主に新しいクルマに乗り換える際、いま乗っているクルマは処分する必要があります。
その処分方法はさまざまですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを、すべて正確に理解している方は多くないでしょう。
- 廃車
- 下取り
この記事では、よく目にする上記の2つのクルマの処分方法について徹底解説しています。
また、「廃車」「下取り」はそれぞれ、以下のような意味を持つものとします。
- 廃車…クルマを処分=もう乗れない状態にすること
- 下取り…新しいクルマを購入するお店に現在のクルマを引き取ってもらうこと
廃車と下取りのメリット
まずは「廃車」と「下取り」それぞれについて、選択することのメリットを解説します。
廃車
廃車にするメリットは、自分がこれまで乗ってきた愛車がほかの誰の手にも渡すことなく、その生涯を終えることができることでしょう。
また、車検満了日までの残り日数によっては月割り計算で自賠責保険料の返金・自動車重量税の還付、その年の自動車税を納付済みの場合は、3月よりも前の月の場合は月割りで還付されますが、いずれも数千円~数万円程度ということもあり、「下取り」と比較して金銭面で大きくメリットになることはあまりありません。
但し、長く使い続けたことで下取りにすると値段がほとんどつかないことや、買取業者が見つからないこともあり、その場合は廃車する流れが一般的です。
下取り
クルマの買い替えに際して販売店に下取りに出す場合、お店や車種によっては下取り査定額アップの施策・キャンペーンをおこなっている場合があります。
次に購入するクルマそのものの値引きが厳しくても、下取り車があることで上記の理由により下取り額を上乗せすることができます。
これが実質の値引き額アップとなり、下取りに出すことの大きなメリットです。
また、手放した後のクルマの処分や手続きを販売店が代わりにおこなってくれるので、それらに関わる手間がユーザー自身にかからないメリットもあります。
廃車と下取りのデメリット
「廃車」と「下取り」のメリットをご理解いただいたところで、次にそれぞれのデメリットについて解説します。
廃車
廃車にするということは、そのクルマが廃棄処分されることを意味します。
実はクルマに値段がつく価値があったとしても、廃車にする場合はそんなことは一切関係ありません。
クルマを手放すことで手元に入っていたかもしれないお金(売却金)が、手元に入らなくなリ損をするかもしれない点がデメリットです。
この点に関しては後ほど、くわしく解説します。
下取り
下取りすること自体にデメリットはありません。
但し、買取業者が多い為、どこに下取りに出すのがよいか?この買取金額がは正しかったのか?といった納得感を感じることが難しいです。
セイビーの買取は専門のプロが対応して、親身になって相談に乗らせてもらうので納得感のない下取りはしません!
また過度な営業電話もしないため、お気軽にお問い合わせくださいませ。
廃車と下取りにかかる費用
廃車と下取りに際して、わたしたちクルマのオーナー側が負担する費用には、どのようなものがあるのでしょうか。
廃車
廃車にかかる費用はおおむね【0~5万円】ほどです。
その内訳は以下の3つの項目です。
1. 引き取り・解体にかかる費用
2. 車両の運搬費用
3. リサイクル費用
「廃車にかかる費用相場とは?廃車の内訳費用や費用をおさえるポイントについても解説」の記事内で、くわしくは解説していますので「もっと廃車の費用に関して知りたい!」という方はご覧ください。
「え、廃車にお金がかかるの?」という方には、廃車買取業者をおススメいたします。一般的に廃車前のクルマで査定額がつかない場合(0円)や、むしろ手数料がかかってしまうような場合でも車を0円以上で買取してもらうことが可能です。
下取り
下取りにかかる費用は、あるとするならばその後の各手続きの代行料としての「1万円前後」です。
代行料・手続き費用は下取り額から引かれている場合もありますし、別途請求されることもあります。
あらかじめ「下取りに関して支払う必要のある費用はあるのか?」を、クルマ屋さんに聞いて把握しておくことをおすすめします。
