安全な走行のためには、毎年夏タイヤから冬タイヤへの交換を行い、2〜3年に1回は新しいものに履き替える必要があるタイヤ。
そもそもタイヤ自体が高額なパーツとなるため、交換費用はできるだけ安く抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
実はタイヤ交換は依頼する店舗や業者によって価格が変わります。
今回の記事ではタイヤ交換ができる場所から、業者別の相場、タイヤ交換にかかる費用の内訳までを詳しく解説します。
記事後半ではタイヤ交換を安く抑える方法もご紹介しますので、是非参考にしてください。
タイヤ交換はどこでできる?
タイヤ交換はタイヤを購入したお店で依頼する方が多いですが、ネットで購入したタイヤや自宅で保管していたタイヤを持ち込むことで交換作業のみに対応してくれる店舗も多くあります。
ここからはタイヤ交換ができる場所とその特徴をご紹介します。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは多くの店舗でタイヤ交換に対応しています。
ガソリンスタンドは店舗数が多く身近にあるため、作業依頼がしやすいというメリットがありますが、タイヤ交換のための設備が整っていない店舗もあるため全てのお店で対応してもらえるわけではありません。
また、タイヤの購入と交換の両方を行う場合は、取り扱っているタイヤの種類が少ないというデメリットもあります。
ガソリンスタンドでタイヤ交換を検討している場合は、事前に対応が可能かどうかを確認しておくことがおすすめです。
タイヤ専門店
タイヤ専門店でタイヤ交換をするメリットとしては、タイヤの種類が多く、知識が豊富なスタッフが揃っているため、安心して作業を依頼できるという点が挙げられます。
しかし、冬前や春などの繁忙期には作業が混み合うことが多く、希望の時間に交換ができないことも。タイヤ専門店に交換を依頼する場合は、早めに予約を取っておくと安心でしょう。
カー用品店
カー用品店でタイヤを交換するメリットは、他の業者と比べ工賃が安いという点が挙げられます。
しかし、店舗や作業者によって品質にムラがあり、繁忙期には待ち時間が長くなることも多いというデメリットもあります。
カーディーラー
カーディーラーでは、対象の車に関する知識が豊富な整備士がタイヤ交換を行うため、作業品質が高いという特徴があります。
しかし、他の業者と比べ作業工賃が高く設定されているため「タイヤ交換では費用の安さを重視したい」という方は他の方法も検討してみることをおすすめします。
タイヤ交換にかかる費用の相場は?
タイヤ交換工賃は依頼する業者や、作業内容によって価格が異なります。
また購入した店舗で交換を依頼するのか、タイヤを持ち込んで作業だけを依頼するのかでも価格が変わりますので注意が必要です。
ここからは業者ごとの工賃相場を「購入+作業」と「作業のみ」の2つに分けてご紹介します。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでタイヤ4本の交換を依頼した場合の工賃目安は以下の通りです。
項目 | 購入+作業 | 作業のみ |
---|---|---|
工賃目安 | 4,000円~20,000円程度 | 8,000円~25,000円程度 |
ガソリンスタンドは他の業者よりも工賃が安めに設定されている傾向があり、給油のついでに作業の依頼ができるのも嬉しいポイントです。
しかし、全ての店舗が作業に対応しているわけではありませんので、依頼が可能かどうか事前に確認しておくことが大切です。
タイヤ専門店
タイヤ専門店でタイヤ4本の交換を依頼した場合の工賃目安は以下の通りです。
項目 | 購入+作業 | 作業のみ |
---|---|---|
工賃目安 | 8,000円~13,000円程度 | 12,000円~30,000円程度 |
タイヤ専門店では工賃が比較的安く、タイヤに関する知識が豊富なスタッフが対応してくれるため、安心して依頼できるというメリットがあります。
しかし、このような店舗ではタイヤの購入と交換をセットで行ってもらうことで利益を出しているため、作業のみを依頼する持ち込み交換の工賃が高めに設定されていることが多いです。
カー用品店
カー用品店でタイヤ4本の交換を依頼した場合の工賃目安は以下の通りです。
項目 | 購入+作業 | 作業のみ |
---|---|---|
工賃目安 | 6,000円~8,000円程度 | 8,000円~15,000円程度 |
カー用品店ではタイヤ交換の工賃が安く設定されているため、作業費用を抑えたいと考えている方にとっては非常に魅力的です。
しかし、タイヤ交換以外にも様々な作業依頼が入るため、予約をしていても待ち時間が長くなるケースがあります。
カー用品店でタイヤ交換をする場合は、時間に余裕をもって作業を依頼することがおすすめです。
カーディーラー
カーディーラーでタイヤ4本の交換を依頼した場合の工賃目安は以下の通りです。
項目 | 購入+作業 | 作業のみ |
---|---|---|
工賃目安 | 8,000円~32,000円程度 | 12,000円~50,000円程度 |
カーディーラは他の業者と比べると工賃が高く設定されている傾向があります。
また自分でタイヤを持ち込んでも交換してもらえないことが多いため注意が必要。
ただ工賃が高い分ディーラーでは専門的な知識を持つスタッフが高品質な作業を行うため、安心・安全を重視したい方におすすめです。
関連記事:
【2024年|決定版】スタッドレスタイヤ履き替え業者徹底比較!
