あおり運転などの事件の影響でドライブレコーダーの取り付けが、今大変人気となっています。
そして、市場には様々なタイプのドライブレコーダーが販売されており、最近特に人気なのが360°カメラを搭載したドライブレコーダーです。
しかし、360°タイプのドライブレコーダーと普通のドライブレコーダーの違いがよく分からないですよね。
ドライブレコーダーの出張取り付けを行うSeibii(セイビー)では様々なタイプのドライブレコーダーを取り付けてきました。
そこで、この記事では、360°ドライブレコーダーのメリットを3つ、デメリットを4つご紹介します。
どのタイプのドライブレコーダーを購入しようか迷っている方はご参考にしてください!
目次
360度カメラ型ドライブレコーダーとは?
360度カメラ型ドライブレコーダーは自動車の周囲を360度確認できるドライブレコーダーです。
視野角が狭いドライブレコーダーと比較して車上荒らしや駐車中のドアパンチなどのトラブルに対応しやすい特徴があります。
360度カメラ型ドライブレコーダーの選び方4点
360度カメラ型ドライブレコーダーは周囲の環境を確認しやすい点やトラブル時の対応力が魅力ですが、数が多いうえに商品ごとに推すポイントが異なるため、なにを基準に選ぶかを決めておくと悩まずにすみます。
360度カメラ型ドライブレコーダーを選ぶコツは次の4点です。
- カメラの種類で選ぶ
- 画質のよさで選ぶ
- Gセンサー搭載で選ぶ
- 駐車場監視機能付きで選ぶ
1点ずつ解説します。
選び方1.カメラの種類で選ぶ
360度カメラ型ドライブレコーダーのカメラには、次の2つのタイプがあります。
- フロントに360度カメラを設置した1カメラタイプ
- フロントカメラにリアカメラを設置した前後2カメラタイプ
1カメラタイプは、カメラ1つで360度周囲の状況を確認できるため、省スペースで取り付けやすい特徴があります。
対して、前後2カメラタイプは1カメラタイプより設置が大変ですが、煽り運転や追突など後方の状態を確認しやすい特徴があります。
好みにもよりますが、運転時の視野を狭めたくない方は1カメラタイプ、視野よりも録画できる範囲を広げたい方は前後2カメラタイプがおすすめです。
選び方2.画質のよさで選ぶ
360度カメラ型ドライブレコーダーの映像は円形に記録されるので、長方形に記録される一般的なドライブレコーダーより画質が劣りやすい傾向にあります。
万が一のトラブルに備え、記録時の画質を鮮明にしたい方はフルHD以上の商品がおすすめです。
選び方3.Gセンサー搭載で選ぶ
Gセンサーはドライブレコーダー・車体の衝撃を感知し、衝撃が起こった前後数秒間の記録を別フォルダに残してくれる機能です。
Gセンサーは必ずしも必要ではないですが、360度ドライブレコーダーの質を重視したい方やトラブルが生じた際にすぐに対応したい方から高い評価を得ています。
選び方4.駐車場監視機能付きで選ぶ
走行中だけでなく、停車中の自動車の周囲の様子を記録したい方は「駐車場監視機能付き」の360度カメラ型ドライブレコーダーがおすすめです。
停車中にボディへ傷をつけられる被害も少なからず発生しているので、対策として有効です。
ただ、エンジンを切った状態でドライブレコーダーを稼動させるにはモバイルバッテリーまたは車両バッテリーの配線を引く必要があります。
360度カメラの3つのメリット
360度カメラを取り付けるメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 取り付け工賃が安い
- 車両側面を撮影できる:すり抜けトラブルに強い
- 車内が撮影できる
1. 取り付け工賃が安い
通常ドライブレコーダーを取り付ける場合、前のみならず後ろも撮影したいと思いますよね。
通常タイプのドライブレコーダーの場合、カメラを前方と後方に各々1個、合計2つを取り付ける作業が発生します。
対して、360°カメラのドライブレコーダーの場合、前方にドライブレコーダーを1つ取り付けるだけで済みます。
そのため前後2カメラタイプのドライブレコーダーを取り付ける費用よりも安く取り付けることができます。
取付工賃は、取り付けを行う業者や車種によって様々ですので一概には言えませんが、1万円前後で取り付けを行っている業者が多いようです。
前後2カメラを取り付けると、工賃は安くて1万5千円以上となります。前後左右の撮影が安い工賃で行えるのは大きなメリットといえるでしょう。
