エンジン始動という重要な役割を担う部品、それがスターター(セルモーター)です。この備品、自動車に多い故障の1つでもあります。セルモーターとも呼ばれ、消耗品です。壊れてしまうとエンジンがかからなくなる為、厄介な部品とも言えます。この記事では、スターター・モーターの「役割」「仕組み」「故障原因」「故障時の症状」「交換方法と費用」「交換業者(整備業者)」についてまとめました。
目次
2つの呼び方:スターターとセルモーター
メーカーの修理書では「スターター・モーター」と記載されており、正式名称と言えるでしょう。
一方、整備修理の現場では「セル・モーター」と呼ぶことが多いです。
スターターモーターとエンジンスターター
一般の方にとって「スターター」というと、後付けアクセサリーで、離れた場所からエンジンをスタートできる「エンジンスターター」のことと思われる方も多数いらっしゃいます。そのスターターと、この記事で記載するスターター (セルモーター)は全く別の製品です。
この記事で解説するスターターは、クルマのエンジンを掛ける為の基本部品として、最初から搭載されている部品のことを指します。
バイクでは「セル」
バイクでは「セル」と呼ぶのが一般的で、スターターとはあまり言いません。
エンジンをかけようとした時にキュルキュル音が言いますが、「セルが回る」という言い方をします。
セルモーターの語源
セルもモーターも英語ですが、このセル・モーターという名称は和製英語で、実は日本でしか使われていません。海外ではスターターモーターと呼ぶのが一般的です。
セル[CELL]の意味は、細胞や個室ですね。バッテリーの内部はいくつかの個室に分かれていることから、セルという言葉も使われます。
ただ、なぜセル・モーターと言うのかは不明です。
この記事ではスターター・モーターに統一して呼んでいきます
エンジンを始動するスターター・モーター:その役割と仕組み
スターター・モーターの役割は「エンジン始動」
スターター・モーターとはエンジンに付いている部品です。
スターター・モーターの役割はエンジンを始動させる事ですが、正確に言えば、エンジンを回すのが本来の役割となります。
また、取り付け場所も正確にはエンジンとトランスミッションの間に付いています。
エンジンが掛かる時に「キュルキュル」言いますが、これはスターター・モーターがエンジンを回しているときの音になります。
スターターがエンジンを回転させて、初めてエンジンが始動出来るのです。
スターター・モーターの作動
スターター・モーターは、その名の通り「モーター」です。電気を流すとモーターが回り始めますが、エンジンが始動するとその役割を終えるため、ずっと回り続けるわけではありません。
そのため、エンジンを始動するときだけ、ギヤが飛び出て回る仕組みとなっています。
電気がないと回らないスターターモーター
逆に言えば、電気がないとスターターモーターは動きません。バッテリーが上がる = 電気がないと、エンジンが始動しない理由がココにあります。
エンジンの始動とは何か
ところで「エンジンの始動」というのは、自立してエンジンが回転し始める事を指します。
下記の動画はエンジン内部の動画になります。
一度回転を初めたエンジンは、燃料が尽きるまで回転し続けることができます。
自立してエンジンが回転するとはこの事です。
しかし、最初に何かしらの手段でエンジンを回転させなければ、エンジンは動くことが出来ないのです。
そこで、スターター・モーターを使いエンジンを回転させ、エンジンを始動させるのです。
スターターモーターの寿命(期間と走行距離)
このスターターモーター、自動車の構成部品の中で、壊れ易い部品の1つでもあります。消耗品で寿命があるのです。一般論としては、以下のどちらか先に達した場合、スターターモーター交換時期が来た目安となります。
- 期間:10年
- 走行距離:10万km(最新モデル車の場合20万km)
車の乗り方で変わる寿命
もちろん、乗り方によって寿命は変わります。「モーターを回転させてエンジンを始動する」のが役割ですから、モーターを回転させる回数が増えると、消耗しやすくなります。例えば「短距離走行」且つ「車に乗る頻度が多い」と、何度もエンジンを始動させますので、スターターモーターも壊れやすくなる、というわけです。
故障時の症状5つと原因2つ
セルモーターが故障した際に見られる症状は、一般の方でも分かる症状が2つ、整備士の視点で3つあります。つまり、合計5つの症状があります。
症状2つ - 一般視点
一般の方でも分かるスターター・モーターの故障・不具合の症状は2つです。
- エンジンが掛からない
- 異音がする
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症状3つ - メカニック視点
国家資格を有する整備士がセルモーターの故障診断をする際は、3つの症状から判断します。
- キーを回しても(エンジンスタートスイッチを押しても)何も反応が無い
- キーを回すと(エンジンスタートスイッチを押すと)カチッという音だけする
- エンジンは掛かるがスターターが回り続ける(オーバーラン)
これらは一般のドライバーが知っている必要はないので大丈夫です!
