新車とそうでない車とでは、車検を受ける周期が異なります。
今回の記事では、新車の車検を受けるタイミングや業者ごとの費用目安、車検で注意すべきポイントを解説します。
初めての車検を控えている方や、新車に乗っている方は、ぜひ参考にしてください。
新車の車検はいつすればいい?通知は来るの?
車検を受けるタイミングは、新車購入から初めての車検か、そうでないかで変わります。
まずは車検を受けるタイミングや期限を知る方法を紹介します。
新車の車検のタイミングは購入から3年
自家用車の場合、新車を購入してから3年のタイミングで車検を受ける必要があります。
車検期間が3年なのは購入してから初めての車検のみ。2回目以降は2年ごとに車検を受けなければなりません。
新車の車検を行うべきタイミングを知る方法
車検を受けなければいけないタイミングが分からなくなってしまった場合は、車検証左下に記載されている「有効期限の満了する日」を確認することがおすすめです。
例えば、有効期限の満了する日に2024年4月15日と記載されていた場合、4月15日までには車検を完了させなければなりません。4月16日以降は車検切れとなり、公道を走行できなくなります。
新車の車検を行うべきタイミングで通知も来る
車検の更新通知は、車を購入したディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなど、ユーザー自身が過去利用したり、住所や電話番号、メールアドレス等を登録したお店から送られてきます。
通知方法はメールや電話、はがきなどさまざまで、車検満了日の2~3ヵ月程度前から車の持ち主の元に届くのが一般的です。
車検は国により受けることが義務付けられている点検ですが、公的機関からの通知はありません。引っ越しなどでディーラーやガソリンスタンドなどのお店に登録されている情報が変わった場合には、車検通知が届かないことも。
うっかり車検満了日をすぎてしまう事がないよう、車検のタイミングを把握しておくことが大切です。
新車の車検は普通の車検と何が違う?
新車の車検とそれ以外の車検は何が違うのでしょうか。
ここからは車検を受けられる場所や書類等に違いがあるのかを解説します。
新車の車検はどこで行える?
新車の車検は、次のような場所で受けられます。
- ディーラー
- 車検専門店
- ガソリンスタンド
- 整備工場
- カー用品店
- 車検代行業者
- 出張車検
車検を受けられる場所は、新車購入から初めての車検でも、2回目以降の車検でも違いはありません。
普通の車検と新車の車検の違いとは
普通の車検と新車の車検の違いは、受ける周期の違いのみです。
冒頭でも説明した通り、新車購入から初めての車検は3年、それ以降は2年ごとに受ける必要があるため、2回目以降は周期が短くなると考えましょう。
車検の内容に違いはなく、点検項目や必要な書類は何回目の車検であっても同じです。
車検に必要な書類を知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
車検に必要なもの一覧 | 継続・新規車検の必要書類や書き方をご紹介
新車の車検の流れを解説!
新車の車検を受ける場合、どのような手順で行えば良いのでしょうか。
ここからは車検予約から完了までの4ステップを紹介します。
Step 1 業者から見積もりをもらう
まずは、複数の業者から見積もりを取り、車検を受ける業者を決めましょう。
車検はさまざまな店舗で受けることができますが、業者によって金額や点検内容は様々です。受ける業者が違うだけで費用に数万円の差が生じることも。
何に・いくらかかるのかを把握し、自分にあった車検業者を選ぶことが大切です。
Step 2 業者を決め予約する
納得できる業者が見つかったら、車検の予約を行います。
車を預ける日や車検後に引き取る日などを決めましょう。代車が必要な場合は、このタイミングで申し込みや空き状況の確認をしてください。
予約方法は、来店・電話・ネット予約など業者によって異なります。
Step 3 必要書類を持って車検を受ける
予約当日になったら、必要書類を用意し、依頼先のお店に車を預けに行きます。
車検時には車に人が出入りしますので、車内はキレイにし、貴重品などは降ろしておきましょう。
Step 4 車を引き取る
車検が終了したら、車の引き取りを行います。
車検証・検査標章・自賠責保険証を受け取り、車検は完了です。
新車の車検で気をつけるべきポイント
自分にあった業者を見つけスムーズに車検を受けるためには、気を付けたほうがいい点があります。
ここからは新車の車検を受ける際に注意したい5つのポイントを紹介します。
安くなるお店選びのために、複数業者から見積もりをもらう
車検の費用は、税金や保険料が含まれる「法定費用」と、代行手数料や検査費用が含まれる「車検基本料」に分けられます。
法定費用は、金額が車種や期間ごとに定められているため、どこの業者に車検を依頼しても金額は同じです。しかし、車検基本料は業者が自由に設定できるため、依頼先によって費用が異なります。
業者ごとの車検基本料の相場は以下の通りです。
- ガソリンスタンド:1~3万円程度
- カー用品店:1.5~3.5万円程度
- 車検専門店:2~3万円程度
- 整備工場:2~6.5万円程度
- ディーラー:4~10万円程度
少しでも安く車検を受けたい場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、内容や料金を比較しましょう。
同じ内容でも安く車検を受けられる業者が見つかるかもしれません。
車検時に必要なものはあらかじめ確認する
車検では、次の書類が必要です。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 納税証明書
上記書類は、基本的に車に積んでおかなければならないものですので、ダッシュボードなどに保管されていることが多いでしょう。
手元にない場合は、再発行が必要なものもありますので、事前に確認することをおすすめします。
繁忙期の場合は枠が空いているかの確認を
車の販売台数が増える3月や4月ごろは、車検も混雑する時期です。
混雑状況によっては希望の日に車検を受けられない場合も。
万が一車検の有効期限が切れてしまうと、レッカー代や仮ナンバー取得費用など追加料金がかかる可能性があるため、余裕を持って予約枠が空いているかを確認しましょう。
車検基本料だけでなく、特典やサービスもチェックする
車検業者によっては、割引やポイントバック、プレゼントなど、車検を受けてくれる人に対して特典を用意している場合があります。
数千円~数万円程度お得になるケースもありますので、車検の時期が近い場合は、どんなキャンペーンが行われているかチェックしてみてください。
車検は時間がかかるので計画的に
車検にかかる時間は業者によって異なります。業者別の所要時間目安は以下の通りです。
- ディーラー:2日~1週間程度
- 車検専門店:数時間~1日程度
- カー用品店:数時間~1日程度
- 整備工場:1日~3日程度
- ガソリンスタンド:数時間~2日程度
- 出張車検:半日~1日程度
車の使用頻度が多い場合、すぐに返車してほしいと考える人も多いと思いますが、業者によっては車が戻ってくるまで数日かかります。
また、車検の有効期限ギリギリで車検に出すと、間に合わない可能性もありますので、車検にかかる時間を加味して計画的に車検予約を行いましょう。
まとめ
車検は、新車購入から3年、それ以降は2年ごとに受ける必要がある点検です。
新車とそうでない車の違いは車検を受ける周期のみで、車検の内容や受けられる場所に違いはありません。
また、車検は受ける業者によって検査項目や費用が異なります。
自分にあった業者を見つけるためにも、複数の業者から見積もりをとり、費用・内容を比較検討することをおすすめします。