Seibii(セイビー)では、メカニックがお客様のご自宅や職場にお伺いし、社外品ドライブレコーダーの取り付けを行なっています。先日、テスラ(Tesla)のドライブレコーダー取り付けを行いました。
まだまだ珍しいテスラですが、昨今の事情も反映してか、社外品のドライブレコーダーの取り付けを希望されるテスラオーナー様が増えております。一方で、テスラストアでは取り付けて貰えず、カー用品店や街の整備工場では断られてしまうことが多いようです。ドラレコに期待される性能は、まだまだ社外品の方が品質が高く、オススメしています。
この記事では、内張りの外し方や電源の場所など、ドライブレコーダーを配線を隠して綺麗に取り付ける為の手順を、Seibiiの作業実績(テスラ モデルS)をもとにご紹介します。
目次
ダッシュカムでは不足
Hardware 2.5(2017年8月に発表)が搭載されたModel S、Model X、Model 3にはダッシュカム(ドライブレコーダー)機能が付いていますが、前方のみ撮影であったり、USBでの保存であったりと、360度撮影、前後を綺麗に録画、駐車中の監視機能と様々な高品質機能が付いている市販品と比べると、まだ不足しているようです。
ドラレコ取り付け手順
まずは正しい取り付けの順序から確認していきましょう。
- グローブボックス取り外し
- Aピラー取り外し
- スカッフプレート&右足元カバー取り外し
- 運転席側パネル取り外し
- ドラレコの電源確保
- バックドア内張り取り外し&取り付け
- 仕上げ
以上です。
全体図を確認
次に、車の全体感を掴めるように、上から見た配置図を確認します。
取り付けを行なった「ドラレコ」と「ドラレコ用補機バッテリー」
今回の例で、取り付けを行なった「ドライブレコーダー」と「駐車監視用の補機バッテリー」はコチラです。
ドライブレコーダー
コムテック社製ドライブレコーダー(前後カメラ)
補機バッテリー
iKeep社製ドライブレコーダー専用 補助バッテリー
補機バッテリーをつける意味
そもそも補機バッテリーって何の為につけるの?という方もいらっしゃると思います。
ドライブレコーダーには、エンジンオフした駐車中にも監視してくれる機能がついている商品があり、大変便利ではあるものの、電力を沢山消費しています。実はこれ、車のバッテリー上がりの原因になるのです。
■バッテリー上がりに関する記事はコチラ
便利な駐車監視機能付きのドライブレコーダーを取り付けても、いざ駐車中に当て逃げやイタズラの被害に遭った時に、バッテリーが切れていたら録画はされませんし、何より車がバッテリー上がりで動かなくなります。
このリスクを低減してくれるのが「補機バッテリー」です。
補機バッテリーの電源取り
補機バッテリーは本来、+B電源とACCをつなげますが、メーカーに問い合わせたところ、両方ACC電源でも問題ないとの事でした。
ですので、メーカー公表の取付図は以下の図の様に記載されていますが、実際の作業は、+B電源をACCと繋げて電源を取りました。
ステップ1 : グローブボックス取り外し
それでは、取り付け作業に取り掛かります!
最初にグローブボックスを取り外します。
運転席足元のヒューズボックスから電源を取るため、ドライブレコーダーを取り付けるだけなら、必ずしもグローブボックスを取り外す必要はありません。今回は、「ドラレコ用補機バッテリー」をグローブボックス奥に取り付ける為、取り外し作業を行いました。
パネル取り外し
まずはグローブボックスの上のパネルを取り外します。グローブボックス上からセンターモニターの横まで一体となっています。モニター横は手前に引く方向に引っ張るとクリップが外れます。
ボルト取り外し
パネルを外したらヘックスのボルト6個を外します。これでグローブボックスを取り外すことができます。
グローブボックスの開け方
ちなみに、グローブボックスを開けるには、モニターの左下に付いているスイッチを押します。
取り外すとこんな感じです
エアコンフィルター交換時にも取り外すグローブボックス
エアコンフィルターの交換を行う際にもグローブボックスを取り外す必要があります。その際にも参考にしてください!