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スターター・モーター故障の原因2つ
スターター・モーターが壊れる原因は2つです。
- 内部の故障
- 寿命
スターターは複雑な回路は持っていませんが、大きな負荷が内部に掛かるため壊れてしまいます。
また、スターター・モーターは消耗部品です。車の使用を続けていくと、内部の部品が摩耗し寿命を迎えてしまいます。
故障原因1) 内部の故障
スターター・モーターの内部ではモーターを回すための回路とギヤを動かすための回路があります。
この回路の中にはコイルやスイッチなどがあり、コイルが断線したり、スイッチの接触が悪くなったりして、回路が壊れてしまいます。
故障原因2) 寿命
スターター・モーターの交換目安は「10年」もしくは「10万キロ」です。
そしてこの寿命は、スターター・モーター内部にあるブラシの摩耗によって起こります。
ブラシとはモーターに電気を流す部品になるのですが、回転しているモーターに電気を流すため、接触部分であるブラシはどんどんと摩耗していきます。
ブラシはわざと柔らかい素材でできています。そうでないと、モーターのほうが削れて摩耗してしまうからです。
このブラシがモーターと接触できなくなるなるまで摩耗すると、スターター・モーターの寿命を迎える事になります。
ただし、このブラシは交換できるようになっているので、ブラシを交換すると、またスターターは動くようになります。
「叩くと動く」は本当か
スターター・モーターが壊れた時に叩くと動くようになることがあります。
これは、ブラシがうまくモーターに接触していなかったのが、叩いたことによってブラシが動きモーターに接触し、モーターに電気が流れるためです。
ただし、あくまでも応急処置なので、スターター・モーターの修理/交換をおすすめします。
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セルモーターが回らない…故障時の「押しがけ」は不可能
セルモーターが故障してエンジンが動かなくなった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。マニュアル車ではセルモーターが回らなくなりエンジンが起動しない時は、「押しがけ」という対処ができます。
押しがけとは、人の力を使ってクルマを押し、強制的にエンジンをかける対処法です。しかし「押しがけ」ができるのはマニュアル車のみで、オートマチック車ではセルモーターが故障した場合は「押しがけ」でエンジンをかけることができません。
マニュアル車ではエンジンの動力を変速機(ギア)やクラッチを通じてタイヤに伝えていますが、「押しがけ」はタイヤの回転をエンジンに伝えて変速機やクラッチを動かしてエンジンを駆動させています。そのため変速機とエンジンが連動していない、オートマチック車は「押しがけ」でエンジンをかけることは物理的にできません。
もしバッテリーが弱ってきたりセルモーターの回転が悪いと感じた場合は、すぐに点検や修理をしましょう。また万が一オートマチック車に乗車中にセルモーターが回らなくなってしまった場合は、すぐにロードサービスなどに対応してもらいましょう。
エンジンがかからない場合に確かめるべきこと
セルモーターが正常に機能しなければエンジンがかかることはありません。ですがエンジンがかからない原因が全てセルモーターにあるわけではありません。
エンジンがかからない場合、以下の3つのことを確認し原因を把握しましょう。
ガス欠やバッテリーが上がっていないか
ブレーキを踏んでスタートボタンを押しても反応がない場合、セルモーターの故障だけでなく燃料不足やバッテリー上がりの可能性があります。セルモーターを動かすには多くの電力が必要で、ガス欠やバッテリーがセルモーターを動かすのに必要な量を満たしていないとエンジンはかかりません。
万が一ガス欠やバッテリーが上がってしまった場合、他の車から電力を一時的にもらったり、燃料を分けてもらうことでエンジンをかけることができます。
エンジンがかかる状態になっているのか
エンジンがかからない際に意外と見落としがちなのが、エンジンがかかる条件を満たしているかです。例えばオートマチック車ではシフトレバーが「P」の位置にあり、ブレーキを踏んでスタートボタンを押しているのか、マニュアル車ではクラッチを踏んでいるのかなどがあげられます。
