車検証は車に必ず積んでおく必要がある書類です。
そのため、車検証をなくしたり破損で内容が分からなくなってしまった場合には、再発行をしなければなりません。
では、再発行はどのように行うのでしょうか。
今回の記事では、車検証再発行に関する基礎知識から、手続きの流れ・必要な書類など、車検証再発行に関する情報を徹底解説します。
車検証再発行に関する基礎情報
まずは、車検証の再発行に関する基礎知識を確認しましょう。
車検証再発行の一般的な流れ
車検証再発行の一般的な流れは以下の通りです。
- 窓口で必要な用紙を受け取り、記入
- 印紙の購入(再発行手数料の支払い)
- 書類の提出
車検証の発行は、運輸支局もしくは軽自動車検査協会の管轄事務所で行います。
まずは窓口で手数料納付書を受け取り、記入しましょう。
この書類はインターネットからダウンロードすることもできますので、事前に記入した状態にしておくとスムーズに手続きが進みます。
申請書の記入が終わったら、車検証の再発行にかかる手数料として、印紙を購入します。
最後に手数料納付書と印紙を提出し、手続きは完了です。以上で新しい車検証が発行されます。
車検証再発行時の費用について
車検証を再発行するための手数料は、普通車・軽自動車・バイクともに350円です。
普通車とバイクの場合は運輸支局の窓口、軽自動車の場合は軽自動車検査協会の事務所窓口で手続きを行いましょう。
業者や行政書士に手続きを依頼する場合は、発行手数料以外に代理費用がかかる場合があります。
依頼先によって金額が異なりますので、事前に確認することが大切です。
再発行に必要な書類と手順
車検証の再発行には、以下書類が必要です。
それぞれ詳しく解説していきます。
- 申請書(OCRシート申請様式 第3号様式)
申請書は、運輸支局または軽自動車検査協会の事務所窓口で配布しています。インターネットからダウンロードも可能です。
申請書の「申請または請求の事由」には、再交付を受ける理由を記載し、窓口に提出します。
紛失などで車検証が返納できない場合は、発見した場合は返納する旨を記入してください。
- 理由書
理由書は、遺失または紛失で車検証を再発行する際に記入する書類です。申請書に再発行の理由が記載されていれば理由書を提出する必要はありません。
- 手数料納付書
手数料納付書は、再発行の手数料にあたる印紙を貼り付ける書類です。運輸支局または軽自動車検査協会の事務所窓口で配布されています。購入した印紙を貼り付け、提出してください。
- 自動車検査証
遺失や紛失などで手元に車検証がない場合をのぞき、車検証は返納する必要があります。識別が困難な状態でも再発行手続きの際に提出しましょう。
- 使用者の委任状(車検証上の使用者以外が申請を行う場合のみ)
車検証上の使用者以外が車検証の再発行手続きを行う際に必要な書類です。使用者本人が申請を行う場合は必要ありません。
- 使用者又はその代理人の方の本人確認をする書面
車検証再発行の申請者は、本人確認ができる書類を提出する必要があります。氏名と住所が確認できる身分証明書を用意しましょう。
(本人確認書類の例)
運転免許証・健康保険証・パスポート・外国人登録証明書など
車種による再発行の対応の違いはある?
再発行の手続きは、普通車か軽自動車かで申請場所や必要な書類が異なります。
申請する場所が異なる
普通車の車検証を再発行する場合は、運輸支局(陸運局)で行います。一方、軽自動車の再発行申請は軽自動車検査協会で行いますので、間違えないよう注意しましょう。
また、車検証の発行はどこでもできるわけではありません。
ナンバープレートに記載された地域を管轄する窓口で申請を行う必要がありますので、事前に管轄の運輸支局や軽自動車検査協会を確認しておきましょう。
どの地域をどの窓口が管轄しているかは、以下で確認が可能です。
申請に必要な書類が異なる
普通車の車検証を再発行する場合「再発行に必要な書類と手順」で紹介した6つの書類が必要ですが、軽自動車の場合は、理由書と本人確認書類が不要です。
理由書が必要になった際の対応や注意点とは?
車検証の返納ができない場合、理由書の提出を求められることがあります。
ここからは、理由書が必要なタイミングや書き方・注意点を紹介します。
理由書とは
理由書とは、紛失・盗難などにより車検証を返納できない場合に理由を記載する書類です。
盗難による再発行の場合は、届け出を行った警察署や届け出年月日、受理番号を記入する必要がありますので、申請前に必要事項を確認しておきましょう。
理由書の書き方と注意点
理由書を記載する場合は、次の点に注意しましょう。
- 使用者本人の署名または押印(認印)が必要
車検証の再発行や、紛失・盗難が理由で車検証の返納ができない場合の廃車手続きでは、使用者本人の署名もしくは認印が必要となります。
特に代理人が手続きを行う場合は注意しましょう。使用者が法人の場合は、代表者の署名または代表者印の押印が必要です。
- 記入方法
記入は黒いボールペンで行います。消えるペンなどは使用できません。
- 誤字の訂正
誤字を訂正する場合は、所有者または使用者の訂正印を押します。
- 紙の種類
感熱紙に印刷されたものは使用できません。
まとめ
車検証の再発行手続きは、普通車の場合は運輸支局の窓口、軽自動車の場合は軽自動車検査協会の窓口で行います。
手続きができる地域も決まっていますので、事前に確認をしておきましょう。
自分で再発行の手続きを行えない場合は、行政書士やディーラーに依頼することも可能です。その場合、再発行の手数料とは別に代行手数料がかかりますので、依頼前に、どれくらいの費用がかかるのか確認することをおすすめします。
車検証は、必ず車に積んでおかなければならない書類です。紛失や盗難で手元にない・破損で記載事項が判別できない場合はすぐに再発行を行いましょう。
トラック等の貨物車も同様の手続きとなるので、詳しく知りたい方は下記のメディアを参考にしてください。