(といっても、実は商品本体の価格が相対的に高いといったデメリット(後述)もありますので、結局通常型のドライブレコーダーとドッコイドッコイとも言えます。)
2. 車両側面を撮影できる:すり抜けトラブルに強い
360°カメラと通常のドライブレコーダーの大きな違いの一つは、車両側面の撮影ができることです。
(コムテックHPより)
通常タイプ・前後2カメラタイプのドライブレコーダーは車両側面は死角となるため撮影はできません。
しかし、360°カメラの場合、信号待ちの際に「すり抜けを行う自転車やバイクにぶつけらられた場合」や「運転席の窓越しに他の方と揉めた場合」など、通常のドライブレコーダーでは死角となってしまう部分をきちんと映像に残すことができます。
2019年9月にニュースを賑わせた「あおり運転殴打事件」の際に、運転席の窓越しに暴力を振るわれる映像が重要な証拠の1つとなりましたが、360度カメラの功績とも言えます。
3. 車内が撮影できる
車内が撮影できることも、通常のドライブレコーダーとの大きな違いとなります。
旅行時に車内での思い出を残すこともメリットですが、他のドライバーや通行人とのトラブルに巻き込まれた時など、車内の様子を記録することで証拠に残すことができるのが大きなメリットでしょう。
また、駐車監視モードを使用すれば、車上荒らしやイタズラなどのトラブルも撮影が可能となります。
各社ステッカーなどが売られていますので、ステッカーをクルマに貼ることで不要なトラブルを防ぐ効果もあるでしょう。
360度カメラの4つのデメリット
360度カメラのデメリットとしては次の4つが挙げられます。
- 信号機が撮影できない
- 画質が劣る
- 車両後方の撮影が苦手
- 本体価格が高い
1. 信号機が撮影できない
360°カメラ搭載のドライブレコーダーのデメリットの1つに、車両上部の撮影苦手があります。
多くの360°カメラの特徴として、レンズが下向きに取り付けられています。
そのために、クルマの上を撮影するのが苦手なのです。
下の画像を見てもらうと、車両前方の撮影範囲より、車内を多く映しているのが分かると思います。
(液晶王国QD-DVR360Sより)
例えば交差点での事故など信号機が青だったか赤だったかが重要な証拠となる場合に、それを撮影できていない可能性があるということです。
現在では、その欠点を補うような広範囲を撮影できるタイプの360°ドライブレコーダーも発売されています。
購入をする際には、きちんと車両の上部が撮影できるタイプを選ぶと間違いがないでしょう!
2. 画質が劣る
以前と比べて、360°カメラレンズの性能は良くなりましたが、しかしまだまだ通常のドライブレコーダーと比べて画質は劣ります。
特に夜間の撮影などでは、前方の車輛のナンバーなどもきちんと撮影するのは難しいのが現状です。
(サンコーCARDVRSPより)
下の写真はコムテックのHDR360Gの画像ですが、360°ドライブレコーダーとは思えないほど画質は綺麗です。しかし、前の車輛のナンバーは昼間も夜間も撮影は難しいようです。
3. 車両後方の撮影が苦手
360°ドライブレコーダーは車内を通して後方を撮影するので、車両後方の撮影は苦手です。
ですので、あおり運転を後方から受け、相手の車が自分の車の後方にぴったりとくっついた場合であっても、車両のナンバーの撮影は難しいのが現状です。
また、クルマの後ろに荷物を載せていたり、後部座席に人が座っている場合なども、うまく後方の車輛が写らないことがあります。
対して、通常タイプのドライブレコーダーの場合、後方カメラはリアガラスに取り付けますので、後方の撮影も鮮明に行うことができます。
4. 本体価格が高い
360°カメラのメリットとして、取り付け工賃が相対的に安く済むといったメリットをあげましたが、360°カメラ型ドライブレコーダーの本体価格は相対的に高いです。
国産大手メーカーコムテックのHDR360Gは希望小売価格¥39,800、ユピテルのQ-02cは定価¥64,800、カーメイトのd'Action 360 S DC5000はおよそ¥52,000から¥60,000の価格となっています。
通常の2カメラモデルならば、およそ2万円台から購入できます。結局、取り付け工賃を加味して考えると、どっこいどっこいか、場合によっては360°ドライブレコーダーの価格の方がは高いと言えるでしょう!