基本的な操作ミスでエンジンがかからないことも少なくありません。そのためエンジンが始動しない場合、セルモーターやバッテリーなどの故障を疑う前に一度エンジンがかかる環境になっているのか再確認しましょう。
セルモーターが正常に機能しているのか
解説した項目を確認して問題がなかった場合、セルモーターの故障を疑いましょう。セルモーターはエンジンをかけると高速で回転します。しかしセルモーターの回転が遅くなってしまうとエンジンがかからないこともあります。
スタートボタンを押してセルモーターが動いていない、ガス欠やバッテリー上がりに該当しない場合はロードサービスや保険会社に電話してレッカー車で搬送してもらいましょう。
異音やセルモーターの音が弱い場合は故障の前兆
セルモーターの故障を見分けるにはどのようにすればよいのか気になる人も少なくないと思います。セルモーターの故障の前兆として、異音やセルモーターの音が弱くなる現象が挙げられます。
例えばエンジンをかける際に「カツッ」という感じで回転が止まり、もう一度エンジンをかけると「カツッカツッ」と異音を立てながらエンジンがかかり始めたら注意しましょう。この現象はセルモーター内のスイッチが削れてしまいエンジンのかかりが悪くなっている状態です。
その他にもエンジンがかかる時間が以前よりも長くなった、「キュッキュッキュルキュル」と不規則な始動音やセルモーターの音が弱くなるなども故障の前兆の可能性があります。
叩いたりすると一時的に改善されてエンジンが始動することもありますが、故障が治ったわけではありません。そのためセルモーターに少しでも違和感を感じたらディーラーや整備工場で原因を突き止めてもらいましょう。
修理・交換の方法と費用
スターター・モーターは、上述の通り消耗品ですので、自動車部品の中でも交換する頻度が高い部品です。
修理・交換費用の目安
費用の目安は3万~15万円です。
金額に開きがあるのは、エンジンの大きさによってスターター・モーターの種類・性能が変わってくるためです。
修理の選択肢
スターター・モーターが壊れた場合、修理には3つの方法があります。
- 新品と交換する
- リビルト品と交換する
- 壊れたスターター・モーターを修理・オーバーホールする
オススメはリビルト部品との交換
新品との交換は一番高く費用がつきます。メーカーの純正品は、利益が多く載っている為、どうしても高くなるのです。3目の選択肢である「スターター・モーターの修理・オーバーホール」は最も安く済みます。しかし、修理する箇所やオーバーホールの内容によって金額が変わりますし、交換せずに部品を修理する為、時間が掛かるのが難点です。
最もオススメなのは、2つ目の選択肢「リビルト部品との交換」です。リビルトは、新品同様の品質で製品保証(2年・4万km等)がつくため安心です。それでいて費用は新品の半分程度ど、お財布にも優しく、おすすめの修理内容です。
スターターモーターの修理・交換業者:4つの選択肢
スターターモーターの交換・修理の場合、大きく4つの選択肢があるでしょう。
- ディーラー
- 街の整備工場
- オートバックス等カー用品店
- 出張整備・修理のSeibii
高いディーラー
ディーラーは高いです。車種によりまちまちですが、最も高い選択肢です。基本はメーカー純正新品を使用し、リビルト品の選択肢がある場合でも、工賃が高くつきます。
街の整備工場
整備工場にとってスターターモーターの交換は得意作業です。但し、作業品質や価格に関しては、千差万別の為、個別に問い合わせ、確認する必要があります。
オートバックス
オートバックスのうような小売・量販店では、スターターモーターの様な本格的な部品の交換・修理は難しいでしょう。スターターモーターは車種により搭載されている種類が異なり、小売店では全ての品番を在庫しておくことが難しいからです。
出張整備・修理のSeibii
Seibiiでは製品保証(2年・40,000km)つきのリビルト品を使用したスターターモーター(セルモーター)の交換を、出張で実施しております。価格が安く、整備士が出張で対応してくれる便利な業者です。
- 国産軽自動車:44,000円(部品代、出張代、工賃込み)
- 国産普通車:59,800円(部品代、出張代、工賃込み)
- 輸入車:59,800円(出張代、工賃込み) - 部品代は車種により大きく変動する為別
(2022/09/01 時点)
バッテリー上がりとの違い
スターター・モーター故障の症状に「エンジンが掛からない」と説明しましたが、その症状で最も多い原因は「バッテリー上がり」です。
