすぎで塗装面を劣化させたりする点です。また、作業環境にも注意してください。
炎天下ではコンパウンドの焼きムラができますし、風があると舞い上がった砂埃がボディに付着し逆に車をキズつけてしまいます。作業環境を選ぶのもデメリットの一つと言えそうです。
車用ポリッシャーの種類と選び方
車用ポリッシャーは回転方式や回転数、コードレスかどうかで使い勝手や研磨用途が変わってきます。そのため自分の用途にあったポリッシャー選びが重要です。
種類
ポリッシャーの種類は3つあります。
- シングルアクション
- ギアアクション
- ダブルアクション
これらの車用ポリッシャーの種類はパッドの回転方式によって用途が分かれます。この回転方式を元に詳しく解説していきます。
シングルアクション
シングルアクションのポリッシャーはパッドの単一回転のみで研磨を行う方式です。
トルクが強く十分な研磨力を誇りますが、オーロラマークや磨きキズが発生しやすいのでプロ向けの商品とも言えます。
ギアアクション
回転運動に加え小刻みな動作を加えて研磨を行うのがギアアクションです。
シングルアクションより研磨力は落ちますが、扱いやすく中間研磨によく用いられます。洗車・コーティング業者での採用率も高く、初心者にもおすすめです。
ダブルアクション
ダブルアクションはパッドが小さな回転をしつつ全体の動きは円回転をして研磨を行い、ランダムアクションとも呼ばれます。
3つの中で1番研磨力が弱く、主に仕上げ磨きに使われるので初めて購入するポリッシャーとしてもおすすめです。
回転数
ポリッシャーの回転数が高ければ研磨性能が上がると同時に、キズもつきやすくなります。
荒研磨は高速回転、仕上げ研磨は低速回転が理想ですが近年発売されているポリッシャーの中には回転数を調節できる商品もあります。
【給電方式】コードレスかどうか
ポリッシャー選びでは充電式のコードレスタイプがおすすめです。車用電動ポリッシャーの給電方式にはコンセント式と充電式の2種類がありますが、コンセント式では高い回転力を維持することができますが配線が研磨作業の妨げになってしまいます。
その反面コードレスの充電式では回転力は劣るものの、配線がないため、使用する場所を気にすることなく効率的に研磨作業を行えるメリットがあります。またコードレスを選ぶ際は「連続稼働時間」に注意が必要で、洗車中の充電切れに対応できる予備の電池パックもあると安心です。
形状【縦長で持ちやすい】
電動ポリッシャーを選ぶ際は、性能や給電方式以外にも形状に気を配りましょう。電動ポリッシャーは重量が意外とあるので、使い慣れていない方には重労働に感じてしまいます。そのため長時間使用しても疲れにくい、縦長で持ちやすい形状のもの選びましょう。とくに初心者の方やポリッシャーの扱いに慣れていない方は持ちやすい縦型の形状がおすすめです。
重量
車用電動ポリッシャーは1kg前後の重量のものを選びましょう。車の研磨作業は平均的に1時間前後を要し、回転するバフを車体に押さえつけるため腕への負担がかなり大きいです。そのため少しでも腕への負担を減らすように重量は軽いものがおすすめです。
またコンセント式のポリッシャーは比較的軽いものがおおいですが、充電式のポリッシャーはバッテリーを搭載しているので重くなりやすい傾向にあるので注意しましょう。
バフ
バフとはポリッシャーの先端につけることで、汚れとりから仕上げまでの研磨作業ができるアイテムです。バフにはさまざまな種類があり車種や行いたい研磨作業によって適切なものが異なるので、あらかじめ使用するバフを確認しましょう。
おすすめの電動ポリッシャー10選
ここでは研磨初心者はもちろん経験者にもおすすめできる電動ポリッシャー5選を紹介します。
自身に最適なポリッシャーを導入し、洗車効率を上げましょう!
①RYOBI「ランダムオービットサンダ・ポリッシャ AC100V式 ペーパー寸法125mm RSE-1250 637000A」
リョービのポリッシャーは毎分12,000回転する対応電圧100Vの有線式ポリッシャーです。
6段階の回転数調整ダイヤルが付いているので研磨用途にあわせて簡単に回転スピードが調節でき、洗車以外にも木材加工といったDIYでも使用できます。ダブルアクション方式ですので深いキズ跡を消すのには適しませんが、普段使いにおすすめの商品です。
【商品URL】
RYOBI「ランダムオービットサンダ・ポリッシャ AC100V式 ペーパー寸法125mm RSE-1250 637000A」
②プロスタッフ「車用 電動ポリッシャー コードレスタイプ シャインポリッシュ P151 専用電池パック&充電器付」
プロスタッフのポリッシャーは「連続使用30分・充電時間2時間」のコードレス仕様で、コンセント環境に縛られずに使用することができます。
両手で持ちやすいグリップアーム形状でドアやフェンダーの垂直面の研磨も作業しやすいのが特徴です。14.4Vのハイパワーにも関わらず振動や騒音を抑えており、快適かつスピーディに磨きができる商品です。
【商品リンク】
プロスタッフ「車用 電動ポリッシャー コードレスタイプ シャインポリッシュ P151 専用電池パック&充電器付」
③KIMO「12V 充電式ポリッシャー コードレス 100m 5段変速 軽量LEDライト表示 仕上げバフ2個・バッテリー・充電器・収納バック付き QM-5001」
KIMOの新しいポリッシャーは従来品よりトルク伝導率を向上させ、最大回転数3,000rpmの高回転を実現したことで作業時間を大幅に短縮させました。
重量はわずか800gしかなく振動も少ないコードレスタイプなので、女性でも苦労せず扱えます。LED表示で教えてくれる回転速度は5段階から調整可能、ブレにくく初心者でも安心して研磨作業が行えます。
【商品リンク】
