自動車の洗車にホースは欠かせませんよね。
じつはホースにも検討したい要素がいくつかあり、意識するだけで洗車の効率性が大きく向上します。
この記事ではこれから洗車デビューする方はもちろん、経験者に向けたホースの選び方や注意点、ノズルの種類について解説します。
高圧タイプのおすすめ洗車ホースTOP5も紹介しますので簡単に性能が比較できますよ。ぜひ最後までご覧ください。
ホースの主な種類
ホースは主に「据え置きタイプ」と「コンパクトタイプ」の2つに分けることができます。
据え置きタイプ
据え置きタイプは屋外に置きっぱなしにすることを想定した大型のホースです。
使いたい時にホースを伸ばし、使用後はハンドルを回しホースを収納します。
コンパクトタイプと比較して、以下の特徴があります。
- __重量があり強風でも飛ばされにくく __
- ホースが長いタイプが多い
ホースが長く車体の至る所に散水できますが、重量があるため頻繁に移動させない場合に向いています。
この時注意したいのは本体にカバーが装着されているかです。
ホースが剥き出しだと太陽からの紫外線や外気によって劣化が早まってしまいます。
据え置きタイプを選ぶ場合はカバーがついているかチェックしましょう。
コンパクトタイプ
コンパクトタイプはスリムで軽量で持ち運びしやすいホースです。
据え置きタイプと比較して、以下の特徴があります。
- 軽いため持ち運びが簡単
- 収納がしやすい
何といってもスリム・軽量なので、洗車のたびにガレージや物置に収納したい場合はこちらが向いています。
商品によってはフックにかけたり狭い場所に収納したりできるので、庭先や駐車場をスッキリ見せることができます。
ホースの素材ごとの特長
ホースの素材では大きく分けて2つから選ぶことになります。それぞれの特長を確認していきましょう。
1.ステンレス製
ステンレス製のチューブでは頑丈で耐久性の高い素材であることが特長となります。外部からの衝撃や水圧に対して頑丈であり、折れや破れなどが起こりにくくなっています。そのためチューブの買い替えを行う頻度を減らすことになります。ステンレス製のチューブのデメリットは、樹脂製のチューブに比べると重量があり、扱いにくいことにあります。価格としては樹脂製のチューブよりも、ステンレス製のチューブが高めに設定されています。
2.樹脂製
樹脂製チューブは、ポリプロピレンや塩化ビニルなどの素材で作られたホースです。そのため軽量化されていることが一番のメリットとなり、洗車の時に扱いやすいことが最大の魅力となります。また、ステンレス製とは違い、安価となっているため手に入れやすいことも特長となっています。樹脂製のデメリットは、長期間使用すると折れや破れが発生しやすく、耐久性の面では劣ります。定期的に買い替えを行う必要があることを頭に入れておく必要があります。
ホースの選び方
ホースには素材や水圧など選ぶ要素がいくつかあります。注意点もお伝えしますので合わせてご確認ください。
素材で判断
ホースの素材は大きく2つに分かれますので特徴を把握して選択しましょう。
ステンレス
ステンレス製ホースはおしゃれな雰囲気があり、最近人気が高まっている材質です。
ステン(さび)レス(ない)という意味の通り非常に丈夫で耐久性があり、外部からの衝撃や踏んでしまっても破けにくいため買い替え頻度が少なくなるのも魅力です。
ステンレス製はどうしても重いため、持ち運んで使うより「据え置き型」としての使用をおすすめします。
しかしながら、洗車する際ホースを誤って車にぶつけてしまうと傷がつきやすいのて注意が必要です。
樹脂
ホースと聞くと一般的にこちらをイメージされる方も多いでしょう。
ポリプロピレンや塩化ビニールなどの樹脂を材料にした、軽量で柔らかいのが特徴です。
ステンレス製に比べ商品数が多く、価格もリーズナブルで買い替えやすいです。
軽量なため持ち運びにも便利で「据え置き」「コンパクト」両方に対応しやすいといえるでしょう。
デメリットは、ねじれやすく巻き取り時に苦労しやすい点です。また、紫外線や外気による経年劣化が発生し、長期で見ると定期的に買い替えが必要になる可能性が高いです。
水圧で判断
水圧の強さはホースの内径サイズによって変わり、大きいほど水圧での破損にも耐えやすくなります。
内径サイズが大きくなると重くなる傾向がありますが、洗車に適したものは標準的な「12〜15mm」や太めの「15mm以上」です。