「エンジンが掛からない」症状が出た場合、バッテリー上がりの場合とスターターの故障の場合、以下の違いがあります。
バッテリー上がりの場合
- ナビやメーターなどの電装品が作動しない
- バッテリー上がり:ジャンピングでエンジンが掛かる
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油断すると発生するクルマのバッテリー上がり。ここではバッテリー上がりが発生する原因 やカーバッテリーの役割と充放電の仕組みなどについて解説していきます。バッテリー上がりの直し方やバッテリー上がり後の対応についても説明しています。
https://seibii.co.jp/blog/contents/car_battery_jump_start
スターターモーター故障の場合
- エンジンが掛かったり掛からなかったりする
- キーを回したとき、異音がする
(もっと詳しく)スターター・モーターの種類2つ
玄人向け・もっと知りたい人向けに、少し踏み込んでスターターモーターを解説します。スターター・モーターの種類は、基本的に2つです。
- ピニオン摺動式
- レブリダクション式
種類1. ピニオン摺動式
ピニオン摺動式スターター・モーターはモーターの回転をそのまま、エンジンへ伝えるタイプになります。
主に小型車やバイクに使われます。
種類2.レブリダクション式スターター・モーター
レブリダクション式スターター・モーターはモーターの回転を減速する機構が付いています。
例えば、同じモーターを使用したとして、ピニオン摺動式が100回るとしたら、リダクション式は20回転しか回りません。
これはモーターの後ろにギヤを追加して、回転数を落としているからです。
自転車の1段目のギヤと同じで、回転数を落とすことで、小さい力で大きな回転力を生み出しています。
ドライブギヤというのがモーターの回転になります。そして、ピニオンと書いてある部品がエンジンを実際に回すためのギヤになります。
この2つの間に入っているギヤで回転数を減速させます。
レブリダクション式の利点
レブリダクション式スターター・モーターの利点は小型でパワフルな点です。ピニオン摺動式と同じモーターならば3~6倍ほどパワフルになります。逆にピニオン摺動式と同じ出力を出すならばモーターを小さくすることが出来ます。
(豆知識)スターターモーターを使用しないエンジン始動方法
エンジン始動時に役割を果たす「スターターモーター」。実は、スターターモーターが無くとも、エンジンを始動することができます。
原理は同じ:キックや押しがけ
映画やテレビ、或いは海外の路上にて「車を押して」エンジンを掛ける様子を見たことありませんか?
「バイクのキック」や「エンジン押し掛け」などもスターター・モーターの原理と一緒です。モーターの力を借りずに、人力や、タイヤの回転を利用してエンジンを回転させているのです。むしろ、車が誕生した当初はこれが普通でした。
ところで、草刈機や発電機で、紐を引っ張ってエンジンを始動させるものがありますね。これも原理は一緒です。こまの要領で、エンジンに巻き付いた紐を引っ張ることで、エンジンを回転させているのです。
グローブボックス
スターター・モーターが発明されていない時代の自動車は手でエンジンを始動させていました。エンジンに繋がったシャフトを、手で頑張って回してエンジンを掛けます。この時、手に装着していたグローブを保管する箱を助手席に作りました。これが「グローブボックス」です。現在では車検証などを入れている方が多いですが、昔は、ほんとにグローブを入れていたんですね。
発電機と兼用
モーターは電気を流すと回りますが、反対にモーターを回すと電気が発生します。自転車でタイヤの回転を利用するライトがありますが、これはタイヤの回転を利用して発電し、ライトを点けています。
この特性を利用し、自動車に付いている発電機とスターター・モーターを兼用して利用するシステムもあります。
日産のエコモーターやスズキのISGは車の発電機(オルタネーター)とスターター・モーターを兼用しています。
また、トヨタのハイブリッド車などはハイブリッドシステムの中にエンジン始動装置が組み込まれています。
上記に挙げたスターター・モーターの形はとっていませんが、エンジンを始動するという役割はどれも同じとなっています。
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