クルマのエアコン「不快な匂い」の発生原因と洗浄・除去方法

暑い夏、久しぶりにカーエアコンの冷房を付けると出てくる不快な匂い。その主原因は、エアコン主要構成部品で冷風を作り出す「エバポレーター」内部で冬場に増殖した雑菌・カビです。この記事では、クルマのエアコンから不快な臭いが吹き出す原因と、その洗浄・除去方法3つ(1.クリーナーを用いた洗浄、2.エバポレーターの取り出し洗浄、3.高圧洗浄機を用いた洗浄)について解説します。

5つの主要構成部品から成るクルマのエアコンユニット

エアコンユニットは、主に5つの構成部品から構成されています。

  1. エアコンガスを圧送する「クーラーコンプレッサー(ACコンプレッサー)」
  2. エアコンガスを冷却・液体化する「コンデンサー」
  3. エアコンガス内のゴミを取り除く「レシーバー&ドライヤー」
  4. エアコンガスを霧状にする「エキスパンションバルブ」
  5. 冷気を作る「エバポレーター」

この「5. エバポレーター」が、悪臭の発生元です。

尚、「車のエアコンの仕組み・エアコンユニットの主要構成部品」の詳細については別記事をご参照ください。

カーエアコンが「冷風」を生み出す仕組み

暑い夏に必須のカーエアコン。車のエアコンからは「温風」と「冷風」が出ますが、それぞれ別の仕組みによって生み出されています。ところで、車のエアコンが、どの様に「冷たい風」を作っているのか、意外と知られていません。この記事では、カーエアコンが冷風を生み出す仕組みについて解説します。

https://seibii.co.jp/blog/contents/car-air-conditioner-knowledge/

エアコン不快な臭いの「原因」

カーエアコンの主要部品「エバポレータ」は、エアコンガスを蒸発させることで、気化熱により冷気を作っています。そのエバポレーター内部はキンキンに冷えおり、氷水が入ったコップの様に、水滴が付きます。結果、水分が付着するエバポレーターの表面に雑菌・カビが増殖します。車のエアコンからする嫌な臭いの原因は、このエバポレーターの雑菌が主となります。

寒い冬場にエバポレーター内部の雑菌が増殖

夏場に車を見ると、水滴が落ちていることがありますね。あの水滴は、キンキンに冷えたエバポレーターに付着していた水分が排出されたものですが、水分と一緒に雑菌も車外に排出しています。しかし、冬場など、冷風エアコンを使用しない環境だと、エバポレーターから水分が排出されず、雑菌が繁殖します。1年ぶりの夏場、最初にエアコンを作動させたときに、臭い・嫌な風が出るのはこのためです。

エアコン不快な臭いの改善:3つの方法

エバポレーターの臭い改善には、3つの方法があります。費用に比例して改善の度合いが変わり、各々にメリット・デメリットがあります。代表的な以下3つの方法に関し、解説します。

  1. 一般的でコスパ良し「クリーナーを用いた洗浄」
  2. 費用と時間がかかるが効果は抜群「エバポレーターの取り出し洗浄」
  3. 実態は不明?良いとこ取りを目指す「高圧洗浄機を用いた洗浄」

1. 一般的でコスパ良し「クリーナーを用いた洗浄」

正規ディーラーや出張整備のSeibiiなどで、広く一般的に行われている方法です。かける費用・時間に対する効果が良く、最もコスパが良い方法です。

クリーナー洗浄を施工した後には、施工前に感じていた「カビ臭さ」や「気になる臭い」が見事に無くなり、快適な車内空間が取り戻されたことを実感できます。

エバポレータークリーナー施工のビフォーアフター(画像引用元:トヨタ自動車)

専用クリーナー

専用のエバポレータークリーナーを、エバポレーターに吹きかけることで洗浄します。薬剤の「超微粒子ミスト」が、エバポレーターの表面にまんべんなく届きますので、エバポレーターの奥に付着したカビ・菌類を除去します。加えて、結露水との相乗効果で、タバコのヤニ・ホコリ・汚れも洗い流してくれます。

エバポレータークリーナーは市販もされています。正規ディーラーでも実質同じものを使用しています。

メリット2つ「安い」「早い」

専用のエバポレータークリーナーを用いた洗浄のメリットは1)安い、2)早いです。

メリット1.「1万円」前後から作業可能

後述する「エバポレーター取り外し洗浄」と「高圧洗浄機を用いた洗浄」の場合、最低でも38,500円の費用がかかります。お財布には決して優しくないお値段ですよね。

一方で、クリーナー洗浄の場合、10,000円前後の費用で洗浄することができます。効果も確りありますので、リーズナブルな出費で、快適な車内空間を得ることができます。

メリット2.「30分」前後で作業終了

クリーナー洗浄の場合、所要30分程度と短時間で作業が完了します。

後述する他の方法だと、最低でも1時間以上、「エバポレーター取り出し」の場合は数日間の預かりとなります。
代車がない場合は、数日間、車を使えなくなるため、困ります。

クリーナー洗浄のデメリットは実質ゼロ

クリーナー洗浄の決定的なデメリットは「ない」と言っても過言ではありません。

強いて言うならば、次にご紹介する「取り出し洗浄」と比較をすると、事実として、効果の部分で劣ります。

専用のクリーナー洗浄の場合、噴射と液剤の力で、表面の汚れ、カビ、雑菌を洗い落とします。しかし、汚れが酷い場合には、特定の箇所を集中的に洗い落とす必要がある為、全体に噴射するエバポレータークリーナーでは、どうしても限界があるのです。これは、他の洗浄でも同様のことが言えますね。