スタッドレスタイヤ交換・履き替えをしない状態で冬季の道路を走行するのは危険です。シーズンに入ると作業を出来る業者選びに迷うと思います。そこで今回の記事では、スタッドレスタイヤ交換・履き替えを行なっている業者の特徴や工賃を徹底比較しました。
https://seibii.co.jp/blog/contents/winter_tire_change_cost_comparison/
タイヤ交換の目安とタイミング
ここまではタイヤ交換にかかる費用の相場を紹介していきましたが、交換の目安とタイミングを知りたいという人も多いのではないでしょうか。
ここからは、タイヤ交換の目安とタイミングを紹介していきます。
気になっている人はぜひ参考にしてください。
タイヤのスリップサインやタイヤの劣化が見られたとき
タイヤには必ずスリップラインという印が付いています。
スリップサインとは、タイヤの残り溝の深さが1.6mmを示す目安として付けられており、ショルダー部分に△マークでチェックできます。
このスリップサインが出ているタイヤは法律で使ってはいけないと定められています。
また、タイヤのショルダーなどに亀裂が見つかる場合も劣化が進んでいるため、ただちに交換しましょう。
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを切り替えるとき
ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに履き替える時や交換する時の目安は、降雪時期の約1ヶ月前となります。
逆に、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに戻す他イ・ミンギは降雪時期が終わり次第となるでしょう。
タイヤを履き替えるタイミングで古くなっていたり、摩耗や劣化が激しかったりしていれば、交換の機会となります。
パンクやバーストしたとき
タイヤがパンクして修理できない場合も、交換が必要になってくるでしょう。
また、バーストが起こったときも同様、交換となります。
この時、パンクおよびバーストしたタイヤだけを交換するのか、フロントもしくはリアの片側2輪だけ、または全輪を交換するなど、さまざまな選択肢があります。
タイヤローテーションの時期も含めて、プロのスタッフに相談しましょう。
タイヤローテーションするとき
定期的なタイヤのローテーションは適正なタイヤの寿命を維持するために欠かせないメンテナンスと言えるでしょう。
たとえば、前輪駆動車は前輪が駆動と舵取りの両方を行うため、負担がかなり大きくなって摩耗してしまいます。
そこで、前後輪を入れ替えてタイヤを使うことをタイヤローテーションといいます。
タイヤローテーションを行うことで、偏摩耗を軽減するメリットもあります。
また、タイヤローテーションの機会に異常が見つかった場合は、交換も検討しましょう。
タイヤ交換にかかる費用の内訳
タイヤ交換をする際にはタイヤ自体の組み換えだけでなく、バランスの調整や組み換えなど、状況に合わせて様々な作業が必要となります。
ここからはタイヤ交換にかかる費用の内訳をご紹介します。
タイヤ本体
タイヤ交換では、タイヤの状況やホイールの有無などによって以下の作業が必要となります。
- タイヤの組み替え
- ホイールバランスの調整
- エアバルブの交換
- 取り外したタイヤの処分
タイヤの組み替え
タイヤの組み替えとは、ホイールからタイヤを外し、新しく交換するタイヤを組み付ける作業です。
タイヤのゴム部分だけを交換する際に必要となります。
ホイールバランスの調整
ホイールバランスの調整は、タイヤの重心を中心に揃える作業のことです。
重心がずれていると走行に支障が生じるため、タイヤやホイールを交換した際には、都度行うことが望ましいとされています。
エアバブルの交換
エアバブルは、タイヤに空気を入れるための部品です。
新品のタイヤであれば問題ありませんが、エアバブルが劣化しているとタイヤ内の空気が漏れ、最悪の場合走行ができなくなるケースもあるため、定期的な交換が必要となります。
また、エアバブルの交換をするためにはタイヤを外す必要がありますので、タイヤ交換のタイミングに合わせて作業を依頼することがおすすめです。
取り外したタイヤの処分
タイヤは家庭用の粗大ゴミとして処分することができずに適切な方法で処分することが義務付けられており、不要となったタイヤを個人で勝手に処分することはできません。
交換前のタイヤが不要の場合は、処分も合わせて依頼する必要があります。
タイヤ交換の費用を安く抑える方法
タイヤ交換は依頼する業者によって価格設定が異なるため、工賃を安く抑えるためには依頼先の選定が重要となります。
また店舗によっても価格設定に差があるため、複数の業者の工賃を比較することでより安い業者が見つかりやすくなるでしょう。
タイヤ自体の交換だけでなくホイールとタイヤのゴム部分を交換する組み替えを行うとその分作業工賃は高くなります。
そのため毎年交換が必要なスタッドレスタイヤなどの場合は、ホイールセットのタイヤを用意することで交換工賃を安く抑えることが可能です。
関連記事:
ブレーキパッドの交換方法とは?かかる費用や交換の目安を徹底解説
みなさんは、ブレーキパッドの交換時期をご存知でしょうか。意外と交換目安のサインを知らない人も多いと思います。この記事では、ブレーキパッドの交換の目安だけでなく、交換にかかる費用や、セルフで交換する場合の方法についても解説します。
https://seibii.co.jp/blog/contents/brake-pad-replace
車検でのタイヤ交換は割高
車検時にタイヤの劣化やひび割れを指摘され、車検とあわせてタイヤ交換を行う方も多いと思います。
しかしディーラーや車検業者はタイヤ交換作業を外注している場合があり、タイヤ交換だけを依頼するよりも割高になるケースが多いのです。
交換費用を抑えたい場合は、車検前にタイヤの状態を確認し、必要に応じて事前に交換を済ませておきましょう。
まとめ
安全な走行のためには年に数回の交換が必要なタイヤですが、依頼する業者によって作業価格が異なり、ガソリンスタンドやカー用品店、タイヤ流通センターなどのタイヤ専門店で作業を依頼すれば工賃を安く抑えることができます。
またタイヤ交換には、履き替え以外にも様々な作業が必要となる場合がありますので、どんな作業をしているのかをしっかりと把握し、工賃の内訳を理解した上で作業を依頼することが大切です。