ステップ2 : Aピラー取り外し
次にAピラーを取り外します。
まずは、ピラー取り外しの前にグローブボックス横のパネルを外します。
こんな感じです。
今回は助手席側ピラーを取り外しましたが、運転席側も同様の取り外し手順です。
そして、ピラーについてるカバーを取り外すと、6mmのボルトが出てくるので、それを取り外します。
そうするとAピラーのカバーが取り外せます。
ステップ3 : スカッフプレート&右足元カバー取り外し
スカッフプレートを取り外し、右足元のカバーを取り外すと、ヒューズボックスが出てきます。
クリップでハマっているだけなので簡単に取れます。
ステップ4 : 運転席パネル取り外し
運転席側のパネルを取り外していきます。実は、このパネルは、必ずしも外す必要はありません。
今回は、補機バッテリーの配線を通し、バッテリー本体をグローブボックス奥に隠すために取り外しました。
まず、写真①のパネルを浮かします。①のパネル、はセンターコンソールの後ろまで繋がっていて、取外すのは結構大変です。なので、パネルを浮かすだけにします。
①のパネルを浮かせたら②のパネルを取り外します。
次に、ハンドル下のパネルを取り外します。
クリップのみで留まっているため、引っ張って外します。
そして、ペダルの上にあるパネルを取り外します。
これもクリップでハマっているだけですが、エアコンの吹出口へ繋がるダクトがハマっています。
ステップ5 : ドライブレコーダーの電源確保
今回のケースでは、電源は足元ヒュースボックス(純正ETCの電源と同じところから電源を取りました。(画像の赤い10Aヒューズ))から取りました。
実はテスラに、このヒューズは何のヒューズかを問い合わせましたが、残念ながら教えてもらえませんでした。ただし、このヒューズはETCの電源を取っているので問題ないとの事でした。ちなみにこれはACC電源です。
ETCの配線も+B電源、ACCともにこの10Aヒューズから配線を分岐して取っていました(ということはETCは+Bバックアップは取っていないということ?)
頻繁に変更される電源位置
ちなみに、テスラの公式回答によると、モデルSは頻繁に電源位置が変更されていて、例えば、前期モデルの場合、ボンネットの中のヒューズボックスからETC電源を取っている、とのことです。
間違いなく電源を取るためにETCを活用
テスラのヒューズボックスには、何のヒューズか明記されていません。ですので、ETCが付いている場合は、ETCと同じところからドラレコの電源を取るのが間違いなさそうです。
ステップ6 : バックドア内張り取り外し&取り付け
前後2カメラを取り付ける場合、バックドアパネルを外します。
取手とバックドアスイッチ部の取り外し
まずは取っ手の部分とバックドアスイッチ部を取り外します。
次に、クリップリムーバー等を使用し引っかかってる爪部分を外します。
前後左右に爪があり固くて取りづらいです。
窓枠の内張外し
窓枠の内張りを外します。クリップで付いているだけですので、引っ張って外します。
バックドアの電熱線の配線がプラーンと出てきます。
ビスを2本を外し、後はクリップリムーバーなどを使い内張りを取り外します。
内張りを外す時にスピーカーとバックドアスイッチのコネクター2本を取り外します。
スピーカーのコネクターは、薄刃などで爪を押して取り外します。
配線が短いので取り外しがけっこう大変です、、、が、取れました!
カメラを取り付け、配線を通した後は内張りを元に戻します。
この時、スピーカーの部分だけカバーが外れるので、先に外しておくと、内張り取り付けが楽になります。
あとは、取り外した順番に戻していきます。
ステップ7 : 「仕上げ」と「まとめ」
あとは配線を纏めて、取り外した場所を戻してドラレコの取り付けは完成です。
シンプルなテスラの内装
テスラの内装は、シンプルな見た目に作られている為、クリップを外せば内装が取れるようになっています。
ヘックスレンチや6mmのボルトを使用していますが、他は特別なところはありません。
電源を取る場所には注意
ただし、「電源を取る場所」は注意が必要です。
ヒューズボックスは運転席足元か、ボンネットを開けたところにありますが、どれが何のヒューズなのか記載が無いので、1つずつ調べるのは大変です。
ETCが取り付けられている場合は、ETCの配線を追っていき、同じ場所から電源を取るのが簡単でしょう。
またモデルによって、電源の場所が変わってる様ですので、取り付けを行う場合には注意が必要です。
【番外編】 テスラのシャットダウンの方法
モデルSはキーを回してIGONやOFFにしません。
ドアを開けてシートに座ると発進の準備が出来ています。
ですので、電圧を測定するときも結構困ってしまいます。
ここでは電源のシャットダウンのやり方を紹介します。配線を探すときに試してみて下さい!
分かってしまえば簡単です!
真ん中のモニターの下にクルマの絵があるのでそれを押します。
次に安全とセキュリティーを押します。
最後に電源オフを押すとシャットダウンになります。
ただし、運転席シートに荷重センサーが付いている為、座ったり荷物が置いてあると電源が再び入るようになっています。うっかりシートに手を置くと電源が入るので注意しましょう!
Seibii(セイビー )では、国家資格を有する整備士・メカニックがお客様のご自宅や職場の駐車場にお伺いし、その場でお車の整備、修理、パーツ取り付けを行います。
テスラ(Tesla)へのドラレコ取り付けのみならず、他のお車へのドライブレコーダー、ETC、カーナビといった取り付けから、車の故障診断、バッテリー上がり、バッテリー交換、窓ガラスの油膜取りと撥水加工コーティング、タイヤの付け替えと幅広く実施しています。
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