もしかしたら、下取りのための【査定費用】などの名目で請求される場合もあるかもしれません。
車の処分方法を決めるときの基準
クルマの処分方法として「廃車」と「下取り」どちらが良いか決める基準は、それぞれにおいていくら費用がかかるかを比較して、費用がかからないほう(売却金額が高いほう)を選ぶと良いでしょう。
おそらくほとんどの場合で「下取り」を選ぶことになると思います。
次に、下取りに出す際に注意すべき点・その業者選びの基準についてくわしく解説します。
コレクターによる需要の有無
下取り価格はどんなクルマであっても年式が古くなればなるほど、走行距離が増えれば増えるほど安くなっていきます。
しかし、これには例外があります。
それはそのクルマがコレクターによる需要がある場合です。
分かりやすい例を以下に挙げてみましょう。
平成のスポーツカーや一部の希少車の場合、一般的な乗用車であれば値段がつかないような過走行・低年式であっても、需要があれば(それでもも欲しい人がいるので)高額な買取価格が査定されることがあります。
例えば日産のスカイラインGT-Rは、販売期間が短く台数も少ないBNR34型は販売終了から20年経過した現在、プレミアムがつき新車時より高い価格で査定されることもめずらしくありません。
こうなると本来BNR34型を欲しかった層が高すぎて購入が難しくなってしまい、まだ値段がお手頃な別のマーケットに目を移します。
この流れを繰り返すことで、平成のGT-Rではもっとも不人気としてあげられるBCNR33型も値上がり、さらにGT-Rではない各世代のスカイライン→上位グレードのみならず一般的な下位グレード→MT車のみならずAT車…と、ひと昔前では下取り査定額がつかなかったような車種・グレードにも日の目が当たるようになります。
こういった例は非常に稀なパターンなので、ほとんどの場合で該当することはないでしょう。
過度な期待は禁物ですが【いま手放そうとしている愛車の価値=コレクター需要の有無】は、一度確認してみるのもよいかもしれません。
業者ごとの相場を確認
上記の場合に限らず、下取りに出す場合クルマの査定に関しては、JAAI「一般財団法人 日本自動車査定協会」で定められたルールに基づき、査定士が査定をおこなったうえで下取り査定額が決まります。
ただこれはあくまで基本となる下取り額なので、買取店・販売店によって金額は変わってきます。
たとえば、特定の下取り車種がその後の中古車販売に繋がる見込みがある場合、多少仕入れ値が高くなってでも、競合に負けないために下取り査定額は高く掲示するでしょう。
逆に、中古車としての利益を大きく取りたいがゆえに、低めの査定額となる可能性もあります。
いま乗っているクルマを下取りに出す場合は、複数店舗で無料査定をしてもらうことで自分のクルマの市場での相場を把握することも、クルマを手放す際に必要なスキルだと言えます。
場合によっては下取りに出すのではなく、車両を購入するお店とは別の「買取業者」等で売却するという選択肢も視野に入れたほうが良いかもしれません。
廃車予定の買取相談なら出張整備のセイビー
セイビーでは、国家資格を有する整備士・メカニックがお客様のご自宅や職場の駐車場にお伺いし、その場でお車の整備、修理、パーツ取り付けを行います。
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まとめ
廃車するのがいいのか?下取りに出すのがいいか?
走行距離や年式・車種によってその判断基準は変わってきます。
「損をしない」ためにも、自分自身の愛車の相場を知ることで、廃車にするのか?下取りに出すのか?ケースバイケースで検討する必要があります。
また、「もう廃車にするしかないか」と思っても、解説したとおりコレクターの需要があれば、廃車直前で下取り額がつかないようなクルマでも買い取ってくれる業者が存在する可能性もあります。
クルマの処分方法に悩んでいる場合、少し手間もかかりますが、まずはクルマを購入したお店での下取り査定や、買取業者などさまざまなお店・業者で査定をしてもらうおとをおススメします。
ただ、個々人によってさまざまな状況もあると思いますので、一番納得のいくお車の手放し方を選択することが何よりも重要です。