人気おすすめ360度カメラ型ドライブレコーダーのメーカー
360度カメラ型ドライブレコーダーの中で、とくに高い支持を得ている2つのメーカーを紹介します。
- COMTEC(コムテック)
- YUPITERU(ユピテル)
迷ったらどちらかを選べば間違いありません。
COMTEC(コムテック)
人気塾講師の林修さんやプロゴルファー渋野選手がスポンサーを務め、ドライブレコーダー販売数で5年連続トップの実績を誇るCOMTECの製品は性別・年代問わず高い人気を誇っています。
フルHD、GPSやGセンサー機能の搭載はもちろん、製品保証や補償サービスも充実しています。
360度ドライブレコーダーの中でも小型で高性能・高画質の製品が多いので、質の高い製品を求めている方は、ぜひCOMTECのドライブレコーダーをお試しください。
YUPITERU(ユピテル)
YUPITERUもCOMTECと並び日本を代表する人気ドライブレコーダーメーカーです。
YUPITERUは360度ドライブレコーダーに限らずデザイン性や景色の鮮明度など趣味性を重視した商品が多い特徴があります。
画質や搭載機能もトップクラスなので、カメラの形にこだわりたい方はYUPITERUの商品をチェックしてみてください。
オススメの360度カメラ型ドライブレコーダー紹介
昨今、360度カメラの人気が上がっていることから、セイビーのお客様で取り付けをご希望される方が増えてきました。
その中でも、実際に取り付け作業を実施し、動作などに問題がなく、オススメできる商品が分かってきましたので紹介させていただきます。
自動車整備士が教える【オススメ】のドライブレコーダーと【トラブル頻出】ドライブレコーダーに記載の通り、基本的には「国産メーカー」で「15,000円以上の価格帯」が、取り付け後の不具合がほとんどなく、品質面でオススメできる商品です。
殆どの方はお気付きと思いますが、ドライブレコーダー本体は、AmazonなどのECサイトでご購入される方が、ディーラーやカー用品店で購入されるよりもお安く、品揃えも豊富です。
コムテック:
コムテック社は安心の国産メーカーで、ドライブレコーダーの販売台数もトップクラスです。
また駐車監視機能のオプションはもちろんのこと、製品に保証がついているため、取付後に製品不具合があっても安心して利用できます。
ユピテル:【Amazon.co.jp限定】ユピテル 全周囲360°Q-21A
ユピテルも安心の国産メーカーで、コムテックと同様にドライブレコーダーの販売台数はトップクラスです。
コムテックに比べて、製品本体がスリムなので取り付けた時のフロント外観を保ちたい人にはお勧めです。
ネット特別価格で販売していることも多いので、製品特徴と費用を比較して購入すると良いでしょう!
360度ドライブレコーダーのデメリット「後方撮影」を解消した製品登場
360度ドライブレコーダーのデメリット4つのうちの1つとして「車両後方の撮影が苦手」ということを説明しました。
そのデメリットを解消するべく、リアカメラ(通常の前後カメラの後方カメラと同じ)が付属した「リアカメラ付き360°ドライブレコーダー」が人気の国産ブランド・コムテックから販売されてますのでご紹介します。
コムテック:360度全方位+リヤカメラ搭載 ZDR037
迷ったらコムテックの360度+リアカメラのZDR037がオススメ。
デメリットで上げたドライブレコーダーの画質も、型式が当たらしくなるごとに改善されて行っているので、迷ったらコムテックの360度タイプを購入するのが良いでしょう。
まとめ
ドライブレコーダーにはさまざまな種類があり、用途や目的に合わせた商品を選ぶことが大切です。
車両ナンバーなど詳細な映像を残すには通常のドライブレコーダーが良いですが、車両の側面や社内の映像を残すには360度ドライブレコーダーの方が適しているでしょう。
「ドライブレコーダーの取り付けを依頼したい」という場合は、出張整備のセイビーがおすすめです。
セイビーなら、店舗やネットで購入した商品の取り付けに対応しており、正しい方法で取り付けるとこはもちろん、配線処理等も丁寧に行います。
ドライブレコーダーを取り付けて、より安心安全なドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。