洗車は水圧を強めて使う機会が多く、水圧が弱いとシャンプーを洗い流すのに時間がかかってしまいます。
ちなみにですが、最初に車のボディに水をかけるときは水圧を小さくしてください。
ボディにはたくさんの埃や砂といった汚れがついており最初から高水圧をかけると砂や小石でボディにキズをつけてしまいます。
愛車にキズはつけたくないですよね。最初はやさしい水圧でボディの汚れを落としましょう。
取り付け蛇口の種類
蛇口にホースを接続するにはニップルという部品が必要ですが、蛇口の形状によっては取り付けできない場合もあります。
蛇口の外径は「21mm」と「26mm」が一般的で、ここでは蛇口形状を3種類紹介します。
ニップルは別売りもされているため、追加購入で取り付け可能な場合もありますのでご安心ください。
横水栓
吐水口が動かないタイプの水栓です。
一体化形状ですので水漏れしにくいのが特徴です。
万能ホーム水栓
学校や公園でよく見かける吐水口が360度回転するタイプの水栓です。
上方向にも回せるため、わずかですが高い箇所への洗浄に向いています。
自在水栓
吐水口が長く昔の台所でよく採用されたタイプです。
左右に蛇口が動かせるため、少しですが散水エリアが広がります。
巻き取りやすさ
ホースの巻き取りやすさは使用後の片付けやすさに影響します。
巻き取り方式はいくつか種類がありますが、一般的なのは「ハンドル式」です。
自分のペースでねじれやたわみを直しながら巻き取れますし、商品によっては軽い力でスムーズに巻き取れるモノも販売されています。
もう一つのタイプは「ボタン式」で、ワンタッチで巻き取り可能な上、ガイド付きだとより収納が簡単になります。
20mなど長いホースでもストレスなく片付けられ、本体もスタイリッシュなデザインが多いです。
コンパクトタイプ・据え置き型
「コンパクトタイプ」と「据え置き型」、どちらを選ぶかは持ち運ぶ頻度で判断しましょう。
洗車以外で特に利用しない場合は、比較的ホースが長く洗車に都合の良い「据え置き型」がおすすめです。
一方、作業ごとに収納したりベランダなどに持って行って使用したりするなら「コンパクトタイプ」がおすすめです。
ホースの長さはどれくらいが良い
「実際にホースの長さはどれくらい必要なの?」と思われる方も多いかと思います。
長さで言いますと「15m」を一つの基準にしてください。
洗車をおこなう場合、車を1周する長さのホースが必要になります。
コンパクトカーを例にしますと平均的なサイズが全長4m、全幅1.6mで、1周するためには11.2m必要になります。
大型車ですと全長4.8m、全幅1.8mほどですので13.2m必要な計算で、蛇口から車までの距離を考えても15mは必要でしょう。
洗車場所を思い出しながら、必要に応じ20m、30mのホースも検討してみてください。
ノズルの選び方
ノズルとはホース先端に装着し散水する部分の名称です。
ノズルの他にもホースの先端の呼び方は「シャワーヘッド」、「フォームガン」などありますが、シャワーヘッドはお風呂場のシャワー、フォームガンは洗車時に使用する泡立て器なので、ホースの先端に取り付ける部分は「ノズル」という呼び方です。
ここではそんなホースの先端に取り付けるノズルの選び方について紹介します。
ホースとの適合性を確認
ノズルを選ぶときはホースとの適合性を確認しましょう。
ホースには外径・内径サイズがありますが、特に内径が合わないと水漏れや破損の原因になります。
ホースとノズルのサイズを確認してから購入することが大切です。
水量調節用のレバーの有無
水量調節用のレバーがあるとレバーを握る強弱に合わせて水量を調節できます。
強い水圧でホイールなどについた頑固な汚れを落としたいときはもちろん、跳ね返りで自分が濡れてしまうのも防げる便利な機能です。
弱い水圧ははじめの汚れ落としや、虫取りクリーナーと併用して使う際に役立ちます。
強い水圧に耐えられないホースだと、水圧に物足りなさを感じるかもしれませんので注意しましょう。
ロングタイプ
ロングタイプノズルはホース先端に取り付ける長さ1m前後の丈の長いノズルです。
主に車のルーフ部分の洗浄に適していて、車高の高いミニバンやSUVといった車種におすすめです。
製品によっては先端の角度を調整できたり水形を変更でき、背の低い方でも洗車しやすいです。