効果の継続期間は1年

エバポレータークリーナー洗浄の効果継続期間は、1年間程度です。

カーエアコンの冷房を使い始める時期は早くて5月頃ですね。久しぶりに冷房をONにすると嫌な臭いがすると思います。この時期にエバポレータークリーナー洗浄を行えば、冷房を使わなくなる11月頃までは効果が継続します。上述の通り、冬の間に、カビや雑菌がエバポレーターに繁殖しますので、毎年5月にエバポレータークリーナー洗浄を定期的に行うだけで、快適な夏を過ごすことが出来ます。コスパ良く、リーズナブルに費用を抑えたい方にオススメの方法です。

もちろん、効果の感じ方や持続期間には、個人差や車の使用頻度・状況による差があります。

2. 費用と時間を要するが効果は抜群「エバポレーターの取り出し洗浄」

次にご紹介するのはエバポレーターを車から完全に取り外し、洗浄する方法です。効果は抜群で一番綺麗になります。しかし、作業が大掛かりのため、1)費用が高く、整備工場に2)数日間預ける必要がある点がデメリットです。

デメリット2つ:費用が高く、時間も掛かる

費用は高額で、国産車の普通乗用車で10万円を超える場合があります。

何故こんなにも高額になるのでしょうか。こちらのお写真を見て頂ければご納得頂けると思います。

運転席の内装を殆ど全て取り外さないと「エバポレーター」を取り出すことができません。この作業に相当な時間を要します。従い、車を工場に持ち込んだ当日中にお戻しすることはまず無理です。1週間程度預けることを覚悟しましょう。

エバポレーター取り外し洗浄

ディーラーやカー用品店では「外注」に出すことが一般的

エバポレーター交換や取り出し洗浄を希望する場合、ディーラーやオートバックス・イエローハットといったカー用品店で受け付けてくれます。しかし、ほとんどの場合、自社で作業は行わず、エバポレーター交換やカーエアコンを得意とする地域の電装事業者に外注に出すことが一般的です。

個人客・一見さんはお断り?電装専門店

結局下請けに出すのであれば、ディーラーやカー用品店を通さずに、直接電装業者に依頼をすれば、理屈上yは1-2割程安くなります。しかし、個人の方、特に一言で直接依頼をしても、断られるケースが多いでしょう。また、インターネットに業者の情報が全く掲載されておらず、電装業者自体を見つけることに一苦労します。

3. 良いとこ取りを目指す「高圧洗浄機を用いた洗浄」

最後にご紹介するのは、新しい独自の手法です。エバポレーターを外さずに、1)マイクロスコープを用いて2)専用の洗浄液を噴霧し、3)高圧洗浄できれいに洗い流します。できる事業者は1社のみ。後述の通り、2)専用液剤と3)高圧洗浄に関しては、不明点があり、効果・実績など実態は不明です。

時間、費用、効果の全てで「1. クリーナーを用いた洗浄」と「2. エバポレーターの取り出し洗浄」の間を狙ったサービスと言えます。

唯一の提供事業者「空気の洗浄屋さん」

この方法は1)マイクロスコープ、2)洗浄液、3)高圧洗浄の3つの特徴がありますが、全てカーエアコン洗浄専門店・「空気の洗車屋さん」が独自に技術開発しています。エバポレーターを取り外さない為、作業時間は1-2時間程度。価格はウェブページに記載の通り、3-5万円です。1万円前後で済む「クリーナー洗浄」よりは高く、10万円以上かかる「取り出し洗浄」よりは安価に済みます。

「出張」と「販売代理店」で異なる費用

価格はWebサイトに案内があります。

「出張の場合」と「販売代理店の場合」で金額が10,000円以上価格が変動します。調べたところ、空気の洗車屋さんが自社で対応する場合は、「出張の場合」の価格が適用され、「フランチャイズ店」として登録している加盟店が対応する場合は「販売代理店の場合」の価格が適用される様です。

空気の洗車屋さんの価格表

特徴1. マイクロスコープ(内視鏡)を用いて汚れを除去

上述した通り、エアコンの臭いの原因は、エバポレーター「表面」に繁殖した「雑菌・カビ」です。表面に付着した臭いの原因となる雑菌・カビを洗浄すれば、臭いは無くなるのですが、エバポレーター本体を取り外さない限り、汚れをドンピシャで洗浄することは難しいです。

「空気の洗車屋さん」では、マイクロスコープ(内視鏡)をエバポレーター本体がある奥まで差し込み、汚れを見ながら高圧洗浄で汚れを落とします。この技術が「空気の洗浄屋さん」の特徴です。

特徴2. 本当に高圧? 高圧洗浄

2つ目の特徴として「高圧洗浄」が挙げられています。しかし、エバポレーターはアルミのフィンで構成されています(添付写真)。アルミのフィンは、指で押すだけで変形してまうくらい柔らかいです。つまり、「高圧」で洗浄すると、フィンが変形してしまう可能性が懸念されます。

実際に「空気の洗浄屋さん」が提供しているサービスを見たこと・受けたことが無い為、憶測にはなりますが、高圧洗浄で洗い流していると言うよりは、専用の機材で「(高圧ではなく)丁寧に」洗い流しているのだと思います。

エバポレーター のアルミのフィン

特徴3. 詳細は不明?独自の洗浄剤

同社ホームページによると、独自のエバポレーター洗浄液を開発している点も特徴として挙げられます。しかし、洗浄剤に関する詳細が記載されていません。これも憶測ですが、液剤の中身は、既に説明したディーラー、カー用品店、出張整備のSeibiiで使用している洗浄剤と同類の液剤を使用しているだと考えられます。

(参考)空気の洗浄屋さんによる説明動画

「空気の洗車屋さん」が解説する動画もあるので、詳細気になる方はご覧になってみてください。

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