KIMO「12V 充電式ポリッシャー コードレス 100m 5段変速 軽量LEDライト表示 仕上げバフ2個・バッテリー・充電器・収納バック付き QM-5001」
④Makihara「電動ポリッシャー 125mm 700W強力モーター 六段変速 ポリッシングスポンジセット」
マキハラのポリッシャーは研磨用途に合わせた3種類のスポンジとパフが付属し、価格もリーズナブルな車用ポリッシャーです。
スポンジとパフが揃っているのでこれから研磨デビューする方でも買いやすく、6段階の速度調整機能も付いています。耐久性と安定した動作が可能な700w強力モーターと、本体重量1.65kgの軽さで車の外装だけでなくレザーシートの艶出しにも最適です。
【商品リンク】
Makihara「電動ポリッシャー 125mm 700W強力モーター 六段変速 ポリッシングスポンジセット」
⑤高儀「EARTH MAN S-Link 14.4V 充電式ポリッシャー EP-144LiA」
高儀のポリッシャーは回転数が毎分4,500回転で中間〜仕上げ研磨に適したコードレスポリッシャーです。
トルクフルでない代わりにオーロラマークやキズもつきにくく、回転方式もダブルアクションと研磨経験者にもおすすめです。連続稼働時間は45分で対応パッド寸法が148mmと大きめですので、効率的に研磨が行えるでしょう。
【商品リンク】
高儀「EARTH MAN S-Link 14.4V 充電式ポリッシャー EP-144LiA」
⑥プロスタッフ prostaff 電動ポリッシャー シャインポリッシュ P-59
プロスタッフ(prostaff)の電動ポリッシャー シャインポリッシュ P-59は、有線方式ではありますが、コードが10mもあるため、コードの長さを気にせず自由に動けます。
そのため、車をぐるっと一周しても余裕のある長さのため、ストレスのない作業ができます。
また、ダイレクトモータードライブを採用しているため、振動や騒音もかなり抑えられます。
そのため、振動での腕の負担を減らせて、近所への騒音も最小限に抑えられるため、気兼ねなく長時間使用できます。
プロスタッフ prostaff 電動ポリッシャー シャインポリッシュ P-59
【商品リンク】
プロスタッフ prostaff 電動ポリッシャー シャインポリッシュ P-59
⑦アストロプロダクツ astro products 電動ポリッシャー 05-06197
アストロプロダクツから販売されている電動ポリッシャーは回転スピードの調整ができるため、初心者でも安心して使えます。
ダイヤル式で細かく設定できるため、自分のペースで車を磨けます。
スポンジ交換もファスナー式になっているため、非常に簡単に取替えられます。
そのため、操作になれない初心者にも優しい設計なので、初めて電動ポリッシャーを購入する人にもおすすめです。
【商品リンク】
アストロプロダクツ astro products 電動ポリッシャー 05-06197
⑧高儀 Takagi 電動ポリッシャー EARTH MAN EP-300A
高儀 (Takagi)から販売されている電動ポリッシャー EARTH MAN EP-300Aは、重さ1.6kgと非常に軽量のため、女性や筋力に自信が内人におすすめの車用電動ポリッシャーです。
片手で持てるほど軽く、長時間使用しても疲れにくいため、細かい部分までこだわって磨き上げることができます。
スポンジパッドやタオル地パッドカバー、毛バフパッドカバーなどの必要なアイテムがセット担っているため、非常に魅力的な商品です。
また、ワックスと洗剤のみ準備すればいいため、他に何も購入する必要がありません。
【商品リンク】
高儀 Takagi 電動ポリッシャー EARTH MAN EP-300A
⑨プロスタッフ prostaff 電動ハンディーポリッシャー くるくる磨き丸 P-79
プロスタッフ(prostaff )から販売されている電動ハンディーポリッシャー くるくる磨き丸 P-7は片手で操作できるコンパクトサイズの車用電動ポリッシャーです。
重さも420gと非常にコンパクトサイズなため、洗面台やシンクも磨けます。
ブラシやパッド、マイクロファイバーバフの1セットで、研磨から仕上げまで何でもできる便利なアイテムです。
【商品リンク】
プロスタッフ prostaff 電動ハンディーポリッシャー くるくる磨き丸 P-79
⑩洗車の王国 Sensha no oukoku コードレスパワーポリッシャー 382
洗車の王国( Sensha no oukoku )から販売されているコードレスパワーポリッシャー 382は、小さめのバフを採用していることもあり、細かい場所でも磨きやすい特徴を持っています。
そのため、車体のカーブや入り組んだ場所でもしっかりと働けるため、隅々まで美しく仕上げられます。
また、研磨の際も必要な力も少なく、重さ1,32kgと軽いため、力に自信のない人や女性でも簡単に操作できるでしょう。
洗車の王国 Sensha no oukoku コードレスパワーポリッシャー 382
車用ポリッシャーを使うときの注意点
車用ポリッシャーで塗装面を平滑にしたら必ずコーティングが必要ですが、その理由を紹介します。
磨いた後は必ずコーティング
ボディを磨いた後は必ずコーティングしてください。
ポリッシャーをかけただけでは新たな汚れは弾かれずにまた付着してしまいます。
コーティングも行うことで再研磨を防げるだけでなく、車に光沢が生まれ美しさが持続する効果が期待できるのです。
まとめ
今回は車の美しさを左右する、車用ポリッシャーについて紹介しました。
車用ポリッシャーの使い方やメリット・デメリット、選び方まで詳しく解説したので、ぜひこれらを参考に車用ポリッシャーを導入し、高効率で愛車をキレイにしてみてください。