また、普段お手入れできない下回り部分も洗えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
おすすめのノズル
おすすめのノズルは水形が切り替えられるものです。
ジェットや拡散、霧など使い分けられるので車の部分ごとに効率よく洗浄することができます。
高圧タイプのおすすめ洗車ホースTOP5
ここからは高圧タイプのおすすめ洗車ホースTOP5を紹介します。ホースの選び方や予算を参考に、ご自分に合う製品を購入してみてください。
タカギ オーロラBOXY ツイスター 20m カバー付き ホースリール RC220TNB
日差しや外気からホースを守れるカバー付きのホースリールです。
ねじれに強いツイスターホースを採用し、巻き取り時のストレスが少ないのは大きなメリットと言えるでしょう。
ホースは遮光仕様になっていて内部に藻が発生しにくく、カバーの効果も合わせて長時間使用できるかと思います。
長さ20m内径12mmと使い勝手よく、水形はストレートやシャワーなど4種類に切り替え可能です。
【商品URL】
タカギ オーロラBOXY ツイスター 20m
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) フルカバー ホースリール ホース EX 20m FHEXN-20
長さ20m内径12mmでシンプルなストライプ模様のフルカバータイプのホースリールで、直射日光や雨風を防げて耐久性が高いという特徴があります。
独自のアーチ状巻き取り口がホースの片寄りを防ぐので、巻き取りが非常に簡単です。
ノズルは握り加減で通水・止水を調整でき、ストレートや拡散など5種類から水形を選べます。
耐圧糸入り・防藻機能付きホースを採用しているのでホース内部の耐久性も期待できるでしょう。
【商品URL】
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) フルカバー ホースリール ホース
タカギ(takagi) ホース ホースリール NANO NEXT 20m (BR) ブラウン おしゃれ RM1220BR
先端ノズルまで綺麗に収納できるコンパクトタイプのホースリールです。
タカギ製ホースリール史上「最小・最軽量」で女性でも持ち運びやすく収納場所にも困りません。
長さ20m内径7.5mm、先端ノズルはコンパクトなスティック形状で握りやすく、水形はストレートやジョウロなど4種類から選べるのも特徴です。
水圧に不安がある場合は「タカギ プログリップ スクラブシャワー」を別途購入しましょう。
5種類の水形が選べてワンタッチで大流量・小流量が切り替えられるだけでなく、節水効果も上げてくれる先端ノズルです。
【商品URL】
タカギ(takagi) ホース ホースリール NANO NEXT 20m (BR)
WATER GEAR(ウォーターギア) ホース ホースリール オーロラZERO 15m R215ZEWG モノトーン
長さ15m内径12mmの落ち着いたモノトーンカラーのホースリールです。
据え置き型ですが建物や庭に映えるカラーリングで景色と一体化、存在が気になりません。
ホースのねじれを矯正するスパイラル構造で取り回しもしやすく、価格もリーズナブルです。
一番の特徴は拡散や扇状など水形が7種類も選べ、用途に応じて使い分けやすい点でしょう。
【商品URL】
WATER GEAR(ウォーターギア) ホース ホースリール オーロラZERO 15m
三洋化成 ブロンズホースリール 20m ブラウン
英国ガーデン風のデザインがおしゃれな、長さ20m内径12mmの据え置き型ホースリールです。
表面処理を施しホースのベタつきを解消しているので、引き出し・巻き取り作業がスムーズにおこなえます。
ホース内部には特許取得済の中黒ホースを採用し、紫外線や藻の発生をカットしノズルの目詰まりを防いでくれます。
水形はなんと10種類も用意され、3種類の拡散や清流などを利用すると洗車の幅が広がります。
【商品URL】
三洋化成 ブロンズホースリール 20m
まとめ
今回は主にこれから洗車を始める方に向けてホースの選び方や注意点、ノズルの種類について解説しました。
高圧タイプのおすすめ洗車ホースTOP5も紹介しましたが、いずれも工具不要で適合さえしていれば誰でも簡単に取り付けられます。
ぜひお気に入りのホースを見つけて洗車を楽しんでください。